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知識・技能を活用する 問題解決型協働学習の 指導法及び評価に関する研究

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1 知識・技能を活用する 問題解決型協働学習の 指導法及び評価に関する研究
平成28年度 国立教育政策研究所教育課程研究所 教育課程センター関係指定事業研究協議会 知識・技能を活用する 問題解決型協働学習の 指導法及び評価に関する研究 埼玉県立川越南高等学校

2 主題設定の理由

3 研究主題設定の理由 全国的な課題 本校の状況 思考力・判断力・表現力の育成 「知識や技能をどう使うか」 汎用的な能力の育成
   「知識や技能をどう使うか」 汎用的な能力の育成    「コミュニケーション能力」「ICTリテラシー」 評価方法の開発    「思考力・判断力」「表現力」及び「汎用的な能力」 本校の状況 「情報の科学」を設置   → 「情報の科学」の目標を達成することが求められる

4 思考力・判断力・表現力の育成に 関する課題
平成27年度学力・学習状況調査の中学生の結果   根拠をもとに思考・判断・表現する力に課題 実験結果を数値で示した表から分析して解釈し,規則 性を見出すことには課題がある。【理科】 根拠を明確にして書く点に,依然として課題がある。 【国語】 目的に応じて文章や資料(中略)を基にして自分の考え をまとめる点に,依然として課題がある。【国語】 (平成27年度 全国学力・学習状況調査 調査結果のポイント,文部科学省・国立教育政策研究所,平成27年)

5 「情報の科学」の目標 情報社会を支える情報技術の役割や影響を 理解させるとともに
情報社会を支える情報技術の役割や影響を    理解させるとともに 情報と情報技術を問題の発見と解決に       効果的に活用するための科学的な考え方を    習得させ 情報社会の発展に主体的に寄与する        能力と態度を育てる。 (高等学校学習指導要領解説 情報編,文部科学省,平成22年)

6 問題解決 一つの教科内の知識・技能だけではなく 教科横断的な知識・技能が必要
一つの教科内の知識・技能だけではなく          教科横断的な知識・技能が必要 「モデル化とシミュレーション」の            知識・技能を活用して,問題解決することができる  → 身近な事象や社会的な事象を「モデル化」  → 「モデル」を活用した探究する学習活動に発展 (高等学校学習指導要領解説 情報編,文部科学省,平成22年)

7 思考力・判断力・表現力の評価 → 高校では実践事例はあまり多く報告されていない
→ 高校では実践事例はあまり多く報告されていない (教育課程企画特別部会 論点整理 補足資料,教育課程企画特別部会,平成27年)

8 研究体制 1年間の主な取組

9 研究体制

10 1年間の主な取組 ※年間を通じて「問題解決型協働学習の指導法・評価法について研究を行う 月 研究協議 授業実践 大会発表 4月
学習評価について ・森本康彦准教授 (東京学芸大学) 6月 日本情報科教育学会 第9回全国大会 8月 第9回全国高等学校情報教育研究会 9月 学習前の事前評価 10月 10~11月 問題解決型協働学習 11月 指定校研究授業&協議 12月~1月 事後評価

11 研究内容

12 研究内容 問題解決型協働学習の指導法の研究 問題解決型協働学習の評価法の研究 問題解決型協働学習の要件整理 指導法の研究
評価規準及びルーブリックの作成 生徒の学習過程を見とることができるワークシートの開発

13 問題解決型協働学習の 要件整理① 情報と情報技術を問題の発見と解決に効果的に活用 するための科学的な考え方を習得
情報手段の基本的な仕組みの理解 アルゴリズムを用いた表現方法の習得 コンピュータによる自動処理の有効性の理解 モデル化とシミュレーションの考え方の基礎的な知識と技能 様々な場面で生かせる応用力を習得させる 要件1:情報や情報技術の知識・技能を活用すること (高等学校学習指導要領解説 情報編,文部科学省,平成22年)

14 問題解決型協働学習の 要件整理② 問題の発見において,社会等の事象の中から 問題を発見 評価・改善において,社会等の問題に適用して検討
問題の発見において,社会等の事象の中から     問題を発見 評価・改善において,社会等の問題に適用して検討 要件2:社会等の問題を扱い,情報社会に参画する      態度を養う (高等学校情報科(各学科に共通する教科)の改善について,教育課程部会情報WG第6回,平成28年)

15 問題解決型協働学習の 要件整理③ 事象を情報とその有機的な結び付きの視点から捉える 要件3:社会等の問題に適用するための思考を伴うこと
(高等学校情報科(各学科に共通する教科)の改善について,教育課程部会情報WG第6回,平成28年)

16 問題解決型協働学習の 要件整理④ 要件1:情報や情報技術の知識・技能を活用すること 要件2:社会等の問題を扱い,情報社会に参画する 態度を養う 要件3:社会等の問題に適用するための思考を伴うこと

17 協働学習について 生徒が複数人の班で問題に取り組む 生徒一人では難しいが,協力することで解決できる問題
多様な視点を持てることによる問題の発見 生徒が相互に連携しながら取り組む必要がある問題 知識や技能が不十分でも,ともに取り組むことによる解決 生徒が班の中での責任を果たす仕掛け

18 問題解決型協働学習の評価法 (教育課程企画特別部会 論点整理 補足資料,教育課程企画特別部会,平成27年)

19 パフォーマンス評価① 文脈において知識・技能を活用する力が含まれてい るという目標観 実際に知識や技能を活用することを求める評価方法
 観察や対話による評価,実技テスト,自由記述問題  パフォーマンス課題(レポートやプレゼンテーション) 評価基準を示すためにルーブリックを使用する (パフォーマンス評価にどう取り組むか,三藤あさみ・西岡加名恵,平成22年)

20 パフォーマンス評価② (教育課程企画特別部会 論点整理 補足資料,教育課程企画特別部会,平成27年)

21 パフォーマンス課題の例 リアルな文脈(あるいはシミュレーションの文脈)におい て,知識やスキルを総合して使いこなすことを求めるよ うな課題
例)「パスワード保護を啓発するパンフレットを作ろう」  「パスワードの保護が重要である」ことを、 多くの人に伝えるためのパンフレットを作成する (パフォーマンス評価にどう取り組むか,三藤あさみ・西岡加名恵,平成22年) (パフォーマンス評価による「指導と評価の一体化」の取り組み,春日井優,平成25年)

22 ポートフォリオ評価 学習の成果物や その過程で生み出されたものを 系統的に蓄積して ファイルなどの容れ物におさめ,
 その過程で生み出されたものを  系統的に蓄積して  ファイルなどの容れ物におさめ,  それをもって評価を行う手法。 (新しい教育評価入門,西岡加名恵・石井英真・田中耕治,平成27年)

23 ポートフォリオ活動 (教育分野におけるeポートフォリオとは,森本康彦

24 教師の指導と評価 生徒の観察による評価 生徒との対話による評価と指導 評価Cの生徒への支援(評価はA,B,Cの3段階) 教師評価について
学習者中心の学習において教員は,評価活動を刺激し,組織し,支援する, 「支援者」「よき相談役」としてのファシリテーターの役目を担う。 あまりにも教師が口出しすると,それは生徒の考える場を奪ってしまうことにも なりかねない。教師はある意味において我慢することも大事になるのではないだろうか。 (教育分野におけるeポートフォリオとは,森本康彦

25 今年度の授業実践 問題解決型協働学習の要件を満たす授業設計 パフォーマンス課題
 「数的な検討が必要である問題に対し,モデル化と シミュレーション行い解決法を検討しなさい。 」  によるパフォーマンス評価 ルーブリックによる自己評価・教師評価 ワークシートによるポートフォリオ評価

26 要件を満たす授業設計 問題解決型協働学習の要件を満たす授業設計 「数的な検討が必要である問題に対し, モデル化とシミュレーション行い
 「数的な検討が必要である問題に対し,   モデル化とシミュレーション行い   解決法を検討しなさい。」 要件1:モデル化とシミュレーション 要件2:身近な問題や社会的な問題を考える 要件3:モデル化とシミュレーションを      身近な問題や社会的な問題に活用するための      思考・判断・表現を行う

27 生徒によるモデル化と シミュレーション

28 ルーブリック① 観点 評価A 評価B 評価C 問題設定 (関心・意欲・態度,思考・判断・表現)
自分たちで考えた問題にシミュレーションを適用した プリントの問題の通りシミュレーションした 授業でのシミュレーションをそのまま再現した 内容の 理解 (知識・理解) 自分自身でモデル化の考えを理解し,モデルを作成することができた 他の人との意見交換をすることにより,モデル化の考えが理解できた グループ学習を行っても,モデル化の考えが理解できなかった シミュレーション技能 (技能) 自分一人でも表計算上でシミュレーションをすることができた 他の人の説明を参考にして,シミュレーションすることができた 他の人の説明を聞いても,シミュレーションできなかった 資料の 作成 (思考・判断・表現) わかりやすく聞いている人の興味を引くスライドを作れた 必要なことが過不足なく含まれたスライドを作れた 説明に十分なスライドを作ることができなかった

29 ルーブリック② 観点 評価A 評価B 評価C 発表 (思考・判断・表現) 聞いている人の関心を引き,十分理解できる発表ができた
必要なことを説明し,聞いている人が理解できる発表ができた 聞いている人が理解できない発表だった 発表を聞く姿勢 他のグループの発表を聞きながら,意見や疑問を考えることができた 他のグループの発表は関心を持って聞くことができた 他のグループの発表には関心を持つことができなかった シミュレーション結果の活用 シミュレーションの結果に評価や考察を加えて利用することができた シミュレーションの結果をそのまま利用した シミュレーションの結果が発表に利用することができなかった グループでの役割 (関心・意欲・態度) グループ内で積極的に意見を出したり,まとめたりした グループ内で一定の役割を果たした グループ内であまり役割を果たすことができなかった

30 ワークシート ワークシートの内容 学習前の理解度 問題解決の過程における思考・判断・表現 学習過程の再現による問題解決の過程を振り返る
生徒自身による自己の変容に対する自己評価

31 ワークシートの記述① 【学習の前後での理解度の比較】

32 ワークシートの記述② 【自己の変容に対する自己評価】

33 ワークシートの記述③ 【問題解決の過程における思考・判断・表現①】

34 ワークシートの記述④ 【問題解決の過程における思考・判断・表現②】

35 ワークシートの記述⑤ 【学習過程の再現による学習の振り返り】

36 事前・事後評価 授業の効果を測るために生徒アンケートを実施 事前評価(9月) 7クラス 270名 事後評価(12月) 7クラス 251名
事前評価(9月) 7クラス 270名 事後評価(12月) 7クラス 251名 ①知識・理解,②技能, ③思考・判断・表現,④関心・意欲・態度 に関する生徒の学習状況を調査した

37 授業による生徒の変容② (技能)

38 授業による生徒の変容③ (思考・判断・表現①)

39 授業による生徒の変容④ (思考・判断・表現②)

40 授業による生徒の変容⑤ (関心・意欲・態度①)

41 授業による生徒の変容⑥ (関心・意欲・態度②)

42 研究の結果と 今後の取組

43 問題解決型協働学習の指導法の研究の結果 授業を設計する際の要点が明確になった。
 → 授業を通して身に着けさせる力を明確にして 授業を設計することができる 知識・技能が身に着く 社会的な事象と学習内容を結び付けるなどの   思考・判断・表現についての力がつく 学習に向かう姿勢についても,生徒自身が向上し たと考えるように変容した 自己肯定感の向上につながった

44 問題解決型協働学習の評価法の研究の結果 ルーブリックにより,学習の目標の達成に向けて生徒 が学習に取り組むことができた
自己評価に応じ育成すべき力を育む学習活動に取り 組むことができるようになった。 学習過程を記録することにより,学習状況に応じた支 援を必要なときにすることができるようになった。 学習過程を記録することにより,生徒が自分自身の学 習を振り返り,生徒自身の変容を振り返ることができ るようになった 生徒の学習に対する自己肯定感など学習に対する意 識の変容にもつながった

45 今後の取組 ルーブリックやワークシートを十分に活用しきれな かった。ルーブリックを使って学習状況を把握させ たり,学習過程をワークシートに記録させたりする ことを,意図的に行う必要がある。 グループに分けることで生徒は自分自身の役割を 果たすことが求められるので,主体的に学習に取 り組むが,教師の目が十分に届かなくなり,思考・ 判断・表現が十分になされていないことがある。指 導法や評価法を見直すことにより,深い学びにな るような方策の検討が必要である。


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