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<アジア需要で存在感増す(古紙)> 7/3/2003日本経済新聞朝刊
新聞発表 7/9/2003 <アジア需要で存在感増す(古紙)> 7/3/2003日本経済新聞朝刊 川嶋 千明 小林 弘明 早川 太策 松村 亮佑
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記事要約 2001年からアジア向けの鉄スクラップ輸出が急速に伸びている。中国の鉄スクラップ需要が一段と伸び、日本からの輸出も高水準を維持するという見方から、国内の鋼材価格も鉄スクラップ高を背景に高値で推移すると見られている。 鉄スクラップ同様、古紙のアジアへの輸出も2001年から急激に伸びている。昨年秋以降、東京のベイエリアで繰り広げられた古紙問屋の激しい仕入れ競争は「湾岸戦争」と呼ばれ、都内の湾岸地域に古紙ヤードの新設が相次ぎ、都心で発生する古紙が高値で吸い寄せられた。
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古紙とは・・・? 紙は植物繊維で作られていて、1度利用した紙をリサイクルすることで、「古紙」と呼ばれる再生繊維になる。「古紙」は、繊維の再利用による劣化や、印刷インキによる汚れ、異なる繊維の混合が現れるため、他の製紙材料の木材パルプより品質は劣る。一般に、「古紙」の再生利用は3~5回程度といわれている。
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古紙回収率・利用率の推移
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古紙の利用率 これは、古紙回収率とともに過去最高レベル。
2001年の日本の古紙利用率は58% これは、古紙回収率とともに過去最高レベル。 古紙利用の主力は段ボールなどの「板紙」分 野。この分野での古紙利用率は90%近い。 「紙」分野での古紙利用率は30%強。この中 でも新聞用紙や衛生用紙などは50%以上の 利用率。
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なぜ、古紙利用か?? 古紙。 日本の紙・板紙の消費量(国民一人当たり)は、年間 約250kgと、世界第5位。 紙は文化のバロメーター。
日本の紙・板紙の消費量(国民一人当たり)は、年間 約250kgと、世界第5位。 紙は文化のバロメーター。 →国内消費量は急変はしないだろう。 この紙生産の原料として大きな役割を果たしているのが・・・ 古紙。
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古紙利用の意義 森林資源を守る エネルギー資源を守る →CO2の発生抑制 生産過程における使用エネルギーが4分の1 ごみ減量に貢献する
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古紙価格の推移
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古紙価格低迷 「リサイクル法」(91年)・・・古紙利用率55% 利用率 回収率 2000年 57% 58% 2001年 62% 2002年
59% 65.7% 利用率の伸びを上回る回収率の伸び 古紙価格の長期低迷
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世界の古紙市場
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古紙輸出量の推移 1997年から始まった古紙輸出...。 2000年 : 2001年 : 2002年 : 30万2000トン (2.1%)
1997年から始まった古紙輸出...。 2000年 : 2001年 : 2002年 : 30万2000トン (2.1%) 146万6000トン (8.1%) 189万7000トン (10.4%) 一部の国内利用古紙が不足し、2002年秋から紙価格が回復している。
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古紙の輸出・輸入の推移
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古紙利用率・回収率ともに上がってきており、過去最高を記録している。
古紙リサイクルの現状 古紙消費量+古紙パルプ消費量 古紙利用率=―――――――――――――――――――――――――――― 繊維原料合計消費量(パルプ+古紙+古紙パルプ+その他) ×100 古紙国内回収量(メーカー入荷*+輸出-輸入) 古紙回収率=―――――――――――――――――――――――――――― 紙・板紙国内消費量(メーカー払出-輸出+輸入) 古紙利用率・回収率ともに上がってきており、過去最高を記録している。
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古紙リサイクルの方法(1) 回収:行政回収と集荷業者による回収がある。 チリ紙交換や、地域による資源ごみ回収日に、 回収業者が回収する。 ↓
チリ紙交換や、地域による資源ごみ回収日に、 回収業者が回収する。 ↓ 直納業者 ①選別:紙の色・インクの種類・紙の質などで選別 ②梱包(圧縮):プレス機で品質ごとに1000kgから1200kg程度に梱包 ③荷役:製紙メーカーに出荷
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古紙リサイクルの方法(2) 製紙メーカーにて古紙が再生される
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古紙リサイクルの流れ
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古紙リサイクルにおける課題 古紙を原料とするパルプ製造過程においては、BOD・CODなどの水質環境に対する指標が悪化する。
回収率はほぼ頭打ちの状態となっており、これ以上の回収は困難である。 →紙ごみとして捨てられているものを資源ごみとして回収するのには費用と労力がかかる。
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解決策 分別回収の徹底 →過剰な漂白剤の使用を避ける 「紙の白さ」への過剰な要求に対する意識改革 再生紙製品利用の促進 ↓
→過剰な漂白剤の使用を避ける 「紙の白さ」への過剰な要求に対する意識改革 再生紙製品利用の促進 ↓ パブリックアナウンスメントの重要性
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課題 紙の回収率・利用率は増えているが、紙の生産量も増えており、さらにごみの量も増え、ともに過去最高を記録。
→紙の消費量自体を減らす努力が必要 今はアジア市場の古紙に対する需要は大きいが、今後も安定して輸入するとは限らない。
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参考文献・URL (財)古紙再生促進センター http://www.prpc.or.jp/ 日本製紙連合会
日本製紙連合会 東京製紙原料協同組合 王子製紙 「紙とエコロジー」 紙業タイムス社
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