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通訳研究分野の概観図 General Map of Interpreting Studies
※通例、通訳研究は「通訳翻訳研究」(Interpreting and Translation Studies) という分野に包括され、その下位分野として位置づけられ る。これは、「通訳」という現象は必要的に「翻訳」というプロセス を含み、それなしでは成立しえないからである。一方、「翻訳」は数 訳という現象とは無関係に独立して存在することができる。 Q1:「通訳翻訳研究」の上位分野は何か。ま た、隣接関連分野にはどのようなものがあるか。 ? Q2:それぞれの研究分野はどのような下位分野に分けることがで きるか。また、それぞれの下位分野は具体的にどのようなことを目 指しているのか。 (c) Yasumasa Someya (Adopted from Holmes 1988/2000, and Toury 1995)
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通訳研究分野の概観図 General Map of Interpreting Studies
通訳研究分野の Paradigm Shift 50年台=実務の時代 60年台=言語学の時代 ※日本における通訳教育の開始 70年台=認知の時代 90年台=”Social” Turn 2000年=日本通訳学会の創立 Q2:それぞれの研究分野はどのような下位分野に分けることがで きるか。また、それぞれの下位分野は具体的にどのようなことを目 指しているのか。 (c) Yasumasa Someya (Adopted from Holmes 1988/2000, and Toury 1995)
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通訳研究分野の概観図 General Map of Interpreting Studies
※研究には基礎研究と応用研究の2つがある。基礎研究は純 粋研究 (pure research) とも呼ばれ、理論や知識の進展を 目的とする。一方、応用研究 (applied research) は研究成 果を具体的な問題の解決に役立てることを目指す。 (c) Yasumasa Someya (Adopted from Holmes 1988/2000, and Toury 1995)
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通訳研究分野の概観図 General Map of Interpreting Studies
※研究には基礎研究と応用研究の2つがある。基礎研究は純 粋研究 (pure research) とも呼ばれ、理論や知識の進展を 目的とする。一方、応用研究 (applied research) は研究成 果を具体的な問題の解決に役立てることを目指す。 (c) Yasumasa Someya (Adopted from Holmes 1988/2000, and Toury 1995)
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通訳研究で扱われているテーマの例 通訳の内部プロセス、通訳者の言語理解と記憶、通訳におけるワーキングメモリの役割、通訳の認知言語学的方略、言語学的概念の応用(談話分析、テキストタイプ、推論、結束性と結束構造など)、ノートテイキング、要約化のプロセス、同時通訳における予測、通訳のエラー分析、言語の組合せの影響、シャドーイングの効果、コミュニケーションにおけるプロソディ-の役割、などに関する理論的・実証的な研究 通訳者の生理的指標(ジェスチャー、眼球運動や瞳孔、心拍と血圧、脳波など)に関する研究、同時通訳とシャドウイングの際の脳活動の比較測定などのハードサイエンスの手法による研究 異文化間媒介者としての通訳者の役割、(通訳における)背景知識の役割、通訳者の倫理、通訳についての社会的規範などに関する文化・社会的側面に焦点を当てた研究 通訳訓練法、教材開発、テスティング、評価法、カリキュラムデザイン、通訳者の資質・適性、および通訳訓練法の一般語学学習への応用などに関する教育的側面に焦点を当てた研究 会議通訳、コミュニティ通訳、法廷(司法)通訳、手話通訳、メディア(放送)通訳、自動通訳(機械通訳)に関する主に実務的・実践的な研究 参考: 水野的 (2001) 「現代通詞考 第2回 世界の通訳研究」 『通訳・翻訳ジャーナル』 2001年6月号 (pp )
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