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プレゼンテーションの技法3 - リハーサルと発表 -

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1 プレゼンテーションの技法3 - リハーサルと発表 -
プレゼンテーションの技法3 - リハーサルと発表 - 沖縄県立総合教育センター  IT教育課

2 今回の内容 発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために

3 発表の準備 目的を明確に 自分を確認 相手を確認 → 目的なくして成功なし → 自分の意見・主張・立場 →聴衆は何を求めているか
発表の技術 よりよい発表のために 発表の準備 → 目的なくして成功なし 目的を明確に → 自分の意見・主張・立場 自分を確認 相手を確認 →聴衆は何を求めているか どこまで分かっているか 発表の前に,  発表の目的  発表をする自分自身  発表を聴く聴衆 について,認識をしておく必要がある。

4 目的を明確に 目 的 組み立て 肉付け スライド作成 リハーサル 発表原稿の作成 何を伝えるか 発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために
流れと時間配分 肉付け 要点整理,資料準備 リハーサル 反省と改善 目 的 何を伝えるか スライド作成 図式化,効果の設定 プレゼンテーションの準備は次のように行う。  ・プレゼンの流れを組み立てて,発表全体の流れを整理し,それに応じた時間配分を行う。  ・つぎに,流れの各ポイントで要点を整理し,主張を補強するための資料を準備する。  ・そして,効果をあげるためのスライドを作成する。このとき,できるだけ文を短くし,図式化する。また,必要に応じてアニメーション効果を用いると良い。  ・さらに,各スライドで説明する内容を文章化し,発表用原稿を作成する。このとき,ノートペインを活用すると良い。  ・それから,リハーサルを行う。このとき,印刷対象を「ノート」とすると,スライドと発表原稿が,一つのページに印刷されるため,非常に便利である。このリハーサルではしっかり反省することにより,これまでの各段階を繰り返しながら改善を加えることができる。  ・このようなサイクルを繰り返すことで,よりよいスライドと原稿ができあがり,良いプレゼンテーションにつながる。このような手順は全て目標達成のためである。目的のはっきりしないプレゼンテーションに成功はない。 発表原稿の作成 ノートペインの活用

5 自分を確認 発表内容と自分との関わり 聴衆と自分との関係 これまでの経験を生かす 聴衆としての経験 発表者としての経験 発表の準備
発表の技術 よりよい発表のために 自分を確認 発表内容と自分との関わり 聴衆と自分との関係 これまでの経験を生かす 聴衆としての経験 発表者としての経験 聴衆に対しては,堂々と自信を持って発表しないと理解してもらえない。 つまり,自分自身が発表内容について詳しく,よく理解しているという認識が必要である。 場合によっては,曖昧な部分を思い切って省略する大胆さも必要である。 自らの主張や意見を明確にし,自分が現在発表する立場にあることを意識することで, 聞き手は安心して主張を受け入れることができる。 過去のプレゼンテーションを見たり行ったりした経験の中から良かったことをどんどん取り入れることもスキルアップにつながる。

6 相手を確認 聴衆(聞き手)を知る 事前の知識 発表に対する期待・要求 自分との関係 年齢層,職業等 発表の準備 発表の技術
よりよい発表のために 相手を確認 聴衆(聞き手)を知る 事前の知識 発表に対する期待・要求 自分との関係 年齢層,職業等 聴衆が,発表内容に対して持っている事前知識や興味の度合いをある程度把握していないと,どの段階から説明が必要なのか判断でない。また,聴衆が,発表に何を期待しているのかによって,発表内容や方法を変える必要もある。さらに,聴衆と自分との関係によっても,話し方や表現等を変える必要も出てくる。したがって,相手(聴衆)を事前に確認しておくことも大切である。

7 発表原稿の準備 適切な分量 内容の再確認 充分な練習 時間のオーバーしないように スライドと説明に矛盾がないか リハーサルを生かして改善
発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために 発表原稿の準備 適切な分量 時間のオーバーしないように 内容の再確認 スライドと説明に矛盾がないか 充分な練習 リハーサルを生かして改善 発表原稿は,よいプレゼンテーションを行う上で非常に重要である。 それは,発表原稿をつくる中で,全体の分量や発表全体の流れ,スライドの内容を再確認できることと,リハーサルを行い,その反省を本番に活かすことができるからである。

8 発表原稿の準備 「ノート」を印刷 ノートペイン 発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために
発表用の原稿はプレゼンテーションのノートペインを用いて作成すると,原稿とスライドと一緒に印刷できる。 「ノート」を印刷

9 良い 原稿 発表用の原稿 適切な分量と時間配分 スライドと原稿の一体化 推敲と リハーサル 発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために
原稿を作るときには,次のことに注意する。  ・発表全体に対する,各スライドの時間配分が適当であるか  ・各スライドを表示する時間は充分か  ・スライドの内容と原稿の内容が矛盾していないか一致しているか  ・スライドを見て,話すことがイメージできるか  ・全体的な流れはわかりやすいか これらをふまえて,何度も推敲とリハーサルを行って良い原稿に作り上げる。

10 リハーサルの意義 発表になれる リハーサルでスライドと原稿を推敲 発表では原稿を見ない 発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために
リハーサルは発表になれるだけでなく,スライドと原稿内容や発表の流れを検討するために必要である。 また,充分なリハーサルを行い,スライドと原稿の推敲を行うことで,発表の際,原稿を見る必要がなくなる。

11 発表の技術 話し方 ボディーランゲージ Queの技法

12 話し方 声の大きさ・・・特に語尾 抑揚・・・声の強弱と高低 話す速度・・・緊張すると速くなりがち 間・・・話の区切り,考える時間 発表の準備
発表の技術 よりよい発表のために 話し方 声の大きさ・・・特に語尾 抑揚・・・声の強弱と高低 話す速度・・・緊張すると速くなりがち 間・・・話の区切り,考える時間 話すときには,相手に聞こえる充分な大きさの声を出すことが必要である。特に,自身のない場面では声が小さくなりがちなので,気をつる。また,語尾が聞こえないと肯定か否定か区別がつかないので,語尾を明瞭にする。さらに,語尾を上げると疑問文として聞こえるため,説得力に欠けてしまう。 また,強調するところと流すところは,声の抑揚で区別することで,メリハリが生じ,聞き取りやすくなる。 一般に,話す速度は,緊張すると速くなるので,普段よりゆっくり話すように心がける。ゆっくり話すと緊張を和らげる効果もある。 話す際に,適度な「間」を取ることも,聴衆の理解を助けるために必要である。

13 原稿に正確な話より, 堂々と自信を持った話し方 メラビアンの法則 話の内容 7% ボディーランゲージ 話し方 (視線,仕草)
発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために  メラビアンの法則 7% 話の内容 38% 話し方 (声の大きさ,抑揚) 55% ボディーランゲージ (視線,仕草) 原稿に正確な話より, 堂々と自信を持った話し方 矛盾した情報を与えたとき,言語,話し方,ボディーランゲージが,どちらをより信じるかということを、アメリカの心理学者メラビアンの調査結果を示す。 メラビアンの法則 視覚情報 : 見た目・しぐさ・表情・視線(非言語部分・見た目) = 55% 聴覚情報 : 声の質・話のスピード・声の大きさ・口調(周辺言語・聞いた感じ) = 38% 言語情報 : 話の内容そのもの(言語・話) = 7% 原稿を見ながら,正確に話すと,話し方は単調になり,動きもなくなり,自身がないように見える。 したがって,多少表現を間違えても,原稿を見ないで,堂々と自信を持って話す方が,聴衆に信用してもらえる。

14 アイコンタクト アイコンタクトの重要性 スライドや原稿を見ながら話さない 全体を見る 「目は口ほどにものを言う」
発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために アイコンタクト アイコンタクトの重要性 「目は口ほどにものを言う」 スライドや原稿を見ながら話さない ちょっと見て話せることだけを話す 全体を見る 後ろの壁→右→ 左→ 右とゆっくり視線を動かす うなずいている聞き手から視線を広げる 「目は口ほどにものを言う」という言葉通り,アイコンタクトは非常に有効なボディーランゲージの一つである。 そのためには,原稿やスライドを読み上げることは望ましくない。原稿やスライドをちらっと見て,話せることや思い出したことだけを,聴衆に向かって話すようにする。 このとき,聴衆一人一人の目を見ると互いに強い緊張関係になる。 そこで,緊張を和らげてアイコンタクトをするために,次のいずれかの方法を用いると良い。 一つ目は,最後列の聴衆の頭上の壁から,右、左、左、右とゆっくり視線を動かす方法である。なれて落ち着いたら視線を前後にも動かすとより効果的である。 二つ目は,うなずいている聞き手(肯定者)を見つけ,肯定者,一人一人を見ていく方法である。この場合も落ち着いたら,肯定者の周辺の聴衆にも視線を広げるとよい。

15 Queの技法 時々刺激を与え緊張感を与える 話し方を変える ボディーランゲージを使う 声の大きさや話す速度を変える 質問する
発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために Queの技法 時々刺激を与え緊張感を与える 話し方を変える 声の大きさや話す速度を変える 質問する ボディーランゲージを使う 視線を投げかける 指示棒でスクリーンをたたく 時々刺激を与え緊張感を与えるテクニックをQueの技法と呼ぶ。 声の大きさや,話す速度を変えたり,質問したりすることが一般的である。場合によっては,不自然な間を作ることも効果的である。また,動き回ったりすることやゼスチャーを使うという方法もある。授業では,スクリーン(黒板)をたたいて音を出したり,聴衆の中に入ったりするテクニック(机間巡視)がよく使われる。

16 よりよい発表のために 指示棒の使用 原稿を捨てる パソコンから離れる

17 指示棒の利用 指示棒とポインタの利用 ポインタの欠点 話している部分に注目させる 光点を探す必要がある どこを指しているかわかりにくい
発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために 指示棒の利用 指示棒とポインタの利用 話している部分に注目させる ポインタの欠点 光点を探す必要がある どこを指しているかわかりにくい 動きが小さくなる スクリーンから離れてしまう 指示棒やレーザーポインタは,スクリーンのどこに注目すべきかを指し示すことで,理解を助ける。 しかし,レーザーポインタは,次の欠点があります。  ・光が小さいので,スライド上のどこにあるか見えにくい  ・発表者がどこを指しているのかわかりにくい  ・わずかな動きで光点が動くので,発表者の動きが小さくなる  ・遠くから指し示すために,発表者よりスクリーンに聴衆の視線が集まるため,アイコンタクトやボディーランゲージの効果が乏しくなる そこで,なるべく指示棒を使うとよい。単に,指示棒の先で示すだけでなく,指示棒を下線として使ったり,スクリーンをたたいて音を出すといった使い方も効果的である。また,スクリーンが小さい場合は,直接指で指し示すことも効果的である。

18 原稿を捨てる ボディーランゲージを利用 表現を豊かに スライドで思い出すことだけを話す 話し方 ボディーランゲージ (声の大きさ,抑揚)
発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために 原稿を捨てる ボディーランゲージを利用 表現を豊かに スライドで思い出すことだけを話す 原稿を見て発表すると,聴衆とボディーランゲージによるコミュニケーションがとれない。また,棒読みになり話し方が単調になるので,原稿は見ないようにする。 しかし,原稿を丸暗記すると,思い出すことが精一杯で,気持ちの余裕がなくなる上,思い出さないとパニックを起こし,よけいに緊張してしまう。 そこで,スライドを見て,すぐに思い出したことだけを,聴衆に向かって話すようにするとよい。そのためにもスライドには大切なポイントを入れて,リハーサルを充分に行う必要がある。 話し方 (声の大きさ,抑揚) ボディーランゲージ (視線,仕草)

19 パソコンから離れる スクリーンに近づく 視線を引きつける 指や指示棒を使う 指示棒はスクリーンに近い手で持つ 発表の準備 発表の技術
よりよい発表のために パソコンから離れる スクリーンに近づく 視線を引きつける 指や指示棒を使う 指示棒はスクリーンに近い手で持つ 一般的な発表の場では,パソコンとスクリーンは離れている。そのため,聴衆がスクリーンに集中すると発表者を見なくなってしまい,アイコンタクトもとれず,ボディーランゲージの効果が低下する。 このような場合は,話しながら,スクリーンの前に移動すると良い。人間の視線は動くものに反応するので,動くことで視線を引きつけることができる。また,こうすることで,自然にスクリーンを指や指示棒で指すことができる。 このとき,指示棒はスクリーンに近い手で持つことが大切である。つまり,スクリーンの右側に立つときは,左手で指示棒を持つ。逆にするとスクリーンを指すとき聴衆に背を向けることになるからである。

20 こんな方法も 書き言葉でなく話し言葉 箇条書きの1,2・・・は読まない ソフトのテクニックにおぼれない ワープロでも可能 一太郎の例
発表の準備 発表の技術 よりよい発表のために こんな方法も 書き言葉でなく話し言葉 箇条書きの1,2・・・は読まない ソフトのテクニックにおぼれない ワープロでも可能 一太郎の例 そのほかに次のような方法もある。 まず,書き言葉より,話し言葉の方が,聞き取りやすく,単調になることも防げる。 また,箇条書きの数字は読み上げない方がよい。聞く側にとって耳障りで,ことばも書き言葉になり易いからである。 一般に,PowerPointを用いると,ついつい,いろいろなアニメーション効果などを使ってしまいがちになる。見た目には楽しくなるが,内容に集中できないので,効果を考えて使い分けるようにする。 場合によっては,ワープロソフトや表計算ソフトの印刷プレビューを用いてもプレゼンはできる。プレゼンテーションそのものとPowerPointの利用は同じ意味ではない。

21 よりよい発表のために 原則をふまえた上で応用を 指示棒・ポインタの使用 原稿を捨てる パソコンから離れる 発表の準備 発表の技術
プレゼンテーションのテクニックは,授業でも無意識に使われていることも多い。 よりよいプレゼンテーションのためには,原則を守るだけではなく,それらを応用したり,あえて原則を無視したりするなども必要である。

22 お疲れ様でした。


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