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プラスチックの分別実験 <実験概要> ●プラスチックのリサイクルにあたっては、各プラスチックの比重差を利用して分別する工程を持っている工場も多い。 ●本実験では、中学1年生以上(比重を教えるのは中学1年生)を対象に、比重差を利用してプラスチックを分別することにより、  リサイクル校庭の一部を体験する。

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1 プラスチックの分別実験 <実験概要> ●プラスチックのリサイクルにあたっては、各プラスチックの比重差を利用して分別する工程を持っている工場も多い。 ●本実験では、中学1年生以上(比重を教えるのは中学1年生)を対象に、比重差を利用してプラスチックを分別することにより、  リサイクル校庭の一部を体験する。 ●実験では、それぞれ比重(液体密度)の異なる液体を用意し、実際に使われているプラスチック製品を断片化したものを投入  して、比重の差を確認する。 <対象プラスチック> プラスチック の種類 PET樹脂 高密度 ポリエチレン 低密度 ポリプロピレン ポリスチレン ポリ塩化 ビニール 比重 1.31 0.94~0.96 0.91~0.93 0.90~0.91 1.04~1.09 1.32~1.54 用途 ペットボトル 玉子パック   など ポリタンク レジ袋 など ラップ 食品容器 食パンの袋 ボトルのキャップ 食品トレイ スチレンカップ 農業用ビニール 電気コード 上記塩ビの比重は硬質塩ビなので パイプなどビニールコードは軟質で比重が低い

2 1.小学生向け 実験 (1)実験のポイント 以下の点を理解させるためのプログラムとする。
1.小学生向け 実験 (1)実験のポイント   以下の点を理解させるためのプログラムとする。  ●プラスチックをリサイクルするためには、プラスチックを種類ご   とに分別することが必要。  ●そのため、工場では集まったプラスチックをいろいろな方法で   分別している。分別方法の一つである比重分別(水の中に入れ   て、浮くものと沈むものに分ける)を行っている   ★手選別(作業員が手で選別し、異物などを取り除く)   ★磁選(金属類を磁石で取り除く)   ★比重選別(破砕されたプラスチックを水流中に投入し、浮くも    のと沈むもので分別) 用意するもの 1.ポリエチレンフレーク   食品容器などを切る 適量 2.ポリスチレンフレーク   ヨーグルトカップを切る 3.ポリエチレン製キャップ 3~4個 4.ポリエチレン製品   ヤクルトジョア   その他ヨーグルトカップ                   など 10種類程度 5.大きめのビーカー 2個 6.ガラス棒 2本 (2)実験方法   ①ポリエチレンとポリスチレンのフレークを混合したものを、      大きめのビーカーに入れ攪拌する。   ②静置分離し、浮いたものがポリエチレンで沈んだものがポリ     スチレンであることを伝える。   ③次に、ポリエチレン製品(ペットボトルのキャップなど)とポリ     スチレン製品(ヨーグルトなどの乳製品のカップを適当な       大きさに切る)をビーカーに入れ、浮くか沈むかを確かめる。

3 2.中学生向け 実験 用意するもの 1.低密度ポリエチレン フレーク 食品容器などを切る 適量 2.高密度ポリエチレン フレーク
2.中学生向け 実験 用意するもの 1.低密度ポリエチレン  フレーク   食品容器などを切る 適量 2.高密度ポリエチレン  フレーク 3.PET樹脂フレーク 4.ポリプロピレンフレーク 5.塩ビフレーク 6.ポリスチレンフレーク   ヨーグルトカップを切る 7.低密度ポリエチレン製キャップ 3~4個 9.高密度ポリエチレン製品   シャンプー容器 2個 10.PET樹脂製品  ペットボトル 2本 11.ポリプロビレン製品   非発泡食品トレイ 2個 12.塩ビ製品 13.ポリスチレン製品    ヨーグルトカップ など 2種類程度 14.エタノール 500ml 15.塩 100g 16.玉子 17.大きめのビーカー 18.ガラス棒 2本 19.模造紙 5枚 (1)実験のポイント   以下の点を理解させるためのプログラムとする。  ●プラスチックをリサイクル(マテリアルリサイクル)するためには、   プラスチックを種類ごとに分別することが必要。  ●そのため、工場では集まったプラスチックをいろいろな方法で   分別している。分別方法の一つである比重分別(水の中に入れ   て、浮くものと沈むものに分ける)を行っている   ★手選別(作業員が手で選別し、異物などを取り除く)   ★磁選(金属類を磁石で取り除く)   ★比重選別(破砕されたプラスチックを水流中に投入し、浮くも    のと沈むもので分別) (2)実験方法   ①ポリエチレンとポリスチレンのフレークを混合したものを、      大きめのビーカーに入れ攪拌する。   ②静置分離し、浮いたものがポリエチレンで沈んだものがポリ     スチレンであることを伝える。   ③次に、ポリエチレン製品(ペットボトルのキャップなど)とポリ     スチレン製品(ヨーグルトなどの乳製品のカップを適当な       大きさに切る)をビーカーに入れ、浮くか沈むかを確かめる。

4 (2)実験方法   ①プラスチックの種類別比重一覧表を渡す   ②比重選別したプラスチックをシートの上に置かせるための、次ページの分類シートを渡す。   ③6種類のプラスチックを水に入れ、かき回す。精緻分離後、A群(浮いたもの 高密度PE、低密度PE、PP)と    B群(沈んだもの ペット、塩ビ、PS)に分け、シートの所定の位置に置かせる。   ④A群のうちの7割程度を50%エタノール液に入れ、かき回す。精緻分離後、A-1群(浮いたもの PP、低密度PE)とA-2(沈んだ    もの 高密度PE) に分けシートの所定の位置に置かせる。   ⑤A-1群の内の7割程度を55%エタノール液入れ、かき回す。精緻分離後、A-1-①(浮いたもの PP)とA-1-②(沈んだ もの     低密度PE) に分けシートの所定の位置に置かせる。   ⑥B群のうちの7割程度を10%食塩水に入れ、かき回す。精緻分離後、B-1(浮いたもの PS)とB-2群(沈んだもの ペット、塩ビ)     に分けシートの所定の位置に置かせる。   ⑦最後に、各製品の切れ端等を②~⑥の順で分類してみる(検証)

5 2 1 4 3 50%エタノール(比重0.93) 水(比重 1) 10%食塩水(比重1.07) 55%エタノール(比重0.90) 分類シート
水(比重 1) プラスチック 置き場 置いた プラスチック の名称 全てのプラスチックを 水に入れる 浮いたもの 浮いたもの 沈んだもの 沈んだもの プラスチック置き場 プラスチック置き場 プラスチック置き場 名称 名称 名称 4 10%食塩水(比重1.07) 3 55%エタノール(比重0.90) プラスチック 置き場 名称 プラスチック 置き場 名称 浮いたもの 浮いたもの 沈んだもの 沈んだもの プラスチック 置き場 名称 プラスチック 置き場 名称

6 1 2 4 3 5 水(比重 1) 50%エタノール(比重0.93) 10%食塩水(比重1.07) 55%エタノール(比重0.90)
正解シート 水(比重 1) 2 50%エタノール(比重0.93) 全てのプラスチックを 水に入れる 高密度 ポリエチレン 浮いたもの 低密度 ポリエチレン 沈んだもの ポリプロピレン 浮いたもの 沈んだもの ペット 塩ビ ポリスチレン ポリプロピレン 低密度 ポリエチレン 高密度 ポリエチレン 4 10%食塩水(比重1.07) 3 55%エタノール(比重0.90) 浮いたもの ポリスチレン 浮いたもの ポリプロピレン ペット 沈んだもの ペット 沈んだもの 5 低密度 ポリエチレン 塩ビ 塩ビ

7 1 2 3 4 5 使用液体比重 水 水50%+エタノール50% 水45%+エタノール55% 水+10%食塩 水+40%食塩 比重 1
比重 1 比重 0.93 比重 0.90 比重 1.07 比重 1.30 ⑤でPETと塩ビを分離できるはずだが 食塩の量が多く、無駄(もったいない)?


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