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BSPモデルを用いた 並列計算の有用性の検証
情報論理工学研究室 伊波 修一
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目的 BSPモデル上で高速なクイックソートを行う ※BSP:通信や同期を考慮した並列計算モデル ※クイックソート: 整列アルゴリズムの一種
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並列計算とは 問題を複数の仕事に分解 並列化された計算機群に計算をさせる 1つの問題に対して複数のマシンを利用
目的:複雑な問題をより早く解く
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PRAMモデル (Parallel Random Access Memory)
Shared Memory P1 P2 P3 Pn ・・・・・・ ・通信時間時間を考えない ・並列処理機構が理想的
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PRAMモデル (Parallel Random Access Memory)
通信を考えない → 理想的な並列計算モデル → 現実と大きなギャップ
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BSPモデル (Bulk Synchronous Parallel )
分散メモリ型 現実に則した並列計算モデル → 通信時間や同期を考慮
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BSP:分散メモリ型並列計算機 M1 M2 M3 Mn ・・・・・・ P1 P2 P3 Pn ・・・・・・ NETWORK
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並列クイックソート 基準値を選ぶ 基準値を選ぶ 基準値を選ぶ 赤:プロセッサ1 青:プロセッサ2 緑:プロセッサ3 黄:プロセッサ4
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基準値の選択法 PRAMの場合 → 通信時間がない → 基準値=中央値 BSPの場合 → 通信時間を考慮 → 基準値=通信を考慮して選択
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BSP上でクイックソートを行う場合の注意点
内部計算時間T1 通信時間S1 P2 内部計算時間T2 P3 内部計算時間T3 通信時間S2 P4 内部計算時間T4 実行時間 T1+T2=T3+T4 S1=S2
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基準値の選択 サンプルS個を抽出 → これを整列 → X番目に小さい値を選ぶ
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サンプル数(S)の決定
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通信帯域幅が狭いときのシミュレーション X=8 1:3に分割
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通信帯域幅が広いときのシミュレーション
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通信帯域幅が広いときのシミュレーション X=12 3:5
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結論 通信帯域幅が狭くてもデータ分割を上手く行えば高速化できる。
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