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脈動する回転図形 山本健太郎 (九州大学) ※アニメーション機能を利用しています。スライドショーでご覧下さい
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正方形が回転中に拡大と縮小を繰り返しているように
見えます(中心を凝視すると変化が見えやすいです)。
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しかし実際には回転対象の大きさは変化してません。拡大・縮小運動は遮蔽によって生じる錯視のようです。
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比較のために並べてみます。正方形の回転する動きは左右で全く同じですが,左側だけ脈動して見えます。
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外側と内側で回転のフェイズを変えると,まるで連動
するポンプのように交互に拡大・縮小して見えます。
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並べてみると,正方形の角が遮蔽された場合に実際よりも小さく見える傾向にあるようです。角部分を補完する際に過小視が生じているのかもしれません。
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四角形 八角形 十角形 実際に角の多い図形に代えると,効果が弱くなります。全部の角が一度に隠れにくくなるからと考えられます。
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八角形 八角形 試しに全ての角が一度に隠れるように遮蔽物を増やすと,拡大・縮小が生じるようになりました。
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一方で遮蔽物の方を動かした場合には,大きさは変化して見えません。角が隠れるだけでなく,対象自体が回転することも錯視の生起に重要なようです。
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本錯視 回転変動型錯視 本錯視と類似する現象として,回転変動型錯視というものが報告されているようです。こちらは主観的輪郭の回転によるものですが,同様のメカニズムが想定されます。ただ本錯視では物理的な輪郭が存在するため,常に明確な回転物体の見えが生じます。
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おわり
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