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Written by Sen Yamaoka JSAF Naikai Ocean Yacht Club

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Presentation on theme: "Written by Sen Yamaoka JSAF Naikai Ocean Yacht Club"— Presentation transcript:

1 Written by Sen Yamaoka JSAF Naikai Ocean Yacht Club
トラペゾイド・コースとゲート・マーク の帆走 How to sail on Trapezoid Course through Gate Mark Written by Sen Yamaoka JSAF Naikai Ocean Yacht Club

2 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016
Olympic Trapezoid Course Outer Loop / Inner Loop Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

3 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016
インカレ・トラペゾイドのコース設定 1/2 • 2つのソーセージコースを、スペーサー (リーチレグ)でつないだコース形 • メリット – アウター/インナーループのコース指定により、 複数のレースを、艇の交差を最小限で、実施できる – レグ長/ラップ数の調整により、異なるパフォーマンスの艇についてもターゲットタイムに適合させやすい • デメリット – 広大なレースエリアが必要 – 風向風速変化への適合が他のコースと比較して限定的 – 特に第2マーク設定艇に高度な対応が要求される Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

4 インカレ・トラペゾイドのコース設定 2/2 マーク1・マーク3の内角=60° マーク2・マーク4の内角=120° マーク1→マーク2の距離= マーク4 →マーク1の距離の2/3(66.7%) マーク2→マーク4の距離= マーク4 →マーク1の距離の8/9(88.8%) マーク3→フィニッシュの距離はレグ長に関わらず300m-400mで設定 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

5 ゲート・マークの設定 1/3 ゲート ゲートは、比較的新しいマークの形態である。これは、風下レグの風下の端で特に有効である。 ゲートは、艇がコースのポート・サイドに上りたいとの望みと、風下マークに向かってスピネーカーでランニング中の艇を横切ることなく上れる機会とを、可能にする。艇をスターボードで風下マークを回航させることを奨励している。 ゲートの幅 競技規則では、各回航マークに3艇身サークルを要求している。さらに1艇身が、2つのマーク周りのサークル間のスペースとしてあてがわれる。このことは、7艇身のゲート・マーク間の距離が最低でも提供されることになる。しかしながら、経験上、多くのクラス、特に新しいデザインのハイ・パフォーマンス艇にとって不適当な、狭過ぎるゲートが設定されているのを見掛ける。ここでは、9艇身から10艇身の間がより適当であると推奨する、強風においてはより広い幅が、そのためには広い海面が必要となる。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

6 ゲート・マークの設定 2/3 ゲートの傾き 技量のともなうレース・オフィサーは、艇がコースの両側を使用することを促進するため、スタート・ラインのようにゲートにバイアス(傾き)を付けることができる。 ゲートの設置 ゲートの設置は、スタート・ラインの設置によく似ている。通常、コミッティ・ボートに近いマークを最初に、スタート・ラインの約50m風上に、フィニッシュ・ラインとなる中間点に設置する。2番目のマークは、スタート・ラインを設置するときピン・エンドが流れると同じように流し、その後マーク設置艇にアンカーだけを置いて所定の位置まで引っ張る。マークが所定の位置となった時、アンカーが落とす。 他の方法は、2艇のマーク設置艇が、それぞれのマークを、要求されるゲートの幅で、風上に向かって引っ張って動かす方法である。合図によって、両方の艇が同時にアンカーを落とす。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

7 ゲート・マークの設定 2/3 ゲートの長さ ゲートは、通常風下マークに設置される。ビートにおいてコースのポート・サイドに動きたいと望むスキッパーに、ゲートのマークをスターボードに見て回航し、風下へ帆走しているフリートと交差するのを回避する、機会を与える。 ゲートの幅は、フリートの大きさ、艇のスピード、そして海面の状態による。各マークの周りの3艇身の間に1艇身が必要なので、ゲートの最小の幅は7艇身である。通常は、幅が9から10艇身の間でゲートを設置する。推奨する最大幅は10艇身である。 Note: ゲートマークは同じ形状のもの(大きさおよび色)が要求される。形状の違いが、左右どちらが有利かを判断するセーラーの眼を狂わす要因となってはならないからである。 同じアンカー、同じロード(ロープ、チェイン)も要求される。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

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9 戦略と戦術 (Strategy & Tactics)
軍事用語としては、戦略が、戦いに勝つために兵力を総合的・効果的に運用する方法で、大局的・長期的な視点で策定する計画手段。 戦術は、戦いに勝つための戦地で兵士の動かし方など、実行上の方策のことをいう。 学生スポーツの世界では上記の意味から、戦略が、クラブが運営していくための将来を見通した方策や、年間の目標を達成するためのシナリオ。 戦術は、大会において目標を達成するための具体的な手段、実践的な計画といった意味で使われる。 つまり、目標を達成するための総合的・長期的な計画手段が戦略で、その戦略を行うための具体的・実践的な計画手段が戦術である。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

10 トラペゾイド・コース帆走の戦術 (トライアングル・コースとの比較から)
1. 艇の交差の減少 2. レグ編成の変化 3. 第2マークの回航 4. ゲート・マークの回航 5. 規則18(マークルーム)が適用されない場合 -規則18.1(b), 18.1(c)の適用- Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

11 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016
1. 艇の交差の減少 アウターループ艇とインナーループ艇との交差は、ほとんど発生しない、プランどおりのレースが進むならば。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

12 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016
2. レグ編成の変化 1/4 トライアングル/風上/風下・コースのレグ Start –Finish Start ↓ 風上レグ ↓    リーチレグ ↓   リーチレグ ↓ 風上レグ ↓ 風下レグ ↓ リーチレグ Finish レグ数=風上2+風下1+リーチ3 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

13 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016
2. レグ編成の変化 2/4 トラペゾイド・アウター・ループのレグ Start –Finish Start ↓ 風上レグ ↓   リーチレグ ↓   風下レグ 3S/P ↓ 風上レグ ↓ 風下レグ ↓ リーチレグ Finish レグ数=風上2+風下2+リーチ2 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

14 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016
2. レグ編成の変化 3/4 トラペゾイド・インナー・ループのレグ Start –Finish Start ↓ 風上レグ ↓   風下レグ 4S/P ↓   風上レグ ↓ リーチレグ ↓ 風下レグ ↓ リーチレグ Finish レグ数=風上2+風下2+リーチ2 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

15 トライアングル/風上/風下とトラペゾイドの比較
2. レグ編成の変化 4/4 トライアングル/風上/風下とトラペゾイドの比較 トライアングル- 風上-風下コース 比較 (距離) トラペゾイド・コース レグ数 距離 風上レグ 2 = 風下レグ 1 < リーチレグ > 0.66 最終レグ 0.5 合計 6 5.5 5.16 Note: 距離は風上レグを1として換算 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

16 2. レグ編成の変化 5/4 POINTS: 1. 風下レグが増える 2倍に ― ジャイビング 2. リーチレグが大幅に減る
2. レグ編成の変化 5/4 POINTS: 1. 風下レグが増える  2倍に ― ジャイビング 2. リーチレグが大幅に減る   トライアングル・コースの1/3に コース全体のリーチレグの割合も36%から12%に ??? Easy sailing ??? の減少 3. 風上レグは変化なし 4. ジャイビング規則の適用が変化 ― 風下マークだけとなる ― ジャイブ・マーク(通称サイドマーク)はなくなった TIPS: 優れたボートハンドリング スピード競争から、より戦術的な帆走が求められる Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

17 3. 第2マークの回航 1/2 規則18.4 ジャイブする場合 内側にオーバーラップした航路権を持つ艇が、プロパー・コースを帆走するために、マークにおいてジャイブしなければならない場合、その艇は、ジャイブするまではそのコースを帆走するために必要とする以上にマークから離れて帆走してはならない。RRS18.4はゲート・マークでは適用しない。〈続く〉 Question: トラペゾイドにおいて、(プロパー・コースを帆走するために)ジャイブしなければならないのはどのマークか? Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

18 3. 第2マークの回航 2/2 Answer: 二つの風下マークだけ! 解説
3. 第2マークの回航 2/2 Answer: 二つの風下マークだけ! 解説 規則18.4は、航路権艇がプロパー・コースを帆走するために、ジャイブしなければならない場合のみ適用される。 一方、ジャイブをせず、もしくはジャイブを遅らせ「プロパー・コースより風上」を帆走できる「唯一のケース」は: その航路権艇が風下艇であって、通過後プロパー・コースを帆走するために、必ずしもジャイビングを必要としないマーク(典型的な例は、デッド・ランに近いレグの起点となる風上マークまたはジャイブ・マーク)を回航中であり、 且つ、そのオーバーラップが、先行していた外側の風上艇の2艇身以内において、クリア・スターンであった内側の風下艇によって成立したものでない、場合である。(RRS17:同一タックでのプロパー・コース) Note: トラペゾイド・コースにはジャイブ・マーク(通称サイドマーク)はない! Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

19 4. ゲート・マークの回航 1/9 ゲート・マークは規則上他の(旧来の)マークとは異なる特性がある。
4. ゲート・マークの回航 1/9    ゲート・マークは規則上他の(旧来の)マークとは異なる特性がある。 RRSで「ゲート・マーク」が記述されているのは4カ所だけである。 RRS18.4(ジャイビング),28.2(コースの帆走),32.2(コースの短縮),33(コースの変更)。付則L(帆走指示書ガイド)にもあるが設置基準といったものではない。 RRS 18.4(ジャイビング) RRS 28.2(コースの帆走) RRS 32.2(コースの短縮) RRS 33(コースの変更) 付則L 12.2, ADDENDUM B(帆走指示書ガイド) Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

20 4. ゲート・マークの回航 2/9 規則18.4 ジャイブする場合(Gybing)
4. ゲート・マークの回航 2/9 規則18.4 ジャイブする場合(Gybing) 内側にオーバーラップした航路権艇が、プロパー・コースを帆走するために、マークにおいてジャイブしなければならない場合、その艇は、ジャイブするまではそのコースを帆走するために必要とする以上にマークから離れて帆走してはならない。規則18.4は ゲート・マークでは適用されない。 例1. 右図のような場面となったり(Rule 18.4 does not apply at a gate mark)、 ゲート・マークではない通常の風下マークの場合ジャイブしなければならない内側艇(黄色艇)が、ジャイブをせずに<またはジャイブを遅らせて>、外側艇(青色艇)を風下まで連れて行き、その後にジャイブし右側のマークを回航することも可能である。 要注意・要覚悟! Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

21 4. ゲート・マークの回航 3/9 規則18.4 ジャイブする場合
4. ゲート・マークの回航 3/9 規則18.4 ジャイブする場合 例2. 風下艇は遅まきに他のゲート・マークに向かって帆走すると決めることができ、通過するマークにおいてジャイブを要求されない。 ただし、RRS17には注意!内側の航路権艇がクリア・アスターンから2艇身以内でオーバーラップした場合、RRS17が適用され、オーバーラップが続いている間はプロパー・コースより風上を帆走してはならない。 それゆえに、ゲートマークにおいては、たとえRRS18.4は適用されなくても、内側艇はRRS17によって、プロパー・コースより風上を帆走してはならないため、マークにおいてジャイブすることを要求される場合がある。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

22 4. ゲート・マークの回航 4/9 規則28 コースの帆走 28.1 艇はスタートし、帆走指示書で定められたコースを帆走し、フィニッシュしなければならない。その間、艇がいるレグの起点、境界または末端でないマークをどちらの側で通過してもよい。フィニッシュ後は、艇はフィニッシュ・ラインを完全に横切る必要はない。 28.2 プレスタート・サイドからスタートするためにスタートラインに近づき始めた時から、フィニッシュするまでの艇の航跡を示す糸をびんと張った場合、次のようになっていなければならない。 (a) それぞれのマークを定められた側および正しい順序で通過、 (b) それぞれの回航マークに触れること、 (c) ゲート・マークの間を、その前のマークの方向から通過。 フィニッシュしていない場合に限り、この規則に従うために誤りを正すことができる。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

23 4. ゲート・マークの回航 5/9 規則32.2 スタート後の短縮
4. ゲート・マークの回航 5/9 規則32.2 スタート後の短縮 レース委員会が、コースの短縮信号(音響2声と共にS旗を掲揚)を発する場合には、フィニッシュ・ラインは、以下でなければならない。 (a)回航マークにおいては、その回航マークとS旗を掲げたポールとの間。 (b)各ラップの終わりに艇が横切らなけれ ばならないラインにおいては、そのライン。 (c)ゲートにおいては、ゲート・マークの間 コース短縮は、先頭艇がフィニッシュ・ライン を横切る前に信号を発しなければならない。 Note 1: 信号艇は、片側のマークを抱く形で(マークと艇との間に間隔を空けず  にアンカリングする Note 2: この場合の信号艇は「マーク」ではなく「障害物」となる。定義:障害物、規則19:障害物を通過するためのルーム Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

24 4. ゲート・マークの回航 6/9 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016
4. ゲート・マークの回航 6/9 規則33 コースの次のレグの変更 レース委員会は、次のマーク(あるいはフィニッシュ・ライン)の位置を変更し、すべての艇に対し、そのレグを帆走し始める前に、信号で知らせることによって、回航マークまたはゲートで始まるコースのレグを変更することができる。次のマークは、その時点でその位置にある必要はない。 (a) レグの方向を変更する場合には、反復音響と共にC旗を掲揚し、さらに次のいずれかを掲示しなければならない。  (1)     新しいコンパス方位。  (2)     スターボード側への変更の場合は緑色の三角形、ポート側への変更の場合は赤色の長方形。 (b) レグの長さを変更する場合には、反復音響と共にC旗を掲揚し、さらに距離を短くする場合には「-」を、または距離を長くする場合には「+」を掲示しなければならない。 (c) 変更したレグに続くレグは、コースの形を維持するために、それ以上の信号なしに変更することができる。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

25 4. ゲート・マークの回航 7/9 ①あまりにも狭すぎる場合 ゲートの設置が反ってインシデントを誘発する原因となる場合がある。
4. ゲート・マークの回航 7/9 ①あまりにも狭すぎる場合 ゲートの設置が反ってインシデントを誘発する原因となる場合がある。 結果的にゲートマークを設置した意図がない。 写真〈編集者撮影〉。2009年8月唐津で開催されたLaser Radial World Championshipでのゲート。 ワンデザインであるにも拘わらず “あまりにも狭すぎる例” 何度も確認したが4-5艇身しかなかった。この写真(2位3位の艇が回航中)の直後、後続艇が集中して殺到、混乱。

26 4. ゲート・マークの回航 8/9 また右図にある、マーク回航を複雑にする、ISAFQ&A 2006-005 のようなケースも発生する。
4. ゲート・マークの回航 8/9 また右図にある、マーク回航を複雑にする、ISAFQ&A のようなケースも発生する。 艇がゾーン内でオーバーラップしているにも拘わらずマークルーム規則(規則18)が適用されないケース ISAF Q&A 年1月12日改訂 状況 反対のタックの2艇のカタマランが、両艇ともリーチの角度で風下へ向かうレグを帆走しており、別のマークへ向けてゲートに近づいていた。両艇は同時にゲートに到着し、ゲートの中央で衝突した。その時点で、ゲートは幅6艇身以下で、両艇は同時に両サークルの中にいた。 質問1 どの規則を適用し、どのように判決するのか? 回答1 別のゲート・マークへ向かって帆走している両艇は、同一の側でマークを回航しようとはしていない。ただし、RRS18が適用されるか否かは別として、RRS10と14が引き続き適用される。ブルーがイエローを避けなければならず、両艇とも接触を回避しなければならない。

27 4. ゲート・マークの回航 9/9 ②あまりにも広すぎる場合 どちらを回航するかに因って有利/不利が大きくなり過ぎる場合がある。
4. ゲート・マークの回航 9/9 ②あまりにも広すぎる場合 どちらを回航するかに因って有利/不利が大きくなり過ぎる場合がある。 結果的に、全艇が同じマークを回航してしまい、ゲートマークを戦術的に選択する観念から外れかねない。 ただし海外の規模の大きいレースの例を見ると、複数レーティング艇のレースでもゲートを設置するのがごく一般的になっている。その際、ゲート間の距離には“それ程こだわっていない”のも現実である。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

28 5. 規則18(マークルーム)が適用 されない場合 -規則18.1(b), 18.1(c)の適用- 18 マークルーム
5. 規則18(マークルーム)が適用 されない場合 -規則18.1(b), 18.1(c)の適用- 18 マークルーム 18.1 規則18が適用される場合 規則18は、艇の同一の側で通過することが求められているマークで、少なくともそのうちの1艇がゾーンに入っている場合に、その艇間に適用される。ただし、次の場合には適用されない。 (a) 風上に向かうビートで反対タックの艇間。 (b) 両艇ではなくどちらか一方の艇のマークにおけるプロパー・コースがタックすることである場合の、反対タックの艇間。 (c) マークに向かう艇と、マークから離れる艇間。 (d) マークが連続した障害物の場合には、規則19が適用される。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

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30 ゲート・マークの「操船技術」 1/5 Handling Leeward Gates
著者のBrad Read(ブラッド・リード)は、アメリカスカップ、Volvo Ocean等で世界的に有名なKen Read(ケン・リード)の弟であり、本人もJ/24ワールドで2度のチャンピオンに輝いている。トップ・セーラーの視点から『風下ゲート・マーク回航時、左右どちらのマークを選択すればよいのか? 』、そのヒントを語っている。 SailNet Handling Leeward Gates (風下ゲートの操船技術) Brad Read 私はしばしばレーシング・セーラーが、レース委員会で働く人達に十分な信頼を実は与えていないのではないかと考えることがある。約10年前〈1990年頃〉、ワンデザインのセーラー達は、風上-風下コースの採用を求め始めた、そしてレース主催者はその希望を受け入れた。 その後、レースを更に良くするために、レース-運営タイプは、風上マーク周辺の密集を分散させるため、オフセット・マークの使用を開始した。 そして、およそ7年前〈1993年頃〉、レース主催者は風下ゲートの概念を導入した、風下マークに圧縮する大きなフリートによって起こされる過度の密集を軽減し、マーク回航をより面白く、より公平にするためである。 これらすべての変更は、ブイ回航レースをより良く、より楽しい効果をもたらした、これらが更に広まるのに当って、多くのレースコミッティーに感謝の言葉を送りたい。

31 ゲート・マークの「操船技術」 2/5 単一の風下マークの代わりに使用する風下ゲートは競技に大きく寄与する、なぜなら競技者に左手か右手のいずれかの回航選択権を提供することにより、過度に混みあうマーク回航に関連するいくつかの問題を解消するのに役立つからである。 加えて、風下ゲートの使用はまた、優れたボート・ハンドリングの能力と同様に、最初に到達するセーラーに報いる可能性があり、そこで多くのレベルにおいて実際にゲームを高めるものとなる。   しかし、風下ゲートがあるコースの回航は、回航するマークの選択肢を持つことからくる付加された複雑さのゆえに慣れが必要となる。以下は、風下ゲートのセット・アップおよび通り抜けの基本的な側面に関する要約である。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

32 ゲート・マークの「操船技術」 3/5 レースをリードしているとき、どのゲートを回航するか決定することは、その日の緊張する大きな部分の一つとなる。正しく選択すれば、先頭を維持できる、間違った選択をすれば、得ていたすべての利益が駄目になる。 レース・コミッティーがレース・コースに風下ゲートを使用している場合、最初に行うことは、ゲートがスタート以前に設定されているかを判断することである。もしそうなら、ゲートを帆走し、マークの間の風のチェックを行いなさい。艇をちょうど風位に立つように回転させ、そこでゲート・マークのどちらがより風上にあるかを判定することができる。(艇が風位に立っている場合、もしバウが左手のマークの方を向いて指すならば、それは右手のマークがより風上にあることになる、逆の場合も同じである。 コミッティーによる変更がなければ、どちらのマークが風上マークに近く位置しているかを知ることである、またすべての条件が等しい場合は、風下に帆走する時に回航を選択すればよいマークとなる。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

33 ゲート・マークの「操船技術」 4/5 ゲートがスタート後まで設置されていない場合、帆走後にどちらのマークを回航するかを見分けるのは非常に難しいであろう。以下は風下ゲートに近づく時に予期するいくつかの事項である: Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

34 ゲート・マークの「操船技術」 5/5 コースのどちらの側が風上に向かうために有利になるか? ほかに懸念がない場合、それが選択するゲートの側である。 次のビートに合わせ、特定の進路をとらなければならないか? (たとえば、カバーする必要がある艇がいるか、または潮流がコースの一方の側が他方より強いとか) もしそうであれば、風上レグのため特定の側にあるゲート・マークにおいて内側をとるよう精一杯やることです。 一方のゲート・マークが、他よりも著しく風上にあるか? もしそうであれば、その特定のマークの内側に向かうことです。 特定のマークを回ろうと意図している君の前に大きな艇団があるか? もしそうなら、少ない艇の方のゲート・マークに行くことです、そうすれば早めに密集から逃れられるだろう。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

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36 戦術的マーク回航 1/6 (Tactical Approach & Rounding of a mark)
US Sailing Association のDick Rose氏がSailing World誌に投稿した記事 Mark-Room Explained を紹介する。Dick氏は、ISAFのレーシングルール委員として近年のRRS改定に関わり、「The Racing Rules of Sailing Study Version - RRS学習ヴァージョン」の執筆者である。またマーク回航ルールに関して造詣が深く、多くの解説を発表している。当時のISAFレーシングルール委員でさえ誤った解釈をしたこの難題を、Dick Rose氏は実に明快に解説している。 先に結論を述べる。 “もしあなたがマークルームの資格があり、かつ航路権を持つならば、自艇を戦術的接近と回航のための位置に置くことができる。もしあなたがマークルームの資格はあるが、航路権を持たないならば、シーマンらしい接近と回航のための余地の資格のみしかない” Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

37 戦術的マーク回航 2/6 〈ダイアグラム3〉 ダイアグラム3の場面において、Amosと Annieは両艇ともポート・タックで、AmosがRRS11〈風上と風下〉に基づき航路権を持っている。Annieは内側艇でマークルームの資格がある。すなわち、マークルームとは、マークへ帆走するため操船するルームおよびコースの帆走に必要なだけのマークを回航するためのルームの2つを達成するためのルームである。 Annieがマークへ帆走するためのルームは、マークを艇のポート側に見て、艇に近い位置で、ゾーンに侵入するほぼ真っすぐのラインを帆走するための余地を云う。Annieがコースの帆走に必要なだけのマークを回航するためのルームは、艇のダウンウインドのコースからクロースホールドのポート・タックのコースにラウンド・アップするまでの余地を云う。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

38 戦術的マーク回航 3/6 定義ルームとは、Annieがシーマンらしいやり方でこれら2つを速やかに操船するために、その場の状況で必要としている余地を得る資格があることを意味している - すなわち、シーマンらしくする余地を得る資格はあるが、マークに戦術的に接近し回航する余地はない。その艇がこの余地の中を帆走する場合、もしRRS11に違反したり、マークへの接触を強制された場合は、RRS21〈免罪〉に基づき免罪されることになる。 そしてまた、Annieはシーマンらしいやり方で行なうという条件で、良いと思う速やかさでクロースホールドのポート・タックのコースにラウンド・アップすることができ、AmosはAnnieのそうする権利を予見しなければならない。Amosは Annieに資格があるマークルームを与えなければならない、Amosがそうできなかった場合、RRS18.2(b)に違反している。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

39 戦術的マーク回航 4/6 〈ダイアグラム4〉 ダイアグラム4において、両艇ともスターボード・タックで、Aliceは、風下艇としてRRS11〈風上と風下〉に基づき航路権を持っている、また内側艇としてRRS18.2(b)に基づくマークルームの資格がある。 Alice は航路権を持つので、Annieが、ダイアグラム3の場面において持っている以上のより有利な選択権を持つ。Alice は、航路権を持っている間、Annieがダイアグラム3の場面において帆走が認められている以上に、マークから離れて帆走する航路権を使うことができる。 航路権を持つことは、Aliceに “wide-then-close”(広く-そのあと-近づく)戦術的接近と回航を提供する資格を与えている。 “Swing wide-Cut close”, “Round wide and Come up tight”, “Wide in, Tight up”とも呼ばれ、マーク回航で優位を得るための極めて有効な手段である。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10なである2016

40 戦術的マーク回航 5/6 しかしながら、Aliceがそうする場合は、もしコースを変更するならRRS16.1〈コース変更〉に、もしAliceとTedとの間にRRS17〈プロパー・コース〉が適用される場合はその規則に、またジャイビングする前にはTedがいない場合に帆走するであろう以上にマークから離れて帆走できないRRS18.4〈ジャイブ〉に、従わなければならない。 また、もしAliceがマークへ戦術的接近をする選択をした場合、その艇は“資格のあるマークルームの中を帆走” していないことになる。それゆえに、AliceはもしRRS16.1に違反した場合、RRS21〈免罪〉に基づく免罪はされないだろう。 Aliceがジャイブした場合、Tedが航路権艇となる、そこでAliceは戦術的回航をする権利を失い、適用される規則はダイアグラム3のAnnieに適用されたものと同じになる。しかしながら、Aliceがジャイブした後、もしマークルームとして資格のある余地の中を帆走する場合、RRS21が提供する防御を享受できる。 Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

41 戦術的マーク回航 6/6 規則18.2(b)の議論は、しばしば問われる次の質問への回答として与えられている。
戦術的マーク回航 6/6 規則18.2(b)の議論は、しばしば問われる次の質問への回答として与えられている。 “いつマークへの戦術的接近と回航をすることができるのか? またいつシーマンらしい接近と回航をする制限がされるのか?”  回答は次のとおり: “もしあなたがマークルームの資格があり、かつ航路権を持つならば、自艇を戦術的接近と回航のための位置に置くことができる。もしあなたがマークルームの資格はあるが、航路権を持たないならば、シーマンらしい接近と回航のための余地の資格のみしかない” Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016

42 参考: 読者からの質問と回答 「オフセット・マークとゲート」 http://ventoorientale. cocolog-nifty
参考: 読者からの質問と回答 「オフセット・マークとゲート」 読者からの質問と回答 「風上マークで先頭艇がジャイブした場合」 STRANGE CASE Num.04 – Mark-Room Rules not apply even with boats overlapping in the zone Handling Leeward Gates (風下ゲートの操船) 読者からの質問と回答 「戦術的マーク回航」

43 Thank you so much for your attention.
Our fellow Japanese sailors: "ask not what your JSAF can do for you -- ask what you can do for your JSAF" Thank you so much for your attention. Written by Sen Yamaoka, Feb 10, 2016


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