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私情協教材 問題解決モデルで学ぶ 地域連携型プロジェクト演習 教材2 ~地域連携事例で実践に向けた学習~
私情協教材 問題解決モデルで学ぶ 地域連携型プロジェクト演習 教材2 ~地域連携事例で実践に向けた学習~ 星名由美 久東光代 松田稔樹 日本女子大学 東京工業大 学
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この教材によるプロジェクト学習の到達目標 → 到達目標A
到達目標 到達点1 到達点2 到達点3 到達目標A 問題を発見し、目標を設定した上で解決に取り組み、情報通信技術を適切に活用して新しい価値の創造を目指して取り組むことができる 問題発見・解決を思考する枠組みを理解する 枠組みを利用して与えられた問題を解決できる 答えが一つに定まらない問題に対して自ら問題発見・解決に取り組むことができる 到達目標B 情報社会の有効性と問題点を認識し、主体的に判断して行動することができる 発信者の意図を推測した上で、情報を読み取り、内容を説明することができる 社会の一員として責任を理解し、他者に配慮して安全に情報を扱うことができる 情報社会の光と影を理解し、望ましい情報社会の在り方について考察することができる 到達目標C 情報通信技術の仕組みを理解し、モデル化とシミュレーションを問題発見・解決に活用できる 情報通信技術の特性を説明できる 仮説検証の手段として、モデル化とシミュレーションを通じて予測することができる 社会における情報通信システムの在り方を考察することができる 教材1 教材2 本教材では、私情協が提唱している情報リテラシーガイドラインの
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Project Pro(前方、未来に)+ject(投げかける) の意味
プロジェクトとは何か? 何らかの目標を達成するための計画 プロジェクトとは? Project Pro(前方、未来に)+ject(投げかける) の意味 新商品開発プロジェクト 経営改革プロジェクト 情報システム開発 プロジェクト オリンピック・パラリンピック 開催プロジェクト 市場移転 プロジェクト プロジェクトの成立条件 (1)達成すべき明確な目的・成果がある (2)期限(日時)がある (3)独自性がある (4)開始から終了まで繰り返しがなく一度で達成する v.s. 定常業務・作業(ルーティンワーク)は? 反復的、継続的
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プロジェクトマネジメント(管理)が必要!
プロジェクトを進めて成功させるには? プロジェクトは・・ 時間・コスト・資源(人材や資金)の制約がある 円滑に進めるのが難しい、失敗しやすい プロジェクトマネジメント(管理)が必要! プロジェクトの要求事項や条件を満たすために、知識やスキル、ツールなどを適用 品質、全体の計画・進捗状況、リソース(予算や資源)、リスクなどを管理 プロジェクトマネジメントの標準マニュアル PMBOK(Project Management Body 0f Knowledge)を参照!
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「地域連携型プロジェクト」って? それぞれが、問題解決の基本的な流れを学習したからこそ、次は、グループやチームで問題解決の枠組みを共有しながら、プロジェクトを進めることができます。
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「地域連携型プロジェクト」の難しいところは?
チーム活動でプロジェクトを成功させるためには・・ こんなトラブルも・・・ 正解が1つでないたくさんの課題 企画立案、作業計画 チーム内の役割分担 日程調整 多様な他者とのコミュニケーション 工程に抜けが生じる コミュニケーション不足 必要な準備が未完了、時間切れ 直面したトラブルに対処できない それぞれが、問題解決の基本的な流れを学習したからこそ、次は、グループやチームで問題解決の枠組みを共有しながら、プロジェクトを進めることができます。 グループやチームで問題解決の枠組みを共有して、 プロジェクトを進めることが大切!
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「問題解決の枠組み」の基本モデル
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枠組み Output 開始 ①目標設定過程 情報の収集・分析、ICTの活用 プロジェクト ②解決策発想過程 ③合理的判断過程 ④最適化による
見方・考え方、行動 Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 目標を決定し、計画立案をする ・情報を収集・分析し、目標と制約条件を確認する ・副目標を決め、作業計画を立て、役割分担する ・関係者(ステークホルダー)を確認する 企画案 作業工程案 情報の収集・分析、ICTの活用 企画書 作業工程表 手順書 仕様書 予算書 ②解決策発想過程 良さを考え、多様な解決策を発想する ・ブレインストーミングなどでたくさんのアイデアを発想する ・目標を達成するための解の良さを考える 発想した解決策を評価・検討する ・複数の解決策のトレードオフに着目する ・多様な人(ステークホルダー)の立場を考える ・メリットとデメリットを考え、その根拠を明確にする ③合理的判断過程 制約条件を満たした最適案・妥協案を決定する ・判断基準やデータに基づき、最適案を導き出す ・最適案でなくても、自己の権利と責任で妥協案を決定する ・具体的な実行計画を策定する ④最適化による 解の導出過程 関係者の間で合意して最終案を決定する ・関係者全員が納得できるように最適案・妥協案を説明する ・合意された最適案・妥協案を最終案として決定する ⑤合意形成過程 ポスター フライヤー 案内 実行 収支決算書 プレゼン 報告書 ⑥ふり返り過程 問題解決の進め方をふり返り、改善点を考える ・制約条件を満たしたか?目標は達成できたか? 終了
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【問題解決の共通のコツ】 情報的な見方・考え方 13の観点
(1)問題解決の様々な場面で情報の活用が必要・・・・・・・・・・・情報収集 (2)システム的な観点で問題を据える・・・・・・・・・・・・・・・・・・システム思考 (3)より良い問題解決における多様な「良さ」を考える・・・・・多様な「良さ」 (4)「良さ」の間に存在するトレードオフの認識・・・・・・・・・・・・トレードオフ (5)解決の工夫~「情報活用=情報の収集や処理」の工夫 ・・・収集の工夫と処理の工夫 (6)多様な解決策の存在(情報技術の活用を含む)・・・・・・・・たくさん発想 (7)「良さ」に応じた解決策(手順や方法)の選択・・・・・・・良さに応じた選択 (8)意思決定(選択)の権利と結果への責任の自覚・・・・・・・・・・権利と責任 (9)情報技術を効果的に使うための工夫・・・・・・・・・・・・・・人を活かす (10)状況によって解決策の「良さ」の評価が変わる・・・・・・絶対はない (11)情報技術の活用で、解決方法の発想を広げる・・・・・ピンチはチャンス (12)変化や予想外の事態への対応を準備する必要がある・・転ばぬ先の杖 (13)より良い問題解決には、手順の明確化やルールの共有化が必要 ・・・・・・ツーと言えばカー システム思考やトレードオフは聞きなれない言葉の人もいると思うので説明を入れる。
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地域イベントでの「良さ」とは? ステークホルダーの存在! 個人やグループでのプロジェクトと地域で行うプロジェクトとの大きな違いは何か?
地域イベントでは・・・ ①イベント実施場所の責任者 ②子どもイベントの場合は、 イベントの参加許可を出す 保護者 ステークホルダーとは? 「プロジェクトをとりまく関係者」のこと。企業等の利害と行動に直接・間接的な利害関係がある者のこと。組織だけでなく、個人単位でもステークホルダーとなる。ステークホルダーが決定権を持つことが多い。 多様な良さと制約条件がある!
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教材2 ~過去の地域イベントから考えてみよう~
教材2 ~過去の地域イベントから考えてみよう~ ある大学で実施した過去のイベントを例にして考えてみましょう。 「11月中旬~12月上旬に、地域で地域住民との交流を目的としたイベントを開催する」ことになりました。 ・5人のチームで地域交流イベントを企画 ・大学近隣の生田緑地で実施したい (敷地内のばら苑も名所) 生田緑地の自然と触れ合い、ばら苑のバラを利用した「オリジナルポプリづくり」イベントの企画を考えました。 ある大学で実施した過去のイベントから考えてみましょう。 「11月中旬~12月上旬に、地域で地域住民との交流を目的としたイベントを開催する」ことになりました。過去の事例から、このプロジェクトを達成するために問題解決の枠組みの流れに沿って考えてみましょう。 あなたは5人のチームを組み、地域交流イベントとして、大学近隣の神奈川県川崎市多摩区にある自然豊かな生田緑地で実施するイベントを企画することになりました。敷地内にあるばら苑も名所の一つです。そこで、生田緑地の自然と触れ合い、ばら苑のバラを利用した「オリジナルポプリづくり」イベントの企画を考えました。
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枠組み Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 情報の収集 情報の処理 まとめ・表現 情報の収集・分析、ICTの活用
見方・考え方、行動 Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 情報の収集 情報の処理 まとめ・表現 企画案 作業工程案 情報の収集・分析、ICTの活用 企画書 作業工程表 手順書 仕様書 予算書 ②解決策発想過程 情報収集で活用すべき見方・考え方 情報処理で活用すべき見方・考え方 ③合理的判断過程 内部知識 外部知識 内部知識 ④最適化による解の導出過程 ⑤合意形成過程 ポスター フライヤー 案内 実行 収支決算書 プレゼン 報告書 ⑥ふり返り過程 終了
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①目標設定過程 ~目標と制約条件~ 上記から、①目標設定過程の目標と制約条件を考えてみましょう。
①目標設定過程 ~目標と制約条件~ あなたは5人のチームを組み、「11月中旬~12月上旬に、地域で地域住民との交流を目的としたイベントを開催する」ことになりました。 上記から、①目標設定過程の目標と制約条件を考えてみましょう。 Q1.達成したい「目標」は、「良さ」を追求すると何になりますか? Q2.すでに決められていて(given)、自分たちでは変更できない 「制約条件」は何ですか?すべて挙げてみましょう! ワークシートに 書き出してみましょう
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①目標設定過程 ~目標と制約条件~ 解答例として、以下のようなことが挙げられます。 Q1.目標は・・・
①目標設定過程 ~目標と制約条件~ ■「見方・考え方」に照らし合わせて考えると・・・ (3) 多様な「良さ」に着目したより良い問題解決 (4) 「良さ」の間のトレードオフ関係を認識 解答例として、以下のようなことが挙げられます。 Q1.目標は・・・ 11月中旬~12月上旬に、地域で地域住民がたくさん 参加する交流イベントを開催する Q2.制約条件は・・・ ①11月中旬~12月上旬に行う ②地域で行う ③5人のチームで行う
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①目標設定過程 ~ 5W2Hに基づく企画案~ 目標と制約条件が決まりました。
ここで必要な情報的な見方・考え方は、以下の2点です。 さあ、目標と制約条件が決まりました。 スイーツ課題で、企画案を作成するためには、5W2Hにあてはめて考えると抜けがなくなることを学びましたね。 次は、過去の企画案を 5W2H に分解して、抜けがないかを確認してみましょう。 ここで必要な情報的な見方・考え方は、以下の2点ですね。企画案を読み、意識しながら進めてみましょう。 ■「見方・考え方」に照らし合わせて考えると・・・ (3) 多様な「良さ」に着目したより良い問題解決 (4) 「良さ」の間のトレードオフ関係を認識
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①目標設定過程 ~5W2Hに基づく企画案~ 下の表は最初にチーム内で作成した企画案です。この表をよく読み、次の問い に解答してください
企画名 地域交流イベント:生田緑地の自然と触れ合おう! ~オリジナル!ポプリづくり~ 実施チーム チームポプリ 5名 企画の目的 地域の皆様に改めて生田緑地の自然を感じていただく。緑地内の植物でオリジナルポプリを作り、作ったポプリをおみやげにして、目に見える形で思い出を残す。 企画の概要 参加者が生田緑地内を散策して植物などを拾い、生田緑地内のばら苑のバラの花びらを袋に入れてポプリを作り香りをつける。土産として持ち帰っていただく。 開催日時 チームのメンバー間で調整し2016年11月12日(土) 10:30~15:30 を希望日に決定 開催場所 生田緑地 室内 参加対象・予定人数 子どもから大人まで、花や香水などに興味がある人 20人 必要な準備 ポプリに使うバラの花びらの乾燥、ポプリの試作
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①目標設定過程 ~5W2Hに基づく企画案~ 5W2H
Q3.前述の表から、このプロジェクトを進めるのに必要な行動や決めなけれ ばならないことを5W2Hに分解しましょう。足りない情報ありませんか? 5W2H 「11月中旬から12月上旬までに、地域で、地域住民との交流を目的としたイベントを開催する」 When? いつ? Where? どこで? Who? だれが?だれと? だれに? What? なにが?なにを? How? どんな? どうやって? Why? なぜ? How much? いくら? ワークシートに 書き出してみましょう!
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①目標設定過程 ~ 5W2Hに基づく企画案~ 企画案から、5W2Hは抜け出せましたか?
Q3のポイントは、「How much?」が抜けていることに気がつく、ということでした。参加費や予算がわからないと企画としては不十分ですね。 ステークホルダーを納得させるために、抜けのない企画案を作りましょう。ICTを活用して、5W2Hの表を作ってチームで考えるのもいいですね。 次に、②解決策発想過程の横糸モデルを確認しましょう。 企画案から、5W2Hは抜け出せましたか? Q3のポイントは、企画案から、「How much?」が抜けていることに気がつけるかということでした。参加費や予算がわからないと企画としては不十分ですね。見つけられましたか? ステークホルダーを納得させるためにも、抜けのない企画案を作ることが大切ですね。ICTを活用して、5W2Hの表を作ってチームで考えるのも方法の1つですね。その情報をコピー&ペーストしながら企画案を作成すると効率よく進めることができますよ! 次に、②解決策発想過程の横糸モデルを確認しましょう。
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枠組み Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 ②解決策発想過程 情報の収集 情報の処理 まとめ・表現
見方・考え方、行動 Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 企画案 作業工程案 企画書 作業工程表 手順書 仕様書 予算書 ②解決策発想過程 情報の収集 情報の処理 まとめ・表現 情報の収集・分析、ICTの活用 ③合理的判断過程 情報収集で活用すべき見方・考え方 情報処理で活用すべき見方・考え方 ④最適化による解の導出過程 内部知識 外部知識 内部知識 ⑤合意形成過程 ポスター フライヤー 案内 実行 収支決算書 プレゼン 報告書 ⑥ふり返り過程 終了
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②解決策発想過程 ~複数の解決策を出そう~
②解決策発想過程 ~複数の解決策を出そう~ さあ、企画案ができました。 この企画案を持って生田緑地の担当者(=ステークホルダー)に提案したところ、次の2つの問題点が出てしまいました。 必要な情報的な見方・考え方は、3点です。「良さ」を意識しながら進めましょう。 さあ、企画案ができました。 この企画案を持って生田緑地の担当者(=ステークホルダー)に提案したところ、2つの問題点が出てしまいました。複数の解決策を発想してみましょう。 優先すべき「良さ」を考えることがポイントでしたね! ここで必要な情報的な見方・考え方は、以下の3点ですね。「良さ」を意識しながら進めましょう。 ■「見方・考え方」に照らし合わせて考えると・・・ (3) 多様な「良さ」に着目したより良い問題解決 (4) 「良さ」の間のトレードオフ関係を認識 (10) 状況や判断する人によって求める「良さ」の評価が変わる
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②解決策発想過程 ~複数の解決策を出そう~
②解決策発想過程 ~複数の解決策を出そう~ Q4. チームで日程調整をした開催希望日では、先方の都合で、開催できないことになりました。どのような解決策が考えられますか? 11月~12月はイベントが入ったり、スタッフの都合で、11月12日(土)は不可、11月27日(日)しか実施できません。 生田緑地の担当者 (=ステークホルダー) ワークシートに 書き出してみましょう!
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②解決策発想過程 ~複数の解決策を出そう 解答例~
②解決策発想過程 ~複数の解決策を出そう 解答例~ 解決策を複数発想できましたか? Q4のポイントは、自分たちで先に日程調整をしていましたが、先方の都合が優先ということに気がつき、相手の立場に立った解決策を発想することの大切さですね。 解答例として、以下のようなことが挙げられます。 ・11月27日に実施する(できる人だけで) ・室内を使わないでできることを考える ・場所を変える(別の場所を借りる) 解決策を複数発想できましたか? Q4のポイントは、自分たちで先に日程調整をしていましたが、先方の都合が優先ということに気がつき、相手の立場に立った解決策を発想することの大切さですね。 ・11月27日に実施する(できる人だけで) ・生田緑地で、他に実施できることを1から全部考え直す ・室内を使わないでできることを考える ・場所を変える(別の場所を借りる) ・内容を変えて、違うところでできるようなものを考える
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②解決策発想過程 ~複数の解決策を出そう~
②解決策発想過程 ~複数の解決策を出そう~ Q5. ばら苑の管理者から、バラを分けてもらえないことになりました。どのような解決策が考えられますか? ばら苑の管理者に問い合わせたところ、「管理上、バラの花びらを分けて差し上げられません」とのことでした。 Q5. 「生田緑地のばら苑のバラの花びらでポプリを作る」のは目標に沿ったとても良いアイデアでしたが、ばら苑の管理者から、バラを分けてもらえないことになりました。どのような解決策が考えられますか? ワークシートに 書き出してみましょう! 生田緑地の担当者 (=ステークホルダー)
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②解決策発想過程 ~複数の解決策を出そう 解答例~
②解決策発想過程 ~複数の解決策を出そう 解答例~ Q5のポイントは、どのような「良さ」を優先するかで、解決策の発想も複数あるということに気がつけるか、です。 見方・考え方の(3)多様な「良さ」と、(10)状況や判断する人によって求める「良さ」の評価が変わる、という視点が必要です。 解決策を複数発想できましたか? Q5のポイントは、どのような「良さ」を優先するかで、解決策の発想も複数あるということに気がつけるか、ですね。 情報的な見方・考え方の(3)多様な「良さ」と(10)状況や判断する人によって求める「良さ」の評価が変わる、という視点が必要ですね。 ・「バラの花びら」優先 →他の所から取り寄せる ・「生田緑地の自然」を優先 →生田緑地で採れる他の植物を使用する →ポプリ作りをあきらめて、生田緑地の散策で時間を使う ・ポプリではなく別のものを作る ・もう一回交渉する 解答例として、以下のようなことが挙げられます。 ・「バラの花びら」優先 →他の所から取り寄せる ・「生田緑地の自然」を優先 →生田緑地で採れる他の植物を使用する →ポプリ作りをあきらめて、生田緑地の散策で時間を使う
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③合理的判断過程 ~「良さ」の間のトレードオフを考えよう~
③合理的判断過程 ~「良さ」の間のトレードオフを考えよう~ 次は、③合理的判断過程です。 「良さ」の間のトレードオフを考えましょう。 必要な情報的な見方・考え方は、3点です。 次は、③合理的判断過程です。 「良さ」の間のトレードオフを考えてみましょう。 解決策のメリットとデメリットを明確にし、それぞれの案の間のトレードオフを考える、でしたね。 ここで必要な情報的な見方・考え方は、②解決策発想過程と同様に以下の3点ですね。 次のスライドで、③合理的判断過程の横糸モデルを確認してから進みましょう。 ■「見方・考え方」に照らし合わせて考えると・・・ (3) 多様な「良さ」に着目したより良い問題解決 (4) 「良さ」の間のトレードオフ関係を認識 (10) 状況や判断する人によって求める「良さ」の評価が変わる
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枠組み Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 ②解決策発想過程 ③合理的判断過程 情報の収集 情報の処理 まとめ・表現
見方・考え方、行動 Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 企画案 作業工程案 企画書 作業工程表 手順書 仕様書 予算書 ②解決策発想過程 ③合理的判断過程 情報の収集 情報の処理 まとめ・表現 情報の収集・分析、ICTの活用 ④最適化による解の導出過程 情報収集で活用すべき見方・考え方 情報処理で活用すべき見方・考え方 ⑤合意形成過程 ポスター フライヤー 案内 内部知識 外部知識 内部知識 実行 収支決算書 プレゼン 報告書 ⑥ふり返り過程 終了
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③合理的判断過程 ~「良さ」の間のトレードオフを考えよう~
③合理的判断過程 ~「良さ」の間のトレードオフを考えよう~ Q6. 「生田緑地のばら苑のバラの花びらは分けていただけない」と言われ、 チームポプリのメンバーたちは次の解決策を考えました。それぞれの 解決策のメリットとデメリットを挙げましょう。 解決策 メリット デメリット 1 バラを買ってきて、乾燥させる 2 100均でポプリを買ってきて、それを分けて作る 3 生田緑地で木の実や葉っぱをもらう ワークシートに 書き出してみましょう!
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③合理的判断過程 ~「良さ」の間のトレードオフを考えよう 解答例~
③合理的判断過程 ~「良さ」の間のトレードオフを考えよう 解答例~ Q6のポイントは、相手を納得されられるように、複数のメリットとデメリットを具体的に挙げることです。以下の解答例を参考にしてください。 解決策 メリット デメリット 1 バラを買ってきて、乾燥させる ・必ずきれいなバラになる ・市販なので衛生面が安心 ・お金がかかる ・「生田緑地」のものではない 2 100均でポプリを買ってきて、それを分けて作る ・ちゃんとした材料が渡せる ・安くすむ ・オリジナリティがない 3 生田緑地で木の実や葉っぱをもらう ・「生田緑地」のものである ・自然を感じられる ・お金がかからない ・衛生面 ・華やかさに欠ける
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③合理的判断過程 ~「良さ」の間のトレードオフを考えよう~
③合理的判断過程 ~「良さ」の間のトレードオフを考えよう~ Q7. 1~3の解決策のうち、どの案とどの案の間に、どのようなトレード オフがありますか? ■「見方・考え方」に照らし合わせて考えると・・・ (3) 多様な「良さ」に着目したより良い問題解決 (4) 「良さ」の間のトレードオフ関係を認識 (10) 状況や判断する人によって求める「良さ」の評価が変わる 「見方・考え方」を意識しながら、トレードオフを考えると・・・ ワークシートに 書き出してみましょう!
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③合理的判断過程 ~「良さ」の間のトレードオフを考えよう 解答例~
③合理的判断過程 ~「良さ」の間のトレードオフを考えよう 解答例~ Q7のポイントは、まずは、チームメンバー、最後にはステークホルダーを納得されられるように、何を優先して、どの案にすると、どのような「良さ」が実現できるのかを明確にすることです。 解答例として、以下のようなトレードオフが挙げられます。 ・解決策1,2はお金がかかるが、きれいなポプリが作れる ・解決策3は無料だが、見た目は解決策1,2に劣る ・解決策1,2と比べ,解決策3は生田緑地のもの(地域性) 「良さ」の間のトレードオフを考えられましたか? Q7のポイントは、まずは、チームメンバー、最後にはステークホルダーを納得されられるように、何を優先して、どの案にすると、どのような「良さ」が実現できるのかを明確にすることですね。
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④最適化による解の導出過程 ~案の優先順位を決定しよう~
④最適化による解の導出過程 ~案の優先順位を決定しよう~ 個人で③合理的判断過程まで進みました。 次は、チーム内で、考えた結果を持ち寄って話し合いをします。ステークホルダーを納得させられるように、解決策の優先順位をチーム内で決めましょう。 必要な情報的な見方・考え方は、3点です。 まずは、個人で③合理的判断過程まで進みました。 どのような「良さ」を優先して、どの解決策を一番優先するか、メリットやデメリット、トレードオフを考えて、理由も決まりましたか? では、チーム内で、考えた結果を持ち寄って話し合いをしましょう。ステークホルダーを納得させられるように、解決策の優先順位をチーム内で決めましょう。 ここで必要な情報的な見方・考え方は、以下の3点ですね。「良さ」を意識しながら進めましょう。 ■「見方・考え方」に照らし合わせて考えると・・・ (7) 「良さ」に応じた解決策の選択 (8) 意思決定(選択)の権利、結果への責任や他者への影響の自覚と判断 (10) 状況や判断する人によって求める「良さ」の評価が変わる
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情報の収集・分析、ICTの活用 枠組み Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 ②解決策発想過程 内部知識 ③合理的判断過程
見方・考え方、行動 Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 企画案 作業工程案 企画書 作業工程表 手順書 仕様書 予算書 ②解決策発想過程 内部知識 ③合理的判断過程 内部知識 外部知識 ④最適化による解の導出過程 情報の収集 情報の処理 まとめ・表現 ⑤合意形成過程 情報収集で活用すべき見方・考え方 情報処理で活用すべき見方・考え方 ポスター フライヤー 案内 実行 収支決算書 プレゼン 報告書 ⑥ふり返り過程 終了
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④最適化による解の導出過程 ~案の優先順位を決定しよう~
④最適化による解の導出過程 ~案の優先順位を決定しよう~ Q8. ③合理的判断過程で自分が解決策としてより良いと考えた案と選択理由を チーム内で発表し合い、比較検討して決定した案の優先順位を決めましょう。 チームの各メンバーが選んだ案は? 1: 人 2: 人 3: 人 チームで決定した案の優先順位は? 優先順位1 案 : . 優先順位2 案 : . 優先順位3 案 : . メンバーはどの案を選んだでしょうか? あなたの考えをどのように伝えるかをイメージしてみましょう。 優先順位1に決定した理由は? 理由: .
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④最適化による解の導出過程 ~案の優先順位を決定しよう 解答例~
④最適化による解の導出過程 ~案の優先順位を決定しよう 解答例~ チームで、3つの解決策に優先順位をつけられましたか? Q8のポイントは、チームメンバーの合理的判断を理由をお互いに発表しあい、このイベントでは、何を「良さ」と考え、優先順位をつけるか、です。 ステークホルダーの立場に立って、どのような「良さ」を優先するのがよいのか、チームメンバーでの話し合いの事例を見てみましょう。 チームで、3つの解決策に優先順位をつけられましたか? Q8のポイントは、チームメンバーの合理的判断を理由をお互いに発表しあい、このイベントでは、何を「良さ」と考え、優先順位をつけるか、ですね。最後にはステークホルダーを納得されられるように、何を優先して、どの案にすると、どのような「良さ」が実現できるのかを明確にして、優先順位をつける必要がありますね。 ステークホルダーの立場に立って、どのような「良さ」を優先するのがよいのか、チームメンバーでの話し合いの事例を見てみましょう。
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④最適化による解の導出過程 ~案の優先順位を決定しよう 解答例~
④最適化による解の導出過程 ~案の優先順位を決定しよう 解答例~ メンバーの考えは、全員同じではありません。 チーム内で、どの「良さ」を優先するのが良いのかを話し合い、チームでの優先順位を決める調整が必要です。 解答例として、以下のような例がありました。 例1)案1=1名、案2=1名、案3=3名 →グループの優先順位1位の案は・・・案3 「生田緑地の木の実を拾ってポプリにする」 理由:生田緑地でイベントを開催するので、思い出の品としてその場でとれたものを使 いたい。お金もかからない。 例2)案1=2名、案2=1名、案3=2名 →グループの優先順位1位の案は・・・案1+案3 「買ったバラと生田緑地の木の実を混 ぜてポプリを作る」 理由:美しいバラを用いることで当初の目的を達成している上、手作り感が増す。入れ るバラの量に応じてコストを調整できる。これを見て生田緑地を思い出せる。 チームで話し合うときに、いろいろなパターンがありますね。 5人全員が、同じ解決策を一番良い案であると考えていれば、すぐに結論をまとめることができますね。 しかし、5人が良いと考える案が分散した場合、チーム内で、どの「良さ」を優先するのが良いのかを話し合い、チームでの優先順位を決める調整が必要ですね。
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④最適化による解の導出過程から⑤合意形成過程へ
ステークホルダーの立場や参加する子どもたち、参加を許可する保護者 の立場で、どのような「良さ」を考え、相手を納得させる理由をチームでまと めて、優先順位をつけられましたか? ■「見方・考え方」に照らし合わせて考えると・・・ (7) 「良さ」に応じた解決策の選択 (8) 意思決定(選択)の権利、結果への責任や他者への影響の自覚と判断 (10) 状況によって解決策の「良さ」の評価が変わる 自分の考えをメンバーへ伝えられましたか?ステークホルダーの立場や参加する子どもたち、参加を許可する保護者の立場で、どのような「良さ」を考え、相手を納得させる理由をチームでまとめて、優先順位をつけられましたか? このあと、グループで考えた優先順位の案をステークホルダーである地域の担当者へ伝えていきます。もし、合意を得られない場合は、みなさんが考えた次に良いと思う解決策の提案をしていきます。ステークホルダーを納得させる理由を伝える技術や交渉術も必要ですね! このあと、グループで考えた優先順位の案を、ステークホルダーである地域の担当者へ伝え、合意形成をします。 ステークホルダーを納得させる理由を伝える技術や交渉術も必要ですね!
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情報の収集・分析、ICTの活用 枠組み Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 ②解決策発想過程 ③合理的判断過程 内部知識
見方・考え方、行動 Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 企画案 作業工程案 企画書 作業工程表 手順書 仕様書 予算書 ②解決策発想過程 ③合理的判断過程 内部知識 内部知識 外部知識 ④最適化による解の導出過程 情報の収集 情報の処理 まとめ・表現 ⑤合意形成過程 ポスター フライヤー 案内 実行 収支決算書 プレゼン 報告書 ⑥ふり返り過程 情報収集で活用すべき見方・考え方 情報処理で活用すべき見方・考え方 終了
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ステークホルダーである①イベント実施場所の責任者、②子どもイベントの場合はイベントの参加許可を出す保護者の「良さ」を考える
枠組み 見方・考え方、行動 Output 開始 プロジェクト ①目標設定過程 ステークホルダーである①イベント実施場所の責任者、②子どもイベントの場合はイベントの参加許可を出す保護者の「良さ」を考える 企画案 作業工程案 情報の収集・分析、ICTの活用 企画書 作業工程表 手順書 仕様書 予算書 ②解決策発想過程 ③合理的判断過程 教材2の地域活動では、ステークホルダーとの合意形成がないと進められない。 複数の解決策の優先順位をつけて、ステークホルダーの考える「良さ」との調整が必要。 ①と②では、ステークホルダーである①イベント実施場所の責任者、②子どもイベントの場合はイベントの参加許可を出す保護者の「良さ」を考えて、目標を考えたり、複数の解決策を発想できましたか? ③~⑤では、なにを「良さ」と考えるかによって、案のメリット・デメリット、トレードオフは変わってきましたか? グループだけで活動する場合は、グループ内の同意を得れば進められますが、地域活動のプロジェクトでは、ステークホルダーとの合意形成がないと進められません。複数の解決策の優先順位をつけて、ステークホルダーの考える「良さ」との調整が必要ですね。 ④最適化による解の導出過程 ⑤合意形成過程 ポスター フライヤー 案内 実行 収支決算書 プレゼン 報告書 ⑥ふり返り過程 終了
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合理的判断過程の検証を根拠として、良さに着目し、案の優先順位を決める
まとめ ~目指せ!プロジェクト成功!~ 今回学んだことのキーワードは・・・ 問題解決の枠組み (縦糸モデルと横糸モデル) 立場によって変わる 「多様な良さ」 ステークホルダー 5W2Hによる 目標設定 複数の解決策 メリット・デメリット 解決策間のトレードオフ 合理的判断過程の検証を根拠として、良さに着目し、案の優先順位を決める 問題解決モデルを用いて、新たな問題にもチャレンジしてみよう チームで協力して、地域プロジェクトを成功させよう!
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