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2019年度 経済学特特殊講義(貧困地域再生の経済学)
2019年度 経済学特特殊講義(貧困地域再生の経済学) 経済学部教授 鈴木 亘
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授業の目的 1)大阪西成区のあいりん地区を主な例に、日本の貧困地域が抱える現実とそれを取り巻く諸制度を学ぶ(日雇労働、不安定雇用、ホームレス問題、生活保護、健康問題、子どもの貧困・貧困の再生産) 2)貧困地域をどのように再生させるか、大阪市の橋下徹市長によって行われた大阪の最貧困地域再生の改革(西成特区構想)を例に学ぶ
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3)地域住民など様々な人々と行政を巻き込んで、どのように改革を実行してゆくのか、その政策過程や改革手法(経済学の応用)について学ぶ(講師は大阪市特別顧問としてこの改革の旗振り役を4年間務めた)
貧困問題、社会福祉、まちづくり、政治学(政策過程論)、経済学(改革実行の経済学)を、実例をもとに実践的に学ぶ。
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第2講 日雇い労働・寄せ場、ホームレス問題 第3講 子供の貧困、貧困の連鎖 第4講 生活保護、就労支援、貧困ビジネス 第5講 改革の設計図1(西成特区構想3本の矢) 第6講 改革の設計図2(改革を支える経済理論)
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第7講、8講 まちづくりと住民たちとの合意形成・利害調整の在り方
第9講、10講 行政の動かし方、行政組織の問題点 第11講 マスコミとの付き合い方、広報戦略 第12から14講 住民参加の直接民主主義的会議(アゴラ)の運営方法について
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教科書 鈴木 亘「経済学者 日本の最貧困地域に挑む」東洋経済新報社、2016年10月 (成文堂に入荷、Amazonでも送料無料、大きな書店有り)
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参考書 鈴木 亘「脱・貧困のまちづくり「西成特区構想」の挑戦」明石出版、2013年7月 (図書館に8冊リザーブあり)。
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ほぼ同じ内容について、大阪市のWEBにも報告書が掲載されている。
西成特区構想有識者座談会報告書 そのほか、youtubeで多くの動画を見ることができる。 西成特区構想有識者座談会(全12回)、あいりん地域のまち作り検討会議(全6回)、西成特区構想を考えるシンポジウムなど。
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授業に求められる要件 社会保障、社会福祉、まちづくり、貧困問題、改革実践の技術に興味があること。
経済学については、基礎的なものしか用いないので、ミクロ経済学の初歩が分かっていれば良い。授業中にも説明する。 数学は、まったくいらない。 他学部、他学科の場合には、同時に履修するか、何か一冊初歩的な本を読めば十分で有る。参考に勧められる本。
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八田達夫「ミクロ経済学 Expressway」東洋経済新報社、ISBN-13: 978-4492813027
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成績評価 学期末試験(マークシート):85% 質問、発言:15%
授業では、授業の途中もしくは終了間際に、質問の時間を設ける。その発言に対しては、1回2点の加算をする(複数質問しても同じ点数)。 試験は教科書、参考書、レジュメの持ち込み可。教科書および授業で話した内容から出題。
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