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教員免許状更新講習会 スキーマ理論 ことばの習得の最新理論 1
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概要 人はことばをどう学習するかという観点から、認知科学においてスキーマと呼ばれる概念を導入し、学習の原理的なモデルを理解するとともに、指導者の役割を考察する。
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概要 人はことばをどう学習するかという観点から、認知科学においてスキーマと呼ばれる概念を導入し、学習の原理的なモデルを理解するとともに、指導者の役割を考察する。
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1.概念形成とスキーマ スキーマ(schema)とは何か ある対象(事柄)について、具体的な個別の事例から共通部分を抽出しながら一般性のある形で、知識をモデル化したもの。「パターン」「鋳型」と考えていい。 4
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1.概念形成とスキーマ スキーマ(schema)とは何か ある対象(事柄)について、具体的な個別の事例から共通部分を抽出しながら一般性のある形で、知識をモデル化したもの。「パターン」「鋳型」と考えていい。 5
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1.概念形成とスキーマ スキーマ(schema)とは何か ある対象(事柄)について、具体的な個別の事例から共通部分を抽出しながら一般性のある形で、知識をモデル化したもの。「パターン」「鋳型」と考えていい。 6
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⇒ 理解や学習のメカニズムを可視的に説明するのに有用とされる。
1.概念形成とスキーマ スキーマ(schema)とは何か ⇒ 理解や学習のメカニズムを可視的に説明するのに有用とされる。 7
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1.概念形成とスキーマ スキーマはどのように形成されるか 8
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1.概念形成とスキーマ ②スキーマの形成 ③新しい経験への適応 ①個別の経験事実の蓄積 9
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「イヌ」の概念形成 ②「イヌ」のスキーマ ① データの蓄積(経験) ③ 犬
スキーマに合うかどうかによって、イヌであるかどうかを判断(照合)する。 10
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1.概念形成とスキーマ ①→②→③の順に進行する 経験に先だって一般規則を知るのではない 11
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1.概念形成とスキーマ スキーマの内部構造 「スロット(slot)」 12
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「イヌ」のスキーマ 1.概念形成とスキーマ 顔つき 全体の姿 鳴き声 習性 嗅覚機能 体色 等々 → スロットの値は変数も定数もある 犬
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実は果物 ではない 「果物」の概念形成 ②「果物」のスキーマ ③ ① データの蓄積(経験) 14
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「果物」のスキーマ 1.概念形成とスキーマ 概ね甘い 調理せずに 食べられる デザートに なる 子供が好む 樹木になる
→スキーマ(知識)は常に正しいとは限らない 15
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感情の発話(発露) ②「怖い」のスキーマ ③自力での発話 「こわいよ」 ①大人からの入力 「こわいの?」 「こわかったね」 「こわくないよ」
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「~感」の用法の拡張 ②「~感」のスキーマ ③新しい応用 「浮いてる感」 ①経験の蓄積 達成感 充実感 幸福感 絶望感喪失感 17
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「~活」の用法の拡張 ②「~活」のスキーマ ③新しい応用 「転活」 「保活」 ①経験の蓄積 就活 婚活 妊活 終活 離活 18
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1.概念形成とスキーマ 動物のスキーマ イヌのスキーマ ネコのスキーマ サブスキーマ
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1.概念形成とスキーマ 動物のスキーマ イヌのスキーマ ネコのスキーマ
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1.概念形成とスキーマ 発達過程における試行錯誤 ウマ 21
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1.概念形成とスキーマ 発達過程における試行錯誤 ロバ ウマ 22
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1.概念形成とスキーマ 発達過程における試行錯誤 ロバ ウマ 23
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1.概念形成とスキーマ スキーマ形成の個人差
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1.概念形成とスキーマ スキーマ形成の個人差 「前田」「大島」「篠田」と言えば ?
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1.概念形成とスキーマ 図(3) 図(4) 図(5) 図(6) 図(7) 図(8) 図(7)を見て何を考えましたか ①照合機能 26
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新しい事象に出会ったとき、既知のスキーマと見比べて判断する
1.概念形成とスキーマ ①照合機能 新しい事象に出会ったとき、既知のスキーマと見比べて判断する 27
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1.概念形成とスキーマ 図(3) 図(4) 図(5) 図(6) 図(7) 図(8) 図(8)の長方形は何ですか ②枠組認知 28
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部分の意味は全体の中で自動的(強制的)に決まる
1.概念形成とスキーマ ②枠組認知 部分の意味は全体の中で自動的(強制的)に決まる 29
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1.概念形成とスキーマ スキーマ発動の実例 30
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この看板は何を表わしているでしょう 1.概念形成とスキーマ
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1.概念形成とスキーマ 春夏冬中 ← [春][夏][秋][冬] [春][夏][ ][冬] あきない中← [秋]がない ↓ 「商い中」
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概念形成 33
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2.概念
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1.概念形成とスキーマ 春夏冬中 ↓ <四季>スキーマの発動 商い中
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1.概念形成とスキーマ(枠組認知) H A この文字は この文字は
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1.概念形成とスキーマ(枠組認知) 英字のB 数字の13
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1.概念形成とスキーマ(枠組認知) 文学作品の場合
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料理を食べるための準備 「靴の泥を落とす」 「鉄砲と弾丸を置く」 「帽子と外套と靴を脱ぐ」 「尖っているものを外す」
「クリームを顔や手足に塗る」 「頭に香水を振りかける」 「体に塩を振りかける」
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食材として食べられる準備 「靴の泥を落とす」 「鉄砲と弾丸を置く」 「帽子と外套と靴を脱ぐ」 「尖っているものを外す」
「クリームを顔や手足に塗る」 「頭に香水を振りかける」 「体に塩を振りかける」
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食材として食べられる準備
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1.概念形成とスキーマ(枠組認知) 同じ行為が別の意味を持つ
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多義文の解釈に、スキーマの<枠組認知>が作用する
スキーマと多義文 多義文 意味を2つ以上もつ文 多義文の解釈に、スキーマの<枠組認知>が作用する
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スキーマと多義文 (1)(a) あのチームは頭が良い。 (b) 太郎は次郎と三郎の見舞いに行った。 (c) 俺に勝てる相手などいない。
(1)(a) あのチームは頭が良い。 (b) 太郎は次郎と三郎の見舞いに行った。 (c) 俺に勝てる相手などいない。 (d) 今日は絶対タイガースに勝ってほしい。 (e) 運動会の日程は5月20日に変更された。 (f) 花子はクラス委員に指名され挨拶した。 46
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スキーマと多義文 (1)(a) あのチームは頭が良い。 47
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スキーマと多義文 (1)(a) あのチームは頭が良い。 → 思考力が良い → リーダーが良い → 最初の部分が良い → 頭部(の動き)が良い
→ 思考力が良い → リーダーが良い → 最初の部分が良い → 頭部(の動き)が良い 48
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スキーマと多義文 (1)(b) 太郎は次郎と三郎の見舞いに行った。 [太郎+次郎] → [三郎] [太郎] → [次郎+三郎] 49
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スキーマと多義文 (1)(c) 俺に勝てる相手などいない。 → 俺は誰よりも強い 俺は誰よりも弱い 50
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スキーマと多義文 (1)(d) 今日は、絶対タイガースに勝ってほしい。 51
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スキーマと多義文 絶対タイガースに勝って欲しい 52
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スキーマと多義文 絶対タイガースに勝って欲しい 53
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2.スキーマ発動による推論 絶対タイガースに勝って欲しい 多義文 54
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スキーマと多義文 (1)(e) 運動会は5月20日に変更された。 変更後の日程が5月20日 変更が決まった日が5月20日 55
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スキーマと多義文 (1)(f) 花子はクラス委員に指名された。 クラス委員が花子を指名した 花子がクラス委員になった 56
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スキーマと多義文 リアルな社会生活篇 57
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スキーマと多義文 (2a) お父さんの好きなところは? (b) 学校の標語 (c) 市の環境局 (d)「今、子どもが危ない」 58
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スキーマと多義文 (2)(a) お父さんの好きなところは? →「優しいところ」 →「トイレ」 59
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スキーマと多義文 (2)(b) 学校の標語 人の嫌がることを進んでしよう 60
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お年寄りが一人で捨てられるゴミステーション
スキーマと多義文 (2)(c) 市の環境局 人に優しい街つくり お年寄りが一人で捨てられるゴミステーション 61
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スキーマと多義文 (2)(d) 今、子どもが危ない。 62
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スキーマと多義文 (2)(d) 今、子どもが危ない。 危ない子ども 63
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②自分の書いた文が多義である可能性の自覚(を促す)。
スキーマと多義文 多義文を取り上げる意義 ①文の意味を文脈や背景の中で解釈する。 ②自分の書いた文が多義である可能性の自覚(を促す)。
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正しいと想定される既知の知識を利用して、新しい知識を導く手続き。一般には、新しい問題を解決するのに、過去の類似した問題の解決方法を利用する。
2.スキーマ発動による推論 推論とは何か 正しいと想定される既知の知識を利用して、新しい知識を導く手続き。一般には、新しい問題を解決するのに、過去の類似した問題の解決方法を利用する。
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正しいと想定される既知の知識を利用して、新しい知識を導く手続き。一般には、新しい問題を解決するのに、過去の類似した問題の解決方法を利用する。
2.スキーマ発動による推論 推論とは何か 正しいと想定される既知の知識を利用して、新しい知識を導く手続き。一般には、新しい問題を解決するのに、過去の類似した問題の解決方法を利用する。
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2.スキーマ発動による推論 (3) まず、東小学校は課外活動で効果を上げています。第2に、西小学校では、学年と教科の枠を外したユニークな特殊カリキュラムで知られています。第3に、南小学校は子ども会が中心になって「ハダシ運動」に取り組んでいます。第4には、クラス単位での合唱に力を入れています。
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2.スキーマ発動による推論 (3) まず、東小学校は課外活動で効果を上げています。第2に、西小学校では、学年と教科の枠を外したユニークな特殊カリキュラムで知られています。第3に、南小学校は子ども会が中心になって「ハダシ運動」に取り組んでいます。第4には、クラス単位での合唱に力を入れています。
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2.スキーマ発動による推論 第1に 第2に 第3に 第4に ? 東小学校 西小学校 南小学校
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2.スキーマ発動による推論 (4)(a) その男は悩んでいた。車を停止し、彼は一人だった。周囲は非常に暗く寒かった。男はコートを脱ぎ、窓を降ろすとできるだけ素早く車の外に出た。そして、ありったけの力で、できるだけ速く移動した。遠くにではあったが街の灯火を見たとき、彼は助かった。
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2.スキーマ発動による推論 (4)(a) その男は悩んでいた。車を停止し、彼は一人だった。周囲は非常に暗く寒かった。男はコートを脱ぎ、窓を降ろすとできるだけ素早く車の外に出た。そして、ありったけの力で、できるだけ速く移動した。遠くにではあったが街の灯火を見たとき、彼は助かった。
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2.スキーマ発動による推論 (4)(b) 布が破れたので、干し草の上が重要であった.
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2.スキーマ発動による推論 (4)(b) 布が破れたので、干し草の上が重要であった. 急降下 なう
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2.スキーマ発動による推論 (4)(c) 彼は彼の顔をボディーの中に見た.
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2.スキーマ発動による推論 (4)(c) 彼は彼の顔をボディーの中に見た.
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スキーマと推論 (4)(d) 日曜日は大荒れになるだろう。
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スキーマと推論 (2)(d) 明日は大荒れになる気がする。
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スキーマと推論 (2)(d) 明日は大荒れになる気がする。
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2.スキーマ発動による推論 全体(枠組み)が分かると、部分は自動的に決まる(安定する)。
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2.スキーマ発動による推論 (5)(a) この道をまっすぐ 400mほど歩いて、交差点を右に曲がります。それから左に....
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2.スキーマ発動による推論 (5)(a) この道をまっすぐ 400mほど歩いて、交差点を右に曲がります。それから左に....
(b) 目的地はここからあの方向に2kmくらいです。この道をまっすぐ400mほど歩いて、交差点を右に曲がります。それから左に....
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2.スキーマ発動による推論
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2.スキーマ発動による推論 現在地
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昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
スキーマ(事例の蓄積)と推論 昔話の場面設定 昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 おじいさんとおばあさんの関係は?
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スキーマ(事例の蓄積)と推論 おじいさんとおばあさんの関係は? (ア)事業主と従業員 (イ)兄弟 (ウ)夫婦
既有の知識を発動しながら、テキストを矛盾なく理解すること(=読解)
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1.概念形成とスキーマ 先生(一般的な指導) 教示学習 自分 模倣学習 クラスメート (個別の行動) 86
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1.概念形成とスキーマ (一般的な)書き方 教示学習 自分の文章 模倣学習 他人の文章 (記入例) 87
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物語(読解のため)のスキーマ 出来事2 出来事1 心情B 心情‘A 心情A 覚醒 混乱
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3.スキーマ理論と指導者の役割 演繹的学習 帰納的学習 一般規則を与えられ、個別の事象に応用する学習スタイル
個別の事象から、自分で一般化を試みる学習スタイル。 89
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演繹的な学習モデル ルール (一般規則) 応用 応用 90
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帰納的な学習モデル ルール (一般化) データ データ 91
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帰納的学習(その1) 空を飛べる 空を飛べない 92
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帰納的学習(その1) 空を飛べる 空を飛べない 93
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帰納的学習(その1)の続き 運転できない 運転できる 94
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95
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次の2つのグループで、 共通点を考えて下さい。
帰納的学習(その2) 次の2つのグループで、 共通点を考えて下さい。 96
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Aグループ Bグループ 幸福 出発 永久 憂鬱 歓喜 有無 往復 増減 軽重 上下 裏表 類似した2つの語 対立的な2つの語 97
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次の2つのグループで、 共通点を考えて下さい。
帰納的学習(その3) 次の2つのグループで、 共通点を考えて下さい。 98
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Aグループ Bグループ 勇敢 親切 濃厚 勇気 親友 濃縮 99
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Aグループ Bグループ 勇気 親友 濃縮 無名 勇敢 親切 濃厚 有名 100
101
Aグループ Bグループ 勇気 親友 濃縮 無名 人気 勇敢 親切 濃厚 有名 ポピュラー 101
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Aグループ Bグループ 勇気 親友 無名 人気 高値 古典 忠心 巨体 勇敢 親切 有名 ポピュラー 高価 古風 忠実 巨大 102
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Aグループ Bグループ 勇気 親友 無名 人気 高値 古典 忠心 巨体 勇敢 親切 有名 ポピュラー 高価 古風 忠実 巨大 103
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Aグループ Bグループ 「の」を付けて使う 「な」を付けて使う 104
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スキーマ学習の要点 ①最初から一般規則を与えるのではなく、学習者の一般化(スキーマ形成)を支援する立場に立つ。
②指導者は、必要に応じてデータを補給しつつ、正常なスキーマ形成を誘導する。ただし、極端なデータから強引に一般化させないよう配慮する。 105
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帰納的学習(その4) さんずい「氵」の漢字= 「海」「池」「港」 「波」「湖」「流」 「消」「泣」「漁」 「湯」など 106
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海 池 港 波 107
108
湖 流 消 泣 108
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帰納的学習(その4) 「さんずい」の漢字=水に関係 「深」「浅」「清」 「注」「油」「泳」 「満」「浴」「源」 「汽」など
「海」「池」「港」 「波」「湖」「流」 「消」「泣」「漁」 「湯」など 109
110
帰納的学習(その4) 典型的でないと思われる事例は、スキーマ形成のための題材として積極的には利用しない。 110
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帰納的学習(その4) 「決」「漢」「活」「済」など 典型的でないと思われる事例は、スキーマ形成のための題材として積極的には利用しない。
111
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帰納的学習(その4) =堤防を破って水が流れ出す → 後戻りできない 「決」 「漢」 「活」 =川の流れる国(民族) 「済」
=堤防を破って水が流れ出す → 後戻りできない 「決」 「漢」 「活」 「済」 =川の流れる国(民族) =水が自由に流れる様子 =川を渡る → 終わる 助かる 112
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帰納的学習(その5) 「こざとへん」の漢字= 113
114
陵 陸 114
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階 陽 険 障 115
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帰納的学習(その5) 「こざとへん」の漢字= 盛り上がる 116
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帰納的学習(その6) 『大造じいさんとガン』 『わらぐつの中の神様』 『ごんぎつね』(4年) 『川とノリオ』(教育出版6年) 117
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帰納的学習(その6) 「額縁構造」をもつ オズの魔法使い 今昔物語 青い鳥 etc. ごんぎつね 大造じいさんとガン etc. 118
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額縁構造(≒劇中劇構造) 外側のストーリー 内側の ストーリー 119
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これは、私が小さいときに、村の 茂平というおじいさんからきいたお話です。
額縁構造(≒劇中劇構造) 120
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と、なむ語り伝えたるとや 今は昔 額縁構造(≒劇中劇構造) 内側の ストーリー 121
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カンザス 額縁構造(≒劇中劇構造) カンザス 内側の ストーリー 122
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現実世界 額縁構造(≒劇中劇構造) 現実世界 メーテルリンク作 123
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額縁構造(≒劇中劇構造) この名作はご存じですか。 124
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メーテルリンク作 125
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メーテルリンク作 126
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千一夜物語(アラビアナイト) 127
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シェーラザードによる千一夜の物語 船乗りシンドバードの物語 (第290夜 - 第315夜) アラジンと魔法のランプの物語
(第731夜 - 第774夜) アリ・ババと四十人の盗賊の物語 (第851夜 - 第860夜) 128
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こんな夢を見た 額縁構造(≒劇中劇構造) 129
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帰納的学習(その7) カタカナで書くことば 帰納的学習アプローチ
131
帰納的学習(その7) あめりかのとらんぷ大とうりょうが安倍しゅしょうと、いんたあねっとの話をしました。
アメリカのトランプ大とうりょうが安倍しゅしょうと、インターネットの話をしました。
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帰納的学習(その7) あめりかのとらんぷ大とうりょうが安倍しゅしょうと、いんたあねっとの話をしました。
アメリカのトランプ大とうりょうが安倍しゅしょうと、インターネットの話をしました。
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帰納的学習(その7) 安倍首相 トランプ 織田信長 ベートーヴェン 日本 オーストラリア 南あわじ市 ニューヨーク あべ しゅしょう
安倍首相 トランプ おだ のぶなが 織田信長 ベートーヴェン 日本 オーストラリア 南あわじ市 ニューヨーク
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帰納的学習(その7) ぎゅうにゅう 牛乳 ミルク くつ シューズ ワンワン ブーブー
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カタカナで書くことば 帰納的学習(その7) ①外国の人の名前 漢字で書けるものは漢字で書きます。 ②外国の場所の名前 ③外国から来たもの
「中国」「韓国」 「習近平」など ④音(おと)
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帰納的学習(その8) 接続詞の帰納的学習 「しかし」と「一方」は どう違うか 136
137
(8) 太郎は勉強でクラス一番だった。しかし、スポーツはどんな競技も苦手だった。
帰納的学習(その8) (8) 太郎は勉強でクラス一番だった。しかし、スポーツはどんな競技も苦手だった。 (9) 太郎は一生懸命勉強した。しかし、テストでは20点しかとれなかった。 137
138
(10)姉は東大を出て政治家になった。一方、妹は京大を出て研究者になった。
帰納的学習(その8) (10)姉は東大を出て政治家になった。一方、妹は京大を出て研究者になった。 (11)太郎は学校の生徒会長として文化祭を盛り上げた。一方、少年野球のキャプテンとして県大会出場を果たした。 138
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帰納的学習(その8) 「しかし」と「一方」 (12)から(13) (8)~(11) 139
140
帰納的学習(その8) 「しかし」 「一方」 =2つのものが+と-の対立関係 =2つのものが+と+(-と-)の対立関係 140
141
(12) 男子柔道部は、去年、1回戦敗退だった。[ ]、今年は準優勝した。
帰納的学習(その8) (12) 男子柔道部は、去年、1回戦敗退だった。[ ]、今年は準優勝した。 (13) 電池2個を直列つなぎにすると電圧が2倍になる。[ ]、電池2個を並列つなぎにすると、寿命が2倍になる。 しかし 一方 141
142
(14) 太郎はお金を返したと言う。[ ]、次郎は返してもらっていないと言う。
帰納的学習(その8) 上級編 (14) 太郎はお金を返したと言う。[ ]、次郎は返してもらっていないと言う。 →「しかし」は太郎への疑念を含意するのに対し、「一方」は両者の言い分を認める。 142
143
帰納的学習(その8) (15) しかし (16) 一方、 143
144
帰納的学習(その9) 国語科に限らない 次の2つのグループで、 共通点を考えて下さい。 144
145
Aグループ Bグループ 大阪 京都 奈良 福岡 千葉 広島 神奈川 愛知 北海道 兵庫 石川 沖縄 145
146
Aグループ Bグループ 大阪 神奈川(横浜) 京都 愛知(名古屋) 奈良 北海道(札幌) 福岡 兵庫(神戸) 千葉 石川(金沢) 広島
Aグループ Bグループ 大阪 京都 奈良 福岡 千葉 広島 神奈川(横浜) 愛知(名古屋) 北海道(札幌) 兵庫(神戸) 石川(金沢) 沖縄(那覇) 146
147
帰納的学習(その10) もうひとつ 147
148
Aグループ Bグループ 地図で調べよう 京都 神奈川 和歌山 千葉 石川 富山 静岡 奈良 埼玉 滋賀 栃木 長野 岐阜 山梨 148
149
帰納的学習(その11) 九州(地方)の地名 県名 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 県庁所在地 那覇 149
150
帰納的学習(その12) 円すい 三角すい 四角すい 五角すい 150
151
スキーマ理論の教育的意義 ①経験をベースに一般化が出来ること。 ②一般化した状態で保持(記憶)できること。
③新しい事態に対応(応用)できること。 一般と事例を自由に往復できること 151
152
スキーマ理論の教育的意義 ①経験をベースに一般化が出来ること。 ②一般化した状態で保持(記憶)できること。
③新しい事態に対応(応用)できること。 一般と事例を自由に往復できること 152
153
イヌ 生物の分類で、脊椎動物亜門食肉類(ネコ目)裂脚類に属する動物の一群。イヌ、オオカミ、狸などがイヌ科に属する。家畜としてのイヌは数千年の間に人によって家畜化され、形態の異なるさまざまな品種が作り出されたため、表現系と遺伝変異の研究対象となっており、ゲノム研究が進んでいる。『生物学用語辞典』 153
154
スキーマ学習と頻度効果 経験頻度が高いほど記憶は強化される これを確かめてみましょう 154
155
スキーマ発動の実際(事例研究1) この桜吹雪が□□□□□□□! 155
156
この桜吹雪が 全てお見通しだ! 156
157
背中に咲かせた遠山桜、散らせるもんなら散らしてみやがれ
157
158
あの晩咲いた夜桜、まさか忘れちゃいねぇな
スキーマ発動の実際(事例研究1) あの晩咲いた夜桜、まさか忘れちゃいねぇな 158
159
先刻この遠山桜が お見通しなんだよ 159
160
スキーマ発動の実際(事例研究1) この桜吹雪が目に入らぬか! 160
161
スキーマ学習と頻度効果(再) 頻度が高いほど記憶は強化される 161
162
スキーマ学習と頻度効果(再) 経験頻度が高いほど記憶は強化される 162
163
スキーマ学習と頻度効果(再) 頻度が高いほど記憶は強化される この名シーンは、何回あったでしょう 163
164
スキーマ学習と頻度効果(再) 164
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まとめ ①スキーマ理論によれば、人は、何かを学習するとき、環境から事例を吸収し、スキーマという形に一般化を試みる。このスキーマによって、新しい事例に対応する。 ②人の推論も、スキーマとの関係で考えると、誤解や多義などの現象を説明しやすい。
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まとめ ③帰納的学習においては、指導者の仕事として、良質な材料を提供する工夫が要る。
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