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職員健診;判定基準変更 ~血圧・脂質・尿酸等の疫学、 診療ガイドラインを背景として~ 高血圧症/脂質異常症合併患者の疫学と治療実態 1.

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1 職員健診;判定基準変更 ~血圧・脂質・尿酸等の疫学、 診療ガイドラインを背景として~ 高血圧症/脂質異常症合併患者の疫学と治療実態 1

2 6.84倍 4.94倍 3.96倍 3倍 冠動脈疾患と脳卒中の発症リスク ハザード比 アジア(日本を含む)、オセアニアの疫学調査より
総コレステロール 6.84 4.94 3.96 3.00 5.57 4.03 2.92 2.17 4.66 2.83 2.44 1.46 1.00 1.85 2.88 4.29 4.94倍 3.96倍 3倍 <130 130~144 145~159 ≧160 (mmHg) <184 184~212 213~241 ≧242 (mg/dL) 収縮期血圧 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 ハザード比 ・アジア地域の29コホート295,638例、オセアニア地域の9コホート84,578例のデータを統合して、380,216例を対象に、血圧値とコレステロール値の上昇が脳卒中、冠動脈疾患の発症リスクにどのような影響を及ぼすかを比較検討しました。対象には日本の11コホート24,901例のデータも含まれています。追跡期間は2,547,447患者・年でした。 ・収縮期血圧が高いほど、また総コレステロール値が高いほど、脳卒中/冠動脈疾患の発症リスクは上昇することが明らかになりました。このことから、高血圧と高コレステロール血症の合併例では、脳卒中/冠動脈疾患のリスク因子である血圧と血清脂質値を厳格に管理する必要があることが示唆されました。 対象:アジアの29コホート研究、オーストラリアおよびニュージーランドの7コホート研究に参加した380,216名の地域住民。   日本からは11コホート研究の24,901名が参加。 方法:コホート登録時の収縮期血圧および総コレステロール値で対象を層別して、冠動脈疾患と脳卒中の発症リスクを比較検討した。 ほとんどのコホート研究が1980年代に開始されており、追跡期間は平均で5.9年、中央値で4年。 Asia Pacific Cohort Studies collaboration:Circulation 112(22):3384, 2005より改変 2

3 先進国† における死亡の重要な危険因子 高血圧 喫煙 脂質代謝異常 高BMI値 果物・野菜不足 運動不足 飲酒 安全でない性行為 低体重 1
・先進国において高血圧と脂質代謝異常は、死亡に関する重要な危険因子のうちの2つです。 ・WHOの報告によると、死亡原因として高血圧が第1位でした。 ・次いで、喫煙、脂質代謝異常となっており、CHDリスクファクターとして良く知られている因子が上位を占めています。 飲酒 安全でない性行為 安全でない水、不衛生 低体重 1 2 3 4 死亡者数 (100万人) †:ヨーロッパ, 北米,オーストラリア The World Health Report 2002: reducing risks, promoting healthy life. Geneva, Switzerland: World Health Organisation; 2002より改変 3

4 LDLコレステロール値とイベント発生の関連
試験終了時のLDL-C 4S-Pl1) 4S-Rx1) LIPID-Pl1) LIPID-Rx1) CARE-Pl1) CARE-Rx1) WOSCOPS-Pl1) WOSCOPS-Rx1) AFCAPS-Pl1) AFCAPS-Rx1) HPS-Rx2) HPS-Pl2) ASCOT-Pl3) ASCOT-Rx3) CARDS-Rx4) CARDS-Pl4) 50 70 90 110 130 150 170 190 210 5 10 15 20 25 イベント発生率 (%) (mg/dL) 2次予防 Rx - 薬物群 PI - プラセボ群 HPS 1次予防 CARDS ASCOT ・スタチンを用いた大規模臨床試験の結果をまとめたメタアナリシスのデータを示します。 ・一次予防、二次予防とも、スタチンでの治療によりLDL-コレステロール値が低下すると、冠動脈イベントも低下する傾向が認められました。 ・このことから、脂質異常症治療においても厳格なコントロールが患者にとって有益であることが示されています。 4S=Scandinavian Simvastatin Survival Study AFCAPS=Air Force/Texas Coronary Atherosclerosis Prevention Study ASCOT=Anglo-Scandinavian Cardiac Outcomes Trial CARDS=Collaborative AtoRvastatin Diabetes Study CARE=Cholesterol and Recurrent Events HPS=Heart Protection Study LIPID=Long-Term Intervention with Pravastatin Group in Ischaemic Disease WOSCOPS=West of Scotland Coronary Prevention Study Group 1)Kastelein, J.J.P.: Atherosclerosis 143(suppl 1):S17, 1999 2)Heart Protection Study Collaborative Group.: Lancet 360(9326):7,2002より作図 3)Sever, P.S. et al.: Lancet 361(9364):1149, 2003より作図 4)Colhoun, H.M. et al.: Lancet 364(9435):685,2004 より作図 4

5 日米の総コレステロール値の年次推移 (mg/dL) 230 女性(米国) 220 総コレステロール値 210 男性(米国) 200
女性(日本) ・最近40年間での総コレステロール値は、米国では政府が国をあげてコレステロール管理の重要性を啓発してるため、男女ともに経時的に減少しています。 ・一方、日本では食生活の欧米化に伴い、男女ともに総コレステロール値が増加しています。 ・1990年頃から、日本人の総コレステロール値は米国とほぼ同じ値を示しています。 190 180 男性(日本) 170 1960 1970 1980 1990 2000 (年) 米国:米国国民健康調査(NHES)/米国国民健康栄養調査(NHANES)より作図 日本:第3次/第4次/第5次厚生労働省循環器疾患基礎調査 (1980年/1990年/2000年)より作図 大島研三 他:動脈硬化 1(2):101, 1973 / Okinaka, S. et al.: Jpn Circ J 29(6):505, 1965より作図 5

6 脳心血管イベント抑制のために、 降圧目標は、より低く設定されてきました。
降圧目標の変遷(JSH) JSH 20001) JSH 20042) JSH 20093) 診察室血圧 家庭血圧 若年者・中年者 <130/85mmHg <130/85mmHg <130/85mmHg <125/80mmHg 高齢者 ≦140~160/ <90mmHg <140/90mmHg <140/90mmHg <135/85mmHg 糖尿病患者 <130/85mmHg <130/80mmHg <130/80mmHg <125/75mmHg 腎障害患者/ 慢性腎臓病患者 <130/80mmHg <130/80mmHg <125/75mmHg 心筋梗塞後患者 <130/80mmHg <125/75mmHg 脳血管障害患者 <140/90mmHg <135/85mmHg 注:診察室血圧と家庭血圧の目標値の差は、診察室血圧140/90mmHg、家庭血圧135/85mmHgが、高血圧の診断基準であることから、この二者の差を単純にあてはめたものである。 1)高血圧治療ガイドライン2000 第3章 日本高血圧学会: 21, 2000[L ] 2)高血圧治療ガイドライン2004 第3章 日本高血圧学会: 16, 2004[L ] 3)高血圧治療ガイドライン2009 第2章 日本高血圧学会: 8, 2009[L ] 6

7 脂質異常症の診断基準(空腹時採血) 高LDLコレステロール 低HDLコレステロール 血症 高トリグリセライド LDLコレステロール
≧140mg/dL HDLコレステロール <40mg/dL トリグリセライド ≧150mg/dL ・日本動脈硬化学会による「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」においては、脂質異常症の診断基準を、高LDLコレステロール血症:LDLコレステロール140mg/dL以上、低HDLコレステロール血症:HDLコレステロール40mg/dL未満、高トリグリセライド血症:トリグリセライド(TG)150mg/dL以上、と定めました。 LDL-C値は直接測定法を用いるかFriedewaldの式で計算する。(LDL-C=TC–HDL-C–TG/5(TG値が400mg/dL未満の場合)) TG値が400mg/dL以上の場合は直接測定法にてLDL-C値を測定する。 日本動脈硬化学会編:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版 7

8 リスク別脂質管理目標値 治療方針の原則 カテゴリー 脂質管理目標値(mg/dL) LDL-C以外の 主要危険因子* LDL-C HDL-C
TG 一次予防 まず生活習慣の改善を 行った後、薬物治療の適応を考慮する (低リスク群) <160 ≧40 >150 (中リスク群) 1~2 <140 (高リスク群) 3以上 <120 二次予防 生活習慣の改善とともに 薬物治療を考慮する 冠動脈疾患の既往 <100 ・日本動脈硬化学会による「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」では、危険因子の数に応じて脂質管理目標値を表のように定めています。 ・LDLコレステロール値以外の主要危険因子(加齢、高血圧、耐糖能異常を含む糖尿病、喫煙、冠動脈疾患家族歴、低HDLコレステロール血症)がないカテゴリーⅠにおいては、低リスク群としてLDLコレステロールの管理目標値を160/mgdL未満としています。 ・LDLコレステロール値以外の主要危険因子が1~2個のカテゴリーⅡにおいては、中リスク群としてLDLコレステロールの管理目標値を140mg/dL未満としています。 ・LDLコレステロール値以外の主要危険因子が3個以上のカテゴリーⅢにおいては、高リスク群としてLDLコレステロールの管理目標値を120mg/dL未満としています。 ・冠動脈疾患の既往例においては、LDLコレステロール値の管理目標値を100mg/dL未満としています。 脂質管理と同時に他の危険因子(喫煙、高血圧や糖尿病の治療など)を是正する必要がある。 *LDL-C値以外の主要危険因子 加齢(男性≧45歳、女性≧55歳)、高血圧、糖尿病(耐糖能異常を含む)、喫煙、冠動脈疾患の家族歴、低HDL-C血症(<40mg/dL) ・糖尿病、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症の合併はカテゴリーⅢとする。 日本動脈硬化学会編:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版

9 高尿酸血症の治療ガイドライン 高尿酸血症の治療ガイドライン(2002)より

10 空腹時血糖の区分 (2008年 日本糖尿病学会)

11 最後に 以上の背景から千葉大学職員健診の判定基準をこのたび、変更いたしました。今後も最新の研究成果、報告などを踏まえ、より良い健康管理の実現に向けて、随時改良を重ねていきたいと考えております。ご意見、ご提案などございましたら総合安全衛生管理機構まで、どうぞ宜しくお願い致します。


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