Community Web プラットフォーム 大向 一輝(国立情報学研究所) 松尾 豊 (産業技術総合研究所) 松村 真宏(大阪大学) 武田 英明(国立情報学研究所) JSAI2005 近未来チャレンジ.

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Community Web プラットフォーム 大向 一輝(国立情報学研究所) 松尾 豊 (産業技術総合研究所) 松村 真宏(大阪大学) 武田 英明(国立情報学研究所) JSAI2005 近未来チャレンジ

この 5 年間 (+α) に起こったこと  1998 Google  1999 i モード  ちゃんねる  2000 ADSL  2002 Winny  2003 Blog  2004 SNS  2004 RSS  個人が Web に進出  情報発信形態の多様化

Web 2.0 Personal CMS / Web サービスによる 個人の情報発信基盤  Blog  利用者数: 335 万 [ 総務省 05]  閲覧者数: 1,651 万 [ 同上 ]  Social Networking Service (SNS)  利用者数: 111 万 [ 同上 ]  Social Bookmark (SBM)  オンラインブックマーク  Other Socialware

Web 2.0 メタデータによる Web 情報のゆるやかな構造化・組織化  フォーマット  XML / RDF ベース  Aggregation (集約)  対象  コンテンツ  RSS / Atom  個人情報・人間関係  FOAF / XFN  知識・オントロジー?  Personal CMS によるゼロコスト配信 glucose

個人とパーソナルネットワーク Web に現れつつある情報活動の主体  個人  Blog ・ SNS によって identify されている  読み手 / 書き手 / 編集者  コンテンツの信頼性を担保する主体  パーソナルネットワーク  SNS ・ FOAF によって表現された人間関係  個人のコミュニケーション範囲  コンテンツの流通経路  情報源間の構造 Weblog

Semblog [Ohmukai04] RDF メタデータを用いた Blog コンテンツの 再編集・共有プラットフォーム  概要  Blog とパーソナルネットワークの統合  メタデータの設計  RDF アグリゲータの開発・運用  コンテンツ検索・推薦システムの試作  実コミュニティでの運用( JSAI2004 ) Social Network Egocentric Search RNA RNA Alliance Glucose Blog ToolsFOAF TrackBack FOAFPermaRSS Contents Application Aggregation Management Metadata Personal Ontology Ontology

可能となるユーザモデル  知人によって記述・編集されたコンテンツの効率的な収集  アグリゲーション・検索・推薦  情報過多に対するソリューション  新たな文書の記述や議論・クリッピング  知人が収集しやすい形式( RDF )での情報配信  RSS 化された Check ・ Clip ・ Post ・ TrackBack  FOAF による知人ネットワーク Aggregator Weblog RSS

個人の知識とコミュニティ  個人が持つ知識は多種多様(雑多)  コンテキストに応じて必要な情報だけを得たい  個人の知識はその人を取り巻くコミュニティによって支持されている のではないか?  個人の知識を取り扱うために Web コミュニティ研究は必須  知識とコミュニティのグラウンディング Personal KnowledgePersonal Network

Community Web コミュニティを通じた知識流通基盤としての Web  メタデータベースのインフラストラクチャ  コミュニケーション対象の選択  コンテキストに応じたコミュニティの選択  コミュニケーションのための背景知識の整備 パーソナルネットワーク コミュニティ コミュニケーション・知識流通 個人

中長期目標 パーソナルネットワークに基づく知識流通支援  個人のための情報・コミュニケーション活動支援  個人の活動に適したシステム形態・インターフェイスとは  コミュニティ形成支援  パーソナルネットワークの分析  コンテンツ流通支援  メタデータの定義と応用システムの提案  知識体系構築支援  パーソナルオントロジの定義と応用システムの提案

研究課題 パーソナルネットワークを見せる  Polyphonet [ 松尾 05]  全体構造のスナップショット  信頼性の基盤は? パーソナルネットワークを作る  Semblog  スケジューリング支援システム [ 濱崎 05]  ユーザが信頼性を担保する  ユーザをどのように巻き込んでいくか  情報共有のモチベーション作り

研究課題 パーソナルネットワークを分析する  コミュニティのダイナミズム [ 松村 05]  構造とパフォーマンスとの相関 [ 安田 05] パーソナルネットワークを用いて支援する  コンテンツ作成  Semblog  ActionLog [ 沼 05]  パーソナルネットワーク拡張  Polyphonet つながり検索  情報の適切な配信  MindActNet [ 森 05]

研究課題 Community Web の基盤整備  人間関係オントロジー [Matsuo04]  パーソナルオントロジー  RSS ・ FOAF による Blog 用オントロジーフレームワーク ( Semblog )  オントロジー交換・マッピング手法

中長期目標 パーソナルネットワークに基づく知識流通支援  個人のための情報・コミュニケーション活動支援  個人の活動に適したシステム形態・インターフェイスとは  コミュニティ形成支援  パーソナルネットワークの分析  コンテンツ流通支援  メタデータの定義と応用システムの提案  知識体系構築支援  パーソナルオントロジの定義と応用システムの提案 要素技術・研究  セマンティック Web  知識表現・推論  知識共有・ CSCW

まとめ  個人・パーソナルネットワークを基本とした Web アーキテ クチャの提案  次世代 Web 基盤技術に基づく情報流通環境の構築  個人の知識を扱うためのパーソナルネットワーク研究 研究の展望  前期  提案型研究  基盤の共通化  分析型研究  後期  統合システムの構築  運用と分析

これから 5 年間に起こること  Augmented Communication  人間関係の常時接続  知人に関する情報が常にアップデートされる  背景知識の共有  実世界のコミュニケーション内容の変化  例: JSAI2010 大会支援システム  聴講者のプロフィール・ポジション一覧を共有  重要テーマの特定  議論の内容に影響を及ぼす?

個人の知識とコミュニティ  個人が持つ知識は多種多様(雑多)  コンテキストに応じて必要な情報だけを 得たい  パーソナルネットワークからのコンテキスト 抽出  情報そのものからコンテキストを得るのでは なく、まわりとの関係からコンテキストを押 さえる  (広義の)コミュニティ  明示的なつながりの総体( FOAF ・ト ラックバックなど)  暗黙的なつながりの総体(話題の共起・ ブックマークの共起など)  パーソナルネットワークからコミュニティを 切り出し、その範囲で情報処理を行う