院内オーダーリングシステム 連動型透析管理ソフトでの省 力化と診療支援 冨田兵衛、青柳直樹
透析医療における電子カルテ と診療業務支援システム 維持透析医療には多くの定型化した業 務が必要である。また診療する患者が 全員慢性腎不全である点などで診療そ のものも定型化した面をもっている。 この、ルーチンワーク部分をできるか ぎりコンピュータ化することにより、 患者さんごとに違う非定型的・突発的 な部分に診療のリソースを集中するこ とを目的とする。
維持透析のルーチンワーク ベッドの割り当て 器材の配置 前回体重、今回体重をもとにした除水 量の設定 透析条件の設定(ヘパリン、時間、ド ライウエイト、血流量、除水プログラ ミング、 etc ) 内服薬・注射薬の準備 血圧管理
維持透析のルーチンワーク 定時検査の計画と結果の管理 食事指導 患者指導への利用 診療内容のレセプトへの反映 レセプト対応の病名設定 日計表の作成 レセプトの作成
システム概要 ウインドウズパソコンによるシステム PC サーバー 1 台と PC クライアント 9 台 + プリンタ 6 台で運用中 最小構成は 1 台の PC+ プリンタでも可能 マイクロソフト Access + Visual Basic で 開発
透析業務 システム システム機能図 レセコン 注射・処方・処置 オーダリング 検査予定 結果管理 診療記録 事務管理 日計表 弁当管理表 etc. 診療支援 透析効率 体重増加 etc.
4 階透析室 6 階透析室 受付・事務・診察室 サーバー 院内ネットワーク図
体重管理表
個人情報
心胸比
検査結果
透析条件
注射予定
透析経過表
検査予定
オーダリング&レセコンシステム
定時薬管理
検査結果履歴
注射週間予定
患者交付用レポート
紹介状発行
検体検査結果ラベル
カンファレンス資料作成
結語 透析患者管理システムを中核に置きレセコン と連動させることで、診療・患者管理・医事 業務を一体化させ、院内業務の効率化ができ た。 レセコン連動でなければ真の業務効率化は実 現されないが、たび重なる診療報酬改定への 対応など、オリジナルのシステムの維持は非 常に負担が大きい。 システムのオープンソース化、共有化でその 負担を軽減することができないか。
カンファレンス資料作成
レセプトチェック機能