重縮合により高分子量のポリマーを 得るための条件 1.重縮合反応の素反応が好収率で進行すること → 高分子量のポリマーを得るためには 高い反応率が必要 2.重縮合反応にあずかる官能基の数が同数で あること → モノマーの等量性が必要 3.重縮合反応を停止させる要因を排除する → 生成する副生成物(水など)を反応系外に 除去する 高純度のモノマーを使用する 反応溶媒を精製する
反応率と数平均重合度の関係 逐次重合に携わる2つの官能基をAおよびBとすると二官能性モノマーは,A − A, B − Bとなる。これらが逐次重合してポリマーを生成するとすると重合反応の進行は 以下のように表すことができる。
このとき,重合開始時の官能基AおよびBの数を N A =N B (=N 0 )とす る。反応の 進行状況を一般化し,t 時間後に残っている官能基AおよびBの数をN t とすると 反応率Pと数平均重合度nは以下のように表すことができる。 反応率が 100 %に近くならないと重合度は高くならない
モノマーの等量性について 重合開始時の官能基AおよびBの数をそれぞれ N A およびN B とし,N A <N B の条 件で重合を始めたとする。t 時間後に残っている官能基Aの反応率がP A であった とすると 純度の高いモノマーを厳密に等量反応させることが重要