UDL( 片方向通信路 ) 衛星リンクには Feeder,Receiver が存在 双方向通信には2つのチャンネル データの流れは一方通行 N 局による通信には n(n-1) のチャンネルが必要 送信局が入れ替わることにより、 擬似的に多対多型通信を行う研究もされている
発信設備 資格が必要 大規模な設備が必要 静止軌道まで打ち上げる コストがかかる 受信設備 デジタル衛星放送の受信設備 電波の受信に資格は不要 低コスト 家庭に衛星回線を繋ぐには片方向 通信路として接続する方が有利 往路は別途に用意
少数の発信局に対して 多くの受信局が存在するトポロジ internet 片方向通信路 双方向通信路
UDL と Internet の親和性 Internet では、アドレスはインタフェースにふられる Internet では、受信者は送信者の source address に向かって パケットを送信する。 UDL は文字通り片方向にしかデータを流せないので、 そのままでは UDL を用いた Internet 通信はできないことになる 経路制御の改変による解決法 アドレスの変換を用いる方法 経路制御プロトコルの改変・トンネリング技術の使用 ホスト自身によるアドレス変換・NAT
UDLR (Uni Directional Link Routing) 1. 経路制御プロトコルの改変 経路制御プロトコルを、UDLを含むネットワーク でも正しく動作するよう改変する。 受信局からの経路制御パケットは、 Internet を通し 発信局へユニキャストで送られる。
IPトンネリングを使って、仮想的な衛星回線の 帰路を張る。そこに経路制御情報を流す。 仮想的にデータリンク層を提供することにより、 既存のルーティングプロトコルが問題なく動作 2. トンネリング技術の使用 UDLR (Uni Directional Link Routing) tunnel
UDLR (Uni Directional Link Routing) 3. ホスト自身・NATによるアドレス変換 地上回線のパケットの発信元アドレスを、衛星回線 のアドレスに書き換える。受信者は発信元に対して 返信するため、衛星回線が使用される。 internet Address: B.B.B.B Address: A.A.A.A Source:B.B.B.B Address:foo.bar.com 返りの経路に UDL を使用するか否か、送信者が選択できる B.B.B.B はこっち
IP Multicast ユニキャスト (相手はひとつ) マルチキャスト (相手はグループ) ブロードキャスト (相手は全てのノード)
ユニキャストでの複数の終点への配信 終点ごとに1つのパケットを送る必要がある
マルチキャストによる複数の終点への配信 1つのグループアドレスに対して 1つのパケットを送るだけでよい ネットワークにかかる負荷も小さい
マルチキャストアドレス ~ xxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx ( クラスD・ 28bit のグループID ) Well known 特定の用途のために割り当てられている all multicast hosts all-ospf-routers transient multicast group 必要な時に作られ、構成員が0になったときに 捨てられる。 Address assign については研究段階
マルチキャストアプリケーション 遠隔会議システム
マルチキャストアプリケーション 音声会議システム 動画・音声の記録
衛星回線とマルチキャスト 衛星回線 ー 広域性・同報性を持っている 多くの受信者に、同時にデータを届けられる つまり、 放送型の情報伝達手段 である 多くの受信者に、同時にデータを届けたい マルチキャストやマルチキャストアプリケーション との親和性が非常に強い マルチキャストの問題点の1つは、終点が異なる 遅延を持つネットワークの先に存在すること
Mbone IPマルチキャスト通信実験ネットワーク マルチキャスト通信技術の開発 新しいアプリケーションのテスト などを行っている トンネリング を用いてマルチキャストルータを繋いだ 仮想ネットワーク 日本にも JP Mbone が存在し、マルチキャスト関連の 実験が行われている。 JP Mbone の chair は楠本さん
伝送範囲の調整 TTL: パケットの生存期限 threshold: これより TTL が大きい場合のみ forwarding される If TTL > Threshold then TTL=TTL - 1 forwarding else drop Multicast router In comingOut going 現在の Threshold - 国内組織間 32 - 国内と海外の境界 64
Multicast Routing マルチキャストルータによるフォワーディングの 基盤となるアルゴリズム Reverse-Path Forwarding ホストのマルチキャストグループ参加は IGMP により管理される ノードはローカルマルチキャストルータに マルチキャストグループへの参加を通知 マルチキャストの経路はスパニングツリーである 各ルータがソースへの最短経路以外にパケットを 伝送することにより基本的なツリーを形成する あとは枝の刈り込みと接ぎ木
マルチキャスト経路制御プロトコル DVMRP –Distance Vector Multicast Routing Protocol – 実装例 mrouted –draft-ietf-idmr-dvmrp-v3-03.txt MOSPF –Multicast Extensions to OSPF –RFC1584 PIM –draft-ietf-idmr-pim-arch-03.ps –Dense mode, Sparse mode に別れる Dense mode: ホストの参加数が多いグループ用 Sparse mode: ホストの参加数が少ないグループ用