2004 年度日本建築学会 技術部門設計競技 表彰式 ユビキタス・ネットワーク 技術を活用した 建築・都市・環境空間 システムモデル 2004 年 8 月 29 日 ( 日 ) 13 : 00 ~
20 世紀を通じて、日本は懸命に社会インフラとしての「ネットワー ク」構築を進めてきましたが、それぞれのネットワークがバラバラ に孤立していて、ネットワーク相互の連携・調整が十分に行われて いないため、我々の社会がネットワークの恩恵を潤沢に享受できる ようになったという実感はありません。 近年、いたるところに内蔵された無数のコンピュータが互いに呼応 しながら知的に協調しあうユビキタス・コンピューティング技術へ の期待が高まっています。それは、情報空間と実空間とのリンクを 通じて、異なるネットワークどうしを出会わせ、接続し、協調させ て、新たな次元のネットワークを産み出す技術にほかならないから です。 そこで、ユビキタス・ネットワーク技術を活用し、複数のネット ワークを選び結び合わせることによって、それらのポテンシャルを 最高に発揮させ得るような建築・都市・環境空間のシステムモデル の提案を求めるものです。 設計競技実施の主旨
二次審査 2004 年 6 月 15 日(火) 建築会館ホールで公開審査 1 作品 20 分の発表+質疑の後、 公開審 査 応募作品をホール内に展示 一次審査 2004 年 6 月 5 日 (土) 応募数31作品 審査委員毎の採点結果を基 に、 一次審査会(非公開)を実 施。 5 作品を選定
審査委員長:原 広司(東京大学名誉教授) 特別審査員:坂村 健(東京大学) 審 査 員:朝山秀一(東京電機大学) 五十嵐太郎(中部大学) 江渡浩一郎(産業技術総合研究所) 加賀有津子(大阪大学) 河村 廣(神戸大学) 仲 隆介(京都工芸繊維大学) 中西泰人(東京農工大学) 松岡臣人(新エネルギ - ・産業技術総合開発機構) 松永直美(レモン画翠) 本江正茂(宮城大学) 門内輝行(早稲田大学) 和田 章(東京工業大学) 審査員
① 審査委員ごとに評価を行い、 5 作品を選定し、集計。 ② どの審査員からも選ばれなかった 11 作品を再度全員で確 認し、すべて選外とした。 ③ 1 票入った 9 作品に関して、推薦した委員から説明を聞い て議論し、 2 点が残された。 ④ 2 票入った 5 作品に関して、同様に推薦した委員から説明 を聞き、 2 点が残された。 ⑤ 残った 4 作品に 3 票以上獲得した 6 作品を加えた合計 10 作品 に関して、獲得票は白紙に戻して再度議論を行い、 5 点が 候補として残された。 一次審査経過
① 抽選で定められた発表順位に従って、 5 作品の入 賞候補者による提案説明と質疑応答を実施した。 ② 約 1 時間の討議を経て、最優秀賞は該当なし、優 秀賞 5 点、佳作 2 点を決定した。 二次審査経過
・技術オリエンティッドでその生活が本当に望まし いものかに関する検討が不十分である ・哲学や夢が語られるのみでそれを実現する技術が 語られていない ・テクノロジーと環境の関係に関する想像力に欠け る ・ユビキタス社会を象徴(リード)するデザインの 欠如 今後の課題
最優秀賞 該当なし
SWARM INTELLIGENCE CITY 石川敦雄 (竹中工務店技術研究所) 春日優子 (竹中工務店技術研究所) 山田 純 (竹中工務店技術研究所) 宮下信顕 (竹中工務店) 宮田弘樹 (竹中工務店技術研究所) 優秀賞
People-Robot-House ひと - ロボット - 家 - をつなぐ未来住宅の ユビキタス・ネットワーク 許 雷 (早稲田大学) 金森 道(早稲田大学) 川田昌樹(早稲田大学) 竹村 健(早稲田大学) 滝澤知史(早稲田大学) 田嶋一之(早稲田大学) 中本俊一(早稲田大学) 優秀賞
REAL ICON UBIQUITOUSOPHIA = UBIQUITOUS + SOPHIA 高木啓司 (清水建設) 黒田健一(清水建設) 優秀賞
patch box network 松浦 琢 (九州大学) 優秀賞
Fluid City ユビキタス・ネットワークによって可能と なる 都市のカタチ 山家京子 (神奈川大学) 東國 肇(神奈川大 学) 吉村和真(神奈川大 学) 石井啓輔(神奈川大 学) 栃澤克次(神奈川大 学) 優秀賞
センサーネットワーク技術を 応用した躯体自己診断システム 福永 毅 (あまのじゃ倶楽部 一級建築士事務 所) 佳作
蛍の街 汎地球測位ネットワークを用いた 街路灯システムの構築による 人間化した都市空間の創出 山根信太郎 (九州大学) 佳作