コンピュータ演習Ⅰ 8月9日 ( 火 ) 2 限目 成績データ処理
2時限目のテーマ サンプルシートに組み込まれた数式を 理解する。 模擬試験の成績データ処理のテーブルか ら 検索処理、論理処理、帳票作成処理など を 学ぶ。
サンプルデータを読み込む xlsx のファイルを読み込む
何のデータか 模擬試験のマークシートを読み込んで 処理するための EXCEL シート。 – 「正解」から「採点」する – 統計的な処理を行う。
シートの構成 正解番号(配布用) 問題分析 分やコード 掲示 学生へのコメント入 力 自動合成コメント 個人成績票 成績推移グラフ 推移元表 成績推移 結果 名簿 分析シート 午前採点 午後採点 午前読み込み 午後読み込み
データ処理の流れ(1) 【 Step 1 】 マークシートからデータを読み込む – マークシートリーダの機械で読み込んだデー タは CSV ファイル形式で保存されている。 – この CSV ファイルを見込み、元データとする。 → 午前読み込み、午後読み込みのシート ここで、学籍番号マークミスのチェックなどを 行う。
データ処理の流れ(2) 【 Step 2 】 配布用の正解番号、分野番号シートを用 意する。 → 正解番号(配布用) 単純に、このシートは印刷して試験の終 わった学生に配布する。 「正解番号」と、分野名は毎回更新。
データ処理の流れ(3) 【 Step 3 】 読み込んだデータを採点する。 [ 午前採点 ], [ 午後採点 ] のシートに、 [ 午前読み 込み ] 、 [ 午後読み込み ] のデータをコピーする。 (上半分)各列の冒頭に、「正解番号」をコ ピーする。(行と列を入れ替える) – 下半分に、 ○/× ( 0 / 1 ) を書き込む – C 列に、各学生の「正解数」が集計される。 94 行目から 106 行目(最下行)には、選択肢 の分布が集計される。 – どの問題を学生がどう答えているかがわかる。
データ処理の流れ(4) 【 Step 3 】 ( 続き ) マークシートデータを「採点」シートにコピーし ただけで始まる処理は、「得点」を求めるだけで はなく、分野別の正解率集計も行われる。 「採点」シートの2行目は正解番号、3 行目は分野番号が書き込まれている。 CR 列から GC 列まででは、正解した「分野 番号」を個人別に抽出している。 GE 列か ら HJ 列では、「分野番号ごとの正解数」が 個人別に求められる。
データ処理の流れ(5) 【 Step 4 】 分析シートでは、全てが「検索関数」に なっているため、何もしなくても学生ご との「分野別正解率」が集計される。
データ処理の流れ(6) 【 Step 5 】 「結果」シートまで確認が終わった段階 で、 各学生の担当教員に配布する。 「学生へのコメント入力」のシートに記 入してもらう。 ここに入力されたデータは 「個人成績票」に lookup 関数で表示される。
データ処理の流れ(7) 【 Step 6 】 問題分析のシートは、 lookup 関数でも合成 できるが、現在は手作業でのコピーに なっている。 – (作業が間に合っていないだけ) 「採点シート」の下の行から、コピーで 貼り付ける。 学生がどういう間違い方をしているか把 握するのに役立つ。
データ処理の流れ(8) 【 Step 7 】 ネットに掲示を出す。 – → 「掲示」のシート 「開示コード」でのソートを行い、成績 上位者を抽出し、ネット掲示を行う。
データ処理の流れ(9) 【 Step 8 】 成績推移のシートを作る。結果シートか ら lookup 関数で取り出すことも可能だが、 あまりにも lookup が多いと処理が遅くなる ため、結果が出て、一旦このシートに数 値が 現れたら、今度は「値を貼付け」て lookup を 使わない固定表示のシートにしている。
データ処理の流れ(10) 【 Step 9 】 – 個人成績票はすべて自動で計算される。 – 試験が実施されるたびに、先頭行の「日付」 と 全受験者数のセル( K 1と O2 )を修正する。 – 全員に共通のコメント (V42) も、直接手入力す る。
データ処理の流れ(11) 【 Step 10 】 「成績推移」の表に、最新の結果の数値 が 入ると、「推移元表」や「成績推移グラ フ」は 自動で使えるようになる。 個人別の成績推移を印刷する場合には、 「推移元表」の A2 のセルに、名簿での番 号を 入力すると、自動で「成績推移グラフ」 は 更新される。
データ処理の流れ(12) 【 Step 11】 個人帳票の印刷は、「個人成績表」の R1 のセ ルに値を入力すると可能になる。 「成績推移グラフ」の印刷は、「推移元表」 の A2 のセルへの値の入力で可能になる。 これらは、「繰り返し処理」のマクロが利用 可能なので、 EXCEL マクロ処理が可能な場合 には、反復をプログラムすると、ワンタッチ で全員分の y 講評が印刷される。
シートごとの役割 【名簿】 学籍番号と氏名を「検索照合」するための元 票 教員用 【結果】 採点シートに展開された午前、午後それぞれ の問題の採点結果を「一覧」に寄せて、わか りやすく整理したもの 教員用
シートごとの役割 【正解番号(配布用)】 – 答案の提出があった後に、学生に配布する資 料 【分野コード】 – 問題を分野ごとに整理するためのコード – 問題分析や、学生への「個人成績票」のレー ダチャートに反映される。
シートごとの役割 【自動合成コメント】 得点パターンの分類や合計点で、学生へ の「個人成績票」に反映される。 「分析シート」の AR 列から AT 列で計算し た値を元に、このシートの表現を「個人 成績票」に転記している。
課題 ① 実際にダミー学生の成績を検索してみ よう。 ② マークシートの値が一つ書き換わった 時に その結果が、どのシートのどの部分 に 反映されていくか、辿ってみよう。
2限の演習課題 マークシートの値が変わった場合に、ど のシートのどのセルの値がどう変化した か、 そのセルにプログラムされている式を読 んで 報告をまとめて下さい。 1〜3限の課題のいずれか一つを提出し て下さい。