情報コミュニケーション入門 m 表計算ソフト(1) 表計算ソフトの機能と基本操作
表計算ソフトの機能 情報コミュニケーション入門 2016 年度版情報コミュニケーション入門 2
表計算ソフトとは Spreadsheet ~拡がりを持つシート セル( Cell )と呼ばれるデータの格納場所を方眼 状に配置してデータ間の計算などを GUI ( Graphical User Interface )によって対話的に操作 可能にするツール パソコン普及の原動力の1つ 大型コンピュータ用は 1960 年代には存在 PC 用として初の製品~ VisiCalc ( 1979 年) 黎明期の製品( 1980 年代) SuperCalc , Multiplan , Lotus など 2016 年度版情報コミュニケーション入門 3 Apple II 用 IBM-PC 普及の原動力 Excel 登場までのデファクトスタンダー ド
表計算ソフトの機能(1) 対話型の計算ツール~電子式黒板 方眼状に配置された画面(シート)のマス目(セ ル)に 文字・数値・計算式 を埋め込んで作表で きる セルには,横位置(列)と縦位置(行)からなる 番地(アドレス)が割り当てられており,計算式 中で参照できる セルのデータが変化すると計算式で参照している セルの内容も自動的に再計算される 2016 年度版情報コミュニケーション入門 4
2016 年度版情報コミュニケーション入門 5 表計算ソフトの機能(2) グラフ化機能 ワークシート上のデータを用いてグラフを自動作 成 定型のグラフから分析内容に応じた種類を選択 データの変更にも自動的に対応 効率的作業のために ワークシートの行・列の順序に気を配る できるだけ連続する範囲に収める 集計(全体合計など)欄は外側(右端の列,最下行)に まとめるのが基本
2016 年度版情報コミュニケーション入門 6 表計算ソフトの機能(3) データベース機能 並べ替え フィルター ピボットテーブル LOOKUP 系関数/データベース関数 データ分析/数値シミュレーション 「分析ツール」 「ソルバー」 プログラミング機能 マクロ
表計算ソフトの基本操作 情報コミュニケーション入門 2016 年度版情報コミュニケーション入門 7
2016 年度版情報コミュニケーション入門 8 MS-Excel の画面の見方 セル(データの格納単位) ワークシー ト 列記号(と選択ボタン) 行番号 シート全体の選択ボタンシート内 スクロールバー シートの選択ボタン
2016 年度版情報コミュニケーション入門 9 セル中で扱えるデータ種別 数値情報 一般の数値情報で実数形式 日付・時刻 文字情報(テキスト,あるいは文字列とも呼 ぶ) 表の見出し 属性情報(「男」「女」など) 演算の指示 数値情報に対する四則演算などの「計算式」 文字情報の連結 判断処理や複雑な計算を行なう「関数」も利用可 能
2016 年度版情報コミュニケーション入門 10 セルへのデータ入力と修正 入力したい(修正したい)セルをマウスの左 クリックや矢印キー( ←→↑↓ )で選ぶ 最後に入力されたものが優先的に入る 数値の場合は,数字キー,符号(+-)キー から始める 文字の場合は,英字キーから始める(必要に 応じてかな漢字変換を起動・停止しておく) 演算式は,イコール(=)キーから始める データそのものを消す(空欄に戻す)場合に は,そのまま [Delete] キーを押す
2016 年度版情報コミュニケーション入門 11 式による計算の表現 =に続けて,計算式を入力する。加減乗除は + - はそのまま × → *(アスタリスク)キー ÷ → /(スラッシュ)キー で代用する。 演算順序を変えるには,丸括弧( )を用いる。 必要に応じて組込関数を利用できる。 関数名(データ,データ...) 英字による関数名2つ以上のパラメータは,カンマ,で区 切る
2016 年度版情報コミュニケーション入門 12 主要な関数 集計・統計関数 合計値 SUM (算術)平均値 AVERAGE 最小値・最大値 MIN ・ MAX 条件 IF( 条件式, 条件に当てはまるときの値(や計算式), 条件に当てはまらないときの値(や計算式)) その他の関数は → 関数ウィザードを利用
2016 年度版情報コミュニケーション入門 13 計算式でのセル参照 計算式では,列位置(英字)と行位置(数 字)でセルの内容を参照できる 例) =B2+C2 意味) B2 のセルの内容に C2 のセルの内容を加えよ 関数の中では,矩形状の範囲を示すことが可 能 例) =SUM(B2:B5) 意味) B2 ~ B5 の範囲のセルの内容の合計を求めよ コロン:またはピリオド.でつなぐ 結果は数値で表示される
2016 年度版情報コミュニケーション入門 14 表の作成手順 入力する順序は,文字 → 数値 → 式(見出し → データ → 計算の指示)が一般的で効率的であ る セルの大きさは,列単位(の幅),行単位 (の高さ)でのみ指定できる 書式や文字配置を変更するには,ドラッグ操 作で選択したり,行列の選択ボタンやシート 全体の選択ボタンを使って変更する範囲を決 めておき, [ セルの書式設定 ] を使用する
2016 年度版情報コミュニケーション入門 15 セル参照を含むセルの複写 セルの内容に他のセル参照(計算式中に)を含む → 移動幅に応じて参照位置が補正される 例) セルB2の内容 → 「=A2」 B2をB3に複写(1行下に複写) B3の内容 → 「=A3」に変化 B2をC2に複写(1列右に複写) C2の内容 → 「=B2」に変化 B2をC3に複写(1列右1行下に複 写) C3の内容 → 「=B3」に変化
表の整形(1) 複写・移動 セル・矩形状態で選んだセル範囲・行全体 ・列全体・ワークシートの単位で可能 セル参照を含むセル以外のものはそのまま 複写(コピー&貼り付け=コピペ)時には ,複写する内容を選ぶことができる(書式 のみ,式の計算結果を数値化,行・列の並 びの入れ替えなど) 2016 年度版情報コミュニケーション入門 16
表の整形(2) 挿入・削除 行・列 行番号・列記号の部分で右クリック → 挿入・削 除 複数の行・列はあらかじめ行番号・列記号部分 をドラッグで選択 → 選択範囲内で右クリック セル 挿入・削除の前後でセルをシフト → シフトの方向を指示 2016 年度版情報コミュニケーション入門 17
表の整形(3) セルの連結 ワープロ( Word )での表組みと異なりセルを分割 することはできない グラフ機能や簡易データベース機能の利用を念頭 に置くと多用は禁物 → せいぜい見出し行の部分にとどめる → 表計算ソフトはデータ処理の道具! 解除方法は確認しておく → ネット上の公開データは「印刷」を想定した場 合が多いので加工する必要がある 2016 年度版情報コミュニケーション入門 18