子どもの成長と社会 「子どもの社会力」にみる子ども への影響と変化 保園 裕騎
子どもの諸問題
図表 38 ひきこもり群の定義と推計数 有効回収数に 占める割合(%) 全国の推計数 (万人) ふだんは家にいるが,近所 のコンビニなどには出かけ る 狭義の ひきこもり 23.6 万人(注 4 ) 自室からは出るが,家から は出ない 自室からほとんど出ない ふだんは家にいるが,自分 の趣味に関する用事のとき だけ外出する 1.19 準ひきこもり 46.0 万人 計 1.79 広義のひきこもり 69.6 万人 (出典)内閣府( 2010 )「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」 (注) 1 . 15 ~ 39 歳の 5,000 人を対象として, 3,287 人( 65.7 %)から回答を得た。 2 .上記ひきこもり群に該当する状態となって 6 カ月以上の者のみを集計。「現在の状態のきっ かけ」で統合失調症または身体的な病気と答えた者,自宅で仕事をしていると回答した者, 「ふだん自宅にいるときによくしていること」で「家事・育児をする」と回答した者を除く。 3 .全国の推計数は,有効回収数に占める割合に,総務省「人口推計」( 2009 年)における 15 ~ 39 歳人口 3,880 万人を乗じたもの。 4 .狭義のひきこもり 23.6 万人は,厚生労働省「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライ ン」における推計値 25.5 万世帯とほぼ一致する。
社会力とは 「社会を作り、作った社会を運営しつつ、 その社会を絶えず作り変えていくために 必要な資源や能力」 二つの基盤 「他者を認識する能力」と 「他者への共感能力ないし感情移入能力」
社会力とは 他者との相互行為(係わり合い)の中で 育まれていく 幼少期からの教育が必要 ↓ 人格、社会性の形成に大切な時期、社会 力には人への興味、関心が必要。
ボウルビィ( J.Bowlby )の愛着 理論 第1段階(生後 3 ヶ月間) … 自分と他者(母親)との分 化が不十分である。愛着はまだ形成されず、誰に対し ても同じように泣いたり微笑したりする。 第2段階(生後 6 ヶ月頃まで) … 母親に対して、特によ く微笑し、より多く凝視する。 第3段階( 2 、 3 歳頃まで) … 母親を安全基地として、 母親から一定の範囲内では、安心して行動したり探索 したりする。母親からの距離は次第に遠くなる。 第4段階( 3 歳以上) … 身体的接触を必要としなくなり、 母親の感情や動機を洞察し、協調性が形成されてゆく。
社会力不足の原因 【厚生労働省 平成 25 年 国民生活基礎調査の概況】 引用
ライフネット生命保険 オトナの食育に関する調査 引 用
ベネッセ教育総合研究所 中高生の ICT 利用実態調 査 2014 引用
Ex 大人の社会力
子どもの諸問題 子ども(いじめ、引きこもり、不登 校 …etc ) 親(虐待、離婚、貧困) 原因 社会力の不足 他者の認識と共感
提案 相互間的な地域育児コミュ ニティの育成 地域親子ども
Ex キーワード 保育サービス事業の民間参入 高度サービス人材
内閣府より
高度サービス人材 寺島学長が提唱 真の成長戦略としての「脱工業化モデ ル」を提案。 将来見込まれる人口減少分の資産をサー ビス業で補う。 ↑ 社会力はあって当たり前の時代