2020 年( TMT 、 SPICA 時代)の すばる望遠鏡 高見英樹 ( 国立天文台). 2020 年の光赤外の情勢 大きな流れ TMT 稼働開始 SPICA 打ち上げ、 JWST は? LSST 稼働開始、 HSC の役割は? Keck 、 Gemini は存続だが予算は厳しい、 VLT は着実.

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Summary: Science requirements on PFS ScienceScientific objectives Key requirements Minimum nights The need of IRSynergy Cosmology DE, neutrinos # of fibers.
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Presentation transcript:

2020 年( TMT 、 SPICA 時代)の すばる望遠鏡 高見英樹 ( 国立天文台)

2020 年の光赤外の情勢 大きな流れ TMT 稼働開始 SPICA 打ち上げ、 JWST は? LSST 稼働開始、 HSC の役割は? Keck 、 Gemini は存続だが予算は厳しい、 VLT は着実 他の新しい 8-10m によって、すばるは相対的に弱くな る? 現在の 4m 級望遠鏡はサーベイへ特化(宇宙論など) CFHT 後継の 10m サーベイ望遠鏡計画は? 国内では TAO 、京都 3.8m など大学の望遠鏡が稼働

実現間近 PFS として 2016 頃 超広視野次 世代 AO ルール整備 継続中、要戦 略 光赤再編成 科学的戦略 これから 急務 これから

2020 年、すばる望遠鏡の私想定 ( SAC で議論を始めたばかり)  観測装置 可視 HSC 、 PFS 、( HDS 、 FOCAS 後継 ? ) 赤外 超広視野撮像分光( AO 付)、系外惑星( AO 付)、 (COMICS 後継 ? )  観測時間 すばる一般共同利用 150 夜(時間交換、 40 夜) サーベイプログラム 90 夜 (日本の TMT 夜数 70 夜)

超広視野赤外撮像分光( AO 付) ①新技術 AO で広視野で定常的に 0.3 秒以下を実現 2 倍の効率 ②新赤外装置( 20 分角目標) 10 倍の効率 => 20 倍の高い効率を達成 揺らぎを補正する 可変副鏡の開発 (鏡の形を 1000 か所で制御し、 光の波面の揺らぎを打ち消す) 超広視野赤外観測 装置の開発 広視野で揺らぎを測定 するセンサーの開発 広視野で揺らぎを測る ための多数の人工星を 作るレーザーの開発 レーザー光

課題 どうやって新規装置予算、人手をどう確 保するか。国際協力(と言うのはやさし いが) 現装置は何を残して何を閉じるか 運用の効率化をどう実現するか。 TMT との 共通化? 小規模装置の開発、大学の PI 装置など、大 学との連携をどうするか ALMA 、 SPICA との具体的な連携の方法 世界、マウナケアでどう特徴をだすのか (強みがないと)