高宇連研究会 広島 高宇連の将来計画について ( 会員向け説明 ) 12 月の討論会とその後 粟木久光 ( 愛媛大学 )

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高宇連研究会 広島 高宇連の将来計画について ( 会員向け説明 ) 12 月の討論会とその後 粟木久光 ( 愛媛大学 )

高宇連研究会 広島 『高エネルギー宇宙物理・将来計画討論会』での承認事項、提案、 A/I のまとめ 文責;将来計画検討委員会 粟木 日時: 12/16( 火 ) 10:30 ~ 18:30 場所:宇宙科学研究所 2 階大会議室 討論会まとめ ★ Athena に関して 1 .小規模プロジェクト A に提案する 総額は Baseline 案に近い額 ( WFI 他も含めて) 2. mission adoption まで (assessment phase/definition phase) の参加。 そこで審査を経て、現実的なミッション提案とする 日本のプロジェクトは Athena に参加することを前提として議論する。 ★精密分光観測、高角度分解能 X 線観測、(突発天体(マルチメッセンジャー)*突発天体参照) (1) 将来計画検討委員会からの提案 公募型小型衛星に特化した討論会を再度開催し、ここで取り纏めを行う。 開催時期は、公募型小型衛星の公募時期を見て判断する。 2月に提出するロードマップにはそのように記載する。 (2) NGHXT の WG 立ち上げを承認した。 ★偏光観測 リサーチグループは理学委員会ではまだ定義付けがなされておらず、偏光観測が提案しているような、戦略を議論するよ うなグループではなく、プロジェクトの WG 立ち上げを検討するための前段階のグループかもしれない。 偏光観測の戦略を 議論するリサーチグループの立ち上げをロードマップに記載する。 SMEX が駄目であった場合、世界に一機ということで、 公募型小型( PolariS )を狙うことを考えている。今回の討論会で PolariS を認めるのではなく、 SMEX の結果をみて議論する。 ★ X 線広域サーベイと突発天体 (1) HiZ-GUNDAM について 高宇連将来計画検討委員会から HiZ-GUNDAM は光赤外、理論の研究者も含めた組織で実施するプロジェクトであり、高宇連の 枠組みを超えている。サイエンスを実現するための新しいコミュニティーを作って、 そこで工程表を作成し、プロジェ クト提案する方が、マルチメッセンジャー天文学を押し進める上で適当である。是非、検討して欲しい。 (2) WF-MAXI について 小規模 B として、来年2月に提案したいと要望があった。ロードマップに載せるかどうかは 次の A/I の回答をみて判断 する。 ★ MeV 広域サーベイ (1) CAST について 国内と国際状況をみて、 Category-TBD の小型ミッション規模として提案したい。 ASTROGRAM との兼ね合いも考えて、 将来議論する。 (2) 気球実験や機器開発について 将来の大型ミッションへの布石として、実施していることをロードマップに記載する。 MeV 広域サーベイ以外も同様 ★他 GEO-X についても、一言ロードマップに記載する。

高宇連研究会 広島 A/I リスト 1. WBS を確立すること (松本) 未 2. ATHENA を正式に提案するまでに、松本 WG 長が内容を精査し、現時点での 内訳 (WFI などを含めて ) を整理すること (松本) 小規模カテゴリ A に提案 3. 公募型小型衛星の公募のおよその時期を問い合わせるとともに、それを元 に日程を調整すること (粟木) 進行中 公募時期は 2015 年 9 月の見込み。 イプシロンに絞った討論会を5月または6月に実施。これから 日程調整。 (「宇宙研が主催・助成するシンポジウム提案」に申請済) 4. マルチメッセンジャー天文学グループ内で検討すること (米徳) 済 新コミュニティの設立は間に合わないので、分野横断型のプロ ジェクトとし て提案したい。これを議論するための諮問委員会を設立する。 (現在、光赤天連との協議を検討中) 5. WF-MAXI については前回の提案からのデスコープの裏付け(目指すサイエ ンス、とイベントの頻度の理論予想、金額)を整理すること (冨田) 済。 A/I への回答を受けて、 WF-MAXI に関する取り扱いについて意見 を求めた。

‘ 運用 PRAXyS(GEMS) 等の偏光観測計画 SMEX ( 米国 ) 申請済 運用 WF-MAXI ( 位置づけについて検討中 ) 製作準備期間 DIOS 開発/製作 ASTRO-H 開発/製作設計・準備期間 ATHENA ( 欧州 ) Mission adoption Launch Intr. AO 公募型小型 公募申請 HiZ-GUNDAM 製作準備期間 公募型小型 公募申請 開発/製作準備期間 小規模 B 公募申請 小規模 A 公募申請 Phase-B Launch 開発/製作準備期間 小規模 B 公募申請済 運用製作準備期間 NGHXT( 仮称 ) 公募型小型 公募申請 WG 申請 PolariS Version 1.1 ( ) 設計 今後、 順位付け等の 調整を行う FFAST 宇宙研に提出した工程表 (12 月の討論会に基づいて作成 ) 高宇連研究会 広島

宇宙科学プロジェクトのカテゴリに関連し たもの 高宇連研究会 広島 カテゴリプロジェクト名 称 ミッション説明補足 公募型小型 DIOS WHIM 探査 NGHXT ミッシングブラックホール探 査 WG 申請中 HiZ-GUNDAM 初期宇宙、 GRB 分野横断型 小規模 A ATHENA ESA の大型 X 線プロジェクト提案済 小規模 B PRAXyS 米国の偏光観測プロジェクト提案済 WF-MAXI ISS 暴露部を使った全天サーベ イ 提案済 科学目的の位置づけの明確化、プロジェクトの位置づけ、工程表への記載 今後、公募型小型を想定しているプロジェクトの工程表内での位置づけを行う。 5月または6月に討論会 ( DIOS, NGHXT を主として討論することを想定。 HiZ-GUNDAM も諮問委員会での進捗 を報告) 午前:9月〆切の公募型小型提案募集についての説明 各プロジェクトの進捗、サイエンスと技術達成度について報告 午後: 討論 結果を宇宙研に提出している工程表に反映 高宇連ロードマップ作 成 (2015 年度前半 )

高宇連研究会 広島 宇宙基本計画工程表 ( 平成 27 年 1 月 9 日 宇宙開発戦略本部決定 )

「宇宙基本計画」 平成 27 年 1 月 9 日宇宙開発戦略 本部決定 学術としての宇宙科学・探査は、今後とも世界的に優れた成果を創 出し人類の知的資産の創出に寄与する観点から、ボトムアップを基 本として JAXA の宇宙科学・探査ロードマップを参考にしつつ、今後 も一定規模の資金を確保し、推進する。 そこで、今後 10 年間では、戦略的に実施する中型計画に基 づき 3 機、公募型小型計画に基づき 2 年に 1 回のペースで 5 機打ち上げるとともに、多様な小規模プロジェクトを着実 に実行する。具体的には、 X 線天文衛星 (ASTRO-H) 、ジオスペー ス探査衛星 (ERG) 、水星探査計画 (BepiColombo) 等のプロジェク トを進める。また、国際共同ミッションである次世代赤外線天 文 衛星 (SPICA) の 2020 年代中期の打ち上げに関する検討も行う。さ らに、 現在 JAXA 宇宙科学研究所 (ISAS) において検討中のプロ ジェクトについては、検討結果を踏まえ、着実に進める。 宇宙基本計画には、宇宙産業基盤の維持と強化が目標として掲げら れ,工程表を明確化することで、衛星メーカーが宇宙開発のための 技術(会社)を戦略的に確保することが可能となり,これを前提に, 会社の中での設備投資(など)を行うことが出来る状態である。 ( → メーカーが宇宙産業に積極的にかかわれる環境になりつつ ある) 高宇連が,よいミッションを提案して いく 高宇連研究会 広島