ガンマ線バーストを用いた 初期宇宙探査計画 HiZ-GUNDAM ガンマ線バーストを用いた 初期宇宙探査計画 HiZ-GUNDAM Hi gh - z G amma-ray bursts for Un raveling the D ark A ges M ission HiZ-GUNDAM WG メンバー.

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ガンマ線バースト (GRBs) 硬 X 線からガンマ線領域で明るい ( keV) スパイク状の光度曲線 継続時間の長い / 短い GRB Seconds since trigger Counts / s GRB GRB GRB 発見 1967年7月2日.
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ガンマ線バーストを用いた 初期宇宙探査計画 HiZ-GUNDAM ガンマ線バーストを用いた 初期宇宙探査計画 HiZ-GUNDAM Hi gh - z G amma-ray bursts for Un raveling the D ark A ges M ission HiZ-GUNDAM WG メンバー.
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HiZ-GUNDAM ガンマ線バーストを用いた 初期宇宙探査計画 HiZ-GUNDAM WG メンバー
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中性子星/ブラックホール連星の光度曲線の類似性
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ガンマ線バーストを用いた 初期宇宙探査計画 HiZ-GUNDAM ガンマ線バーストを用いた 初期宇宙探査計画 HiZ-GUNDAM Hi gh - z G amma-ray bursts for Un raveling the D ark A ges M ission HiZ-GUNDAM WG メンバー 代表:米徳大輔(金沢大学) 日本学術会議堂 (2013/05/28- 29) 1

■ X 線・ガンマ線検出器 河合誠之(東工大)、黒澤俊介(東北大)、郡司修一(山形大)、坂本貴紀(青山学 院大)、 芹野素子(理研)、谷森達(京都大)、三原建弘(理研)、村上敏夫(金沢大)、 谷津陽一(東工大)、山岡和貴(青山学院大)、吉田篤正(青山学院大)、米徳大輔 (金沢大) ■ 赤外線望遠鏡 松浦周二、白籏麻衣、津村耕司( ISAS/JAXA )、松本敏雄(台湾中央研究院)、 柳澤顕史(国立天文台)、川端弘治(広島大)、沖田博文(東北大) アドバイザ: 金田英宏(名古屋大)、和田武彦( ISAS/JAXA ) ■ 理論検討 浅野勝晃(宇宙線研)、井岡邦仁(高エネ研)、井上進(宇宙線研)、川中宣太(ヘ ブライ大学)、 諏訪雄大(京都大)、高橋慶太郎(熊本大)、筒井亮(東京大)、當真賢二(大阪 大)、 戸谷友則(東京大)、長倉洋樹(京都大/早稲田大)、長滝重博(理研)、 中村卓史(京都大)、新納悠(国立天文台)、水田晃(高エネ研)、山崎了(青山学 院大)、 横山順一(東京大) ■ 衛星システム検討 坂井真一郎( ISAS/JAXA ) 38 名/ 19 機関 2012 年 4 月 5 日に小型科学衛星 WG として発足 2

z = 0 z = 1089 宇宙の誕生と進化 特に z > 7 の頃は、第一世代星の誕生、宇宙再電離、重元素合成、 宇宙最初のブラックホールの誕生など重要課題が多い 3 z = 7 z ~ 20 天文学全体に渡って、 宇宙で最初の星が生まれた頃の初期宇宙を探査し、 宇宙進化を解き明かす事が大きな目標となっている。 天文学全体に渡って、 宇宙で最初の星が生まれた頃の初期宇宙を探査し、 宇宙進化を解き明かす事が大きな目標となっている。

4 ■ 第一世代星の形成は、宇宙の(大規模)構造形成の原点 ■ 宇宙再電離はいつ、誰が、どのように発生させたのか? ■ 水素・ヘリウムばかりだった宇宙に重元素を追加 ■ GRB は宇宙最大の爆発 ■ 初期宇宙で発生 GRB (z=8.2 :分光 ) GRB (z=9.2 :測光 ) ■ 短時間だが極めて明るく輝く ■ 初代銀河が小さかった頃でも、 GRB ならば明るく輝く ■ ベキ型スペクトルは吸収構造を 測定しやすい 第一世代星は 数 10 ~ 100M sun の大質量星 第一世代星は 数 10 ~ 100M sun の大質量星 DLA (z DLA =6.295) IGM (z IGM,u =6.36) 中性水素の割合は nHI/nH < 0.17, 95% 上限値で < 0.6 ( 電離は進んでいる ) Kawai et al. 2005, Totani et al GRB (z=6.3) 宇宙の進化を決定づける要因

5 z=1000 SPICA JWST TMT すばる ALMA Astro-H 近傍銀河団 (z ~ 0.3) 隠れた AGN(z < 1) 大規模構造, CXB 初代銀河形成 (z ~ 10) 原始 QSO ダスト 大質量 BH 進化 (2<z<10) 物質進化(有機分子) Pop-III 星 : 水素分子輝線 (z<7) 水素回転励起 (z ~ 20) 隠れた AGN (z<1) 物質進化(氷、 SiO2 ) 遠方銀河の発見 (z ~ 7) GRB (z=6.3) 初代銀河 (z > 10) (pop-III 星で構成 ) 遠方銀河の分光 宇宙再電離 (z ~ 10) ガンマ線バースト 光・赤外線・サブミリ波観測 z=5 z=12 高エネルギー天文学 z=0 z=0.5 最近および将来の大型計画と戦略 (宇宙進 化) ガンマ線バースト

6 最高赤方偏移の推移(分光観測) Swift の観測から z > 6 が ~ 1 event/yr/str ( lower limit ) 通常の low-z GRB は ~100 events/yr/str (1)LF からの見積り (Niino 2012) z > 7 が 2.5 ~ 50 event/yr/str (2)Dark matter halo の進化 (Mao 2012) z > 7 は 16 events/yr/str (3)SFR から (Wanderman & Piran 2010) z > 10 は 3 events/yr/str z > 7 は ~ 10 events/yr/str 高赤方偏移 GRB の検出期待値 = 約 10 event/yr/str 観測頻度も高いと予想でき、 地上・宇宙の大型望遠鏡に観測の機会を提供できる 観測頻度も高いと予想でき、 地上・宇宙の大型望遠鏡に観測の機会を提供できる

X 線イメージング検出器 視野1~2ステラジアン 角度分解能 5 ~ 10 分角 Si (+CdTe) + コーデッドマス ク (1 – 20 keV, 10 – 100 keV) X 線イメージング検出器 視野1~2ステラジアン 角度分解能 5 ~ 10 分角 Si (+CdTe) + コーデッドマス ク (1 – 20 keV, 10 – 100 keV) 30cm 可視・近赤外線望遠鏡(視野17分角) 可視光 (0.4 – 0.85μm) 測光 近赤外 (0.85 – 1.7μm) 分光・測光 低分散分光またはバンド測光 30cm 可視・近赤外線望遠鏡(視野17分角) 可視光 (0.4 – 0.85μm) 測光 近赤外 (0.85 – 1.7μm) 分光・測光 低分散分光またはバンド測光 7 (1) X線帯による GRB 検出と、発生情報の通報 (2) 自律制御で姿勢を変え、約1分後から近赤外線で追観測を開 始 (3) 「詳細な方向 (1 秒角 ) 」と「赤方偏移 (high-z であること z>7) 」 を通報 小型科学衛星 HiZ-GUNDAM の観測の流れ 高赤方偏移に対応するため、 X 線と近赤外線の融合が特徴 (4) 大型望遠鏡と協力して z>7 の高分散スペクトルを取得 ここまでがミッションの範囲。その後、

ピークフラックス分布 ■ high-z で T90 の長いイベントが少ない Time dilation の効果で必ず継続時間は長くなるはず バーストの明るい部分だけを観測している可能性 ■ カウントレートでのトリガーだけでは厳しい エネルギー流入は十分ありそう Missing High-Redshift GRBs? fluence GRB の継続時間分布 (Swift) 数 keV からの X 線帯でイメージトリガーが重要 GRBzEpeak B / / (-39/+232) > 150

1-20 keV 4-20 keV Swift-BAT 検出器面積 1000cm 2 Half coded 検出器面積 5240cm 2 Half coded 8σ 検出を想定 Pb or W Coded mask Si: 1 ~ 20 keV CdTe: 4 ~ 100 keV CdTe 検出器 アレイ 読み出し回路 X 線イメージング検出器 検出器 Si 両面 or 片面ストリップ エネルギー帯域 1 ~ 20 keV and/or 1 ~ 100keV 検出器サイズ 0.5mm ピッチ coded mask 45cm×45cm またはその半分を 2 台 有効面積 (Half Coded) 方向決定精度 11 分角(幾何学的形状から) 5 分角(光子統計の重みづけ) 視野約 2 ステラジアン 重量 50 kg 程度 開発中の 読み出し回路 9

オフセットグレゴリアン光学系 ・迷光を避け、広い視野を確保 ・副鏡を熱輻射から守れる ・副鏡による有効面積のロスが小 AKARI 衛星の主鏡 1.7μm カットオフ 10 リッチークレチアン反射系 口径 30cm, F Aperture shade ( バッフル ) 可視光・近赤外線望遠鏡 口径 30cm 望遠鏡リッチークレチアン また は オフセットグレゴリアン 全長 800mm ( バッフル含む ) 視野 17’ × 17’ 波長 0.85 – 1.7 μm ( 近赤外線 ) 0.4 – 0.85 μm ( 可視光 ) カメラ HAWAII2-RG (近赤外線、可視光とも) 全重量 50 kg 程度

11 z = 7 で発生した GRB の予想等級 HiZ-GUNDAM 大型望遠鏡 連携連携

GRB 待機時の観測例 (GRB の観測は 2 ~ 3 日に 1 度 ) ■ 通常の GRB ( 年間約 100 イベント ) ■ X-ray flash (GRB と類似した現象 ) ■ 近傍の short GRB ( 重力波との同期観測 ) ■ optically dark GRB とダスト吸収 ■ ultra long GRB や pop-III GRB 近赤外線望遠鏡 ■ 赤外線背景放射の揺らぎ ( 初代星の星形成率と直結 ) ■ 近赤外線の広域カタログ (2MASS を超える限界等級 ) ■ 高赤方偏移 QSO の探査 ■ 系外惑星のトランジット観測 ■ 変動天体のモニター観測 広視野 X 線イメージャー 12 ■ 超新星爆発の shock break-out ■ 銀河中心 BH に落ち込むときの tidal disruption に伴う X 線放 射 ■ Supergiant fast X-ray transient High-mass + NS のバイナリ ■ 明るい変動天体の X 線モニター

13 まとめ ■ GRB 初期宇宙探査計画 HiZ-GUNDAM を検討している ■ 独自性 ・ X 線ミッションの中で唯一、初期宇宙に焦点を当てている ・ GRB はX線・ガンマ線でなくては発見できない ・ Astro-H や次期X線大型計画と共存できる研究組織 ■ 協調性 ・光赤外線・サブミリ波観測と同調した初期宇宙探査 ・ KAGRA, TA, IceCube, CTA へもアラートを発信 ( マルチメッセンジャー天文学 )

補足資料 14

Temperature of Telescope Tube (K) IN/OUT Thermal Energy (W) 0 Total radiation conduction output radiation ・ノルウェーの管理する北極・南極基地局 45 ~ 50 分に 1 回のコンタクト アラート情報だけでなくデータも取得 ・極地以外に独自のアラート基地局 (アマチュア無線技術) 太陽同期極軌道(あかり衛星と類似)を選択した場合 ■ 熱設計のメリット (T ~ 160K に達する ) ■ 黄道光 limited な感度 熱設計 GRB アラート

1 日以上 GRB トリガーからの観測開始時間 (hours) GROND 2.2m MPI/ESO 望遠鏡 La Silla Observatory ( チリ ) 地上赤外線観測の例 – 2011 年 GRB の報告数 322 GROND の観測数 49 ( 全体の 15.2%) 1 時間以内の観測 7 ( 全体の 2.2%) HiZ-GUNDAM は数分以内に、 100% 近い頻度で追観測 High-z イベントを見逃さないためには、 衛星上に近赤外線望遠鏡を搭載したい High-z イベントを見逃さないためには、 衛星上に近赤外線望遠鏡を搭載したい

Fan et al mass-averaged x HI (=n HI /n H ) z = 6.3 DLA (z DLA =6.295) IGM (z IGM,u =6.36) Kawai et al. 2005, Totani et al 中性水素の割合は nHI/nH < 0.17, 95% 上限値で < 0.6 ( 電離は進んでいる ) LAE statistics Malhotra & Rhoads ’ 05 Stern et al. ’ 05 Haiman & Cen ‘ 05 GRB 約 3 日後の分光観測 GRB090423(z=8.2) 17.5 時間後 17

特に検討すべき事項 ■ 自律高速姿勢制御と姿勢安定度 GRB トリガー後、1分程度で衛星姿勢を変更して追観測を実施 1分で ±60 度程度のマヌーバを行う ■ 姿勢安定度 マヌーバ後は、1秒角/20秒程度の姿勢安定度 (Tip-Tilt 鏡の利用か ) ■ リアルタイムアラート機能 GRB および X 線トランジェントの発生方向および、粗い赤方偏移を迅速に伝える モバイル電話パケット通信や SDS-1 のマルチモード統合トランスポンダなど GRB の発生方向や時刻情報など, 望遠鏡撮像データ ■ 熱設計の確認 光赤外望遠鏡の温度環境 (λ < 1.7μm で T< 240K 程度? ) 検出器は T < 100K まで冷却できること ■ 軌道上の姿勢 望遠鏡内に太陽・地球を入れないような運用方式 18