銀河物理学特論 I: 講義1:近傍宇宙の銀河の 統計的性質 遠方宇宙の銀河の理解のベースライン。 SDSS のデータベースによって近傍宇宙の 可視波長域での統計的性質の理解は飛躍的 に高精度になった。 2009/04/13
Sloan Digital Sky Survey : アリゾナに 2.5m の専用望遠鏡を設置して可視光での撮像、分光サーベイを統一的に 行った。撮像探査は 5 色で 8,423 平方度 ( 赤色で示された領域)をカバーしている。 分光探査はこの中の 8,032 平方度 ( 緑色で示された領域 ) の中で見つかった銀河、 クェーサー候補に対して行われた。 A の波長域を R= でカバーし ている。
Sloan Digital Sky Survey : 撮像サーベイ ドリフトスキャンモードを用いて、 u(3551A; 22.0mag), g(4686A; 22.2mag), r(6165A; 22.2mag), i(7481A; 21.3mag), z(8931A: 20.5mag) の 5 バンドで探査された ( カッコ内は 波長と点源に対する限界等級を示す ) 。典型的なイメージサイズは 1.4” (r-band) 。 用いられたフィルターの透過曲線 ( 赤線が大気、 CCD 効率、望遠鏡を含む値 ) 。
Sloan Digital Sky Survey : 撮像サーベイ r<16mag のサンプルの銀河の画像の一例。 Fukugita et al. 2007, ApJ, 134, 579
Sloan Digital Sky Survey : 撮像サーベイ r<16mag のサンプルの銀河の画像の一例。 Fukugita et al. 2007, ApJ, 134, 579
Sloan Digital Sky Survey : 撮像サーベイ r<16mag のサンプルの銀河の画像の一例。 Fukugita et al. 2007, ApJ, 134, 579
Sloan Digital Sky Survey : 撮像サーベイ r<16mag のサンプルの銀河の画像の一例。 Fukugita et al. 2007, ApJ, 134, 579
Sloan Digital Sky Survey : 分光サーベイ 光ファイバーを用いた多天体分光器による大規模分光探査が行われた。銀河について は等級が r(Petrosian) 2.3) 天体の分光データを得ている。 各コンポーネントの効率 ( 下 ) から推定された分光 器の効率 ( 上 ) 。
Tremonti et al. 2004, ApJ, 613, 898 Sloan Digital Sky Survey : 分光サーベイ 銀河のスペクトルの1例 。輝線のライン比の研究。 [OII] Ha,NII Hb [OIII]
Kauffmann, 2003, MNRAS, 341, 33 Sloan Digital Sky Survey : 分光サーベイ 銀河のスペクトルの1例 。吸収線も含めたスペクトルの研究。 [OII]3727Hg CaHK Hd 若い 古い
SDSS による銀河のスペクトルの統計的性質 : 輝線比を用いた AGN の検出。 Kauffmann et al. 2003, MNRAS, 346, 1055 AGNs tend to have stronger highly ionized emission lines, like [OIII] Solid line : selection line by Kewly et al. (2001) model calculation, Dashed line : empirical line.
SDSS による銀河のスペクトルの統計的性質 : 銀河の星質量とスペクトルの関係。銀河の星質量と銀河の輝線から求められ たガスの金属量に相関があることがわかった。 Tremonti et al., 2004, ApJ, 613, 898
SDSS による銀河のスペクトルの統計的性質 : 銀河の星質量とスペクトルの関係。銀河の星質量と銀河の星形成史の間に関 係がある。 Kauffmann et al., 2003, MNRAS, 341, 54