2節 福利厚生の現状 現金給与と現金以外の給付の関係 [ データ ] 一人一ヶ月平均労働費用額と構成 (226 ページ参照 ) ⇒労働費用総額に占める現金給与の割合は、 8 割強が現金、 2 割弱が現金以外で支払われている ※小規模企業になるほど現金給与の割合が増加する傾向にある 企業規模計 1000 人以上 300 ~ 900 人 100 ~ 299 人 30 ~ 99 人 現金給与総額 ( 円 ) 374,591427,514390,662319,650316,336 現金給与以外 計 ( 円 ) 87,738116,55787,08163, 退職金等の費 用 ( % ) 法定福利費 ( % ) 法定外福利費 ( % ) 教育訓練費 ( % ) その他の労働 費用 ( % )
2節 福利厚生の現状 福利厚生費の構成 [ 福利厚生費の内訳 ] 法定福利費 …52.9% 退職金 …31.4% 法定外福利費 10.9% 、教育訓練費 1.8% 、その他の労働費用 1.9% [ 法定福利費の内訳 ] 厚生年金保険料 …51.3% 健康保険料・介護保険料 …33.9% 労働保険料 13.7% 、雇用保険 8.8% 、労災保険 4.9% 、 児童手当拠出金 0.7% 、障碍者雇用納付金 0.1% 、その他 0.3% :年金と健康保険・介護保険の企業負担分で約 85% を占めている ⇒高齢化の進展とともに、この2つの社会保険の保険料が 将来的に上がっていくことが確実になっている
2節 福利厚生の現状 福利厚生の国際比較 「企業の福利厚生制度が手厚いから労働市場の流動化が進まない」論 ⇒①現金給与以外の割合でみる限り、 日本は決して企業福祉の手厚い国とは言えない ⇒②ただし退職金制度は労働移動を妨げて「いた」かも … *検証(詳細は 229p 「労働費用構成の国際比較(製造業)」参照) 現金給与以外の割合法定福利費の割合 日本およそ 20 % 10.3 % アメリカ 20 ~ 25 % 8.4 % イギリス 20 ~ 25 % 6.1 % ドイツ 20 ~ 25 % 15.3 % フランスおよそ 35 % 25.1 %