内藤大輔 アトラス総会 河口湖 2004年12月23日 近藤敬比古 原和彦 高嶋隆一 田中礼三郎 上田郁夫 中村浩二 シリコン検出器シミュレーション 内藤大輔 アトラス総会 河口湖 2004年12月23日 近藤敬比古 原和彦 高嶋隆一 田中礼三郎 上田郁夫 中村浩二
シリコン検出器シミュレーション 目次 SCTモジュールのジオメトリー構築 GeoModelとは ジオメトリー構築 放射長および質量の計算 今後の予定
1. SCT Module のジオメトリー構築 ねらい 電弱相互作用の精密測定 Wボソンの質量をΔM<15MeVの精度で測定するには 運動量(磁場)の精度 Δp/p < 0.02% 内部検出器の物質量 <1% で知る必要がある 今までのジオメトリーは単純すぎる 質量が実物と50%も違う 信頼できるシミュレーションが行えるようにしたい ジオメトリーを正しく単純化したい GeoModelを使って記述する必要がある
1. SCT Module のジオメトリー構築 やったこと GeoModelを使ってDetailジオメトリーを構築した 放射長の計算をして これまでのモジュール・ジオメトリーとの比較 質量を計算して実物と比較
Engineering Drawings GeoModel Detail Geometry GeoModel Coarse Geometry ATLAS SCT geometry update plan Engineering Drawings Volume & Material excel tables GeoModel Detail Geometry we are here GeoModel Coarse Geometry for DC3 (hopefully) Using GeoModel for Geant4 Web page for this work: http://atlas.kek.jp/si-soft/geometry.html
2. GeoModel とは ジオメトリーの記述方法 (CDF実験でも使われた) アライメントがしやすい構造 ATLASで主流になった Si-SoftもGeoModelを理解して使いこなせなければならない 手始めにSCT Moduleの 詳細なジオメトリーを構築 Hepvis Event Viewer
3. ジオメトリー構築
3. ジオメトリー構築 ねらい 詳細なジオメトリーを構築 その後正しく単純化 最適化されたジオメトリーをATLAS標準シミュレーションに使う
Detailジオメトリーに追加された部品
4. 放射長および質量の計算 目的 Non-Detailなジオメトリーとの比較してジオメトリーが 正しく入っているかをチェック 実物をどれくらい良く再現するかを調べる1つの目安として質量を計算する 放射長の計算方法 バレルの物質がある部分をスキャン( -2<η<2, 0<φ<2π ) Geantinoという仮想粒子を飛ばす Geantinoは全く相互作用しない
放射長および質量の計算結果 Detail Geometry 平均10.2%Radlen Non-Detail Geometry
放射長および重量の比較結果 放射長の平均値が減少 重量 DetailジオメトリーではHybridの厚さが0.451mmだけ薄くなっている Detail Geometry 平均10.2%Radlen Non-Detail Geometry 平均9.4%Radlen 放射長の平均値が減少 DetailジオメトリーではHybridの厚さが0.451mmだけ薄くなっている Connectorなどの小さな部品は面積が狭いので 放射長に寄与しにくい 重量 Detailジオメトリーのほうが実物と良く一致している 実物 :24.86g Detail :24.62g (ジオメトリーパラメータから計算) Non-Detail :27.67g (ジオメトリーパラメータから計算) Hepvis Event Viewerを使っても質量を計算できる
5. 今後の予定 Detailジオメトリーを最適化する モジュールだけでなくPassiveな物質も入れたDetailジオメトリー を構築 ジオメトリーを最適化して、Coarseジオメトリーを構築 新しいパラメーターをORACLEデータベースに入れてもらう DC3(2005年春)に間に合わせる アラインメントなど他のSCTソフト関係の仕事の可能性を探る
おわり