低温レーザー干渉計CLIOへのWFSの導入 我妻一博,新井宏二A,宮川治B,大橋正健,内山 隆,三代木伸二,寺田聡一C,山元一広D,黒田和明 東大宇宙線研,国立天文台A ,California工科大B , 産総研C ,MaxPlank研D 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 もくじ CLIOのMCにAlignment Controlを導入した 1.目的 2.MC Alignment Servo Controlの構築 ・ WFS ・ デジタル制御 3.ドリフト量の測定結果 ・ 測定方法 ・ MC ASCの効果 ・ 入射光ドリフトとMC透過光ドリフト 4. まとめと今後の課題 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 もくじ CLIOのMCにAlignment Controlを導入した 1.目的 2.MC Alignment Servo Controlの構築 ・ WFS ・ デジタル制御 3.ドリフト量の測定結果 ・ 測定方法 ・ MC ASCの効果 ・ 入射光ドリフトとMC透過光ドリフト 4. まとめと今後の課題 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 目的 背景 MCの透過光にドリフトが存在する MCのアラインメント制御が組み込まれていない 考えられるドリフトの原因 入射レーザーのビームジッター MCのアラインメントのドリフト ステアリング鏡やBSのドリフト 解決策 MCにアラインメント制御を導入 ⇒ MCのドリフト対策 ⇒ MCミラーのモニター ⇒ Wave Front Sensor (TAMAのDead Copyにより、迅速に導入が可能) 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 Wave Front Sensor Cavity Near Point (Guoy phase = nπ) 光軸回転に感度を持つ QPD Far Point (Guoy phase = nπ+ π/2) 光軸並進に感度を持つ 入射光軸とCavity光軸の差から、鏡の角度変化による Cavity光軸の回転運動と並進運動を見ることのできるセンサー 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 Wave Front Sensor MCタンク レーザーベンチ ・ レーザーベンチにWFSを設置 ・ Input Mirrorの透過光からMC光軸をモニター 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 Wave Front Sensor 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 センサー信号の対角化 各ミラーを独立に操作するため、センサー信号を対角化する Input Mirror Pitch, Yaw Output Mirror Pitch, Yaw MC光軸回転 Pitch, Yaw 6つの自由度を 各Mirrorの動きに 変換する (Matrix変換) MC光軸並進 Pitch, Yaw End Mirror Pitch, Yaw End 透過光 Pitch, Yaw 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 デジタル制御 ① 3秒に1回、各ミラーの傾きを判別 ② ある敷居値を越えたときに、ある一定量の力を傾きと逆方向に加える制御 敷居値 1回に返す量 LabVIEWを用いたデジタル制御システムを構築した 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 LabVIEW Logger の導入 WFS信号、MC各ミラー、QPD1&2&Total、Feedbackを記録できる。(半日動かしたデータ) 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 Logger の問題点 その1 1日分の記録に対して6秒の遅れが生じる ⇒ マシンパワーが足りない? 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 Logger の問題点 その2 1Hz Sampling で測定した場合には、0.5HzにAAFを入れているが、0.5Hzで3dBの減衰になっていない。 ⇒ AAFを独立のviとして動かしているため、同期されていないのが原因か? スペクトルから判断するに、当面はAAF無しでも0.1Hz以下のデータに関しては問題は無さそうではある。 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
LabVIEW Logger の問題点と解決策 時間遅れ AAFの不一致 当面の解決策 AAFを取り除く ⇒ マシンパワーの確保 それでも時間遅れがある場合には、表示部分を減らす。 AAFをちゃんとやるにはAAFをサーボのメインループに組み込めば良いが、マシンパワーが心配 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 もくじ CLIOのMCにAlignment Controlを導入した 1.目的 2.MC Alignment Servo Controlの構築 ・ WFS ・ デジタル制御 3.ドリフト量の測定結果 ・ 測定方法 ・ MC ASCの効果 ・ 入射光ドリフトとMC透過光ドリフト 4. まとめと今後の課題 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 目的および測定方法 目的 MC Alignment Servo Controlの効果を確認する ビームジッターとMCのドリフトでどちらが大きいか比べる ドリフトの温度変化との関連を調べる 測定方法 MCタンクの入射前と後にQPDを置き、MC ASCのON, OFFでドリフトがどう変化するかを見る QPDの近くに温度計を置き、温度変化との関連性を調べる 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 測定方法 ARコーティング窓 の反射光を利用 1Hz Sampling 温度計 温度計 QPD MCタンク QPD ステアリングミラー 入射レーザー WFS 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 Next Goal ==ドリフトの原因究明== ●目的 : MCドリフトの温度変化との関連を調べる ③ MCの近くでの温度ドリフト 温度計位置:MCの近く ●目的 : MCのどの鏡が最もドリフトに影響しているか調べる ④ WFS系のドリフト QPD位置:WFSに用いているQPDとMC End QPD ●目的 : ドリフトが一番大きい場所を見つける ⑤ 各測定ポイントでのレーザードリフト量 QPD位置:MCタンク入射口(②)、MC透過後(①)、MMT各Mirror透過後の2つ、Inlineニア ●目的 : 各ドリフトの温度変化との関連を調べる ⑥ 各測定ポイントでの温度ドリフト 温度計位置:Inline ニア、Inlineエンド、MCタンク側(③)、光学定盤上シールドの内部の4点 ==ドリフトの干渉計への影響== 干渉計のドリフトに対するロバストさを調べる ●目的 : 干渉計からの要求値を調べる (ドリフトをどの程度抑える必要があるかの要求値を 干渉計側に与える影響から見積もる) ⑦ Inline透過光量の変化(Suggestion from Dr. Grote) 各ミラー(MC, MMT, Inline N/E)を傾け、 どの程度光軸が変化するかをCalibrateしておき、Inline透過光量を何%以内に保つという条件から制限を付ける 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 温度計 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 測定方法 TH01 QPD_Laser QPD_MMT2 Inline側に 測定系を構築した TH02 QPD_MC WFS QPD_MMT1 TH03 QPD_Near BS TH04 QPD_End 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 測定可能なチャンネル 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 MC ASCの動作確認 ServoがONの間はWFS 信号を一定に保つように働き、 ServoがOFFになるとドリフトの動きが見える Servoが正常 に動作 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 入射光ドリフト と MC透過光ドリフト 入射レーザーのビームジッターの方がMCのドリフトより大きいことが分かった Pitchは動きが 少なかったため 省略 現在、MCの鏡にFeedbackを返しているため、Alignment Servo をONにすると入射レーザーの動きに合わせて鏡を動かす制御になっている。 ⇒ MCは良く機能しており、ドリフトの大きいビームジッターを改善している。 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 別の日の測定(MC ASC ON) 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 温度変化とドリフトの関係 最初の9時間位 ⇒温度変化大 (といっても0.1~0.2度程度) その間のドリフト量の勾配が急 わずかな温度変化でも大きく影響している可能性がある 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 まとめ と 今後 まとめ WFSを用いたアラインメント制御システムをMCに構築した 長時間ドリフト測定を行い、ビームジッターがMCのドリフトより大きいことが分かった 今後 MCドリフトを最小にするにはどこに(レーザー側やMMTなど)Feed backを返すかを考える Pre MC の導入の検討 腕にもWFSを導入し、腕アラインメント制御システムを構築する 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 QPD_Laser Totalの飛び問題 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
MC PZT fbとQPD_Laser の相関 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 考えられる原因 高次モードの発生 MCを通る偏光モードの発生 ARコーティングによる影響 レーザー自体の問題か? 途中の光学系か?(FIなど) 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学
CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学 終 2008/4/1 CLIO meeting @ ICRR based on JPS@近畿大学