コンピュータの基礎知識 情報機器工学 2015年5月25日 Ⅳ限目
ディスプレイ (a)ディスプレイ装置の解像度 ●ディスプレイに表示可能なドット数(横×縦)のことを解像度という。 ●ディスプレイに表示可能なドット数(横×縦)のことを解像度という。 ●解像度が大きいほど画面に表示可能な情報量が増える。 ●表示画面の大きさによって解像度が変化することはない。 (b)解像度に対応するインターフェース ●XGA(1024×768),SXGA(1280×1024)等が代表的である。
CRTディスプレイ装置 表示装置にブラウン管(CRT)を使用したディスプレイ装置 Gateway EV500
液晶ディスプレイ (LCD: Liquid Crystal Display) ●CRTを用いたディスプレイに比べ,薄型・軽量・低消費電力であり,画面のちらつきがなく,疲れが少ない。 ①STN方式(Super Twisted Nematic) ②TFT方式(Thin Film Transistor) ●STN方式よりもTFTの方が画質,視野角が優れている. ●CRTデイスプレイと同等の画質を得ることが可能 Dell 2001FP HAS(20インチ)
計算機の構造(デスクトップ型)
インターフェース シリアルインターフェース 1本の伝送路を用いて情報を1ビットずつ転送 パラレルインターフェース 計算機と周辺機器を接続するために必要な情報の出入り口。 シリアルインターフェースとパラレルインターフェースが存在 シリアルインターフェース 1本の伝送路を用いて情報を1ビットずつ転送 パラレルインターフェース 複数の伝送路を用いて同時に複数ビットの通信
シリアルインターフェース ●RS-232C:モデムやプリンタなどの接続に使用 ●USB:パソコンと周辺機器を接続する汎用インターフェース ハブ(HUB)と呼ばれる集線装置を用いることにより,最大 127台の装置を接続することが可能。 ホットスワップ(電源を入れた状態 でのプラグの着脱)対応。 ●IEEE1394:通信速度400Mbps。 ディスクやデジタルビデオ の接続に用いられる。 64台の装置と接続可能。
シリアルインターフェース ●USB:パソコンと周辺機器を接続するインターフェース ハブ(HUB)と呼ばれる集線装置を用いることにより,最大 127台の装置を接続することが可能 ホットスワップ(電源を入れた状態 でのプラグの着脱)対応 通信速度1.0:1.5Mbps,12Mbps, 2.0:480Mbp, 3.0: 5Gbps USB 3.0のコネクタ SS: Super Speed
ソフトウェアの基礎知識
ソフトウェアの分類
ソフトウェアの分類
OS (Operating System) ハードウェアとソフトウェアの間を仲介し,応用ソフトウェアが動作するように設定したり,ディスプレイやプリンタなどの周辺機器を管理・制御したりする基本ソフトウェア 例)Windows,MacOS,Linuxなど
ユーザインタフェース(UI) ユーザがコンピュータを利用したり,アプリケーションソフトウェアに対して情報の受け渡しを行ったりする仕組み ユーザインタフェースではGUIによるOSとCUIによるOSに分類される
GUI (Graphical User Interface アイコンのような図柄を指す操作によってコンピュータの サービスを受けるユーザインタフェース
CUI(Character User Interface) キーボードからコマンドを入力することによって, コンピュータのサービスを受けるユーザインタフェース
GUIによる操作 名 称 操 作 利用方法 クリック 左ボタンを1回押す 命令の選択など 右クリック 右ボタンを-回押す 名 称 操 作 利用方法 クリック 左ボタンを1回押す 命令の選択など 右クリック 右ボタンを-回押す 補助メニューを表示など ダブルクリック クリック続けて2回行う すばやく2回 プログラムの起動など ドラッグ クリックしたまま マウスを移動する 範囲の選択など ドラッグアンドドロップ 対称をドラッグして 目的の場所で離す アイコンや図形の移動など スクロール 指でスクロールボタンを上下に回転させる 画面表示範囲を上下に移動させる時に利用
ソフトウェアの分類
ミドルウェア OSとアプリケーションソフトウェアの情報の受け渡しを担当。 データベース管理(DBMS)や運営管理を担当
ソフトウェアの分類
アプリケーションソフトウェア 応用ソフトやアプリとも呼ばれる CAD:2次元、3次元の製図を行う フリーソフトから数百万円に至るソフトまで様々。 他にも文書作成、表計算、圧縮解凍、 ウィルス対策など
アプリケーションソフトウェア 上位互換と下位互換 ソフトウェアに改良が加えられると、新しいバージョンが公開・発売 古いバージョンで作成したデータ ⇒ 新バージョンで使用可能 :上位互換 新バージョンで作成したデータ ⇒ 古いバージョンで使用可能 :下位互換
文字の処理 文字コードの種類 文字コード 説 明 ASCII 7[bit]文字.ANSIが制定 EBCDIC 説 明 ASCII 7[bit]文字.ANSIが制定 EBCDIC 8[bit]文字.IBM汎用コンピュータで使用 JISコード 2[byte]文字.JISが制定 S-JISコード 2[byte]文字.Microsoft社が制定 EUC 複数[byte]文字.AT&T社が制定.UNIX Unicode 複数[byte]文字.すべての言語体系,プラットフォーム,OSに対応すべくユニコードコンソーシアムにて制定
文字の処理 文字コード 文字化けが発生する原因 外国から送ったメールのタイトル(日本語) “$B$3$l$O(JJIS$B$NJ8$G$9!#(J ” “これはJISの文です。” メールソフトやインターネットブラウザなどのソフト内部の エンコード機能を用いて解読
文字の処理 日本語入力 MS-IMEやATOKが一般的 “あいう”,“アイウ”,“aiu”,“アイウ”,“aiu” 辞書機能 特別な読み方の漢字や,正式名称を略称で, または顔文字などを登録 ぎふこうせん⇒岐阜工業高等専門学校, しょぼーん⇒(´・ω・`)ショボーン 書体(文字フォント) ゴシック“あいう” ,明朝体“あいう” ポップ体“あいう”etc…
ファイル(属性) ファイルの主な属性は以下の4つ 属性 説 明 読み取り専用 書き込み,削除不能のファイル. CD-ROMのファイル等 説 明 読み取り専用 書き込み,削除不能のファイル. CD-ROMのファイル等 隠しファイル システムやプライベートで設定するファイル.通常は表示されない アーカイブ データのバックアップに関係 システム システムで利用するファイル.OS等の動作に関連した重要なファイル等
ファイルの拡張子 ・○○○.dxf ・○○○.dwg ・○○○.doc ・○○○.xls ・○○○.bmp ・○○○.gif ・○○○.pdf ・○○○.cpp ・○○○.exe Autodesk社AutoCAD専用の図面中間ファイル Autodesk社AutoCAD専用の図面ファイル Microsoft社Word専用のファイル Microsoft社Excel専用のファイル ビットマップ形式のグラフィックファイル GIF形式のグラフィックファイル Adobe社Acrobat専用の書類ファイル C++プログラムのソースファイル プログラムなどの実行ファイル(要注意)
ネットワークの基礎知識
ネットワークに関する用語 LAN (Local Area Network) 限られた区域内に設置された,コンピュータ同士を接続して データのやりとりを行うネットワークシステム WAN (Wide Area Network) 遠隔地にある企業の本支店や工場などのコンピュータや LANを,NTTなどの通信業者が提供する通信回線(公衆回 線)を利用して接続した広域ネットワーク インターネット(Internet) 大小様々なネットワークが相互に接続された世界規模の ネットワーク イントラネット(Intranet) インターネットの技術を使ってLANの内部だけでデータの 共有とやりとりを行うネットワークシステム
LANとWAN 支店A 支店C LAN LAN WAN LAN LAN 支店B 支店D
通信プロトコル(Protocol) ネットワーク上でデータ通信を行うために必要な通信規約(取り決め)を通信プロトコルという。 (a)TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol) ●インターネットの標準プロトコル(UNIX標準プロトコル)である. ●TCPとIPは異なる機能を持ち,互いの役割を分担している.
通信プロトコル(Protocol) 通信プロトコル: ネットワーク上でデータ通信を行うために必要な通信規約(取り決め) 通信プロトコルはISOのOSI参照モデルによって以下の7階層に分割 階層 名 称 説 明 7 アプリケーション層 アプリケーションレベルでの通信を規定 6 プレゼンテーション層 やり取りするデータの表現方法に関する規定 5 セッション層 通信の開始から終了までの一連の手順の規定 4 トランスポート層 プロセス間でのデータ転送について規定 3 ネットワーク層 任意の2ノード間でのデータ転送に関する規定 2 データリンク層 データのパケット化の方法と送受信プロトコル規定 1 物理層 Ethernetなど電気信号変換に関する規定
通信プロトコル(Protocol) 通信プロトコル: TCP/IP:基本プロトコルであるTCPとIPに由来 TCP (Transmission Control Protocol) データの送信順番の維持や到達確認を行う。上位層からの送信データをパケットという小さな小包に分割して下位層へ渡す。このときに通知パケットを混入しておき、これが戻ってこないときには再度送信。 IP (Internet Protocol) 上位層からパケットを受け取ると、送信先のIPアドレス(番地)が記録されているIPヘッダ情報を付加。経路選択の方法も定義しており、ネットワーク間のルーターで行われる。
通信プロトコル(Protocol) TCP/IPのアプリケーション層には以下のプロトコルが存在 ・FTP (File Transfer Protocol): 2台のコンピュータ間でファイル転送を行うプロトコル。 ・HTTP (Hyper Text Transfer Protocol): WWWサーバーとクライアント間の通信を行うプロトコル。 ・SMTP (Small Mail Transfer Protocol): メールサーバーにメール送信を行うプロトコル。SMTPに対応した メールサーバーをSMTPサーバーと呼ぶ。
通信プロトコル(Protocol:メール) TCP/IPのアプリケーション層には以下のプロトコルが存在 ・POP3 (Post Office Protocol version 3): サーバーから着信メールを受信する場合に用いるプロトコル ・IMAP (Internet Message Access Protocol): POPと同様のプロトコル。メールサーバーで管理されているため、 タイトル無しや、Re:のみといったメールを排除することが可能。 ・MIME (Multiple Internet Mail Extensions): メール内部に画像・音声といったファイルを取り扱えるように機能を 拡張したプロトコル
IPアドレス コンピュータごとに割り当てられた識別番号 32[bit]で与えられ,8[bit]ごとに区切られる (0~255までの十進数で表示) 自分のPCに割り振られるIPアドレスを参照 Ex. OS: Windows XP Windowsマーク⇒すべてのプログラム⇒アクセサリ⇒コマンドプロンプト CUIのウィンドウが開いたら、Z:\>の後に “ipconfig”と入力し、 Enterキーを入力
IPアドレス 自分のPCに割り振られるIPアドレスを参照 Ex. OS: Windows 7 CUIのウィンドウが開いたら、Z:\>の後に “ipconfig”と入力し、 Enterキーを入力
IPアドレス コンピュータごとに割り当てられた識別番号 32[bit]で与えられ,8[bit]ごとに区切られる (0~255までの十進数で表示) 192.128.01.01 192.128.01.02 192.128.01.03 192.128.01.04 192.128.01.05 192.128.01.06
IPアドレス サブネット:ネットワークが大規模⇒管理が困難 1つのネットワーク内に複数のネットワークを形成 192.128.01.001 - 192.128.01.210 Ex. 各科に30台ずつ MDECA+SK:210台 … どこの科か直感的に分からない…
IPアドレス サブネット:ネットワークが大規模⇒管理が困難 1つのネットワーク内に複数のネットワークを形成 192.128.02.01-30 192.128.03.01-30 192.128.01.01-30 E D M S+K A C 192.128.06.01-60 192.128.04.01-30 192.128.05.01-30
IPアドレス サブネット:ネットワークが大規模⇒管理が困難 1つのネットワーク内に複数のネットワークを形成 ⇒ネットワークアドレス部とホストアドレス部を識別するためにサブネットマスクが必要 ホストアドレス部 ネットワークアドレス部 サブネットマスク 192.128.01.01-30 255.255.0.0 HUB
IPアドレス 自分のPCに割り振られるIPアドレスを参照 Ex. OS: Windows 7 CUIのウィンドウが開いたら、Z:\>の後に “ipconfig”と入力し、 Enterキーを入力
IPアドレス IPアドレスは以下の2種類に分類 グローバルIPアドレス 世界中で1つしかないアドレス プライベートIPアドレス 世界中で1つしかないアドレス プライベートIPアドレス LAN内部の限定範囲内で使用するアドレス プライベートIPアドレスはグローバルなネットワークに接続できないため、IPマスカレード(NAPT :Network Address Port Translation)とNAT (Network Address Translation)を使用
ネットワーク機器を全てIPv6に変更する必要 IPv6 (Internet Protocol version 6): 現在のIPアドレスは32[bit]で表現しているが,IPアドレスが不足(IPアドレス枯渇問題). IPv6は128[bit]でIPアドレスを表現して上記の問題解決を図る. ネットワーク機器を全てIPv6に変更する必要 2011年4月15日をもって、 APNIC (Asian-Pacific Network Information Center) におけるIPv4アドレスの在庫は枯渇いたしました。 本件に関し、APNICからもアナウンスが出されています。