2013.7.23 省エネルギーノンフロン自然冷媒 GF-08 GOOD GREEN FRIEND FUTURE GF-08.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
気候 - 海・陸炭素循環結合モデルを用い た 地球温暖化実験の結果 吉川 知里. 気候 - 海・陸炭素循環 結合モデル.
Advertisements

2007/01/27 - 卒業論文合同発表会 - ♪ 早稲田大学理工学部 電気・情報生命工学科4年 神保直史 熱音響管の解析とシミュレーション.
4 次年度の省エネ・節電に向けて ~報告書データを踏まえて~
自然冷媒機器の普及に向けた 補助金等について 平成28年5月 環境省地球環境局フロン対策室. 低 GWP ・自然冷媒 フロン類 (1) フロン類の転換、再生利用 に よる新規製造量等の削減 (判断基準の遵守) (2) 冷媒転換の促進 (ノンフロン ・ 低 GWP フロン製品への転換) (判断基準の遵守)
業務用消滅型生ゴミ処理装置        のご紹介 専務取締役  岩城 和男.
ヒートポンプによる冷暖房の原理 物理化学III
冷媒回路のしくみ<ヒートポンプを分解すると>
今後の予定 7日目 11月 4日 口頭報告レポート押印 前回押印したレポートの回収 口頭報告の進め方についての説明 講義(4章),班で討論
めざせ!ノンフロンの世界 ~すすめよう!ナチュラルファイブ!~
冷媒回路のしくみ<ヒートポンプを分解すると>
生ごみからエネルギー ~バイオガス発電の効果を考える~
太陽光を利用した発電について Generate electricity from the Sun
空気の熱の利用<ヒートポンプは省エネルギー>
地球環境問題班 今井 康仁 川内 雅雄 熊田 規芳 西田 智哉.
「脱フロン社会の構築」に向けた政策パッケージ
富永 貴良 松村 優佑 宮坂 勇樹 浜田 亮司 佐藤 ちはる 有田 俊介
めざせ!1人1日1kg CO2削減 チームマイナス6%のHP内の特設サイト ( )
指導教員 梶原 寿了 卒業研究生 阿部 聡太 中島 賢一 古川 高文
平和を支える技術 節電班 大友一奈 田中綾音 蓮沼俊永 毛利健人.
所属: 東京農工大学 大学院 環境エネルギー工学講座

睦化工株式会社 省エネ・節電の取り組み 睦化工が考える環境に配慮した成形工場 睦化工 株式会社 管理本部 本間 信吉
蛍光灯型CCFL照明灯 「E・COOL」 株式会社 ハネリューコーポレーション.
地球温暖化.
住宅における緑のカーテンの 温熱環境緩和効果の実測
温暖化について ~対策~ HELP!.
■節電行動計画 節電目標 節電実績 生産設備の節電メニュー - ユーティリティ設備の節電メニュー 一般設備(照明・空調)の節電メニュー 事業者名 責任者名 節電目標 節電実績 機械・設備毎の 節電効果 実行 チェック 生産設備の節電メニュー ・不要又は待機状態にある電気設備の電源オフ及びモーター等の回転機の空転防.
生ごみ減量処理機(バイオ分解型).
室内と室外との熱の移動<ヒートポンプは熱を運ぶ>
どっちの言い分ショー!! ~どうなる日本の電力自由化~
環境配慮型製品の基準等における冷媒の位置づけとその動向
次世代冷凍・ヒートポンプサイクルの開発 研究背景 冷凍倉庫用冷凍システムのレトロフィット用および次世代冷媒の提案
図表で見る環境・社会 ナレッジ ボックス 第2部 環境編 2013年4月 .
Ver 地球温暖化と気候変動.
日中自動車産業と環境問題 第一章 中国自動車企業の発展 01w713 コウシュンエン 第二章 日本自動車メーカーの中国戦略
日本の電気エネルギーの ベストミックスはこれだ!
中学校理科・社会・総合的な学習の時間  環境問題について .
株式会社 ケー・イー・エム.
脱フロン・低炭素社会の早期実現のための省エネ型 自然冷媒機器導入加速化事業(一部農林水産省、経済産業省、国土交通省連携事業)
コンビニ向け省エネ対策システム (提案事例)
多人数対応型地球温暖化 デモストレーション実験機
エアコンで使われるヒートポンプ <ヒートポンプのなぞ>
物流分野におけるCO2削減対策促進事業 (国土交通省連携事業) 背景・目的 事業概要 期待される効果 事業スキーム
考えよう!地球温暖化エネルギー ~伝え、広げ、そして行動しよう~
地球温暖化防止に必要なものは何か E 石井 啓貴.
平成30年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金
我が国の造船技術が衰退の危機を迎えている。
CO2削減ポテンシャル診断推進事業 背景・目的 事業概要 事業スキーム 期待される効果 2019年度予算(案)
排出量取引について ~日本から見る排出量取引の意義~ 早稲田大学 地球環境班 外山公一 柿澤和哉 佐々木圭 川谷絵美 川上かおり
~取組みと評価指標・数値目標(KPI)~
建築物の環境配慮のあり方について~温暖化対策部会報告の概要~
室蘭製油所 水素化分解装置(HDC) 火災調査概要
地球温暖化と京都議定書 E020303 豊川 拓生.
2007年5月2日 新聞発表 A班 五十嵐・佐藤・中橋・濱野・吉田
住宅における通風時の温熱環境および 省エネルギー効果に関する実証研究 増田真也
(栃木県低炭素社会づくり促進事業費補助金)
厚生労働省 ラベル表示を活用した労働者の教育推進事業 委託先 株式会社三菱化学テクノリサーチ
回収フロンの再利用 新聞発表 6月25日 上野 雅史 坂中 遼平 松崎 翔太朗 河原塚 裕美.
図表で見る環境・社会 ナレッジ ボックス 第2部 環境編 2015年4月 .
資料2-1 地球温暖化対策実行計画の改定について 1 地球温暖化対策実行計画の改定の必要性について 3
国 非営利法人 背景・目的 事業スキーム 事業者等 事業概要 期待される効果 脱フロン・低炭素社会の早期実現のための
▲▲システム 【事業名】○○に関する技術開発 【代表者】㈱○○ ○川○介 【実施予定年度】平成26~○年度 平成26年 月 日
▲▲システム 【事業名】○○に関する技術開発(委託or補助) 【代表者】㈱○○ ○川○介 【実施予定年度】平成○~○年度 平成28年5月
▲▲システム 【事業名】○○に関する技術開発 【代表者】(株)○○ ○川○介 【実施予定年度】平成23~○年度 平成23年5月○日
エアコンで使われるヒートポンプ <ヒートポンプのなぞ>
LPガス容器と電気製品等との保安距離の確保について
▲▲システム 【事業名】○○に関する技術開発(領域○○) 【代表者】㈱○○ ○川○介 【実施予定年度】平成23~○年度 平成23年2月○日
空気の熱の利用<ヒートポンプは省エネルギー>
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
電池推進船 産学プロジェクト ①高性能モータ、蓄電池、充電器のフジビリティスタディ ②信頼性、安全性、実用性、充電インフラなどの実証
Presentation transcript:

2013.7.23 省エネルギーノンフロン自然冷媒 GF-08 GOOD GREEN FRIEND FUTURE GF-08

フロンガスの環境問題 R410A は漏洩で多くの問題を抱えています。 R22はオゾンを破壊、R410AやR407Cはオゾン層に影響はありませんが、温暖化係数がCO₂の約1300倍~4000倍と高いため京都議定書の削減対象になっています。 仮に小型エアコンの冷媒を全量放出してしまった場合、年間一人あたりのCO2排出量を出してしまう事になりますが、業務用エアコンでの漏洩はそれ以上のインパクトがあります。 そのため、EUでは2012年から温暖化係数が150倍を超える冷媒を使った新製品を縮小。 また、我が国でもフロンの安全性や環境を考え、家庭用冷蔵庫はすべてのフロンガスを撤廃し、全て自然冷媒(ただし可燃性)を採用しています。 業務用は使用時、廃棄時共に漏洩させている 例)小型エアコン1台あたりのフロン フロンガス1kg=約2,000/kgCO2

フロンガス漏洩のインパクト 漏洩したフロンガスは 何百年も分解されずに地球に留まる HFCを含む3ガス 京都議定書で排出削減対象に指定 しかし、日本全体のストックは増える方向にある

■なぜ省エネルギーになるのか? GF-08 1000g 300g =コンプレッサーの負荷が少なくなる 使用電力が下がる! ■なぜ省エネルギーになるのか?  GF-08はR410Aの30%~40%程度で正常運転が可能です。 R410A 1000g GF-08 300g 同じ体積でもGF-08冷媒(ガス)は軽い =コンプレッサーの負荷が少なくなる 使用電力が下がる!

■ダイキン資料から 新冷媒 R32 ■R32の温暖化係数 650(法律値) 2330(20年) 675(100年) 205(500年) ※2012年11月新発売 ■R32の温暖化係数 650(法律値) 2330(20年) 675(100年) 205(500年) 日本フルオロカーボン協会調べ 環境エネルギー政策研究所 気候ネットワーク ストップ・フロン全国連絡会 抜粋 エアコン冷媒、R32への転換は本質的解決ではない 現在、新たなHFCへの転換など憂慮すべき動きが出てきてい る。とりわけ、空調分野におけるR32への転換は、フロンメーカーであり空調機メーカーであるダイキン工業が今秋からR32冷媒のエアコンを発売すると発表。現在、エアコンの冷媒には、主にR410Aと呼ばれる混合冷媒が使われている。2000年前後から、かつて空調冷媒の主流であったHCFC22から、オゾン層保護対策による規制強化によって転換が進められてきた。もともとR410Aは、R32を50%、R125を50%混合して「不燃性」としてつくられた冷媒であり、これまでR32は単一冷媒として使われてこなかった。今、R32を単一冷媒として使うのは、単に混合をやめるとの該社独自の判断に基づくものであり、何ら新しい技術とは言えない。 R32の問題は大きく二つある。R32は、「極めて可燃性・引火性の高いガス/加圧ガス:熱すると爆発するおそれ/常温では極めて安定であるが、 裸火等の高温熱源に接触すると熱分解して、フッ化水素(HF)およびフッ化カルボニル(COF2)等の毒性ガスを発生する」といった性質を持ち、分解した際に猛毒のフッ化水素を発生するなど人体にとって非常に危険性が高い。

■GF-08 導入実験 於 神奈川県横須賀市 日本水産観光店舗【おいしい広場/ファミリーガーデン】 日時 6月24日から7月8日(継続中) 於  神奈川県横須賀市 日本水産観光店舗【おいしい広場/ファミリーガーデン】 日時 6月24日から7月8日(継続中) 案件 空調機における機器無改造、冷媒交換実験 ①【R410a】を【GF-08】に置き換えるドロップインテストを行う。 ②機器データ  【パナソニック】CU-P80X3   電気特性 2.36 kw 【3馬力】   冷房定格 7.5 A 力率 91% ③条件  6月24日を基準とし、冷媒交換後のデータを計測する。  現在の空調機はインバータ制御でピーク以外の計測値が極端に低く出るため、ピークの14時台を計測した。 ④温度  使用される現場はレストランのため、空調機の温度管理は適正でなければならない。  おおよそ、定格の吹き出し温度は10~12度となっている。 ★該当機器 パナソニック CU-P80X3  ★計測器 パナソニック/エネミールS ★美味しい広場/ファミリーガーデン

冷媒交換前 6月24日(月)天気曇り 最高気温26.3度 冷媒交換後 7月5日(金) 天気晴れ 最高気温32.3度 電圧RS 電圧ST 冷媒交換前  6月24日(月)天気曇り 最高気温26.3度  冷媒交換後 7月5日(金) 天気晴れ 最高気温32.3度  電圧RS 電圧ST 電圧TR 電流R 電流S 電流T 電力 電力量 年 月 日 時 分 V A kW kWh 2013 6 24 14 30 205 205.4 205.6 2.7 2.5 2.2 0.69 0.013 31 205.1 205.7 2.4 2.1 0.66 0.011 32 205.2 205.3 2.3 0.65 33 1.9 0.59 0.01 34 2 1.7 0.55 35 206 205.8 0.54 0.009 36 206.1 1.8 1.6 0.49 37 206.2 1.5 0.47 0.008 38 205.9 1.4 0.45 39 206.3 1.3 0.42 0.007 電圧RS 電圧ST 電圧TR 電流R 電流S 電流T 電力 電力量 年 月 日 時 分 V A kW kWh 2013 7 5 14 30 207.9 207.3 207 0.6 0.4 0.2 0.09 0.002 31 208 207.4 207.2 1.3 0.9 0.33 0.003 32 207.8 207.1 1.5 1.1 0.39 0.006 33 1.4 0.37 34 208.3 207.5 35 208.2 1.2 0.8 0.3 0.005 36 0.29 37 208.1 207.6 1 0.7 0.27 38 206.8 0.26 0.004 39 0.25

今年2013年は6月下旬に比べ、梅雨明け7月上旬は極端に気温が高い日が続いた。 冷媒交換後 7月6日(土) 天気晴れ 最高気温33.7度 7月7日(日) 天気晴れ 最高気温35.4度 今年2013年は6月下旬に比べ、梅雨明け7月上旬は極端に気温が高い日が続いた。 データ上では気温が高くなっているにも関わらず、電流値、積算値共に、概ね省エネルギー化になっていると考えられる。 温度データは記録していませんが、吹き出し温度は10~12度と、通常使用のレベルであった。 ※吹き出し温度が適正でない場合、 電圧RS 電圧ST 電圧TR 電流R 電流S 電流T 電力 電力量 年 月 日 時 分 V A kW kWh 2013 7 6 14 30 205.8 204.5 204.9 1.4 1.2 0.9 0.32 0.006 31 205.7 204.8 204.7 1.3 0.8 0.005 32 206 205.1 0.31 33 205.9 205 0.3 34 206.5 205.2 205.6 35 206.2 205.3 36 206.7 37 38 206.4 39 206.1 204.6 2013 7 14 30 204.3 202.8 203.3 1.6 1.4 1.1 0.38 0.006 31 204.2 202.7 203.1 1.5 0.39 0.007 32 204.1 203.2 1.7 1.3 0.42 33 203 34 204.4 35 203.9 202.3 1.8 0.45 36 202.6 0.008 37 38 202.4 39 204.5 202.9 203.6

■新冷媒関係法令 ■安全性 消防法 適用外 高圧ガス保安法 3冷凍トン未満の場合、適用外 同一配管系統が3冷凍トン以上の場合は適用。2種 消防法   適用外 高圧ガス保安法  3冷凍トン未満の場合、適用外  同一配管系統が3冷凍トン以上の場合は適用。2種  ※都道府県への申請が必要。  さらに、20冷凍トン以上の場合、都道府県の許可が必要。1種  ※現状は許可がおりません。 フロン回収・破壊法  適用外   大気放出は問題ありませんが、念のため都道府県への確認。  交換する際のフロンガスに関しては、法規に則り処分。  ※冷媒交換に対する法律はなし。  ※交換後の冷媒名を明記する必要がある。 新冷媒全量放出シミュレーション 300㎥の空間の床面積を天井高2.8mで計算すると32.5坪。 おおよそ床面積30坪の店舗事務所は、10馬力(7.5kw)の空調機選定。 現在の機器ではフロンガスR410A(HFC)で7.8kg使用。新冷媒では2.5kg前後の冷媒量と予測されます。 プロパンガスの爆発容積は1㎥=38g 300㎥=11.4kg 使用機器の新冷媒2.5kgを室内に全量放出をしても、爆発・燃焼には至りません。 ※実際の冷媒漏洩は室外機で起きております。 ※使用の際には警報機の設置を義務付ける予定。 ■安全性

■新冷媒開発の意義 ■今後の展開 冷凍空調機器は生活の中で、地球温暖化に一番インパクトがある製品である事は間違いない。 便利で安全性が高いフロンガスが使われてきたが、地球温暖化への影響は計り知れず、変更を余儀なくされている。 現状は安全面の関係上、メーカーとしては使い続けているが、温暖化係数の低い可燃性冷媒へ行くと考えられる。 ●新冷媒を使用するメリット ・機器改造を必要とせずに導入が可能。 ・年間を通じて節電効果が見込まれる。 ・地球温暖化に対して大きな貢献が出来る。 ●新冷媒のデメリット ・可燃性である事。 ※可燃性は使用の方法によってクリアできるレベルと考えられる。 ■今後の展開 ●GF-08データ ・初期ロットの客先データを積み上げる。  ※それぞれの機器の特性が出る可能性があるため、機器情報は丸八空調工業でコントロールをする。 ●安全装置の開発 ・導入の際にはプロパンガス用の警報機を導入する予定ですが、江東区の谷電機工業で携帯無線(3G,WiFi) 等を使用した機器を    開発中。また、圧力や熱源等に反応する、冷媒の発砲装置等も考えております。 ●高圧ガス保安法適用への呼びかけ ・国内でもプロパンガス冷媒の導入実績が増えていっており、GF-08も適用化を致します。 ●日本初のASHRAEナンバー取得 ・産総研にアメリカ暖房冷凍空調学会(ASHRAE)のメンバーがおり、GFは共同で申請を考えております。 ●GFシリーズの開発 ・08はR410Aのみの適用となっておりますが、同じく温室効果ガスとして問題になっているR404Aへの適用冷媒も開発致します。