インフルエンザの感染防止 それでは、インフルエンザ対策を基に家庭での感染防止を考えてみましょう。
風邪と季節性インフルエンザの違い 病原体が違う 症状が違う 流行時期が違う 比較的急速に始まる 38度以上の発熱 咳、のどの痛み、頭痛 ライノウイルス コロナウイルス アデノウイルス RSウイルス インフルエンザウイルスA型、B型、C型 症状が違う 風邪 インフルエンザ 局所的症状(鼻水・のどの痛み) 発熱はあっても微熱 (38度以下)程度 比較的急速に始まる 38度以上の発熱 咳、のどの痛み、頭痛 全身倦怠感・関節痛 肺炎・脳症など重い合併症 流行時期が違う 風邪 インフルエンザ 冬、夏、季節の変わり目 一年を通して 1~2月がピーク 4~5月頃まで散発的に流行することも 2
インフルエンザの症状 *38℃以上の熱がでない場合もあります 発熱以外の症状にも注意しましょう 日本呼吸器学会Hpより
県内のインフルエンザの流行状況 主に、1月から2月に流行のピークを迎えるが、地域によって異なります 定点医療機関での患者数 感染症情報センター http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/weeklygraph/01flu.html 2013/12/22~2014/2/2までの報告による 主に、1月から2月に流行のピークを迎えるが、地域によって異なります 神奈川県感染症情報センターHPより 4
保健所管内のインフルエンザ発生報告数の推移 第5週(1/27-2/2) 第4週(1/20-1/26) 発生数57 発生数84.76 ■厚木保健所管内(厚木市、海老名市、座間市、愛川町、清川村)のインフルエンザ 発生報告は神奈川県で最も多くなっています ■これからも大きな流行が続くことが考えられます 手洗い・マスクで感染予防を
インフルエンザの感染経路
せきやくしゃみで排出されるしぶきは、1~2メートルぐらい先まで飛ぶ 咳やくしゃみで感染します せきやくしゃみで排出されるしぶきは、1~2メートルぐらい先まで飛ぶ しぶきを鼻や口から吸い込むことで、インフルエンザに感染する では感染する道である飛沫感染についてお話します。これは「ひまつ」と読み、ひまつとはしぶきのことです。人は咳やくしゃみで飛び出る飛沫(ひまつ)を鼻や口から吸い込みます。吸い込まれたバイキンは鼻や口の粘膜を通って体の中に入ることで感染します。これが飛沫感染です。飛沫は1から2メートルぐらい先まで飛ぶので、その近さにいる人はバイキンを吸い込める、ということになります。皆さんは受付で患者さんと話す時、患者さんをご案内する時はこの距離よりもっと近くにいるはずなので、患者さんが咳をしたりすると当然その飛沫を吸い込んでしまうということになります。この飛沫感染でうつる主な病気はかぜ症候群、インフルエンザです。では実際の写真で見てみましょう。 7 7
せきが広がる様子を視覚化した実験。勢いよく飛び出したせきは瞬く間に広がり、2秒後には1・5メートル先に座る人の頭をすっぽりと包み込んだ 咳が拡がる様子 せきが広がる様子を視覚化した実験。勢いよく飛び出したせきは瞬く間に広がり、2秒後には1・5メートル先に座る人の頭をすっぽりと包み込んだ
マスクの使用の効果
うつさない(感染源対策) 咳が出る人はマスクをする。 (咳エチケット) 自宅での療養の際には他の家族と離れた部屋で過ごす。 うつさない(感染源対策) 咳が出る人はマスクをする。 (咳エチケット) 自宅での療養の際には他の家族と離れた部屋で過ごす。 症状がある間は外出しない。 http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1319523.htm 10
インフルエンザを防ぐ方法! 呼吸器衛生&咳エチケット① 咳・くしゃみをする時は ティッシュで口を覆う 使ったティッシュはすぐに捨てる 手が鼻水で汚れたらすぐに手を洗う 飛沫感染する病気を防ぐ方法!ですが、これを「呼吸器衛生・咳エチケット」と言います。 どんなことをすればいいのか、というとまず一つ目は、咳・くしゃみの際はティッシュで口を覆います。先ほど写真でみたように飛沫は1,2メートル先までは飛び散りますので、それがほかの人にかからないようにするためにせきやくしゃみの時は口元を覆う必要があります。次に使ったティッシュはすぐに捨てましょう。汚れたティッシュにはバイキンがたくさんついてますので、そのままにしたりポケットにしまったりするとその周りが汚れてしまうので、そこに触った時に手にバイキンがついてしまいます。その手で顔や口元を触ったり、他の人が触ってしまってまたその人が汚れた手で口元などを触ることでうつります。三つ目は手が鼻水で汚れたらすぐに洗うのも同じ理由です。 11 11
呼吸器衛生 インフルエンザを防ぐ方法! 咳やくしゃみがある人は マスクを着用する 正しくマスクを使用する 正しくマスクを使用する 次に、咳やくしゃみがある人はマスクを着用します。最後に、咳をしている患者にマスクを提供し、つけ方・外し方を教える、ですが、マスクのつけ方外し方はこの後お示しします。 12 12
マスクをつける目的 口から出るしぶきが飛び散るのを防ぎ、相手のしぶきを吸い込まないようにするため マスクをつける目的 口から出るしぶきが飛び散るのを防ぎ、相手のしぶきを吸い込まないようにするため ではそのマスクとは一体なんだろう、ということですが、一般にはサージカルマスクといいます。装着者の口から出る飛沫が飛び散るのを防ぎ、相手の飛沫を吸い込まないようにするマスクです。 13 13
不織布製マスクの空気の漏れ ・不織布製マスクは正面か ら来るしぶきを表面に捕捉 することはできる ・顔とマスクの間から多く の空気が漏れて吸い込ま れる可能性がある ・なるべく顔にフィット させる ・マスクの効果を過信しな い 独立行政法人 国民生活センター www.kokusen.go.jp/pdf/n-20091118_1.pdf 14
マスクの付けかた
鼻を押さえてぴったりフィット ほほ・あごに隙間をつくらない
マスクの表面は汚れていると考えるので 触らないことが重要 マスクの正しい外し方 マスクの表面は汚れていると考えるので 触らないことが重要
インフルエンザにうつらない対策 室内の加湿 空気が乾燥すると、インフルエンザに かかりやすくなります 加湿器などを使って適度な 加湿器などを使って適度な 湿度(50~60%)を保ちましょう
インフルエンザにうつらない対策 バランスのよい食事と休養を 日ごろからバランスのよい食事と十分な休養をとりましょう 体力や抵抗力を高めることが大切です
インフルエンザにうつらない対策! 手洗い ■咳やくしゃみをしている人と一緒 にいたとき ■外出後やたくさんの人と 接したとき ■咳やくしゃみをしている人と一緒 にいたとき ■外出後やたくさんの人と 接したとき 手を洗いましょう
バイキンはいろいろなところに潜んでいます
手には ばいきんがたくさんついてます 手洗いが必要です!! 病原体は私たちの身近に存在します。 例えば・・・ (スライドそのまま説明) 手には ばいきんがたくさんついてます 手洗いが必要です!! 病原体は私たちの身近に存在します。 例えば・・・ (スライドそのまま説明) これでわかるように病原体は、手に触れるところに潜んでいることが多いです。 私たちが「感染のもと」である病原体を、自分の手につけて運ばないためには手洗いが必要になります。 手洗いについては、またのちほど説明します。
手洗いの効果 白い丸いかたまりは 手についたばい菌です
手洗いの方法
それぞれ5秒程度の時間をかけます
お子さんの手洗いは こちらを参考にしてください お子さんの手洗いは こちらを参考にしてください 両手の甲をこすります
両手を忘れずに洗います
手を洗ったときに洗い残しが多いところ 洗い残しが最も多いところ 洗い残しが多いところ
洗い残しがないように これが手を洗うコツ
手洗いのポイント 石けんをよく泡立てる 皮膚を強く擦らない 物を触ったりする部分をちゃんと洗う 熱いお湯で洗わない よくすすぎ、水分をきちんと拭き取る *できるだけ、個人専用でタオルを使用する *自宅で家族共用のタオルを使用する場合は、濡れ たら交換することをお勧めします *ハンドクリームなどで皮膚を常にいたわりましょう 手を洗う際に気をつけることとは 石鹸の銘柄は特にこだわる必要はありません よく泡立て、十分に洗えるようにします 皮膚は強くこすると表面の細胞が傷つきやすくなります 熱いお湯は皮膚の脂分を流してしまうので、手荒れをしやすくなります。ぬるま湯であらうといいでしょう。