特別養護老人ホームさくら園 副施設長 金谷 龍太郎 第5回 全国先端ケア研究会in網走 高齢者ケア研究会版 アセスメントシート 特別養護老人ホームさくら園 副施設長 金谷 龍太郎
<アセスメントシートのポイント1> 課題;高齢者の状態像の変化への対応 ○ 認知症高齢者への対応 ○ 施設の重度化対応 ○ 在宅の中重度化 ○ 認知症高齢者への対応 ○ 施設の重度化対応 ○ 在宅の中重度化 アセスメントを合わせる (参考資料) 厚生労働省年金局長 香取照幸 氏 平成25年8月31日 全国高齢者ケア研究会資料 他職種協働は必須 アセスメントから栄養、看護、機能訓練等の専門職との協力を進める必要がある
利用者の重度化に合わせて以下の点をバージョンアップ <アセスメントシートのポイント2> 利用者の重度化に合わせて以下の点をバージョンアップ 1、アセスメント項目の見直しと整理 2、質問事項の見直し 3、看護・栄養といった他職種のアセスメントを一つのアセスメントに吸収
従来のアセスメントシートのメリット ☆ 利用者や家族、職員の思いが入っている ☆ 利用者や家族、職員の思いが入っている ☆ 基本情報⇒思い⇒支援内容を左から順番に記載することで導き出せる →クロスリファレンス不要 →プランを導きやすいシート 変更しない
○ 健康状態(資料;アセスメント用紙1/2の2.健康状態) 1、質問事項の見直し ○ 健康状態(資料;アセスメント用紙1/2の2.健康状態) ・ 既往歴⇒いつからの追加(病気をした年月) ・ 服薬名⇒服薬名を追加(服薬名、作用、用法、副作用) ・ 採血データ ・ 平均血圧、平均体温 ・ 経管栄養、吸痰 ・ アレルギー(資料;アセスメント用紙2/2の4.食事)
個別性を高め、重度化した利用者のケアプランへ反映 2、他職種協働によるアセスメント ~他職種協働はアセスメントから~ ○ 基本動作 機能訓練指導員が記入 ○ 健康状態 看護職員が記入 ○ 食事 管理栄養士が記入 情報の共有 連携の強化 個別性を高め、重度化した利用者のケアプランへ反映
3、アセスメントの調査項目の見直しと整理 1、基本動作(身体機能・起居動作) 2、健康状態 3、認知症(認知機能・精神 行動障害) 4、食事 身体状態基本情報(3分類)+生活状態基本情報(5分類) 1、基本動作(身体機能・起居動作) 2、健康状態 3、認知症(認知機能・精神 行動障害) 4、食事 5、口腔ケア 6、排泄 7、入浴 8、活動 上記の3項目のいずれかが 介護(ケア)を必要とする要因
アセスメントの調査項目 1、基本動作 ⇒ 第1群『身体機能・起居動作』 2、健康状態 ⇒ 特別な医療 主治医意見書 1、基本動作 ⇒ 第1群『身体機能・起居動作』 2、健康状態 ⇒ 特別な医療 主治医意見書 3、認知症 ⇒ 第3群『認知機能』 第4群『精神・行動障害』 4、食事 ⇒ 第2群『生活機能』 5、口腔ケア ⇒ 第2群『生活機能』 6、排泄 ⇒ 第2群『生活機能』 7、入浴 ⇒ 第2群『生活機能』 8、活動 ⇒ 第5群『社会生活への適応』 介護認定審査会資料の分類が基盤 (認定調査員のアセスメント資料)
重度化対応アセスメントシートにおける解決すべき課題の抽出 【支援内容】 (特記;予防的な対応) 調査項目に対して予防すべきことを抽出 =ケアプランのニーズに転換(解決すべき課題) 例) 食事(アセスメント資料2/2 ♯4) ②食事姿勢⑤嚥下状態⑥食事形態⑨食事に関わる病気⇒(チェック) ⇒(予防的な対応) 誤嚥に対する具体的な予防対応(姿勢や食事内容、食事摂取量) ↓ (解決すべき課題) 自力での座位保持が保てず、嚥下不全があるため誤嚥しやすい 利用者のケアのポイントを導き出す!!(ダブルチェックのポイント)
完成形ではないので今後皆様の意見を伺い随時見直していきます。 まとめ ☆サービス利用者の重度化に対応するアセスメント☆ ・ 介護、看護、医療の総合アセスメント(アセスメント項目) ・ 『予防的な対応』を記入⇒予防的な観点を身につける ケアプランへの反映がしやすい ・ アセスメント項目に認知症や口腔ケアが追加 ☆他職種協働型アセスメント☆ ・ 介護、看護、医療の各職種が一つのアセスメントを共有⇒連携 ☆職員の負担軽減☆ ・ 項目を整理し自由記述を減らしチェック式を増やす ・ ケアプラン更新時に新たにアセスメントを作る必要がない更新型アセスメント 完成形ではないので今後皆様の意見を伺い随時見直していきます。