電子社会設計論 第9回 Electronic social design theory 中 貴俊 火曜日は6回目になりますが飛ばして8回目とする 来週の火曜日に6回目をします
インターネット利用者の推移 インターネットの急激な発展 特に2000年に登場したフレッツISDN以降, 通信料金は定額制が主流に,かつ高速に 接続は常時接続が当たり前の時代に つまりは,インターネット使い放題な時代に インターネットの利用が一般的なユーザに浸透する PCの発達や通信の歴史と,インターネットの仕組みを勉強してきたわけですが 特にインターネットの発達は目覚しく,ここ数年で大きく変化したともいえます. 皆さんの携帯電話も大きく機能等発達してきたことは目に見えていると思います. しかしながら,この急激な技術革新は大きなひずみを生むことになるわけです.
情報通信白書平成22年版
デジタルデバイド パソコンやインターネットなど,IT(Information Technology) を,自在に利用できる者とそうでない者の間に生じる様々な格差を指すもの 若者と高齢者との間での情報格差が象徴的 エリアの対策としては インターネットやブロードバンド環境エリアの拡大 それが,デジタルデバイドとよばれるものです. 主にPCやインタネットを指しますが,広義にはITを利用できるものとできないものの間に生じる格差をあらわします. 金銭的な面よりもむしろ,年齢差による情報格差が象徴的であり,この問題を指していうこともあります. これらを解消すべく地域的な問題については利用エリアを拡大するなどの対策はとられている 田舎と都会
代表的な例 公的個人認証サービス e-tax 2004年1月29日に電子証明書の発行 電子証明書を利用するには 住民基本台帳カードに搭載されているICチップを利用する 各種税の申告などがインターネットを使って可能 e-tax 確定申告 利用者は30代~40代が約半数を占める 利用状況は全体の約3割程度 しかしながらデジタルデバイドはそれだけですむ問題ではなく利用者自体に問題があるわけです それを表す代表的な例としては E-taxちょこっと説明 まずは利点から 手続きの面倒さ セキュリティの件と交えて システムの使いにくさ ご老体には分からない 若者も書類がよく分からない
デジタルデバイドの原因? 急激な環境の変化に対応できない 利用者に対するターゲットが偏っている PCの存在が受け入れられない世代 ここ数年で急激に変化したインターネット社会ですが,この変化は 常に経験しているものでないとわからない. ブログやmixiなどインターネットをフルに活用した生活をしている人もいれば従来どおりの人もいる 従来どおりでも問題はないけど,結果的に格差が生まれていることは間違いないわけです. この変化に柔軟に対処できるのはなかなか難しいわけです. そのほかにも,せっかく有用なサービスもターゲットが限定されすぎている可能性もあるので 十分に考える必要がある(e-taxサービスは個人的にはかなり隔たっているように感じる) しかしながら電子証明自体は悪くない
どうするのか? 現状で深刻にとらえるべき年代は60代以上 対応策はある? あと10~20年もすれば問題ない? 50代はかろうじて会社等で利用している世代 ただし,利用していない人も当然存在する 対応策はある? インターネットでの処理,電子認証も含めると, 現状ではPCを使わざるを得ない あと10~20年もすれば問題ない? 現状が永久的に続けば・・・ 新しい通信技術等が生まれれば動揺のことが起こりうる
考えてください デジタルデバイドについて このテーマに関することなら何でもかまいません 解消手段,今後の取り組み等の体制について,現状の問題点,など 本来は調査してからが望ましいですが,それは個人的に木になった方はしてもらうとして・・・ 本日は,現在この講義を聞いてもしくは従来から感じていたことを踏まえてまとめてください.