「すざく」衛星が見たブラックホールの姿 〜速報〜 ① ケンタウルス座Aの場合 ② 白鳥座X-1ブラックホールの場合 太陽の2億倍の重さの巨大ブラックホール 中心の想像図 左:可視光で見たケンタウルス座A銀河。中央を横切るのは星間ガスによる「影」X線はこれを貫いて、その真奥にあるブラックホールを捉える。 中:可視光画像に、電波(緑)とX線(青)を重ねた図 図:渡辺伸(ISAS/JAXA) 「すざく」は優れた感度と、極紫外線ちかくからガンマ線ちかくまで 沢山の種類の光を見るという特徴を活かして、 巨大ブラックホールのごく近くで起きている活発な現象の様子を捉えている ② 白鳥座X-1ブラックホールの場合 太陽の12倍の重さの我々の銀河の中のブラックホール 図ほか: 久保田あや(理研), 高橋弘充(東大), 上田佳宏(京大), 北本俊二(立教大),堂谷忠靖(ISAS/JAXA はくちょう座X-1 想像図 折れ曲がり 天体 GRO J1655-40 ケンタウルス座Aと比べて、 ブラックホールの重さは100万倍 違うけど、X線の様子はよく似ている ブラックホールからX線に照らされることで、鉄がその特徴的な色を発している。近くに鉄が存在する証拠である。 この折れ曲がりはなにか?ブラックホールのすぐ近くにある物質の最高温度を示している可能性が高い。(ざっと10億度) そして「すざく」は今日も観測を続けている