何気ない日常で使われるサーバ・クライアントシステム例

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情報実験第 11 回 2015/07/10 メール配送システム 北海道大学理学院  宇宙理学専攻  荻原 弘尭

何気ない日常で使われるサーバ・クライアントシステム例 ブラウザで Web ページを閲覧 WWW (第 10 回参照) メールの送受信 メール配送システム (今回の内容)

目次 メール配送の仕組み メールの構造 メールに関するセキュリティ メール利用の際の注意

メール配送の仕組み

電子メール(e-mail) ネットワークを通じてやりとりするメッセージ 具体例 サーバ・クライアントシステムの一つ 携帯メール webメール パソコンのメールソフトを介したメール など サーバ・クライアントシステムの一つ メールの配送はメールサーバを経由 ISP : インターネットサービスプロバイダ プロバイダと契約した際に,付加サービスとしてメールアドレスを配布されることがある クライアントとしてのインターフェースの違いを強調する 一見端末自体が相手先まで運んでいるように見えるが実際は裏でそれを動かしている →その裏で働いているものがどんなものなのかみていこう 一番使っているメールが何か聞く

メールサーバ クライアントの要求に応じて, 電子メール(以下メール) の送受信サービスを提供するソフトウェア 手元の計算機を常時ネットワークに接続 しなくてもメールの受け取りが可能 メールサーバがメールを取り置き 口でクライアントの具体例を出しておく 裏でサーバがメールを取り置きしてくれる →もしなかったらメールを取りこぼす

メール配送の流れ ネットワーク を介してメールを 受信側のサーバへ 受信側 送信側 メールサーバA メールサーバB メールを送りたい!

メールアドレス 配送先を特定する hoge @ ep.sci.hokudai.ac.jp ドメイン部 : 配送先のメールサーバを指定 ローカル部 : メールサーバ上の受取先を指定       (具体的にはユーザ ID やアカウント名) ローカル部     ドメイン部 メールアドレスの構造がssh ログインの際の書式と一緒である

メール送信 クライアント(MUA)はメールサーバ 宛にメールを送信 送信側メールサーバ(MTA)は受信側のメールサーバに送信 通信プロトコル SMTP を利用 MTA SMTP 受信側へ 受信側へ メールサーバA SMTP 利用省くか省かないかは何を主観にするかで決める MUA クライアントA

MUA (Mail User Agent) ユーザがメールを扱うため のソフトウェア 例 電子メールの読み書き ユーザとメールサーバの仲介 送信側 ユーザがメールを扱うため のソフトウェア 電子メールの読み書き ユーザとメールサーバの仲介 メールソフト, メーラとも 呼ばれる 例 Windows Live mail, Thunderbird, Mew など クライアントA 受信側へ SMTP MUA MTA メールサーバ

MTA (Mail Transfer Agent) 送信側 メールを配送・仕分けする ソフトウェア 送信側: MUA から受け取った メールを受信側の メールサーバまで送信 受信側: 届いたメールをユーザ ごとに振り分け 例 postfix, exim, qmail, sendmail など クライアント 受信側へ SMTP MUA MTA メールサーバ

SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) 送信側 メール送信時に用いられる 通信プロトコル MUA からメールサーバへの 送信 メールサーバ間の送受信 25番ポートを使用 クライアントA 受信側へ SMTP MUA MTA メールサーバ ネットワーク上でやり取りする際のデータの窓口がポート (ポートの復習) MUA からサーバへの送信 送信側メールサーバから受信側メールサーバへの送信 メール送信時に用いられる通信プロトコル

メール受信と取り出し 受信側のメールサーバ は受信したメールをユー ザ毎に分けてメール BOXに保管 受信者はサーバが保管 したメールを取り出す, も しくは見に行く 通信プロトコル: POP, IMAP メールBOX MTA 送信側から メールサーバ POP or IMAP ここではメールは直接行くのではなくサーバを仲介しているということ。←パケット送信の方法を思い出してもらう MUA クライアントB 

POP と IMAP POP IMAP セキュリティを高めるためにPOP over SSL, またはIMAP over SSL の利用が推奨 (Post Office Protocol) IMAP (Internet Message Access Protocol) メールをサーバから取り出すプロトコル サーバの負担軽減可能 複数端末でのメールの管理が難しい 110番ポートを使用 パスワードが平文 そのまま使ってはいけない メールをサーバに見に行くためのプロトコル サーバの容量圧迫の可能性 複数端末でメールの一元管理が可能 143番ポートを使用 パスワードの暗号化が可能 2015/07/03 資料チェックコメント========= 現在では POP と IMAP は機能的にほぼ同じということを口頭で説明する サーバの負担軽減=>POPはメールがサーバから取り出すのでサーバに残りません. そのためメールBOX の容量を圧迫しない IMAP はサーバにメールを見に行くのでサーバにメールが残り容量を圧迫する ================= セキュリティを高めるために~→「この後説明しますが送ったメールが配送中に盗聴や改ざんを防ぐために 先週も出てきたSSLというものをメールに用いてメールを暗号化して通信することです →ここまではメールソフトを用いた場合を例に説明しましたが他の方法でメールを見る 場合だとちょっとメールを読む仕組みが異なります。その例としてWebmailを紹介します。 メリットとデメリット POP メリット:基本的に受信後はサーバーから削除されるので、受信端末が1つの場合はサーバーにメールが溜まらない デメリット:2つ以上の端末で「サーバーに残す」設定をしていても、同期するのは受信簿のみ。送信メールはその端末内だけに保存されるので、片方の端末で送信したメールは、もう片方の送信簿では見られない。 IMAP メ:送受信簿、ゴミ箱、下書きの全てが、全ての端末で同期する。 デ:メールは消さない限りサーバーに残り続けるので、特にサーバー容量が少ない場合などは定期的な削除が必要になる。 参照:http://manablog.dosuzuki.com/diary/post-1963/ セキュリティを高めるためにPOP over SSL, またはIMAP over SSL の利用が推奨

POP / IMAP / SMTP over SSL SSL / TLS (第 8 回参照) を通した POP / IMAP / SMTP プロトコル 通信内容をすべて暗号化する パスワードだけでなくメール本文も暗号化 POPs / IMAPs / SMTPs とも呼ばれる それぞれ 995 / 993/ 465 番ポートを使用 メーラとサーバによっては使用できないことがあるので注意 SSL はTCP を用いるプロトコル全般に使える

Webmail Web ブラウザでメールを閲覧, 送信するためのメールソフトウェア メールを見るためのプロトコルは HTTP 例 Web アプリケーションを用いて MUA と同等な機能を実装 メールを見るためのプロトコルは HTTP 例 Gmail, Yahoo! メール, Hotmail, ELMS mail など 補足 メーラ以外でのやりとりする場合の例 webサーバからメールサーバへの通信の際のプロトコルについて WebサーバにHTTPプロトコルでアクセスしてメールを見る Web→メールのプロトコルはIMAPなど... (http://e-mail.pc-beginner.net/mail/web_mail.html)

メールの構造 2015/07/03 資料チェックコメント ==== なんでメールの構造を知るべきかを説明する. メールは実は本文だけではない. ヘッダというものもあるんだぞ ============================== メールの構造について説明しますがその前に大事な事ですが、皆さんがふだん送受信しているメール、 中には画像が添付されていたり、前回やったHTMLを用いた趣向を凝らしたメールなどが送られてきたりしますが 実際にやり取りしているのはすべてテキスト形式のメールです。 送られてきたテキスト形式のものをメーラなどが読み込んで整った形にしているわけです. ここでは実際にやり取りされるテキストメールの構造について見て行きたいと思います

メールの構造 メールヘッダ 空白行 本文(ボディ) - 宛先,送信者,件名,経路等の情報 - メールヘッダと本文を分ける これだけみてもピンとこないとおもいますが この後実例をお見せします.

Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ 通常はメーラはFrom から下しか見えてない. 設定によって見える. 携帯電話は個々の部分が取られているが実際は存在する メールヘッダの具体例

他のメッセージから識別するためのもの. 決して重複してはならない。 Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 30 Jan 2004 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ 他のメッセージから識別するためのもの. 決して重複してはならない。 メールヘッダの具体例

送信エラー時など,そのエラーを 報告する宛先になるメールアドレス Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2005 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ 送信エラー時など,そのエラーを 報告する宛先になるメールアドレス メールヘッダの具体例

配送先のメールアドレス Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2005 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ 配送先のメールアドレス メールヘッダの具体例

このメールが経由してきたサーバ情報. 複数のサーバを経由してきたメールに は,いくつもの「Received:」がついている Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 30 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ このメールが経由してきたサーバ情報. 複数のサーバを経由してきたメールに は,いくつもの「Received:」がついている メールヘッダの具体例

Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2014 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ MIME のバージョン MIME(マイム:Multipurpose Internet Mail Extensions ) ある規格(US-ASCII) のテキストしか使用できない インターネットの電子メールでさまざまなフォーマッ トを扱えるようにする規格 インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネット ワーク上でやりとりされる電子メールで、各国語や 画像、音声、動画などを扱うための規格(eWords より) メールヘッダの具体例

内容の種類と文字コード Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ 文字コードは第 10 回参照 HTML 形式のメールだとPlain のところがhtml と記述されている 他にもimage/gif video/mpeg 等もある 内容の種類と文字コード メールヘッダの具体例

メール本文のエンコード方式 Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ 2015/07/03 資料っちぇくコメント ==== 上の文字コードに合わせて決まる数字という 来年度に向けて:ここの bit の説明は前回の文字コードの時にまとめてしてもらった方が良いと思う =========== このメールの本文はどんな風に変換してあります ということ 7 bit のテキストで送る ASCii コード(昔の共通コード. 使用できるのは英語のみ) では 英数字が128文字で 7bit ですんだ。そのときには1オクテットの1ビットは0で固定されて使用されていた. Iso-2022-jp は2バイト文字昔のメーラなどでも読めるように1バイト=7bit で書いているのでここでは 7bit となっている.  どうやっているかというと英数字は1バイトで表現して, 他は2バイトで表現している. 1バイトと2バイト区別はエスケープシーケンスで行っている もしcharset をSJIS 等に変える場合は1バイト=1オクテットで設定されている文字なので 8bit にする 他に ・8bit ・binary ・base64 ・quoted-printable がある メール本文のエンコード方式 メールヘッダの具体例

差出人のメールアドレス 簡単に偽装することができる Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2014 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ 差出人のメールアドレス 簡単に偽装することができる メールヘッダの具体例

宛先のメールアドレス Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ 宛先のメールアドレス メールヘッダの具体例

Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ メールの題名・件名 メールヘッダの具体例

メールの送信日時 Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ メールの送信日時 メールヘッダの具体例

メール作成に用いた ソフトウェア名 Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ メール作成に用いた ソフトウェア名 メールクライアントの種別 話し終わったところで「ここまでメールヘッダについて説明してきましたがこのヘッダはメールの環境によって書いてある順番が違うことがありますが ほぼこのようなことがヘッダには書いてあります. TSmtpClient は存在しない模様 メールヘッダの具体例

空白行 Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ 空白行 メールヘッダの具体例

本文 Message-id: <4E2E7E23.4020109@spamsource.zeon> Return-Path: <ma-kube@spamsource.zeon> Delivered-To: me@grey.ep.sci.hokudai.ac.jp Received: (qmail 16872 invoked by uid 1467); 31 Jan 2015 07:28:45 Received: from wickedrelay.com (HELO wickedrelay.com [xxx.xxx.xx.xx]) by grey.ep.sci.hokudai.ac.jp with SMTP id i0Q29oRl003847; Fri, 31 Jan 2015 07:28:42 +0900 (JST) Received: from spamsource.zeon (HELO spamsource.zeon [xxx.xxx.xxx.xxx]) by wickedrelay.com with SMTP id i0Q2A4lw004738; Fri, 31 Jan 2015 07:28:33 +0900 (JST) MIME-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit From: tsubo <ma-kube@spamsource.zeon> To: me@ep.sci.hokudai.ac.jp Subject: TsuBo !! Date: Fri, 31 Jan 2015 16:28:33 +0900 (JST) X-Mailer: TSmtpClient ver. 1.0 壺 買いませんか? あれはいい物です。 マ・クベ ではここでスパムやら、差出人偽装やら、壺買いませんかやら怪しい単語が出てきたところで ちょっとメールの安全に使うための仕組みについて話したいと思います. 本文 メールヘッダの具体例

メールに関するセキュリティ

メールに関するセキュリティ メールの偽装, 盗聴, 改ざんは実は簡単 偽装, 盗聴, 改ざんを無効化する策が必要 差出人を詐称 (なりすまし) 配送途中のネットワーク盗聴, 改ざん 偽装, 盗聴, 改ざんを無効化する策が必要 盗聴: 暗号化・復号 偽装, 改ざん: デジタル署名

暗号化・復号 配送中の盗聴の無効化のため, SSL/TLS を用いた暗号化・復号 鍵による暗号化・復号 秘密鍵暗号化方式 公開鍵暗号化方式 送信側 受信側 暗号化 復号 第三者が盗聴 できない!

秘密鍵暗号化方式 暗号化・復号に同じ一種の鍵 (秘密鍵) を使う 受信側の秘密鍵を送信者に渡す 合鍵を渡すようなイメージ 送信側 受信側 この鍵を 使ってね イメージ:家族に家の鍵を渡す感じ 送信側 受信側 秘密鍵

秘密鍵暗号化方式 暗号化・復号に同じ一種の鍵 (秘密鍵) を使う 受信側の秘密鍵を送信者に渡す 合鍵を渡すようなイメージ 送信側 受信側 秘密鍵で 暗号化 同じ秘密鍵で 復号 イメージ:家族に家の鍵を渡す感じ 送信側 受信側

公開鍵暗号化方式 暗号化・復号に異なる二つの鍵を使う. 公開鍵 秘密鍵 錠前を渡すイメージ 誰でも入手できる 鍵の持ち主は一人だけ 送信側 1 つの鍵だけで暗号化する方式は鍵をどうにかして渡さなければならない. もし鍵が盗まれたら危険であるので鍵を 2 つ使用する. ユーザーは自分自身の公開鍵と秘密鍵を持つ 自分の公開鍵で暗号化されたデータは, 自分の 秘密鍵でしか復号化できない. 秘密鍵は自分しか持っておらず, 公開鍵は 自分とやり取りをする 全ての相手が持つ 公開鍵の受け渡しには公開鍵の所有者を証明する電子認証基盤という仕組みを利用する 自分の情報(指名, メールアドレス, ) 送信側 受信側 公開鍵

公開鍵暗号化方式 暗号化・復号に異なる二種の鍵を使う. 公開鍵 秘密鍵 錠前を渡すイメージ 誰でも入手できる 鍵の持ち主は一人だけ 受信側 公開鍵で 暗号化 秘密鍵で復号 1 つの鍵だけで暗号化する方式はセキュリティ上危険であるので鍵を 2 つ使用する. ユーザーは自分自身の公開鍵と秘密鍵を持つ 自分の公開鍵で暗号化されたデータは, 自分の 秘密鍵でしか復号化できない. 秘密鍵は自分しか持っておらず, 公開鍵は 自分とやり取りをする 全ての相手が持つ イメージ:錠前を渡しておいて,それを開けることができる鍵を持っているのは自分だけ. 送信側 受信側

暗号化方式の比較 秘密鍵暗号化方式 公開鍵暗号化方式 メリット デメリット メリット デメリット 暗号化と復号の速度が速い 鍵の受け渡し時に厳重な管理が必要 通信相手毎に秘密鍵の管理が必要 メリット 公開用の鍵を用いるので受け渡しの管理をする必要がない 通信相手が増えても自分で管理する秘密鍵は 1 つだけで よい デメリット 暗号化・復号の速度が遅い 公開鍵暗号化方式と秘密鍵暗号化方式の速度の違い $ openssl speed で調べられる 秘密鍵 公開鍵 rsa 1024 bits 0.000155s 0.000011s (RSA 1024 bits で暗号化した場合) 左が秘密鍵暗号化方式の場合の処理速度, 右が公開鍵暗号化方式の場合の処理速度. 約15 倍遅い 処理バイト数や暗号化の仕方によってはさらに変わる

デジタル署名(電子署名) メールの送信者と, 送られたデータの改ざんがされ ていないことを証明する仕組み なりすまし無効化 ハッシュ値によって改ざんの有無の確認が可能 1 つの鍵だけで暗号化する方式はセキュリティ上危険であるので鍵を 2 つ使用する. ユーザーは自分自身の公開鍵と秘密鍵を持つ 自分の公開鍵で暗号化されたデータは, 自分の 秘密鍵でしか復号化できない. 秘密鍵は自分しか持っておらず, 公開鍵は 自分とやり取りをする 全ての相手が持つ イメージ:錠前を渡しておいて,それを開けることができる鍵を持っているのは自分だけ.

ハッシュ値によるデータの改ざんの確認 ハッシュ値 ハッシュ関数から導出されるデータを表現した数値 ハッシュ関数:任意の文字列をある数値に変換する関数 ハッシュ値から元の文字列を導くことはほぼ不可能 少しでも改ざんがあると値が変わる ここではすでに公開鍵暗号化方式でメールの送信はできているとする ハッシュ値による確認はすでに手に入れているメールが正しいかの確 認をする 送信側 受信側

ハッシュ値によるデータの改ざんの確認 ハッシュ値 ハッシュ関数から導出されるデータを表現した数値 ハッシュ関数:任意の文字列をある数値に変換する関数 ハッシュ値から元の文字列を導くことはほぼ不可能 少しでも改ざんがあると値が変わる ハッシュ関数で ハッシュ値を導出 A6DC8E03F・・・ 送信側 受信側 ハッシュ関数

ハッシュ値によるデータの改ざんの確認 ハッシュ値 ハッシュ関数から導出されるデータを表現した数値 ハッシュ関数:任意の文字列をある数値に変換する関数 ハッシュ値から元の文字列を導くことはほぼ不可能 少しでも改ざんがあると値が変わる ハッシュ値を送信者の秘密鍵で暗号化 秘密鍵で暗号化して元のデータに添付するところがデジタル署名を するところ なぜ送信者の秘密鍵なのか→送信者個人を特定するため。第三者が 知ることができない秘密鍵でハッシュ値を 暗号化して送信するため、データとハッシュ値の両方が改ざんされた ものを受信しても改ざんを検知できます。 送信側 受信側 A6DC8E03F・・・

ハッシュ値によるデータの改ざんの確認 ハッシュ値 ハッシュ関数から導出されるデータを表現した数値 ハッシュ関数:任意の文字列をある数値に変換する関数 ハッシュ値から元の文字列を導くことはほぼ不可能 少しでも改ざんがあると値が変わる 秘密鍵で暗号化して元のデータに添付するところがデジタル署名を するところ なぜ送信者の秘密鍵なのか→送信者個人を特定するため。第三者が 知ることができない秘密鍵でハッシュ値を 暗号化して送信するため、データとハッシュ値の両方が改ざんされた ものを受信しても改ざんを検知できます。 A6DC8E03F・・・ 送信側 受信側

ハッシュ値によるデータの改ざんの確認 ハッシュ値 ハッシュ関数から導出されるデータを表現した数値 ハッシュ関数:任意の文字列をある数値に変換する関数 ハッシュ値から元の文字列を導くことはほぼ不可能 少しでも改ざんがあると値が変わる 送信者の公開鍵で復号 秘密鍵で暗号化して元のデータに添付するところがデジタル署名を するところ なぜ送信者の秘密鍵なのか→送信者個人を特定するため。第三者が 知ることができない秘密鍵でハッシュ値を 暗号化して送信するため、データとハッシュ値の両方が改ざんされた ものを受信しても改ざんを検知できます。 送信側 受信側 A6DC8E03F・・・

ハッシュ値によるデータの改ざんの確認 ハッシュ値 ハッシュ関数から導出されるデータを表現した数値 ハッシュ関数:任意の文字列をある数値に変換する関数 ハッシュ値から元の文字列を導くことはほぼ不可能 少しでも改ざんがあると値が変わる ハッシュ関数で ハッシュ値を導出 秘密鍵で暗号化して元のデータに添付するところがデジタル署名を するところ なぜ送信者の秘密鍵なのか→送信者個人を特定するため。第三者が 知ることができない秘密鍵でハッシュ値を 暗号化して送信するため、データとハッシュ値の両方が改ざんされた ものを受信しても改ざんを検知できます。 A6DC8E03F・・・ 送信側 受信側 A6DC8E03F・・・ ハッシュ関数

ハッシュ値によるデータの改ざんの確認 ハッシュ値 ハッシュ関数から導出されるデータを表現した数値 ハッシュ関数:任意の文字列をある数値に変換する関数 ハッシュ値から元の文字列を導くことはほぼ不可能 少しでも改ざんがあると値が変わる 送信されたハッシュ値と比べる A6DC8E03F・・・ 同じなら改ざん されていない 秘密鍵で暗号化して元のデータに添付するところがデジタル署名を するところ なぜ送信者の秘密鍵なのか→送信者個人を特定するため。第三者が 知ることができない秘密鍵でハッシュ値を 暗号化して送信するため、データとハッシュ値の両方が改ざんされた ものを受信しても改ざんを検知できます。 受信者が持っている公開鍵で復号できるのは本当の送信者が持って いる秘密鍵で暗号化したものだけ なのでメールとハッシュ値両方改ざんしたものを受信してしまっても復 号できないので成りすましだとわかる 送信側 受信側 A6DC8E03F・・・

メール利用の際の注意

メール利用の際の注意・マナー(1) 相手の立場になって読み返す 最初に宛名を書き, 次に名乗る 機種依存文字を使わない 半角カタカナ,「①」,「℡」 , 「Ⅱ」など あまり大きなファイルを添付しない 北大の場合 10 Mb 以上のメールは送受信 できない HTML 形式のメールに注意 初期設定が HTML 形式の メーラがある 資源を圧迫する, メールを開くのに時間がかかる HTML が読み取れるとは限らない チェインメールつい最近では大震災があったので募金してくれなどのメールがはやった。さらに不特定多数に送ってくれと書いてあった←個々の部分がチェーンメール とか「コスモ石油千葉製油所の爆発により有害物質が拡散し、雨などと一緒に降るから、肌を露出しないように」というデマが流れた。実際はLPガスが流れただけだった

メール利用の際の注意・マナー(2) クレジットカード番号,暗証番号, パスワー ドなどを送らない 悪質なメールに注意 - 盗聴される恐れがある 悪質なメールに注意 スパムメール (迷惑メール) チェーンメール 詐欺メール 迂闊に信じない 特にフィッシング詐欺に注意 - ウイルスメール 添付ファイルを無闇に開かない URL は安易にアクセスしない ここで個人情報などを送らないなどは当たり前ですが、メールの中身を第三者に見られるのは嫌ですよね→それを防ぐためのしくみについて話します スパム 受信者の意向を無視して、無差別かつ大量に一括して送信されるメール フィッシング詐欺:社会的に信用のあるような偽のページに送られてそこに大切なパスワードなどを書いて盗まれてしまう詐欺 この行為は、悪意の第三者が会員制ウェブサイトや有名企業を装い、「ユーザーアカウントの有効期限が近づいています」や「新規サービスへの移行のため、登録内容の再入力をお願いします」などと、本物のウェブサイトを装った偽のウェブサイトへのURLリンクを貼ったメールを送りつけ、クレジットカードの会員番号といった個人情報や、銀行預金口座を含む各種サービスのIDやパスワードを獲得することを目的とする。また、DNS書き換えなどにより、正しいURLを入力しているのに偽のウェブサイトに誘導されてしまうファーミングという類似手法もある。その結果として架空請求詐欺や預金の引き下ろし・成り済ましなどに利用され、多重に被害者となってしまう、または間接的に加害者になってしまうケースも目立ってきている。

まとめ (1) メール配送のしくみ メールは本文だけではない クライアント (MUA) からメールサーバ (MTA) へメールを送信 使用プロトコル: SMTP 送信側のメールサーバ (MTA) から受信側のメールサーバ (MTA) へメール を送信 受信側のメールサーバ (MTA) はメールをメール BOX に仕分け 受信側のクライアント (MUA) がメール BOX からメールを取り出す (見る) 使用プロトコル: POP, IMAP メールは本文だけではない メールヘッダ:宛先,送信者,件名,経路等の情報 空白行: メールヘッダと本文を分ける 本文

まとめ (2) 暗号化・復号:盗聴を無効化する手段 デジタル署名: 偽装, 改ざんを発見する仕組み メールを送る際に気を付けること 秘密鍵暗号化方式:同じ一種の鍵 (秘密鍵) を使用 公開鍵暗号化方式:異なる二種の鍵 (公開鍵, 秘密鍵) を使用 デジタル署名: 偽装, 改ざんを発見する仕組み メールを送る際に気を付けること 読む人の立場に立って考える 個人情報を送らない 悪質なメールに注意 スパムメール, チェーンメール, 詐欺メール, ウィルスメール

実習編では・・・ 普段 MUA がやっていることを自分たちで体験 公開鍵暗号化方式を利用した暗号化・復号を実際 に体験 メールヘッダを作るところからすべて手動でメールを作 成してみよう 送り主も簡単に詐称できてしまう・・・ 公開鍵暗号化方式を利用した暗号化・復号を実際 に体験 GNU Privacy Guard (gpg) を用いて公開鍵・秘密鍵を 作って暗号化・復号をしてみよう

参考文献 (1) 情報セキュリティ入門 - デジタル署名:ITpro, Nikkei Business Publications, 2015 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060704/242422/ (訪問日: 2015/07/03) 古くて新しい、電子メール暗号化対応とその手法 - @IT, ITmedia Inc, 2015, http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/rensai/mailsec04/mailsec01.html メール受信方式は、POPとIMAP、どっちが便利?,まなぶろぐ。| デザインオフィススズキ , 2014,  http://manablog.dosuzuki.com/diary/post-1963/   (訪問日: 2015/07/03)

参考文献 (2) IMAPとPOPの違いを比較してみた。メリットデメリットは?,ケンズニュース~旬で話題の時事ニュース分かりやすくまとめました!, 2015, http://kensnews.net/?p=604 (訪問日: 2015/07/03) IT用語辞典 e-Words, 株式会社インセプト, 2015, http://e-words.jp/ 一般財団法人日本情報経済社会推進協会 電子署名・認証センター, JIPDEC, 2015, http://esac.jipdec.or.jp/index.html (訪問日: 2015/07/03) Email_client, Wikipedia, 2015 https://en.wikipedia.org/wiki/Email_client (訪問日: 2015/07/07)

参考文献 (3) メールの送受信を暗号化するPOP3s/IMAP4s/SMTPs(over SSL)とは - @IT, , ITmedia Inc, 2015, http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/973mailovssl/mailovssl.html (訪問日: 2015/07/07) OpenSSL日本語サイト: The Open Source toolkit for SSL/TLS, The OpenSSL Project, 1999 http://www.infoscience.co.jp/technical/openssl/ (訪問日: 2015/07/07) ネットワークプログラミングの基礎知識, 68user, 2007, http://esac.jipdec.or.jp/index.html (訪問日: 2015/07/03)

参考文献 (4) 共通鍵暗号方式, CapmNetwork, 2015 http://capm-network.com/?tag=%E5%85%B1%E9%80%9A%E9%8D%B5%E6%9A%97%E5%8F%B7%E6%96%B9%E5%BC%8F (訪問日: 2015/07/07) 3分間 NetWorking, 3 Minutes Networking, 2002, (訪問日: 2015/07/07) http://www5e.biglobe.ne.jp/%257eaji/3min/index.html