オンエンテーション・教科「情報」の概要 情報科教育法 1回目 2004/4/17 太田 剛
目次 1.教科「情報」の概要 2.特徴と教師に望まれること 3.教育の情報化・情報教育をとりまく環境 4.1年間の授業について
1.教科「情報」の概要 数学とダブル免許の人はお得です。
新しい教科「情報」 平成15年度から高等学校で実施される普通教科「情報A,B,C」 目標:すべての生徒に対し、情報社会に主体的に対応するために社会人として必要な能力と態度をそだてなければならない。 IT(情報技術)の授業ではない。 (この授業は情報科教員免許をとるために必要な単位)
教科「情報」の学習目標 ◎ ○ 情報活用の 実戦力 情報の科学的 な理解 情報社会に 参画する態度 情報および情報技術を活用するための知識と技能の修得を通して ◎ 情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに、 社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ、 情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。 ○
具体的な学習内容例 マルチメディア絵本を作成する。 音楽CDの違法コピーの是非について討議する。 Web上で違法商法を見つける。 具体的な学習内容例 マルチメディア絵本を作成する。 音楽CDの違法コピーの是非について討議する。 Web上で違法商法を見つける。 最も適した携帯電話の契約方法を見つける。 バーチャルな会社を運用する。 パソコンを組み立てる。 ロボットのコントロールをしてみる。 マクドナルトの適切なバイトの人数をシミュレーションしてみる。
2.特徴と教師に望まれること かなり大変です。
教科「情報」の特徴 いままで経験のない教科 技術進歩にあわせて流動性のある内容 他の教科、下位の学校との連動 教科「情報」の特徴 いままで経験のない教科 技術進歩にあわせて流動性のある内容 他の教科、下位の学校との連動 情報を教える - コンピュータやインターネットを教えるのではない 幅広い内容、幅広い技術ベース 実習が多い。座学・講義ではない。
教科「情報」の特徴 例1 技術進歩にあわせて流動性のある内容 「家庭にコンピュータを欲しいと思う人などいる訳がない。」 教科「情報」の特徴 例1 技術進歩にあわせて流動性のある内容 http://www.page.sannet.ne.jp/mnagai/msj/openmind.htm 「640Kもあれば、誰でも十分だろう。」 「恐らく世界中のコンピュータ市場の規模は、5台だろう。」 「家庭にコンピュータを欲しいと思う人などいる訳がない。」 --- ビル・ゲイツ、1981 --- トーマス・ワトソン、IBM会長、1943 -- ケン・オルソン、Digital Equipmentの創設者・社長・会長、1977
教科「情報」の特徴 例2 他の教科、下位の学校との連動
教科「情報」の特徴 例3 情報を教える
教科「情報」の特徴 例4 実習が多い。座学・講義ではない。
教科「情報」教員免許状の特徴 普通教科「情報A,B,C」が担当できる 専門教科「情報」が担当できる 担当しなきゃいけない? 教科「情報」教員免許状の特徴 普通教科「情報A,B,C」が担当できる 専門教科「情報」が担当できる 担当しなきゃいけない? 他の教科からの転換、新規教員 採用状況
教科「情報」の教員に要求されること (1)3年たつと教える内容・技術が変わる世界 (2) ベースと、変化を覚える能力 教科「情報」の教員に要求されること (1)3年たつと教える内容・技術が変わる世界 (2) ベースと、変化を覚える能力 ・インターネット、コンピュータ技術 ・プログラミング技術 ・著作権、公開条例などの知識 ・コミュニケーション、交流 ・デザインやシステム設計 ・問題解決とプロジェクト能力 (3) 教師自身の「情報」能力と指導能力 × 記憶力 ○ 思考力 ○体で思える学習
参考:専門教科「情報」の共通分野科目 情報産業と社会 2~4 単位 情報化と社会 情報化を支える科学技術 情報と表現 情報活用とメディア 情報活用の基礎 情報発信の基礎 モデル化とシミュレーション モデル化とその解法 現象のモデル化とシミュレーション 課題研究 調査、研究、実験 作品の制作 産業現場等における実習 職業資格の取得 情報実習 4~8 基礎的な情報実習 システム設計・管理に関する実習 マルチメディアに関する実習
専門教科「情報」のシステム管理・運営分野科目 アルゴリズム 2~4 単位 数値計算の基礎 データの型とデータの構造 整列 探索 データベースの概要 情報システムの開発 2~4単位 情報システムの概要 情報システムの設計 ソフトウェアテスト 運用保守 ネットワークシステム ネットワークの基礎 ネットワークの構築 ネットワークの運用と保守 ネットワークの安全対策
専門教科「情報」のマルチメディア分野科目 コンピュータデザイン 2~4単位 造形表現の基礎 コンピュータデザインの基礎 コンピュータデザインの基本要素と構成 図形と画像の処理 図形の表現 画像のデジタル化 画像の変換と合成 マルチメディア表現 2~6単位 静止画の設計と表現 動画の設計と表現 音・音楽の設計と表現 作品制作
教育の考え方が大きく変わります 個人と地球のサバイバル 3.教育の情報化・情報教育をとりまく環境 教育の考え方が大きく変わります 個人と地球のサバイバル
学習指導要領の改訂と教科「情報」 改訂のポイント -今回の改訂の基本的なねらい- 学習指導要領の改訂と教科「情報」 改訂のポイント -今回の改訂の基本的なねらい- 平成10年7月の教育課程審議会答申を受けて,完全学校週5日制の下で,「ゆとり」の中で「特色ある教育」を展開し,幼児児童生徒に自ら学び自ら考える[生きる力]を育成。 特に,次の点を重視。
(1) 豊かな人間性や社会性,国際社会に生きる日本人としての自覚を育成すること。 (2) 自ら学び,自ら考える力を育成すること。 (3) ゆとりのある教育活動を展開する中で,基礎・基本の確実な定着を図り,個性を生かす教育を充実すること。 (4) 各学校が創意工夫を生かし特色ある教育,特色ある学校づくりを進めること。 「総合的な学習の時間」、外国語教育、問題解決能力、情報活用能力、開かれた学校、学区制度廃止、絶対評価…..
学習理論の推移 行動主義 (Skinner) Form the Behavior (Human is the machine) プログラム学習 認知主義 (Piaget) Acquire the Knowledge (Human has inherited capability of learning) (仮説検証学習) 構成主義 (Bruner) Construct the Knowledge (Knowledge in life -> Knowledge of science ) 問題解決学習. 状況論 (Lave) Leaning in the Community (human learns among people) 協同作業 Copyright 2002 GO OTA
新しい学力観と教育方法の改善課題 教育の個性化、情報化・国際化 新しい学力観 21世紀に生きる子供像 ・関心・意欲・態度 ・思考力・判断力・表現力 ・自己学習力 ・主体性 ・情報能力 ・メディア・リテラシー ・企画力、立案力 ・社会の変化に対応する ・自ら変化を生み出すことによって自己表現する ・自己表現と合意形成を通じて多様な共同制作 ・価値観と文化の多様性を認め協調を推進する
きちんと授業に出ていて、試験・課題をやれば、単位でます。 1年間の授業について きちんと授業に出ていて、試験・課題をやれば、単位でます。
単位について 前期は 後期は 出席点も重視する。 下記の資格取得者は加点 情報処理資格(初級シスアド除く) CG検定 単位について 前期は 後期は 出席点も重視する。 下記の資格取得者は加点 情報処理資格(初級シスアド除く) CG検定 教育情報化コーディネーター
授業内容:前期 講義および小テスト中心 主として授業に必要な知識の習得 (他の教職科目の補足)
授業内容:後期 プロジェクト・実習
梵天丸
授業設計プロジェクト スケジュール案 11/16 11/23 11/30 12/07 12/14 12/21 計画 発表会 情報収集・分析 単元案 授業案 教材作成 発表準備 M1 11/20 M2 12/10 M3 12/17 M4 12/28 Copyright 2002 GO OTA
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