移動体におけるネットワーク構築 ~航空機を例に~ 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 太田宏佑(80331363) 岡村春香(80233234) 徳原徹 (80131975)
1.はじめに ネットワークの設計というものは、固定された構造物に限ったものではない 移動する構造物においても、ネットワークの要求はあるはず 移動する構造物として、乗り物についてネットワークの設計を試みる
2.場所 乗り物の例として、航空機を設定 空からの授業中継が目標 日本航空 ボーイング777型機 ボーイング社の最新鋭の機材 日本航空 ボーイング777型機 ボーイング社の最新鋭の機材 定員は350人程度
3.現地からのネットワーク コネクションバイボーイング(CBB)の技術 下り 5Mbps 上り 1Mbps 機内で有線LAN・無線LANによる接続可能 日航は2004年12月から一般サービス開始 (サービス料は1フライト20~30ドル)
4.ネットワークの設計 機内から地上の日航のサーバを経由して、大学のサーバに動画を送信 大学のサーバが一般に動画配信する 機内からは1Mbpsでデータが地上に行く 地上では公衆インターネット網を利用 大学のネットワークは50Mbps程度を想定 機内のネットワークは有線LANで構成 機器は中継のたびに航空機に積むとする
5.アプリケーションの想定 WMV(Windows Media Video)を利用 ユーザはWindows Media Playerを利用して動画を見る 動画のレートは256kbpsとし、200人程度まで閲覧が可能
6.設計図 1.動画送信 50Mbps 公衆インターネット網 地上日航サーバ 大学サーバ 1Mbps 2.動画再配信 256kbps 航空機 ユーザクライアント 100Mbps SOIスタッフ ルータ ビデオ端末
7.予算 航空機ネットワークの貸切に係る費用 およそ1回30万円(サービス100人分として) ネットワーク機器および端末に係る費用 航空運賃 およそ1回30万円(サービス100人分として) ネットワーク機器および端末に係る費用 ルータ2万円(NTT-MEMN8300) デジタルビデオカメラ15万円(ソニーDCR-PC300K) 地上と機内の端末2台40万円(富士通FMVC70GV) LANケーブル50m分1万円(エレコムLD-CTFS) 航空運賃 日航・SOI共同企画として無料にしてもらう
8.おわりに 「SOI初!空からの授業中継」を実現させるネットワークを設計した 移動体からの通信は、特に上り回線の速度が低く、動画のやり取りは難しかった 今後、携帯電話などの無線通信の発達で、様々な移動体からの動画配信が可能となりそう