NPO法人1to1の活動について ~人が「はたらく」ということ

Slides:



Advertisements
Similar presentations
船橋市における小型家電製品リサイクルの 取り組みについて NPO法人1 to 1 障害福祉サービス事業所 わさび 主任支援員 土屋 基.
Advertisements

~発達に課題のある青年たちの就労支援について考える~
平成28年度 就労支援部会活動計画 1 1 就労支援部会 2 就労支援の課題 3 平成28年度活動計画
平成26年度大阪府通所支援事業者育成事業 事業所アンケート結果
はたらくと作業所と私 NPO法人1to1 武井 剛.
アントレプレナーシップ入門 ベンチャーの創造を学ぶ
仙台防災枠組の実施に向けて 海外の災害・東日本大震災から生まれた広域復興トークライブ 仙台防災未来フォーラム
ノーマライゼーションかしわプラン策定に向けた基礎調査について
Future Dream Achievement
資料3 事例紹介(抜粋) プロフィール(抜粋) 1.氏名・性別・年齢: T.Tさん 男性 22歳
※自分のストレングスと事業所のストレングスをそれぞれ枠の中に書いてください。
NPO法人 北海道地域ケアマネジメント ネットワーク(通称:北海道CMネット) こんにちは です ◆事務所◆ 札幌市中央区南8条西2丁目
生きがいのもてる高齢者が イキイキと暮らす上田市へ
精神障がい者・発達障がい者の職場定着につながる採用のポイント
課題整理表 資料10 次期狛江市障害者計画・ 障害福祉計画策定に向けた この課題整理表は、 ①国が示した障害福祉計画に係る基本指針
障害者の職業能力調査 ~その実態と今後の方向~
地域包括支援センター 初任者研修 定員 50名 研修 内容 土屋 幸己 H27年度 講 師 日 時 会 場 対象者 参加料 主 催 後 援
障害のある人の相談に関する調整委員会の設置
総合学科における インターンシップの取り組み
八王子にある、ちょっと変わった印刷会社のお話し
エコメッセ2015inちば 船橋夏ボランティア体験
岐阜圏域 精神障がい者 就労支援セミナー ~障がいのある方の「働きたい」を実現するために~
サマリアシェイクハンズ 6月企画 日時 6月13日(月)17:30~20:30予定 場所 サマリアハウス社会適応室
重症心身障害児者等 支援者育成研修テキスト 5 ライフステージにおける支援① 各ライフステージにおける 相談支援に必要な視点
手話言語に関する部会について 西脇市障害者地域支援協議会 事務局会議 障害福祉関係者会議 事業所連絡会 サポートノート関係会議
地域円卓会議普及セミナー 事例報告① 大口町職員協働研修
「就労支援に係る相談支援機関」 障害者就業・生活支援センター 障がい者 自立・安定した職業生活の実現 雇用と福祉のネットワーク 福祉施設等
事例紹介(抜粋) ・特別支援学校高等部卒業後、近隣のB事業所へ2年通うが、トラブルを起こし、平成25年4月に退所。現在まで自宅で過ごしている。1か月経過した頃から「外出したい」と言うようになり、やり取りの中で不安定になる様子も見られ始め、支援に限界を感じ始めた。母が市役所へ相談。市役所は計画相談の対象として、市内のC相談支援事業所に計画相談の依頼を行う。C相談支援事業所はMさん・母と数回面接を実施し、サービス等利用計画を作成。Mさんの特別支援学校の同級生が3名いるK生活介護事業所を日中支援の場として調整を
A型事業所の利用者サービスの質を高めるために ~「はたらくNIPPON!計画」 A型フォーラムin福岡~
福祉サービス部会 平成27年度 活動計画(案) 岡山南障がい者相談支援センター 村上 眞 平成28年6月10日
すまい いりょう・いきがい かいご  でつながる植木町 2018年 2月21日 植木町地域支援すいか倶楽部 すいか倶楽部.
ネットワークの必要性 とメリット 「はたらくNIPPON!計画」A型フォーラム in福岡 平成29年9月2日(土)
ココシルこまえ バリアフリーナビ 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 バリアフリーナビ 誕生の キッカケ
若年性認知症支援コーディネーター設置等事業
西武池袋線「大泉学園」駅北口より徒歩約5分
大網白里まちづくりサポートセンター 平成21年4月開所.
「インターンシップ in 協同組合」のあゆみ
地域ネットワークを構築 相談支援事業が核 甲賀地域障害児・者サービス調整会議(甲賀地域自立支援協議会)の運営 図3 約80機関で構成
「郡上市市民協働センター ってどんなところ?」
事例を読んで、事前にポイントを記入してください。
日本障がい者サッカー連盟(JIFF)の設立
就労支援におけるネットワークの必要性とメリット
千葉県消費者団体ネットワーク強化・活性化事業
大分県「協育」ネットワーク協議会 (資料)*繋がろう!「私たち」*創ろう!「私たちのまち」情報提供者募集中 =大分県『協育』ポータル=
公益社団法人 日本青年会議所 道徳教育推進委員会 おや どう 今日からやれる親道.
人生 年時代を 楽しんで生きる 100 試作品 ●●市●●在住 ●●さんの場合 わかりやすく、 地域活動のリアリティを もたせるために、
自立支援協議会総会の実施、部会の報告等も含めて地域の現状を全体で確認する場。
ちばしんきんコラボ産学官(千葉信用金庫) (一社)千葉県中小企業診断士協会 ㈱wash-plus ㈱ツインズ ㈱BAN-ZI
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成③ 重症心身障害児者等の ニーズ把握事例 ~久留米市のコーディネートの現状~
平成28年度宮城県地域生活支援拠点整備推進事業補助事業 障害者の高齢化・重度化や「親亡き後」を見据えて
患者・市民の生活を知る  ~鈴木信行~ 年7月.
福岡県教育センター ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 研修担当の先生へ ※ ※ ※ ※ ※ ※
就業支援 実践研修 のご案内 平成30年度 沖縄エリア 受講料 無料 日 程 会 場 那覇第2地方合同庁舎1号館大会議室 定 員
大阪市の依存症対策 現状と課題 H29事業 共通 アルコール依存 薬物依存 ギャンブル等依存 治療が長期間に及ぶ-薬物治療の効果は限定的
発 達 障 が い 児 者 支 援 に 関 す る 主 な 取 組 平成30年度当初予算 218,554千円
障がい者多数雇用事業所サポート事業 【大阪府商工労働部雇用対策課】
発 達 障 が い 児 者 総 合 支 援 事 業 平成29年度予算 218,128千円
就労継続支援B型事業所の工賃向上に向けた取組みについて
妊産婦と子どもを タバコの害から守るために ー青森県看護協会 助産師職能委員会の取り組みからー
セカンドチャンス!はどんな団体? セカンドチャンス!は、少年院出院者が経験と希望を分かち合い、仲間として共に成長することを目的とした団体です。
若年性認知症の人への支援 若年性認知症支援コーディネーター これらの支援を一体的に行うために を各都道府県に配置
自殺対策基本法(振り返り) 資料4 基本理念(第2条)
大阪ハートフル基金 ◆ 平成30年 事業報告 ◆ 大阪府商工労働部 雇用推進室 障がい者の働く場と機会を広げるため、府民や企業の
より多くの若者が活躍できるために ー若者就労支援現場の課題からー
【参考】民間有識者からの主な意見について
あいサポート条例(愛称)素案の概要 1 制定の目的 2 条例案の内容
就業支援 実践研修 のご案内 令和元年度 近畿エリア 日 程 受講料 無料 会 場 CIVI研修センター新大阪東 定 員 40名 40名
大津市自立支援協議会人材育成部主催 大津合同中堅研修 「中堅さん!一緒に学ぼう!2018」 私の研修ネタ ~高齢者虐待防止研修の場合~
特別支援教育総合推進事業 特別支援教育 推進員 高等学校 1(新)特別支援教育総合推進事業【4,752千円】 県教育委員会 特別支援学校
桜街道251プロジェクト ~グリーンラインの桜を守る~
Presentation transcript:

NPO法人1to1の活動について ~人が「はたらく」ということ 平成24年12月17日 NPO法人1to1理事長  就労継続支援(B型)事業所 あくあ 施設長 武井 剛

1to1とは 理念 ・・・ 障がいのある人も・ない人も、地域の中で共に 暮らす一人一人の人間として、【1対1】の関係 を大切に育むこと。 使命 ・・・ その「人」が、地域の中で果たすべき役割やある べき姿を見出し(あるいは創造し)、その役割等を 通じて、社会と、そして自分自身と向き合うことに 寄り添い、共に悩み考え、「成長」してゆくこと。 設立 ・・・ 平成20年3月 所在地 ・・・ 千葉県船橋市

1to1のあゆみ ① ・平成20年3月 NPO法人設立 ・平成20年4月 ワーカーズハウスぐらす開設 (多機能型事業所 定員30名) ※㈱ふくしねっと工房による運営。 5月 「リサイクルショップあくあ」開店 ※ぐらすの作業分場として運営。 ・平成21年2月 「ぶろっさむ」開所(習志野市実籾) 5月 「あくあ」開所(船橋市前原西) 6月 あくあ開設(店+「あくあ」+「ぶろっさむ」) (就労継続支援B 型事業所 定員20名)

1to1のあゆみ ② ・平成22年 9月 「あくあ」移転(前原西⇒前原東) ※利用希望者の増加を踏まえて。 ・平成23年 6月 「わさび」開所(前原東) ※地域からの仕事ニーズに応えるべく、 「あくあ」の外作業チームが独立。 ・平成24年10月 「ぶろっさむ」拡張 ※将来的な新規事業の展開を見据え、 同一建物内にもう1部屋を契約。 12月 「あくあ」再移転(前原東⇒前原西) ※初心に戻り、お店との連携を強化。

組織図 (H24年12月現在) ■1to1事務所(=「リサイクルショップあくあ」) ■障害福祉サービス事業所 あくあ 船橋市前原西5丁目(JR津田沼駅から徒歩14分) ■障害福祉サービス事業所 あくあ ~その実態は、<地域点在型>の小規模事業所(=作業所)の集合体。 あくあ (利用定員12名) 船橋市前原西7丁目(前原駅から徒歩5分) わさび (利用定員12名) 船橋市前原東3丁目(前原駅から徒歩3分) ぶろっさむ① (利用定員10名) 習志野市実籾1丁目(実籾駅から徒歩1分) ぶろっさむ② (利用定員 6名) ※同じ建物内の別室にて、就労移行支援事業   の実施を検討中。

各事業所の特徴 (あくあ) ・生活に<うるおい>を。ちょっと立ち止まり、水分補給を。 ・中途障がいを抱えた方が利用者の中心。 (身体障がい・高次脳機能障がい・精神障がい等) ・40代以上で、他の疾病・障がいを重複している方が多い。 (生活習慣病・感染症・更年期障がい・認知症など) ・社会生活へ向けたリハビリ(リスタート)の場、あるいは、 社会との接点を維持するための<窓口>としての作業所。 ・家族の高齢化。家族機能の弱体化、解体化。 ⇒家族支援・生活支援の必要性。

各事業所の特徴 (わさび) ・名前の由来は・・・?(テキト―につけた感は否めない 笑) ・知的障がい・広汎性発達障がいを抱えた仲間たち。 ・市内の特別支援学校卒業生と高等教育機関を経験した 就労未経験者とが合流。 ・情報化社会の申し子たち。(携帯端末でネット検索、DS でブログ開設、仲間同士メールで情報共有) ・出口を求めてうごめくエネルギーと、未熟なこころ。 ・リアルな現実、厳しい実社会の壁。 ・みんなでいっしょに<成長(成熟)>しよう。そして、もっと 広い世界へ飛び立とう。そんなボクたちの水耕栽培の場。

各事業所の特徴 (ぶろっさむ) ・習志野の地に咲いた、かなり個性的な「花」たち。 ~ぐらすルーツ(草の根)による緩やかな連帯と孤立(独立)。 ・<こだわり>の強い仲間たち。ピースフルに、我が道を往く。 ・重度の知的障がいを抱えた仲間を軽度の仲間が支えながら、 共に協力して仕事をする。(チームで動いた方がはかどる!) ・<働く>ことは、個人の身体表現であり、地域への啓発活動。 ~あの町・この町で、道のど真ん中を、胸を張って練り歩く。 習志野・千葉・船橋・八千代・佐倉・・・仕事の依頼は断らない。 ・しっかり働き、がっつり遊ぶ!(親孝行も忘れないでね!)

こんな仕事をお請けしています① ・チラシ・新聞類のポスティング ・配達・配送業~牛乳や健康食品の個配(ルート配送) ・地域のお宅や空き地・駐車場などの草むしり、樹木の剪定 ・不用品(リサイクル品)の回収 ・アパート共用部の定期点検・清掃 ・ハウスクリーニング(お掃除屋さんとのコラボ) ・自動車の研磨・ポリマーコーティング(車屋さんとのコラボ) ※現在、休止中。 ・チラシの印刷(白黒のみ、A3サイズまで) ・小型家電(パソコンなど)の引き取り、解体作業 ・郵送物の封入などの内職的な作業

こんな仕事をお請けしています② ~ぐらすグループの仲間たちのお仕事 ・「ぐらす」の便利屋さん(本格的な何でも屋さんです) ・「ぐらす」の解体屋さん(ガスメーターの解体など) ・「るっこら」のお菓子製造(Pケーキ、クッキー、フロランタンなど) ・「ろーざ」の自転車ノ-パンクタイヤ施工(災害対策に) ・「ローズマリー(仮称)」のパン製造 ※平成25年以降 ・「なゆたぐりん」のカステラ製造(浦安名物を目指しています) ・「居酒屋みんと」(レクリエーション、飲み二ケーションの提供)  ☆その他、様々なお仕事にチャレンジしています!

NPO法人1to1の就労支援について ・実は、不得意な分野です。(小規模事業所の弱み) ・これまでに一般就労を果たした利用者は、2名のみ。 ・どちらも、<ご縁>(学校・他団体からの紹介)がきっかけ。 ・だから、これからも<ご縁>を求めて、地域で活動する 諸団体とのネットワークを大切にしたいと思っています。 - 高根台つどいの家ユニバーサル就労ワークショップ - ユニバーサル就労ネットワークちば(運営委員) - 習志野市自立支援協議会(就労支援部会 部会長) - 地域意見交換会への参加(船橋市・習志野市)

最後に~「はたらく」を考える~ ・「働く」ことは、「はたらく」(傍を楽にする)ことだという。 ・人は一人では生きてゆけない。故に、人は「はたらく」ことを通じ て、「他者」と出会い・繋がることを求める。そして、「出会い」を 通じて、人は、「自分」が何者であるのか?「自分」が「他者」に 対して何をなし得るのか?ということを、学ぶ(事後的に気付く)。 ・その「気付き」は、人が人間的な成長・成熟を遂げ、「人間関係」 の幅を広げ・質を深めてゆくための契機となりうる。 ・障がいのある/なしは、そこにおいては、関係ない。人が「人」と して生きること。そのことの根本に、「はたらく」ということがある のだということ。 ・私たちは、「はたらく」ことを欲するすべての人達を応援したい。 何故なら、私たちもまた、「はたらく」ことを通じて、今・この場所 に存在している一人一人の人間なのだから。