NPO法人1to1の活動について ~人が「はたらく」ということ 平成24年12月17日 NPO法人1to1理事長 就労継続支援(B型)事業所 あくあ 施設長 武井 剛
1to1とは 理念 ・・・ 障がいのある人も・ない人も、地域の中で共に 暮らす一人一人の人間として、【1対1】の関係 を大切に育むこと。 使命 ・・・ その「人」が、地域の中で果たすべき役割やある べき姿を見出し(あるいは創造し)、その役割等を 通じて、社会と、そして自分自身と向き合うことに 寄り添い、共に悩み考え、「成長」してゆくこと。 設立 ・・・ 平成20年3月 所在地 ・・・ 千葉県船橋市
1to1のあゆみ ① ・平成20年3月 NPO法人設立 ・平成20年4月 ワーカーズハウスぐらす開設 (多機能型事業所 定員30名) ※㈱ふくしねっと工房による運営。 5月 「リサイクルショップあくあ」開店 ※ぐらすの作業分場として運営。 ・平成21年2月 「ぶろっさむ」開所(習志野市実籾) 5月 「あくあ」開所(船橋市前原西) 6月 あくあ開設(店+「あくあ」+「ぶろっさむ」) (就労継続支援B 型事業所 定員20名)
1to1のあゆみ ② ・平成22年 9月 「あくあ」移転(前原西⇒前原東) ※利用希望者の増加を踏まえて。 ・平成23年 6月 「わさび」開所(前原東) ※地域からの仕事ニーズに応えるべく、 「あくあ」の外作業チームが独立。 ・平成24年10月 「ぶろっさむ」拡張 ※将来的な新規事業の展開を見据え、 同一建物内にもう1部屋を契約。 12月 「あくあ」再移転(前原東⇒前原西) ※初心に戻り、お店との連携を強化。
組織図 (H24年12月現在) ■1to1事務所(=「リサイクルショップあくあ」) ■障害福祉サービス事業所 あくあ 船橋市前原西5丁目(JR津田沼駅から徒歩14分) ■障害福祉サービス事業所 あくあ ~その実態は、<地域点在型>の小規模事業所(=作業所)の集合体。 あくあ (利用定員12名) 船橋市前原西7丁目(前原駅から徒歩5分) わさび (利用定員12名) 船橋市前原東3丁目(前原駅から徒歩3分) ぶろっさむ① (利用定員10名) 習志野市実籾1丁目(実籾駅から徒歩1分) ぶろっさむ② (利用定員 6名) ※同じ建物内の別室にて、就労移行支援事業 の実施を検討中。
各事業所の特徴 (あくあ) ・生活に<うるおい>を。ちょっと立ち止まり、水分補給を。 ・中途障がいを抱えた方が利用者の中心。 (身体障がい・高次脳機能障がい・精神障がい等) ・40代以上で、他の疾病・障がいを重複している方が多い。 (生活習慣病・感染症・更年期障がい・認知症など) ・社会生活へ向けたリハビリ(リスタート)の場、あるいは、 社会との接点を維持するための<窓口>としての作業所。 ・家族の高齢化。家族機能の弱体化、解体化。 ⇒家族支援・生活支援の必要性。
各事業所の特徴 (わさび) ・名前の由来は・・・?(テキト―につけた感は否めない 笑) ・知的障がい・広汎性発達障がいを抱えた仲間たち。 ・市内の特別支援学校卒業生と高等教育機関を経験した 就労未経験者とが合流。 ・情報化社会の申し子たち。(携帯端末でネット検索、DS でブログ開設、仲間同士メールで情報共有) ・出口を求めてうごめくエネルギーと、未熟なこころ。 ・リアルな現実、厳しい実社会の壁。 ・みんなでいっしょに<成長(成熟)>しよう。そして、もっと 広い世界へ飛び立とう。そんなボクたちの水耕栽培の場。
各事業所の特徴 (ぶろっさむ) ・習志野の地に咲いた、かなり個性的な「花」たち。 ~ぐらすルーツ(草の根)による緩やかな連帯と孤立(独立)。 ・<こだわり>の強い仲間たち。ピースフルに、我が道を往く。 ・重度の知的障がいを抱えた仲間を軽度の仲間が支えながら、 共に協力して仕事をする。(チームで動いた方がはかどる!) ・<働く>ことは、個人の身体表現であり、地域への啓発活動。 ~あの町・この町で、道のど真ん中を、胸を張って練り歩く。 習志野・千葉・船橋・八千代・佐倉・・・仕事の依頼は断らない。 ・しっかり働き、がっつり遊ぶ!(親孝行も忘れないでね!)
こんな仕事をお請けしています① ・チラシ・新聞類のポスティング ・配達・配送業~牛乳や健康食品の個配(ルート配送) ・地域のお宅や空き地・駐車場などの草むしり、樹木の剪定 ・不用品(リサイクル品)の回収 ・アパート共用部の定期点検・清掃 ・ハウスクリーニング(お掃除屋さんとのコラボ) ・自動車の研磨・ポリマーコーティング(車屋さんとのコラボ) ※現在、休止中。 ・チラシの印刷(白黒のみ、A3サイズまで) ・小型家電(パソコンなど)の引き取り、解体作業 ・郵送物の封入などの内職的な作業
こんな仕事をお請けしています② ~ぐらすグループの仲間たちのお仕事 ・「ぐらす」の便利屋さん(本格的な何でも屋さんです) ・「ぐらす」の解体屋さん(ガスメーターの解体など) ・「るっこら」のお菓子製造(Pケーキ、クッキー、フロランタンなど) ・「ろーざ」の自転車ノ-パンクタイヤ施工(災害対策に) ・「ローズマリー(仮称)」のパン製造 ※平成25年以降 ・「なゆたぐりん」のカステラ製造(浦安名物を目指しています) ・「居酒屋みんと」(レクリエーション、飲み二ケーションの提供) ☆その他、様々なお仕事にチャレンジしています!
NPO法人1to1の就労支援について ・実は、不得意な分野です。(小規模事業所の弱み) ・これまでに一般就労を果たした利用者は、2名のみ。 ・どちらも、<ご縁>(学校・他団体からの紹介)がきっかけ。 ・だから、これからも<ご縁>を求めて、地域で活動する 諸団体とのネットワークを大切にしたいと思っています。 - 高根台つどいの家ユニバーサル就労ワークショップ - ユニバーサル就労ネットワークちば(運営委員) - 習志野市自立支援協議会(就労支援部会 部会長) - 地域意見交換会への参加(船橋市・習志野市)
最後に~「はたらく」を考える~ ・「働く」ことは、「はたらく」(傍を楽にする)ことだという。 ・人は一人では生きてゆけない。故に、人は「はたらく」ことを通じ て、「他者」と出会い・繋がることを求める。そして、「出会い」を 通じて、人は、「自分」が何者であるのか?「自分」が「他者」に 対して何をなし得るのか?ということを、学ぶ(事後的に気付く)。 ・その「気付き」は、人が人間的な成長・成熟を遂げ、「人間関係」 の幅を広げ・質を深めてゆくための契機となりうる。 ・障がいのある/なしは、そこにおいては、関係ない。人が「人」と して生きること。そのことの根本に、「はたらく」ということがある のだということ。 ・私たちは、「はたらく」ことを欲するすべての人達を応援したい。 何故なら、私たちもまた、「はたらく」ことを通じて、今・この場所 に存在している一人一人の人間なのだから。