前回教育シンポジウムの争点と 大学における物理教育 小池洋二 (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻)

Slides:



Advertisements
Similar presentations
三笠市の 特色ある教育の主な内容. 人口 10,355 人 学校の状況(平成 23 年 4 月) 小学校 2 校・中学校 2 校 児 童 304 人・ 22 学級 生 徒 189 人・ 10 学級.
Advertisements

名前:りくよう 番号 : 学習目標 現在日本の子供たちの考える力と学習意欲の状況 学力調査 を分析する その結果と原因を分析する 文法を活用.
インドネシアの高等教育における 日本語教育の現状と問題 Wawan Danasasmita インドネシア教育大学( UPI )
校内研修会資料 キャリア教育の理解と実践に向けて 児童生徒の自立を支援する 「みやぎキャリア教育プラン」 校内研修会資料 キャリア教育の理解と実践に向けて 児童生徒の自立を支援する 「みやぎキャリア教育プラン」 宮城県教育研修センター 平成 19 年度キャリア教育研究グループ.
入学センター入学課 佐藤 友信. 目 次 1. 提案の背景 2. 改善内容及び期待できる効果 3. まとめ 4. 今後の展望.
言語教師としての 役割と認知 平成 21 年度教員免許状更新講習 3 共立女子大学 02/08/2009 笹島茂 1.
進路説明会 伏見中学校 平成 25 年 10 月. 進路アンケート 県の PTA 連合会から依頼 実施日 平成 24 年9月 14 日に実施 対象 全生徒 回答数 563 人( 92 %)
2004/12/18 教員採用試験対策講座資料 1 志望書をどう書くか? -採る気にさせる志望書と は 基礎教育センター たかはし ま さる.
平成 22 年度 情報教育担当者研修講座 研修1 「教育の情報化」 愛媛県総合教育センター 情報教育室 ○ 国、文科省の政策 ○ 教育の情報化 ○ 授業におけるICT活用.
サンフランシスコ統合学区の チャーター・スクール 1 部 ほんだひでき すずきしほり. クリエイティブ・アーツ開校まで 1993 年 9 月 1 日 – 統合学区教委よりチャーター契約に基づく小学校として認可 – 賛成: 3 、反対: 2 、棄権: 年 1 月末 – 開校予定 同年 8.
第34回安全工学シンポジウム, 日本学術会議, 安全知の体系化
教育の情報化に関する手引のポイント 平成21年6月 平成21年度情報教育担当者研修
シンポジウム 子どもの豊かな育ちを 支援する地域力
シンポジウム 子どもの豊かな育ちを 支援する地域力
日本の英語教育 c 奥田波奈.
学力調査の結果概要 A区分問題(知識) B区分問題(活用) 小学校国語 小学校算数 中学校国語 中学校数学
徳島の子どもの学力向上及び 生活習慣・学習習慣等の改善をめざして
子ども達への科学実験教室の運営方法論 -環境NGO「サイエンスEネット」の活動事例をとおして- 川村 康文
~ネパールの事例を通して~ 2003年9月10日 国津小学校 元青年海外協力隊員 野田 珠輝
「継続的な関心・意欲」と 「自己学習力」の育成を目指した 天文カリキュラム試案
お金の教育 12-2 曽我部 友紀.
教職院 ナッキョン 奈良市高畑町 得意: 授業での「つかみ」
情報教育の推進について 神奈川県立川崎北高等学校.
ー大学院教育課程強化に関するプログラムについてー
柏市立中原小学校 西田 光昭 教育におけるタブレット活用の             課題と展望 柏市立中原小学校 西田  光昭
2006日本中東学会 第22回年次大会 会長挨拶 第11期 会長 三浦 徹 お茶の水女子大学.
5-1 おおさか環境科 おおさか環境科 大阪市 この絵はなんでしょう?
日本の高校における英語の授業は英語でがベストか?
認知カウンセリング 学習意欲改善に対する可能性.
学力向上TOOL BOX 授業改善のための 参考資料 Step by Step H25増補版 全国学力調査 県学力実態調査 授業改善シート
どこで、何を使って?(準備物と場の設定)
2 博士後のキャリアを考える 人材育成・男女共同参画第9回ミーティング 2007年9月5日(水) 13:00 ~ 15:30
教師教育を担うのは誰か? 日本教育学会第70回大会ラウンドテーブル 2011年8月24日 千葉大学 2108教室
「大阪府南部と和歌山市の中学校・高等学校の地学(天文分野)に関する意識調査、 およびその考察」
総合科目「学生による授業評価 アンケート」(マークシート方式)
九州大学を学問の府に 小 田 垣 孝 学問の府 ・真理を求め、真理に基づいた発言と行動 ・市民全体に対して直接責任を負った発言と行動
学科組織・学科教育カリキュラム・ 化学実験教育・入学前教育、等
平成29年度 大阪の子どもを守るネット対策事業(文部科学省委託事業)
大学編入試験体験談 平成29年1月26日 5年 情報工学科 宮本靖貴.
編入学体験談 5M02 上田誠也.
複言語・複文化状況における日本語教育 -ことばの教室で私たちがめざすもの
人間性豊かな人材の養成を通じて、科学技術と人間社会の調和的発展に寄与する
理論試験速報 理論問題部会長 鈴木 亨 先生 (筑波大学附属高等学校) にインタビュー.
2004年6月3日 第2分科会 国際競争力のある人材育成.
達成度判定分科会.
2017/07/13 大学院とはどんなところか? 大学院進学推進WG.
地域・社会貢献をするために人として必要な資質
山形発の資格制度「星のソムリエ」 と NPO法人小さな天文学者の会の活動 今後推進したい項目 #
編入学受験報告会 物質科学工学科 5年 大西朝登 5C大西が発表させていただきます 2018/1/22 受験報告会 大西.
アメリカ教育 20世紀末から21世紀へ.
平成19年度地域教育フォーラムin京都   第5分科会 「学力向上アクションプラン」     ~洛西方式Ⅱ~  京都市立洛西中学校 2007,7,31.
初回授業オリエンテーション 理科(生物) 大野 智久.
(相互に利益を得、円満な関係で良い結果を得る)の関係です。
第60回 北海道小学校長会教育研究 宗谷・稚内大会
学生の学力低下と化学教育における工夫 日本大学理工学部の教育事例紹介 私化連シンポジウム 日本大学 理工学部 物質応用化学科
教育センターにおける エネルギー環境教育講座実施の実態 ( 川村先生)
教員養成課程の学生を対象とした物理嫌いについての実態調査
第4回目「これからの生涯学習推進の方向を探る」
米国GAISEプロジェクトにおける 統計教育カリキュラムと評価方法
岡村耕二 情報ネットワーク 岡村耕二 情報ネットワーク.
何のための組織変更か? KEKが益々巨大化し、一方で国立大学法人の予算の削減が厳しい中で、   いかにして多様なロードマップを実現し、世界を先導する研究拠点を実現す   るのか?  日本の(世界の)基礎科学研究の基盤が崩れようとしている時に、これまで   の運営で乗り切れるのか?新しいKEKの側面を展開する必要あり。
平成23年度 大阪府学力・学習状況調査の結果概要 大阪府教育委員会
教育情報共有化促進モデル事業報告 中学校数学 平成16年1月31日 岐阜県 学習システム研究会「楽しく学ぶ数学部会」
第2(国際競争力)分科会 国際競争力のある人材育成の キーワード
ホップ!ステップ!ワーク!2017 一般社団法人 宇治青年会議所.
科学館(仮称)基本構想中間報告書(案)概要
出雲農林高校 地域との協働によるカリキュラム開発の研究
Kinjo-Gakuin Univ. © 2007 Motohiro HASEGAWA
平成20・21年度 国立教育政策研究所・教育課程研究センター指定
学習指導要領の改訂 全国連合小学校長会 会長 大橋 明.
Presentation transcript:

前回教育シンポジウムの争点と 大学における物理教育 小池洋二 (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻)                    第5回教育シンポジウム (2006年10月28日、東大駒場)                  21世紀の理科教育―これからの理科100年に向けて―  前回教育シンポジウムの争点と  大学における物理教育              小池洋二               (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻)

1998年より隔年で開催(応用物理教育分科会の協力)  教育シンポジウム  1998年より隔年で開催(応用物理教育分科会の協力)  対象:教育関係者、一般市民  内容:教育問題の本質を議論し、      結果を学会内の教育問題対応の方針、           教育の現場、教育行政に反映させる目的 第1回(1998) 科学技術創造立国の中での応用物理教育 第2回(2000)「科学と技術の心・技・体」研究開発の新展         開と社会的理解に向けて 第3回(2002)技術立国日本の危機を救う科学教育とは? 第4回(2004)崖っ淵の科学教育ーものづくり、ひとづくり、         くにづくりへの提言ー

・挨拶 永野博(文部科学省 科学技術政策研究所長) ・科学教育の危機とものづくり教育―応用物理学会の取り組み― 第4回(2004)教育シンポジウム:崖っ淵の科学教育         -ものづくり、ひとづくり、くにづくりへの提言- (2004年10月30日、東大駒場) ・挨拶                      田島道夫(応用物理学会副会長) ・挨拶              永野博(文部科学省 科学技術政策研究所長) ・科学教育の危機とものづくり教育―応用物理学会の取り組み―                                  岡島茂樹(中部大工) ・今学校で!! 初等・中等教育における科学教育の現状と課題                                  大野栄三(北大教育)                     指定討論者/有川 誠氏(福岡教育大教育) ・理科って楽しいのに! どうして離れるの?               小石川秀一(宮城県村田町立村田第三小学校校長) ・理科離れのなかのものづくり教育   中村雅美(日本経済新聞編集委員) ・今、ものづくりを志す若者たちの現状と未来                            吉田喜一(東京都立航空高専)         指定討論者/宮下和美(ヒューマンネットワーク高専事務局長) ・企業と地域の科学教育                 佐々木秀雄(三菱電機) ・物理リテラシーを高める教育を目指して         増子 寛(麻布学園) ・新しい教育連携プログラムの現状と課題   井上徳之(日本科学未来館) ・<総合討論会> よみがえれ!「科学」と「ものづくり」の教育

前回教育シンポジウムの争点と 大学における物理教育 (大学で物理を教える教員の日頃の感想) 小池洋二                 第5回教育シンポジウム (2006年10月28日、東京大学駒場)               21世紀の理科教育―これからの理科100年に向けて―  前回教育シンポジウムの争点と  大学における物理教育   (大学で物理を教える教員の日頃の感想)              小池洋二               (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻)

I.前回教育シンポジウムの争点 (1) 小中高のカリキュラムの問題 (2) 小中高の教員の問題 (3) 社会の問題

 I.前回教育シンポジウムの争点 小中高のカリキュラムの問題   ・自然の不思議に興味を示す授業時間(機会)の不足       子供は元来理科が好き

小中高のカリキュラムの問題 ・自然の不思議に興味を示す授業時間(機会)の不足 子供は元来理科が好き ・基礎学力があってこそ興味が活きる  I.前回教育シンポジウムの争点 小中高のカリキュラムの問題   ・自然の不思議に興味を示す授業時間(機会)の不足       子供は元来理科が好き   ・基礎学力があってこそ興味が活きる       基礎学力を求めない総合学習                    科学リテラシーの低下   少ない授業時間のなかで、   基礎学力と興味を結びつけることが重要

(2) 小中高の教員の問題 ・教員の採用方法と採用後の教員教育が悪い 教員は悪くない ・大学は教育学部の入試科目を見直すべき   ・教員の採用方法と採用後の教員教育が悪い       教員は悪くない   ・大学は教育学部の入試科目を見直すべき       教員は高校の物理を学んでいるか?       教員は理科に興味を持っているか?             子供に理科の面白さを伝えられない       理系・文系に分ける入試は問題   ・教員の採用後の継続教育が必要        リフレッシュ理科教室

(3) 社会の問題 ・技術者・研究者の待遇改善が必要 文系出身者が日本社会を動かしている   ・技術者・研究者の待遇改善が必要       文系出身者が日本社会を動かしている   ・理系人間の悪いイメージ(きつい、きたない、きけん)       企業内で楽しむ人の顔が見えない       理系で苦労しても報われないという風潮     プロ野球: 優勝   球団経営(チームプレー)                   稲葉、新庄(個人も評価)    企業: 優良商品  会社経営(チームプレー)       個人の顔??                      ノーベル賞、発明対価の訴訟          

(3) 社会の問題 ・技術者・研究者の待遇改善が必要 文系出身者が日本社会を動かしている   ・技術者・研究者の待遇改善が必要       文系出身者が日本社会を動かしている   ・理系人間の悪いイメージ(きつい、きたない、きけん)       企業内で楽しむ人の顔が見えない       理系で苦労しても報われないという風潮    ・大人と学校で理科離れが進行       子供は理科離れをしていない       大人の科学リテラシーが低下   ・研究のおもしろさを伝えることが重要

I.前回教育シンポジウムの争点 (1) 小中高のカリキュラムの問題 (2) 小中高の教員の問題 (3) 社会の問題   ・自然の不思議に興味を示す授業時間(機会)の不足   ・基礎学力があってこそ興味が活きる (2) 小中高の教員の問題   ・教員の採用方法と採用後の教員教育が悪い   ・大学は教育学部の入試科目を見直すべき   ・教員の採用後の継続教育が必要 (3) 社会の問題   ・技術者・研究者の待遇改善が必要   ・理系人間の悪いイメージ(きつい、きたない、きけん)   ・大人と学校で理科離れが進行   ・研究の面白さを伝えることが重要

・学力の低下 II.大学で物理を教える教員の日頃の感想 「ゆとり教育」による理数系授業時間の削減 ・気力の低下・学習意欲の低下  ・学力の低下     「ゆとり教育」による理数系授業時間の削減     大学受験科目数の削減          講義レベルの低下          補習 ・気力の低下・学習意欲の低下     留学生と比べてmotivationが低い     登校拒否          精神教育          生活指導                 3Nhω0 E(T) = ―――――――――       exp(hω0/kBT) - 1

20名にアンケート II.大学で物理を教える教員の日頃の感想 (1) 大学で物理を教えていて感じる問題点 (2) 高校に期待すること        20名にアンケート (1) 大学で物理を教えていて感じる問題点 (2) 高校に期待すること (3) 中学校に期待すること (4) 小学校に期待すること (5) 文部科学省に期待すること (6) マスコミに期待すること (7) 一般社会に期待すること (8) 親に期待すること

大学で物理を教えていて感じる問題点 ・基礎学力の低下 ・主体性・意欲の欠如 言われたことしかやらず、あまり復習をしない ・物理は難しいと思う  ・基礎学力の低下  ・主体性・意欲の欠如       言われたことしかやらず、あまり復習をしない  ・物理は難しいと思う  ・考え方を理解するより、公式を暗記  ・物理的な考えは役に立つのか  ・日常生活と物理の関係を知らない

大学で物理を教えていて感じる問題点 ・基礎学力の低下  基礎から丁寧に ・主体性・意欲の欠如  学生と対話  ・基礎学力の低下      基礎から丁寧に  ・主体性・意欲の欠如   学生と対話       言われたことしかやらず、あまり復習をしない  ・物理は難しいと思う  ・考え方を理解するより、公式を暗記  ・物理的な考えは役に立つのか  ・日常生活と物理の関係を知らない                        身近な事例、経験

私自身の反省  ・受験科目の削減      ・受験生の人気取り  ・物理の入試問題が難しい      ・作題者の自己満足      ・化学は難しい入試問題を作ると批判される

(2) 高校に期待すること ・物理は公式の暗記ではない 物理の考え方(公式の導き方)の方が大事  ・物理は公式の暗記ではない      物理の考え方(公式の導き方)の方が大事  ・物理が自然現象や人間社会の技術と結びついている  ・数学を使って自然現象を解き明かす喜び  ・実験を通して理解させる  ・先端の物理研究に触れる機会(オープンキャンパス)  ・各高校に物理の先生が最低限1人

(3) 中学校に期待すること ・自然観察の楽しさ、実験の楽しさ ・生活の中で科学の知識、技術が生かされている  ・自然観察の楽しさ、実験の楽しさ  ・生活の中で科学の知識、技術が生かされている   (科学館、博物館の利用)  科学への興味の喚起  ・基本の習得(周期律表の暗記も大切)  ・国語、体育、美術、音楽、算数が大切                     感性と論理性の涵養  ・我慢しながらでも努力を続けることの大切さ   (勉強を通して教える)

(4) 小学校に期待すること ・好奇心を大切に(身の回りの事象なども含めて) ・「なぜだろう」と思う疑問を大切に  ・好奇心を大切に(身の回りの事象なども含めて)  ・「なぜだろう」と思う疑問を大切に       自分で考える、調べる、探すなどして、       疑問に対する答えを見出す楽しさ  ・体験から理科はおもしろいと感じる       昆虫の生態、植物・動物の飼育、       魚の解剖、星や惑星の動き  ・理工系の仕事の値打ち、社会への重大な影響  ・理系出身の先生の積極採用  ・理科嫌いの先生をなくす

(5) 文部科学省に期待すること ・小中高の教員の方に「ゆとり」がある教育環境を ・教育に関する予算の十分な確保 ・ゆとり教育の弊害  ・小中高の教員の方に「ゆとり」がある教育環境を     文科省の指示教育委員会の指示教育現場の負担増     教員が教育に割いている時間?  (教育行政に関わる事務量増大)  ・教育に関する予算の十分な確保     大量にいる日本学術振興会等のポスドク、シニアの活用  ・ゆとり教育の弊害     大学で補うことは困難     教える内容を全国一括で低レベルに押えた  ・教科書検定? 教科書の地域一括選定? 教育範囲の限定?  ・高校生の物理の履修率が低いことは大問題     生物、化学、地学も、その基礎は物理的な考え方と知識     物理を同等に扱うべきか?     物理、化学、生物、地学などの教科分けは必要か?  ・目先の教育課程をくるくる変えな  ・理科系振興の本質は、物理の本質的価値を教えることと、          その社会的影響の重大さを社会に認識させること (実験助手、実験アドバイザー)

(6) マスコミに期待すること ・科学のおもしろさを正確に伝えてほしい 似非科学っぽい話が多い NHKの科学系の番組はよい  ・科学のおもしろさを正確に伝えてほしい      似非科学っぽい話が多い       NHKの科学系の番組はよい      地味な研究でも掘り出して紹介してほしい  ・努力するのが格好悪いというドラマを作らないでほしい  ・若者の興味のレベルアップには、マスコミの提供する情報の   レベルアップが必要  ・科学系の優秀な記者が必要      新聞記事の科学レベルが低い       大衆文化としての物理を創り出してほしい  ・捏造や不正が起こった場合、起こった事件のみを追求している      根本的な解決のために、原因追及や問題提起の報道も            (科学技術政策や社会や組織の歪が原因かも)

(7) 一般社会に期待すること ・教育に関するコンセンサスの確立 (1) 教育は、この国の将来のあり方を決定する  ・教育に関するコンセンサスの確立    (1) 教育は、この国の将来のあり方を決定する    (2) 教育の目的は、自分の頭で考えることの出来る 人を育てること    (3) 教育には、時間と金と人(先生方、親)が必要  ・教育で一番大事なのは現場の先生方      教育現場の状況や先生方の悩みを取り上げよ  ・理系(科学的成果)に対する報酬(評価)が低すぎる     文系でも、理数学的な思考が要求されている     企業の研究職から“高額”所得者を輩出すれば     理系出身の経営者、政治家が多くなれば  ・マスコミに左右されないでほしい。

20名にアンケート II.大学で物理を教える教員の日頃の感想 (1) 大学で物理を教えていて感じる問題点 (2) 高校に期待すること        20名にアンケート (1) 大学で物理を教えていて感じる問題点 (2) 高校に期待すること (3) 中学校に期待すること (4) 小学校に期待すること (5) 文部科学省に期待すること (6) マスコミに期待すること (7) 一般社会に期待すること (8) 親に期待すること

前回教育シンポジウムの争点と 大学における物理教育 ご静聴ありがとうございました (大学で物理を教える教員の日頃の感想) 小池洋二                 第5回教育シンポジウム (2006年10月28日、東京大学駒場)               21世紀の理科教育―これからの理科100年に向けて―  前回教育シンポジウムの争点と  大学における物理教育   (大学で物理を教える教員の日頃の感想)              小池洋二               (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻) ご静聴ありがとうございました