国際連合大学・東京大学 安井 至 CREST(科学技術振興事業団)

Slides:



Advertisements
Similar presentations
地球温暖化・地球環境問題 気候変動、エネルギー、資源、水循環、食料
Advertisements

環境政策への歩み 環境問題へのアプローチ 都市と自然
小水力班/ Small Hydro Generation Group 研究背景 / Research background
ICSE Competition Guidance
企業の環境戦略とCSR 安井 至 国際連合大学 訪問者400万人の環境サイト
講義Ⅰ 生命環境化学量論 生命環境 ? 化学量論?.
地球環境問題班 今井 康仁 川内 雅雄 熊田 規芳 西田 智哉.
地域社会論 第5回 Ⅴ.国際環境 11月9日.
英語勉強会.
(財)世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン) 自然保護室 村田幸雄
参考資料5 世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)
CSWパラレルイベント報告 ヒューマンライツ・ナウ        後藤 弘子.
原発事故後の健康データ制度改善に向けて Improving Health Data through the Nuclear accident
2010年7月9日 統計数理研究所 オープンハウス 確率モデル推定パラメータ値を用いた市場木材価格の期間構造変化の探求 Searching for Structural Change in Market-Based Log Price with Regard to the Estimated Parameters.
第4回(10月30日) 豊澄智己 講義:エコビジネス論 第4回(10月30日) 豊澄智己
United Nations University
Breaking the Cycle of Dependency on Oil
人口経済論第5回(2005年5月16日) 2005年5月16日(月)   人口経済論 第5回            2005年5月16日(月)
国際連合大学・東京大学 安井 至 CREST(科学技術振興事業団)
国際連合大学・東京大学 安井 至 CREST(科学技術振興事業団)
「環境の潮流」 地球、日本そして沖縄 国際連合大学・東京大学 安井 至
04w750 林涛 12月4日                 中国の石油戦略 12月4日 経済学部国際経済学科 04w750林涛 課題5.
開発指標 ー国全体の行政評価の可能性と限界ー
地球温暖化問題における世代間公正の政策原理 ―ハーマン・E・デイリーのエコロジー経済学に基づいて―
アジア恊働大学院(AUI)構想 AUI推進機構/設立趣意書
生物多様性の危機 「精神のモノカルチャー」の説明 経済開発が削減した知識体系・ローカルな知識: 生態系と共同体との間の体系
「物質循環」を題材とするWebページの制作 -"Cigarrillo"(2006) /"Da I Kon"(2007) -
「環境教育概論」資料置き場 yosemite
Power Electronics center
Ministry of the Environment
Overconsumption and the environment
Let‘s Study Biodiversity 生物多様性保全 従業員教育エッセンス版
下水道について 「水循環と下水道」 このマークは子ども向けスライドのマークです。.
社会システム論 第5回 生態系(エコシステム).
極端化する日本の気象 日本近海の 海水温上昇率 ほかの海域よ 2倍ほど高い 日本近海の海面水温 2015.9.7 大量の 熱帯魚類の北上
Tarou JETRO ★参加者情報 Sample
クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金
Peacebuilding: Voices from the Field
中学校理科・社会・総合的な学習の時間  環境問題について .
社会資本整備審議会第8回総会及び 交通政策審議会第6回総会合同会議 平成20年6月27日
SETAC Asia Pacific 2012 Meeting
Important Information
図3 地球環境変動の中核的課題と動向 自然圏(Natursphäre) 人類圏(Anthropophäre) 生物圏 大気圏 水文圏 土壌圏
CALL FOR APPLICATION 東大院生 参加者募集 2018 SciREX Summer Camp
地球・人間・技術・社会 今後の地球温暖化への対策を考える
運動機能回復型ロボット審査WG 規格動向調査進捗状況
地球温暖化防止に必要なものは何か E 石井 啓貴.
1C1 協創と地球環境保護の時代に向けた知的財産権制度
Environmental Protection Center Osamu Hirata
現在の環境問題の特色 ● 環境問題の第一の波: 1960年代の公害 (水俣病、イタイイタイ病、四日市・川崎喘息など)
共生第二課題における 陸域生態系炭素循環モデルの研究計画 名古屋大学大学院 環境学研究科地球環境科学専攻 市井 和仁
資源ごみはすべて再生!! 循環型社会を目指した環境学 逆工場(inverse manufacturing) →使用を終えた製品を分解して、
Satoshi Kawashima, LLD 川島 聡 University of Tokyo
JICA’s Triangular cooperation
東京大学 大学院工学系研究科 産業機械工学専攻 村上 存
資料 2-6 世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)
森林破壊と地球温暖化.
イクレイの発展とローカルアジェンダ21 岸上 みち枝 2006/11/29
環境・エネルギー工学 アウトライン 序 章 環境・エネルギー問題と工学の役割 第1章 バイオ技術を使った環境技術
生態地球圏システム劇変のメカニズム 将来予測と劇変の回避
日本のエネルギー資源 2008-09-13 MK6328 白石 彩奈.
久野研二 国際協力機構:国際協力専門員(社会保障)
For Master’s Students 修士学生
2 生態系の危機への対応 エコロジカル・フットプリント ミレニアム生態系評価 生物多様性条約 国内対策.
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)について
2. 「障害と開発」の課題 障害と開発の乖離 自然科学 vs. 社会科学 © Kenji Kuno.
講義の目的 講義の方法 講義予定 「生物リサイクル工学特論」について 2019年4月19日 大学院生命体工学研究科 生体機能専攻 白井義人
SDGsと JICAによるミャンマー支援 JICAミャンマー事務所 植木亮 (うえきりょう) 中島洸潤 (なかしまこうじゅん)
地球サミット2012Japan からの国連へのINPUT(概略)
Topic No. 0 Introduction Tropical Cyclone Ensemble Forecast
Presentation transcript:

国際連合大学・東京大学 安井 至 CREST(科学技術振興事業団) 環境問題と発展途上国 国際連合大学・東京大学 安井 至 CREST(科学技術振興事業団) http://www.yasuienv.net/ 本日の発表資料が必要でしたらここから。

UNEP2004:環境状況報告 問題となっている現象 環境資源の発展への貢献に関する評価 重大な地域環境問題 A.オゾンホール B.生物多様性 C.地圏:Sahelの緑化 D.化学物質 E.特別の課題領域-水、衛生、居住の環境的課題 環境資源の発展への貢献に関する評価 A.貧困と発展 B.環境と安全保障評価 重大な地域環境問題 A.島嶼諸国の環境 B.東アジアにおけるダストと黄砂

アジア・大洋州の環境問題 A.水と大気 B.自然保護 C.自然災害 水資源の枯渇と汚染が重大な問題である。アジアは、一人あたりの淡水量が最小であるためである。 アジアの諸都市における大気の汚染は世界でもっとも汚染されている。15都市の大気が問題だとされており、12都市がアジアにある。 B.自然保護 自然保護に関しては、乾燥地域の森林、湿潤地域の森林、湿地・湿原、マングローブが急速に減少しつつある。 C.自然災害 温暖化・気候変動が起きていることは、この地域で、寒波、洪水、台風、干ばつが起きていることで証明されるだろう。

地域別の問題など 2003年9月、パキスタンでタンカー事故 アラル海地域の砂漠化  2003年9月、パキスタンでタンカー事故  アラル海地域の砂漠化  塩害、干ばつ、土壌劣化、森林・マングローブの破壊、海岸の喪失  経済と社会発展のための環境政策:天然資源の管理、例えば、森林、水、廃棄物、リサイクル、などの国境を越えた管理が重要  海岸地域と山岳地域が気候変動にともなって脆弱性を増している

ヨハネスブルグWSSD実施計画 貧困の撲滅 持続可能でない生産・消費形態の変更 経済・社会的開発の資源的基盤の保護・管理=生物多様性、水産資源、etc. 健康と持続可能な開発=HIV、etc. その他の地域イニシアティブ=アフリカ 実施の手段

持続可能型社会 1984~87年のブルントラント委員会の最終報告書で、「持続可能な開発(Sustainable Development)」という言葉が使用された。 「われわれが必要なものを考えると同時に、将来世代が必要なものを考えて行動する=未来世代に地球を残す!」 1992年の地球サミットでは、標語になり、アジェンダ21のなどの規範となった。

Sustainability Triple Bottom Line Start Point Social Aspects Economic Aspects Environmental Aspects

Green & Sustainability; Different Views Economic Aspects Social Aspects Resource Factor Resource Consumption Human Health Overcome Poverty Fairness & Justice Limitation of Earth Ecological Impact Case for Japan Eco-System Factor Human Equity

環境問題の変質とその法則 環境問題は時代により変質している そこにいかなる法則性があるか 先進国:その法則から次の方向性を得ることができるか。 途上国:先進国の変質をどのように解釈し、自らの問題の解決に繋ぐことができるか。

Dioxin & POPs Environmental Problems and Time Constants in Japan Air Pollution EDC Problem Depletion of Ozone Layer Water & Sea Pollution Soil & Sediment Pollution Resource & Energy Consumption Global Warming 1970            2000                2050

GDP per capita vs. SOx Concentration Environmental Kuznets Curve after Prof. SIMON KUZNETS

CO2 Emission Efficiency to GDP Germany China Malaysia USA UK Japan Cambodia Switzerland Data based on CO2 Emission in 1996 and GDP/person in 1997

CO2 Emission/person vs. log GDP/capita Factors Temp. Size

Japanese Model A Trend Model for Environment Load in Japan Value Now Energy Consumption, CO2 Emission Environment Load Target 1970 Pollution, General Economical Scale, such as GDP

Total CO2 Emission(Global) Now JAPAN 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2070 2080

発展段階とデカップリング 物質/エネルギー 4 問題領域 二酸化炭素排出 量的因子 3 破壊型生態系利用 その2 2 破壊的生態系 利用:その1 自然災害による被害 環境汚染による被害 1 発展段階

発展段階とデカップリング 問題領域 1 空間 バイオ資源 資源/エネルギー 水資源 生態系 量的因子 人力 安定な社会 インセンティブ/努力 問題領域 1 空間 バイオ資源 資源/エネルギー 水資源 生態系 人力 量的因子 安定な社会 インセンティブ/努力 適正技術 破壊的生態系 利用:その1 教育 情報伝達 能力開発 1 発展段階

発展段階とデカップリング 問題領域 2 技術 法制度 ストック整備 資源 量的因子 エネルギー 水資源 教育 情報伝達 技術移転 能力開発 問題領域 2 技術 法制度 ストック整備 資源 エネルギー 水資源 量的因子 教育 情報伝達 技術移転 能力開発 2 自然災害による被害 環境汚染による被害 発展段階

発展段階とデカップリング 問題領域 3 科学的知見 法制度 価値の変質 量的因子 教育 情報伝達 3 破壊的生態 エネルギー 利用:その2 問題領域 3 科学的知見 法制度 価値の変質 量的因子 教育 情報伝達 3 破壊的生態 利用:その2 エネルギー 開発段階

発展段階とデカップリング 問題領域 4 物質/エネルギー ? 4 ライフスタイル 二酸化炭素排出 未来予見 知的社会 税制/経済システム 問題領域 4 4 物質/エネルギー ? ライフスタイル 未来予見 知的社会 税制/経済システム ハイテク 工芸的価値 伝統的価値 二酸化炭素排出 教育 情報伝達 発展段階

発展段階とデカップリング 物質/エネルギー 4 問題領域 二酸化炭素排出 量的因子 3 破壊型生態系利用 その2 2 破壊的生態系 利用:その1 自然災害による被害 環境汚染による被害 1 発展段階

Studies in the Future @UNU Keywords Environment and Development Dissemination & Eco-Restructuring Risks and MF&EC in Developing Countries Economics and MF&EC in Developing and Developed Countries  Risk Reduction & Economic Growth Timeline Analysis MF&EC:Material Flow & Energy Consumption (including “Stock” or “Infrastructures” )

Risk Reduction Economy Growth MF&EC:Material Flow & Energy Consumption (including “Stock” or “Infrastructures” ) Risk Reduction Economy Growth MF&EC:Material Flow & Energy Consumption (including “Stock” or “Infrastructures” ) Risk Reduction Economy Growth MF&EC:Material Flow & Energy Consumption (including “Stock” or “Infrastructures” ) Risk Reduction Economy Growth MF&EC:Material Flow & Energy Consumption (including “Stock” or “Infrastructures” ) TimeLine Analysis

UNU Mission & Roles "to contribute, through research and capacity building, to efforts to resolve the pressing global problems that are the concern of the United Nations, its Peoples and Member States" An international community of scholars A bridge between the United Nations and the international academic community A think-tank for the United Nations system A builder of capacities, particularly in developing countries

ESD Programs UNU’s Environment and sustainable Development (ESD) Programme focuses on the interactions between human activities and the natural environment, and their implications for sustainable human development. Based on an appraisal of current challenges and the targets set forth by the global community through the WSSD and Action Plan, etc., ESD has defined four broad thematic areas to concentrate future research as Sustainable Urbanization Management of Fragile Ecosystems Solutions to Water Crises Environmental Governance and Information Programme Development based on Holistic View of Environmental Transitions

Target of Activities Sustainable Urbanization Management of Fragile Ecosystems Solutions to Water Crises Environmental Governance and Information Programme Development based on Holistic View of Environmental Transitions