テーマ2 摘出モルモット回腸 に対する薬物の作用

Slides:



Advertisements
Similar presentations
18 班 Insulin による CCB 中毒の治 療 Ca channel blockers, Ca 拮抗薬 鹿島和孝 下地直紀 土山健一郎 村上圭吾 中村 靖.
Advertisements

うつ病. うつ病の病理、病態 モノアミン仮説 → 脳内のモノアミン(特にセロトニンや ノルアドレナリンなどの興奮性物質)が減 少してうつ病を引き起こしているという仮 説。一般にこの仮説に基づいてセロトニン、 ノルアドレナリンを増加させる方向に治療 は向いている。
生命科学特論B 第2回 神経による制御機構 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
1
脂質代謝.
             平成19年10月20日                ㈳福岡市薬剤師会   理事 福岡英樹 あなたは 何を見て かぜ薬を選んでますか?
研究テーマ 福山大学 薬学部 生化学研究室 1) 脂質代謝を調節するメカニズムに関する研究 2) がん細胞の特徴と
骨格筋のインスリン抵抗性が肥満の引き金 1 参考 最近、エール大学のグループは、骨格筋のインスリン抵抗性がメタボリック症候群を引き起こす最初のステップであることを報告した。BMIが22-24の男性をインスリン感受性度で2グループに分け、食事(55%炭水化物、10%蛋白質、35%脂肪)を摂取してから、筋肉のグリコーゲン量をMRI(核磁気共鳴画像法)で調べたところ、インスリン感受性群に比べて、抵抗性群ではグリコーゲン生成が61%減少していた。肝臓のグリコーゲン量は2群間で有意差はみられなかった。しかし、肝臓の
動物への遺伝子導入 hGH 遺伝子 右:ひと成長ホルモン遺伝子を 導入したラット 左:対照ラット
活性化エネルギー.
Targeting of Receptor for Advanced Glycation End Products Suppresses Cyst Growth in Polycystic Kidney Disease The Journal of Biological Chemistry, 2014,
前立腺肥大症 担当 工藤、高野、二宮、簑原.
Control of Power Generation in Actin-Myosin Gels
後根神経節における持続性Na電流の解析 技術センター 医学部等部門 医学科技術班 柿村順一.
外膜 内膜 R- (CH2)n -COOH R-(CH2)n-CO-S-CoA R-(CH2)n-CO-S-CoA CoA-SH
1)解糖系はほとんどすべての生物に共通に存在する糖の代謝経路である。 2)反応は細胞質で行われる。
生物学 第13回 ニューロンは電気を使う 和田 勝.
麻酔薬の作用機序を考えよう -論理で納得するアプローチ-
好気呼吸 解糖系 クエン酸回路 水素伝達系.
代謝経路の有機化学 細胞内で行われている反応→代謝 大きな分子を小さな分子に分解→異化作用 第一段階 消化→加水分解
緩衝作用.
解糖系 グルコース グルコキナーゼ(肝) ヘキソキナーゼ(肝以外) *キナーゼ=リン酸化酵素 グルコース6-P グルコースリン酸イソメラーゼ
禁煙治療薬の薬理 (社)広島県薬剤師会 薬事情報センター 原田 修江.
生物学 第13回 個体としてのまとまり 和田 勝.
放射線(エックス線、γ線)とは? 高エネルギー加速器研究機構 平山 英夫.
(b) 定常状態の近似 ◎ 反応機構が2ステップを越える ⇒ 数学的な複雑さが相当程度 ◎ 多数のステップを含む反応機構
・神経 続き シナプス 神経伝達物質 ・ホルモン ホルモンの種類 ホルモン受容体 ホルモンの働き
オルソポジトロニウムの 寿命測定によるQEDの実験的検証
生命科学基礎C 第5回 早い神経伝達と遅い神経伝達 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
生命科学基礎C 第3回 神経による筋収縮の指令 -ニューロン 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
個体と多様性の 生物学 第10回 神経伝達とその修飾 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
生体分子を構成している元素 有機分子   C, H, O, N, P, S(C, H, O, N で99%) 単原子イオン 
Β酸化 1班:相川、青木、石井、石井、伊藤.
* 研究テーマ 1.(抗)甲状腺ホルモン様作用を評価するバイオアッセイ系の確立 2.各種化学物質による(抗)甲状腺ホルモン様作用の検討
生命科学基礎C 第4回 神経による筋収縮の指令 -伝達 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
Na+ channel & Local anesthetics
イオン透過性の差をもたらす機構 ・チャネルにはイオン選択性がある。 ・チャネルは常に開いているものばかり ではない(開閉の制御機構がある)。
コレステロール その生合成の調節について 家政学部 通信教育課程 食物学科 4年 大橋 万里子 佐藤 由美子 鷲見 由紀子 堀田 晴 子
高脂血症の恐怖 胃 基礎細胞生物学 第14回(1/22) 2. 胃酸の分泌 1. 胃 3. 消化管(小腸)上皮細胞の更新
PDGF-Bのretention motifを欠損させると、 pericyteが血管内皮へ誘引されにくくなる
一分子で出来た回転モーター、F1-ATPaseの動作機構 ーたんぱく質の物理ー
カンデル 13章 Principles of Neural Science 4th-edition Chapter 13
生命科学特論B 第5回 感覚情報はどのように浮け取られる 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
コレステロールの合成 と 脂肪酸の合成 これからコレステロールの合成と脂肪酸の合成についての説明をはじめます。★
3.イオンチャネルと興奮性膜 機能形態学.
塩害促進条件の違いがRC床版の材料劣化に及ぼす影響
Cytoskeleton & Molecular Motors細胞骨格と分子モーター(12/11)
Drugs Acting on Adrenergic Neurons
DNAメチル化とクロマチン構造の変化による転写制御のモデル
高脂血症.
特論B 細胞の生物学 第5回 エネルギー代謝 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
22章以降 化学反応の速度 本章 ◎ 反応速度の定義とその測定方法の概観 ◎ 測定結果 ⇒ 反応速度は速度式という微分方程式で表現
生命科学特論B 第4回 神経伝達方式の違いと行動の変容 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
1月19日 シグナル分子による情報伝達 シグナル伝達の種類 ホルモンの種類 ホルモン受容体 内分泌腺 ホルモンの働き.
生命科学基礎C 第1回 ホルモンと受容体 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
生命科学基礎C 第2回 筋収縮の信号 カルシウムイオンの役割 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
ノニの血圧上昇抑制のメカニズムに関する研究
生命科学基礎C 第6回 シナプス伝達の修飾 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
嗅覚仮説:サケは嗅覚によって川のニオイを嗅ぎ分けて母川に回帰する
細胞の膜構造について.
個体と多様性の 生物学 第11回 外界の刺激の受容 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
・神経とは ・神経細胞の発生 ・神経細胞の構造 ・膜電位生成 ・伝導のしくみ
学習目標 1.細胞の構造と機能の理解 2.核,細胞膜,細胞内小器官の構造と機能の理解 3.細胞の機能,物質輸送の理解 4.細胞分裂過程の理解
課題研究 P4 原子核とハドロンの物理 (理論)延與 佳子 原子核理論研究室 5号館514号室(x3857)
物質とエネルギーの変換 代謝 生物体を中心とした物質の変化      物質の合成、物質の分解 同化  複雑な物質を合成する反応 異化  物質を分解する反応 
好気呼吸 解糖系 クエン酸回路 電子伝達系.
細胞膜受容体-天然物リガンド間架橋に最適化した架橋法の開発
薬の解説 主な呼吸器用薬 -鎮咳薬・去痰薬・気管支拡張薬-
⑥ ⑤ ① ③ ② ④ 小胞の出芽と融合 11/20 ATPの使い途2 出芽 核 細胞質 供与膜 融合 標的膜 リソソーム
好気呼吸 解糖系 クエン酸回路 電子伝達系.
Presentation transcript:

テーマ2 摘出モルモット回腸 に対する薬物の作用 薬理学実習発表会 テーマ2 摘出モルモット回腸 に対する薬物の作用

理論編 メンバー 3015 大野 澄美玲 3016 大家 理伸 3024 海田 美幸 3038 小谷 有希子 3015 大野 澄美玲  3016 大家 理伸 3024 海田 美幸    3038 小谷 有希子 3042 左近 郁絵    3048 杉本 倫子 3051 瀬川 朋未    3068 永井 涼子 3070 中山 知倫    3087 松尾 悠紀 3100 山本 真     3103 米倉 伸彦

解剖·おさらい

腸神経系 Enteric Nervous System 外来神経系   ・交感神経系  ・副交感神経系 壁内神経系 ・アウエルバッハ神経叢(筋層間神経叢)            …腸管の運動を制御 ・マイスナー神経叢(粘膜下神経叢)      …分泌や吸収などの粘膜機能  平滑筋の直接的神経支配と壁内神経叢のニューロンへのシナプスを介した支配とがある

アセチルコリンについて ~生理機序~

Achの生合成 Ach生合成の律速段階 *コリンの取り込み Na+ 共輸送 Cell 外 Cell 内 コリン輸送体 へミコリニウムで抑制

Achの生合成 CH3 CH3 N+ CH2CH2OH Choline アセチルコリン エステラーゼ コリンアセチル トランスフェラーゼ CH3 N+ CH2CH2OCCH3 CH3 O Acetylcholine CH3 C S CoA O HS CoA CH3COOH Acetic acid コリンアセチル  トランスフェラーゼ アセチルコリン   エステラーゼ Achの生合成

Achの貯蔵 ATP, プロテオグリカン含む 逆輸送 H+ 成熟した小胞体

AChの遊離 量子的遊離のvesicle説 + ・ACh遊離は数千分子のAChが一つの量子として遊離の最小単位となり、非連続的な遊離が行われるという量子的遊離の性質を持っている。 量子的遊離のvesicle説 神経終末にシナプス小胞が存在し、その内に数千~数万分子のAChを含むという事実 AChが量子的遊離を起こすという事実 遊離されるAChはシナプス小胞内のものである + つまり、神経興奮により終末内に流入したCa2+が、シナプス小胞と細胞膜を融合させ、小胞内のAChを細胞外へ遊離する(exocytosis)と考えられる。

AChの遊離(静止状態) 神経が静止状態にある時も1~数個のシナプス小胞から自発的にAChが遊離される。 Ach このAChがAChR内のNa+チャネルを開口して終板に微小な脱分極を起こさせている。 Na+ AChR こうして起こる脱分極を微小終板電位(MEPP)と呼ぶ。

AChの遊離(神経興奮時) Ca2+ Ach Na+ Na+ AChR 神経終末に活動電位が到達すると膜のCa2+チャネルが開口し、Ca2+が流入する。 神経終末でのCa2+増加が引き金となり数百の量子が同時に遊離され、AChR内のNa+チャネルが開き、 Na+が流入し、MEPPの相加によって終板電位(EPP)を発生させる。終板電位により、電位依存性Na+チャネル付近の電位が閾値に達するとNa+チャネルのゲートが開き、自己再生的に活動電位となる。 Ca2+ Ach 電位依存性Ca2+チャネル Na+ Na+ 電位依存性Na+チャネル AChR

AChの生成・貯蔵・遊離・分解・フィードバック阻害 Mit アセチル-CoA + コリン フィードバック阻害 酢酸 Ca2+ M ACh 電位依存性Ca2+チャネル AChE 分解 N M AChE N N:ニコチン受容体 M:ムスカリン受容体

アセチルコリン受容体 ①ニコチン受容体 サブタイプ 局在 反応 アンタゴニスト チャネル遮断薬 筋肉型(NM) 受容体 神経筋接合部 αブンガロトキシン デカメトニウム ガラミン 神経型(NN) 自律神経節 中枢神経 神経ブンガロトキシン ネオスルガトキシン ヘキサメトニウム メカミラミン

②ムスカリン受容体 サブタイプ 局在 反応 アゴニスト 特異的アンタゴニスト M1 中枢神経 神経節 ピロカルピン ピレンゼピン テレンゼピン M2 心臓ペースメーカー ベタネコール メトクラミン ビンバシン ガラミン 心筋 M3 心臓以外の副交感神経効果器官 ヘキサヒドロシラジフェニドール

アセチルコリンについて ~平滑筋への作用~ アセチルコリンについて ~平滑筋への作用~

② ① 自律神経系 交感神経系 副交感神経系 ACh ACh NE ACh 節前神経 神経伝達物質 ニコチン 受容体 ニコチン 受容体 節後神経 NE ACh ① ② アドレナリン 受容体 ムスカリン 受容体

NE アドレナリン受容体 細胞膜 β2 Gs AC 促進 ATP cAMP↑ ①PKAの活性化 ②ミオシン軽鎖の  リン酸化を抑制 筋弛緩

ムスカリン受容体 IP3 ACh 細胞膜 M2 M3 Gi Gq cAMP ↓ PLC 促進 DG PKA ↓ ① PLC 促進 筋小胞体 細胞膜                         M2 M3 Gi Gq cAMP ↓ PLC 促進 DG PKA ↓ ① IP3 PLC 促進 筋小胞体 PIP2 Ca2+↑+CAM Complex カルモジュリン依存ミオシン軽鎖キナーゼ 活性 ミオシン軽鎖 リン酸化 ② ATPase 活性化 筋収縮

ヒスタミンについて

抗原 PIP2 DG PLC IP4 IP3 PKC ER [Ca2+] Ca2+ CaMK リン酸化 ヒスタミン 細胞骨格 蛋白 Lyn Syk DG PLC IP4 IP3 PKC ER [Ca2+] Ca2+ CaMK 細胞骨格 蛋白 リン酸化 ヒスタミン

ヒスタミン受容体のサブタイプ

IP3 H1 R O 細胞膜 C Gq PLC 促進 DG PIP2 筋小胞体 Ca2+↑+CAM Complex MLCK活性                                  細胞膜 Gq PLC 促進 DG IP3 Ca2+↑+CAM Complex MLCK活性 ミオシン軽鎖 リン酸化 筋収縮 筋小胞体 PIP2 ATPase 活性

DMPPについて

DMPP *ジメチルフェニルピペラジニウム *ニコチン性アセチルコリン受容体のアゴニスト *自律神経節興奮薬 *初期脱分極を起こす *一部はムスカリン様作用を示す

化学式 CH 3 + N N N N CH 3 CH 3 ニコチン DMPP

まとめ

(receptor operated Ca²+ channel) ・細胞内Ca²+ストアから M2 M3、H1 R O C    Ca2+    ポ    ン     プ 細胞膜                                  Gi Gq cAMP ↓ PLC 促進 DG PKA ↓ IP3 筋小胞体 PLC 促進 R R 筋小胞体 PIP2 Ca2+↑+CAM Complex  Ca²+供給源: ・細胞外から ROC  (receptor operated Ca²+ channel) ・細胞内Ca²+ストアから MLCK活性 ミオシン軽鎖 リン酸化 IICR(IP3誘起性Ca²+放出) IP3R CICR(Ca²+誘起性Ca²+放出)RyR ATPase 活性 筋収縮

2+ Ca -CaM 4 2+ + 4Ca +CaM MLCK(不活化) 2+ Ca –CaM・MLCK(活性化) 4

結果

略語   ACh(Acetylcholine)   His(Histamine) DMPP (Dimethylphenylpiperazinium)   C6 (Hexamethonium)   Atr(Atropine) DPH (Diphenhydramine)

方法 ①アゴニストを投与し収縮高を測定する ②3回洗浄、5分後1回洗浄、さらに5分待つ ③アンタゴニストを投与 ④1分後アゴニストを投与し収縮高を測定する ⑤ 3回洗浄、5分後1回洗浄、さらに5分待つ

Dimethylphenylpiperazinium アゴニスト ACh 2×10-4M、0.2ml Histamine  2×10-4M、0.2ml Dimethylphenylpiperazinium  2×10-3M、0.2ml  →Tyrode液40mlの入った腸管懸垂槽に投与      アゴニスト    最終濃度(M) ACh 1×10-6 Histamine Dimethylphenylpiperazinium 1×10-5

アンタゴニスト →Tyrode液40mlの入った腸管懸垂槽に投与 アンタゴニスト 最終濃度(M) 3×10-5 1×10-6 Hexamethonium  2×10-3M、0.6ml Atropine  2×10-4M、0.2ml Diphenhydramine   2×10-4M、0.2ml  →Tyrode液40mlの入った腸管懸垂槽に投与 アンタゴニスト 最終濃度(M) Hexamethonium 3×10-5 Atropine 1×10-6 Diphenhydramine

シンプルな腸管収縮モデル ACh His ヒスタミン受容体 ムスカリン性受容体 ニコチン性受容体 His(Histamine)

シンプルな腸管収縮阻害モデル His DPH ACh ACh Atr C6 His(Histamine) C6 (Hexamethonium) Atr(Atropine) DPH (Diphenhydramine)

t検定(両側)によるcontrolに対する有意差検定 解析 収縮率:平均値±標準偏差 t検定(両側)によるcontrolに対する有意差検定 *P < 0.05, **P < 0.01, ***P < 0.001.

AChによる腸管収縮と阻害 DPH ACh ACh ACh Atr C6 C6 (Hexamethonium) Atr(Atropine) DPH (Diphenhydramine)

AChの収縮率(%) Group ACh C6 Atr DPH 1 100 114 99 2 97 59 3 104 84 4 101 92 99 2 97 59 3 104 84 4 101 92 5 4.7 54.7 6 123 139 7 110.2 70.3 8 108.1 112.1 9 95.2 61.9 10 69.5 57.9 11 62 12 114.8 33.3 13 61.1 31.6 14 98 74.5 15 101.2 82.1 16 104.1 94.6 平均 0.29375 75.5 標準偏差 15.95285 1.175 28.04149 T検定 0.767631 1.464×10-30 0.003258

AChによる腸管収縮と阻害 ** *** C6 (Hexamethonium) Atr(Atropine) DPH (Diphenhydramine)

Histamineによる腸管収縮と阻害 His DPH His(Histamine) DPH (Diphenhydramine)

Histamineの収縮率(%) Group His C6 Atr DPH 1 100 111 109 37 2 138 3 120 135 3 120 135 70 4 108 5 87.3 107.8 55.9 6 115.3 116.7 52.78 7 15.4 8 108.2 109.7 56 9 136 140 14.7 10 168 134 22 11 101 104 30.3 12 118.2 39 13 16 14 116.2 121 15 174 196 40 95.8 94.8 21.9 平均 110.9375 114.5125 28.43625 標準偏差 34.8309 37.4747 22.85251755 T検定 0.228303 0.142208 2.39931×10-9

Histamineによる腸管収縮と阻害 *** C6 (Hexamethonium) Atr(Atropine) DPH (Diphenhydramine)

Dimethylphenylpiperaziniumによる腸管収縮と阻害 DMPP ACh C6 Atr DPH DMPP(Dimethylphenylpiperazinium) C6 (Hexamethonium) Atr(Atropine) DPH (Diphenhydramine)

Dimethylphenylpiperaziniumの収縮率(%) Group C6 Atr DPH 1 60 59 2 36 3 11 65 4 26 53 61 5 62.5 3.8 2.5 6 71.4 15.2 16.2 7 55.1 8 87 4.4 45 9 32.3 29 9.7 10 22.4 16.4 2.3 23.3 30.2 12 1.8 14.3 85.7 13 50 66.7 95.2 14 82.1 103.6 15 43.3 11.1 17.1 16 22.7 20 平均 38.35 28.35 39.1625 標準偏差 26.46429 27.64593 34.91844         T検定                  1.25484×10-7                       3.10436×10-8                    4.50699×10-6

Dimethylphenylpiperaziniumによる腸管収縮と阻害 *** *** *** DMPP( Dimethylphenylpiperazinium ) C6 (Hexamethonium) Atr(Atropine) DPH (Diphenhydramine)

Dimethylphenylpiperaziniumの個々の結果

結果のまとめ

AChの実験結果 AChに対する阻害作用の強さは Atropine>Diphenhydramineであった。 HexamethoniumにはAChに対して阻害作用がみられなかった。

Histamineの実験結果 DiphenhydramineはHistamineに対して阻害作用がみられた。 Hexamethonium、 AtropineにはHistamineに対して阻害作用がみられなかった。 DiphenhydramineはHistamineに対して阻害作用がみられた。

Dimethylphenylpiperazinium の実験結果 Hexamethonium、Atropine、DiphenhydramineすべてにおいてDimethylphenylpiperaziniumに対して阻害作用がみられた。しかし、その強弱までは今回の結果からは推測できなかった。 理論では予想しにくい結果がみうけられた

考察 刺激作用 抑制作用 <DMPPについて> DMPPを大量または長時間投与 初期刺激の後、速やかな伝達遮断がおこる 脱分極性遮断を起こし他の遮断薬に対しても不応状態となる (接合部後膜の電気的回復が阻害されるため) 刺激作用     抑制作用

ジメチルフェニルピペラジニウム(DMPP)の作用の違い ★作用部位の違いによると考えられる アセチルコリンやヒスタミンが直接、受容体に作用するのに対して、 DMPPは間接的に作用するためと考えられる  ★DMPPを洗浄するまでの時間が班によって異なっていた 学生実習では班によって作用時間が異なってしまったことに より、阻害作用に差異がみられたと考えられる

補足: 腸管の反応自体に差異がみられたのではないか 使用した腸管が最後まで正常に機能していたかを確認して いた班と確認しなかった班があるため 全ての班で腸管の機能が正常かどうかを確認するべきであった