学際情報学府   社会情報学コース   社会情報学コース長:橋元良明.

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学際情報学府   社会情報学コース   社会情報学コース長:橋元良明

「社会情報学コース」50余年の歴史 1929年 文学部内新聞研究室 1949年 新聞研究所設置 1953年 新制大学院発足 1929年 文学部内新聞研究室 1949年 新聞研究所設置 1953年 新制大学院発足     社会科学研究科設置     このとき新聞研究所スタッフと文学部社会学科スタッフが共同で     「社会学専門課程」として教育参加 1963年 大学院改変で「大学院社会学研究科」設置(法・政治系、経済系との分離)     「社会学専攻」内に「社会学Bコース」として新聞研究所スタッフ教育参加        他の専攻には「国際関係論」「文化人類学」 1983年 総合文化研究科設立。のちに国際関係論、文化人類学がこちらに移行。 1992年 新聞研究所は「社会情報研究所」へ 1995年 大学院重点化等に伴い「人文科学研究科」と「社会学研究科」が統合     「人文社会系研究科」     社会情報研究所スタッフは「社会文化学:社会情報学専門分野」として    教育参加 2000年 「情報学環」設置        当初より社会情報研究所スタッフ数名が大学院教育参加 2004年 「情報学環」と「社会情報研究所」合併       「社会情報学コース」設置

社会情報学コースとは(1) このコースでは、「社会情報学」を学ぶ。 「社会情報学」とは、メディア、コミュニケーション、情報に関わる社会現象・文化現象、情報社会における諸問題を  人文・社会諸科学の方法論的成果に基づいて分析する新しい学問分野。  既成学問領域としては、法学・政治学、経済学、社会学、社会心理学、メディア論、史学、国際関係論等と関連 また、社会人入試枠を設け、社会人を受け入れて研究手法を身につけさせ、知識の高度化をはかる教育を行っている。

社会情報学コースとは(2) 「情報社会」に、法学、政治学、経済学、社会学、社会心理学、言語学、メディア論などがどのようにかかわるかを学ぶ。 具体的テーマ  ・様々な情報法、知的財産権  ・電子マネー、デジタル経済  ・インターネットや携帯電話の社会的影響  ・テレビや新聞のもつ影響力と今後  ・メディア思想  ・ブロゴスフィアーの潜在力  ・科学的内容分析、社会調査法  ・アジア情報社会論、等

社会情報学コースのMatrix(7つの領域) 石崎雅人 姜 尚中 北田暁大 須藤 修 田中明彦 田中秀幸 橋元良明 濱田純一 林 香里 原田至郎 山口いつ子 山本隆一 (コース兼担)安達裕之 石田英敬 倉田博史 馬場 章 本郷和人 前田幸男 文化・人間情報学 コース 学際理数情報学 コース 総合分析情報学 コース メディアとジャーナリズム 社会心理・情報行動 Interaction 法・政策 Interaction 経済・産業 社会・歴史 アジア・地域、   医療情報

(1)メディアとジャーナリズム: 社会情報学Ⅰ 林香里、丹羽美之         <各領域の概要> (1)メディアとジャーナリズム: 社会情報学Ⅰ  林香里、丹羽美之  テレビや新聞、インターネットなどを「メディア論」的観点から研究。人々の政治行動との関連も探る。また、ジャーナリズムの現状の批判的検討、ジャーナリスト教育にも関与   (2)社会心理・情報行動: 社会情報学Ⅱ  橋元良明、石崎雅人   メディア利用やコミュニケーションの変容、マスメディアの影響等を社会心理学的な実証研究を通じて明らかにする。また、言語コミュニケーションの構造やメディア・データの数量的分析技術

濱田純一、山口いつ子 情報法、情報政策の分析。表現の自由の変容、著作権、サイバー法等、現代社会の情報流通に絡む法的側面・政策的側面を分析 (3)法・政策: 社会情報学Ⅲ  濱田純一、山口いつ子  情報法、情報政策の分析。表現の自由の変容、著作権、サイバー法等、現代社会の情報流通に絡む法的側面・政策的側面を分析 (4)経済・産業: 社会情報学Ⅳ  須藤修、田中秀幸   情報経済、情報産業に関する分析。電子マネーや新しい金融システム、デジタル化が経済構造や企業組織、社会的ネットワークに及ぼす影響を分析     

(5)社会・歴史: 社会情報学Ⅴ  姜尚中、北田暁大  情報現象を、主に文化や歴史の観点から捉え直す。またメディアの社会学的意味を問う。 (6)アジア・地域→アジア情報学コース   田中明彦、原田志郎   情報化に伴う国際関係の変容とくに「アジア」内外の変動、情報論から見た国際政治を分析。 (7)医療情報   山本隆一  医療・健康情報における、相互運用性、安全管理、プライバシー保護の問題を分析。

 それぞれの領域は排反・独立しているのではなくオーバーラップ。 社会情報現象の諸課題やあるべき方向性を、歴史と理論、実証の諸側面から多角的・学際的に研究・教育する 「情報社会における問題・課題に対して、様々な領域からアプローチ」=タスク・オリエンテイティド もちろん、文化・人間学的側面、自然科学的側面の知識・理論・技術のサポートも必要であり、他コースの研究・教育内容と合わせて横断的分析が可能な人材の育成を目指す。

学部レベルで「情報社会学」を専門的に教えている大学はほとんどない。 だから、修士に入ってから、情報社会学を基礎から学ぶ。 修士院生の出身学部も、法学部、経済学部、社会学部、文学部など、様々。理系学部出身者も多い。 社会人枠を利用して、シンクタンク、官公庁、一般企業等、社会人の入学者も多い。