ファッション産業とアパレル産業 2311395 山口 湧平
ファッション産業とアパレル産業 日本のアパレル消費は、60 年代以降、今日にいたるまで、過去40 年以上の時代変化の中で段階的に進化してきている。もとより生活者にとってのファッション表現とは、自分らしい個性の表現であり、自らのライフスタイルが表出する世界、つまり「衣」「食」「住」「遊」「知」などのライフスタイルに反映する世界である
ファッションとは 「ファッションと言えば衣服のこと」と考えている人も多いかもしれない。しかし、ファッションには衣服だけでなく、シューズやバック、アクセサリーなどの「服飾雑貨産業」、さらにはコスメ、ホームファッションといった分野も含まれる。
ファッションという言葉 ⅰ生活者の個性表現、 ⅱ流行、 ⅲ服飾の3つの意味で使われることが多い。
ファッションの定義 ファッションの語源はラテン語のfactio(ファクチオ)すなわち「人間の創造行為」にあるといわれている。そこから派生してファッションにはⅰ流儀・作法、ⅱ流行、ⅲ服飾の意味がある。つまり、ⅰ個性を生活で表現する行為「生活者の個性表現」、ⅱその時々の価値観の共有現象「流行」、ⅲ生活者の個性表現や流行が最も顕著に表れる「服飾」の3 つの意味として使われるようになっている。そのためⅲの服飾に限定したとしても、生活者が創意工夫するウェアリングやスタイリングが前提となる。
ファッションビジネスという言葉 ファッションビジネスという言葉を提唱したのは、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)の教授、J・A・ジャーナウ、B・ジュデール。その著書『ファッション・ビジネスの世界』(尾原蓉子訳、東洋経済新聞社)の中で書いた。
近年のファッション業界の動向 ネットモール、ネットショップによるインターネット通販、モバイル通販3は、手軽さや迅速さから若者のみならず30 代、40 代の支持も幅広く集めてり、今後、最も成長が期待される分野の一つである。
アパレルとは 「衣服、衣類、服装」のことで紳士、婦人、子供の衣服の総称です。広義ではアクセサリーや靴などの服飾品も含まれます。
アパレルの定義 アパレルとは、英語で衣服または服装の意味であり「衣服」全般のことを指す言葉である。したがって、アパレル産業とは衣服産業あるいは外衣産業のことといえる。
アパレル産業とは アパレル産業はアパレル企業により構成され、アパレル企業はアパレル生産企業とアパレルメーカーとに大別させる。
日本におけるアパレル産業の登場 「70 年代」、繊維産業が消費者志向型産業に脱皮するためには、最終製品を完成させるアパレル(衣服)製造業が主役にならなければならないから、これを育成強化することが、一貫した方針ともなっている。
アパレル産業が発展した理由 第一は、消費が拡大して既製服の需要が大きくなったことである 第二は、百貨店の売り場が全国に広がったことである。 第三は、アパレル業界が単なる「衣服産業」から「ファッションビジネス」へと大きく変身し始めたことだ。
日本のアパレル卸商の企業数 政府の統計によると約1 万数千社あるといわれている。
近年のアパレル産業の動向 日本のアパレル市場は供給量のほとんどを輸入に頼り、国内生産は空洞化、もはや微々たる規模しか残っていない。統計でみると、輸入は80 年代から一本調子で増え続け、国内生産はどんどん減少している。
国内市場 少子化の影響などもあり、縮小傾向にある。
少子化時代のアパレル市場 少子化が進み、我が国の人口は減少傾向。ファッション分野はその影響を大きく受けることになる。これまでのファッション文化の担い手は10 代後半、20 代の若者だったからである。
服飾雑貨産業とは ファッション業界の中でも、アパレル小売業界では、アパレル(=衣服)のみならず、シューズ、バッグ、アクセサリーなども取扱い、その比率は今後、ますます高まっていくと予測されている。またファッションアパレルメーカーも、服飾雑貨を合わせて構成するケースが多く、そこでは明確なコンセプトを打ち出しながら、ファッション性の高い服飾雑貨の市場に進出しているのである。