平成25年度 小平市がん検診受診率向上事業
受診率向上事業の実施に至るまで 受診率向上事業実施へ ←以前の小平市 「市のがん検診の受診率を 上げるにはどうすれば…」 平成23年度~ 都の包括補助(先駆的事業)なら補助率10/10 平成22年11月から、個別方式による大腸がん検診を新たに開始した。 コンサルタントに入ってもらうことにより、専門家からの助言をもらいながら受診率の向上に取り組める。 ←以前の小平市 「市のがん検診の受診率を 上げるにはどうすれば…」
小平市の大腸がん検診 個別 集団 対象年齢 35歳以上の市民 自己負担 なし 実施方法 個別検診と集団検診 実施期間 7月1日~2月28日 対象年齢 35歳以上の市民 自己負担 なし 実施方法 個別検診と集団検診 個別 集団 実施期間 7月1日~2月28日 春期 4月~7月 秋期 10月~12月 実施場所 小平市・国分寺市・東村山市の指定医療機関 (25年度は123か所) 小平市健康センター 申込み 不要 直接指定医療機関へ 市へ申込みが必要 春期:3/5~3/12 秋期:8/5~8/12 その他 平成22年11月から開始 特定健診と同時受診可 胃がん検診と同時受診可
受診率向上に向けた取り組み 40歳~69歳の市民約4,500人を無作為抽出で選び、大腸がん検診に関する意識調査を実施 平成23年度から個別勧奨と効果検証をコンサルタントへ委託 40歳~69歳の市民約4,500人を無作為抽出で選び、大腸がん検診に関する意識調査を実施 40代の約6割が、市の検診を「知らない」と回答 60代の約8割が、「(職場等での)受診機会がない」と回答 40代には市の検診を周知し今後の継続受診につなげる。 60代はがん罹患率が高い。市の検診以外に機会が少ない。 40代・60代をターゲットに個別勧奨・再勧奨を実施する
平成25年度の受診率向上事業 ◆対 象 43歳(昭和45年4月1日~46年3月31日生) 64歳(昭和24年4月1日~25年3月31日生) ◆勧 奨 平成25年7月16日発送 5,404件(43歳2,913件、64歳2,491件) ◆再勧奨 平成25年12月13日発送 4,832件(43歳2,796件、64歳2,036件)
個別勧奨リーフレット 勧奨通知 再勧奨通知 集団検診と個別検診のいずれかを選択可能である旨と、申込方法や受診の流れ等を記載した。また、早期発見すれば高い確率で治癒できる旨の文章等を載せた。 勧奨通知より版のサイズと文字を拡大した。一方で文字数を減らし短い文章を用いることでインパクトを与える構成にした。 個別の医療機関123か所で受診できる旨や、簡単な検査であり早期発見すれば高い確率で治癒する旨等を強調した。
個別勧奨者の受診時期の推移 集団検診:4月~7月、10月~12月、個別検診:7月1日~2月末 個別勧奨後の8月~9月と再勧奨後の1月~2月にかけて受診者数が伸びている。 特定健診の最終月である10月に受診者数が最も増えている。
個別勧奨者の受診者数 約3倍 約4倍 個別勧奨実施者の前年度(24年度の42歳と63歳)の実績と比較 対象者 43歳:約3,000人、64歳:約2,500人 【24年度】 【25年度】 受診者 43歳: 86人 ⇒ 332人 64歳: 235人 ⇒ 695人 受診率 43歳: 2.9% ⇒ 11.1% 64歳: 9.4% ⇒ 27.8%
受診率向上事業による成果 個別勧奨のターゲットとした年代について、 受診率を飛躍的に向上させることができた。 他の自治体でも実績のあるコンサルタントに 入ってもらうことで、受診率向上のための技 術的なノウハウを教わることができた。 個別勧奨の結果を事後検証することで、今後 市が取り組むべき方向性が見えてきた。 一過性ではなく継続的な受診率向上へ
課題や反省点 個別検診は簡便性が高いため、受診率の向 上に結び付きやすい半面、精検未受診者が 多い。 →精度管理上の問題点 →精度管理上の問題点 職域等ですでに受診している方にも、何度 も通知を送ってしまうことになる。 →苦情の原因 勧奨通知のリーフレットに載せる内容は、 事前に医師会と調整するべき。 →医療現場での混乱