第12章 現在のグローバル化を考える
1 冷戦終結から多極化へ 1989年12月、マルタにおける米ソ首脳会談での冷戦終結 宣言。 1 冷戦終結から多極化へ 1989年12月、マルタにおける米ソ首脳会談での冷戦終結 宣言。 東西ドイツの統一(壁の崩壊から1990年10月まで・・・東ド イツの人々の平和革命) 東欧諸国の共産党体制の消滅 ソ連・ユーゴスラヴィアの解体・・・たくさんの国家の成立 ワルシャワ条約機構の解散 ソ連解体により東欧から中央アジアにかけ、ロシアのほか に12の独立国家。 ユーゴスラヴィアは6つの国家に再編・・・熾烈な民族紛争
民族対立、地域紛争の激化、戦争 アフリカ・・・ルワンダ、ブルンジ、ソマリア、スーダン アジア・・・パレスチナとイスラエルの対立 トルコとイラクの境界に居住するクルド人問題 スリランカの長期にわたる内戦 多民族国家インドネシアと中国における少数 民族問題。 91年、湾岸戦争・・・イラクのクウェート侵攻(90年8 月)。イラク非難の国連決議。アメリカを中心とする 多国籍軍のイラク攻撃。
9.11とアメリカの「テロとの戦争」 2001年9月11日、航空機を使った「同時多発テ ロ」。世界貿易センタービル イスラーム原理主義急進派の武装組織アルカイ ダ。 「アルカイダの拠点・・・アフガニスタン」・・・これを掲 げて、イスラーム原理主義のタリバン政権を打倒す るため、大規模な軍事戦を実行 アフガン戦争には西ヨーロッパをはじめとする多く の国家が参戦。 憲法の制約があるにも関わらず、日本も後方支援 (海上給油…補給は重要な軍事的活動)。
対イラク全面戦争 2003年3月から開始。 短期間のうちに主要地域を制圧し、フセイン政権打 倒。 多国籍軍の駐留。 開戦の理由とされた大量破壊兵器は発見されず、 誤った情報に基づく戦争だったことをアメリカ自身 も認めざるを得なくなった。 世界的にイスラーム圏を中心に非米・反米気運。 アメリカ一極支配の国際政治の構造は、多極化 へ。
国際政治の多極化 2009年、アメリカに、オバマ政権の誕生・・・ブッシュ政権 の単独行動主義とは異なる国際協調路線。・・・・多極化時 代に対応する姿勢。 ヨーロッパ統合の前進 90年の東西ドイツ統一を契機に、新たな段階へ。 93年、ヨーロッパ共同体(EC)からヨーロッパ連合(EU)へ の改組。 99年共通通貨ユーロの導入。 2004年中欧・東欧への拡大、2007年ブルガリア、ルーマ ニア 2009年リスボン条約・・・EUに大統領と外相。
地域統合の様々な展開 世界地域(ヨーロッパ、東南アジア、南北アメリカ、 etc) 01年 上海協力機構(中国・ロシア・中央アジア4カ 国の計6カ国、のち、インド・パキスタン・イランなど がオブザーバー参加)・・・非米機構 中南米におけるブラジル・ベネズエラなど、アメリカ と距離を置く政権の誕生。地域的結束。 アジア・・・ASEANを軸とする東アジアサミットが16 カ国の参加で2005年から開始。
主要国連携の協議体の変化・発展 1970年代の石油危機を契機に発足したG7サミット (先進国首脳会議)
2 世界経済の一体化 経済グローバル化の進展 世界金融危機 地域経済統合の進展
3 地球規模の課題の噴出 開発と貧困 地球環境の危機・・・CO2 原発事故・・・脱原発 再生可能エネルギー開発・拡大の必要性 3 地球規模の課題の噴出 開発と貧困 地球環境の危機・・・CO2 原発事故・・・脱原発 再生可能エネルギー開発・拡大の必要性 国連改革とグローバルガバナンス