Hyper Luminous X-ray Source in ESO 243-49 ひろたか 2012/10/22 Ultra Luminous X-ray Source (ULX)、 Hyper Luminous X-ray Source (HLX) ・>= 3 x 10^39 erg/s のX線天体(普通の恒星質量BHB 10 Msunのエディントン限界を超えている) 中でも、> 10^41 erg/s の天体は HLX と呼ばれている。 ・銀河中心に位置していない(活動銀河核ではない) 正体には諸説あり、いまだにどんな天体かは不明。。。 1. 恒星質量BHBにエディントン以上にひたすら物を落とした状態? (なぜ我々の銀河には存在しない?) 2. 放射が非等方?(周囲に可視や電波の nebula がある天体もいるので、等方的?) 3. 中間質量BHに降着している? => もしそうなら 超巨大ブラックホールへ合体や降着をしている現場 ダークマター研究、宇宙論、重力波検出に重要 #一部の ULX は、1 や 2 で説明される(つまり恒星質量BH)だろう。 #速度分散から、ω Cen の中心には 10^7 Msun の BH がいると思われているが、 それは矮小銀河の中心核?と考えられているらしい。
Hyper Luminous X-ray Source in ESO 243-49 Farrell et al. nature 460, 73, 2009 HST image HLX-1 ・XMM-Newton のセレンディピタスカタログ から見つかった天体 2XMM J011028.1-460421 ・ESO 243-49 (z=0.0224, 95 Mpc) の中心核から 8 秒角ずれた位置 ・光度 (0.2-10 keV) = 1.1x10^42 erg/s (これまでで最も明るい ULX/HLX) ・スペクトル変動あり 1.1x10^42 erg/s: ソフトな PL (Γ=3.4) 0.64x10^42 erg/s: MCD (T=0.18 keV) +PL (Γ=2.2) => 500 Msun 以上の質量をもつ中間質量BHでは? ・吸収は大きくない(~10^20 cm-2) 前方の天体だったりしない? ・Soria et al. 2010 6.5-m Baade Magellan telescope 可視対応天体(R=23.8等, V=24.5等)
Redshift of ESO 243-49 HLX-1 Wiersema et al. 2010 VLT観測 4夜 1秒スリット 青:バックグランド 黒:差分 6716Å (Hα)が 11.3σで検出 ズレは z=0.0223 で、ESO銀河と一致
X線ライトカーブ Godet et al. 2012 川口さんが共著で、 Swift/XRTによるモニター (~360 ks) スペクトルからBH質量 2x10^4 Msun と見積もってらっしゃる。 Swift/XRTによるモニター (~360 ks) ・約1年周期でアウトバーストを繰り返している
色の変化 Godet et al. 2009, Servillat et al. 2011
色の変化 Godet et al. 2009, Servillat et al. 2011 Very high High/hard High/soft Low/hard
X線スペクトル Servillat et al. 2011 ・約1年周期でアウトバーストを繰り返している
電波(ATCA)観測 Webb et al. science 337, 554, 2012 ・状態遷移(暗い=>明るい)で ジェットが放射された? 7日間 x 12時間の観測で -4日、検出 -3日、未検出 ・ULX で電波の変動を初検出 コントア:電波 イメージ:HST X線で明るかった4日(ATCA1+3日) X線で暗かった3日(ATCA2+1日)
BH質量の見積り? 1年周期? 生まれてきた環境は? Godet et al. 2012 Lasota et al. 2011 AGB star が eccentric orbit? 生まれてきた環境は? Farrell et al. 2012 Swift/UVOT と GALEX の観測 HST と Swiftの同時観測