太田昌孝 mohta@necom830.hpcl.titech.ac.jp インターネットインフラ特論 Advanced Lecture on Internet Infrastructure 1.インターネットの原理 1. The Principle of the Internet 太田昌孝 mohta@necom830.hpcl.titech.ac.jp.

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第1章 ネットワークとコミュニケーション 第2節 ネットワークのしくみ 2 ネットワークを支える技術 (教科書 p36 ~ p37) 今日の用語  モデム (modulator/demodulator:modem)  IP アドレス (internet protocol address)  ドメインネーム.
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Presentation transcript:

太田昌孝 mohta@necom830.hpcl.titech.ac.jp インターネットインフラ特論 Advanced Lecture on Internet Infrastructure 1.インターネットの原理 1. The Principle of the Internet 太田昌孝 mohta@necom830.hpcl.titech.ac.jp

講義の構成 前期 後期予定 インターネットインフラ特論 インターネット応用特論 物理層、データリンク層、ネットワーク層 トランスポート層、アプリケーション層

Structure of Lecture 2nd Quater 4th Quater Advanced Lecture on Internet Infrastructure Physical, Datalink and Network Layers 4th Quater Advanced Lecture on Internet Applications Transport and Application Layers

通年の講義の目的 インターネットの原理、インターネット流のプロトコル設計の「こつ」を理解する 今後はプロトコルの時代 エンドツーエンド原理(RFC1958) グローバルコネクティビティ原理 スケーラビリティ原理 今後はプロトコルの時代 多用なアプリケーションに応じたプロトコル APIは二の次

Purpose of the Lectures Understand the Pinciple of the Internet and Knowhow of Internet Style Protocol Design The end to end principle (rfc1958) principle of global connectivity principle of scalability We are in Protocol Era Protocols designed for various applications APIs are of secondary importance

講義の参考となる資料 RFC(一部和訳もあり) 「本当のインターネットをめざして」、情報処理学会誌、全36回(1999年4月号~2002年3月号) 「インターネットの真実」、週間東洋経済(2001年1月より2002年4月まで連載) 昨年度の講義のOHP ftp://chacha.hpcl.titech.ac.jp/2015/infra*.ppt

Reference Articles for Lecture RFC (Re quest for Comments) 「本当のインターネットをめざして」、情報処理学会誌、全36回(1999年4月号~2002年3月号) 「インターネットの真実」、週間東洋経済(2001年1月より2002年4月まで連載) Slides used in the Previous Fiscal Year (in Japanese only) ftp://chacha.hpcl.titech.ac.jp/2015/infra*.ppt

前期の構成(1) 1. インターネットの原理:エンドツーエンド原理、CATENETモデル 1. インターネットの原理:エンドツーエンド原理、CATENETモデル 2. 物理層:アクセス網、幹線網、光ファイバー、ADSL、電波 3. データリンク層: イーサネット、ATM、PPP、IOG 4. インターネットワーキング層:IPv4、ARP

Topics of the 2nd Quater (1) 1. Principle of the Internet: End to end principle, CATENET model 2. Physical Layer: Access Network, Backbone Network, Optical Fiber, ADSL, Radio Wave 3. Datalink Layer: Ethernet, ATM, PPP, IOG 4. Internetworking Layer: IPv4, ARP

前期の構成(2) 5. インターネットワーキング層:IPv6、ND 6. インターネットワーキング層:IPセキュリティ 5. インターネットワーキング層:IPv6、ND 6. インターネットワーキング層:IPセキュリティ 7. インターネットワーキング層:NAT、DHCPとAUTOCONF 8. ルーティング:IGP、ポリシー、IX、マルチホーミング、モビリティ

Topics of the 2nd Quater (2) 5. Internetworking Layer: IPv6, ND 6. Internetworking Layer: IP security 7. Internetworking Layer: NAT, DHCP & AUTOCONF 8. Routing: IGP, Policy, IX, Multihoming, Mobility

前期の構成(3) 9. ルーティング:トラフィックエンジニアリング、ROLC、MPLS 9. ルーティング:トラフィックエンジニアリング、ROLC、MPLS 10. ルーティング:マルチキャスト、経路表の縮約の不可能性 11. 帯域・遅延保証:Guaranteed Servic 、DiffServe 12. 超高速ルータ、光ルーティング 13~? おまけ?

Topics of the 2nd Quater (3) 9. Routing: Traffic Engineering, ROLC, MPLS 10. Routing: Multicast, Impossibility of Route Aggregation 11. Bandwidth & Delay Guarantee: Guaranteed Service, DiffServe. 12. Ultra High Speed Routers, Optical Routers 13~?. Auxiliary Topics

評価方法 中間レポートと、期末レポート 出席はとらないが、、、 質問やコメントを義務付ける 期中、講義に関する技術的な内容の質問やコメントを最低2回、授業中に行うこと よい質問やコメントは、成績の加点対象 質問者は、講義終了後に名前と学籍番号を申告のこと

Evaluation Method Interim and Final Report Attendance is not Checked, but, ... Questions or Comments are Mandated In the quater, questions or comments with technical content must be made at least twice during lecture Good questions and comments will be awarded with points Declare your name and student ID after each lecture, if you make questions or comments

プロトコルとは? ネットワークで通信する手順

What is Protocol? Procedure to communicate over networks

ところで、インターネットとは? 電子メイルのことではない ウェブのことでもない アプリケーションのことではない 20年前には大真面目で主張されていた ウェブのことでもない 現在は勘違いしている人が多い アプリケーションのことではない インターネットはIP(インターネットプロトコル)を用いて、インターネットの原理に基づいて、端末間が直接接続された網である

BTW, What is the Internet? Not e-mail seriously thought so 20 years ago Not web, either many still misunderstand so Is not applications The Internet is a network directly connecting terminals based on the principle of the Internet using IP (Internet Protocol) インターネットはIP(インターネットプロトコル)を用いて、インターネットの原理に基づいて、端末間が直接接続された網である

エンドツーエンド原理 網の中抜き原理 端末(エンド)でできることは網側ではやらない 直接関係する端末でできることは他の端末ではやらない 網機器は単能(端末を結ぶだけ)、高速 直接関係する端末でできることは他の端末ではやらない スケーラブル(負荷が集中しない) 高信頼(端末が動いてなんらかの経路で通信さえできればシステムは動作)

End to End Principle Disintermediated Networking Don’t do things implemented by terminals (end) in the network network equipment has only single function (to connect terminals) and is high speed Don’t do things implemented by directly involved terminals by other terminals scalable (no load consentration) highly reliable (system works if only terminals are working and can communicate each other over some route)

インターネットじゃないもの(1) 電子メイル UUNET(JUNET)はインターネットではなかった パソコン通信もインターネットではなかった 電子メイルはインターネット上でも動くアプリケーションの一種 その他のネットワーク(電話網)上でも動く 昔の(海外)電子メイルは有料だった 今でも携帯電話網上の電子メイルは一部有料

What is not the Internet (1) e-mail UUNET (JUNET) was not the Internet Communication System for Personal Compters was not the Internet E-mail is an application works on the Internet also works on other (phone) networks In the past, (oversea) e-mail was charged some mail on mobile phone is still charged

インターネットじゃないもの(2) ウェブ ウェブはインターネットではない ウェブもインターネット上でも動くアプリケーションの一種 マイクロソフトはそのへんを誤魔化しているが ウェブもインターネット上でも動くアプリケーションの一種 その他のネットワーク上でも動く 携帯電話網からウェブを見るのは本来有料 もちろん、携帯電話網はインターネットではない

What is not the Internet (2) Web Web is not the Internet though Microsoft makes it obscure Web, too, is an application works on the Internet also works on other networks web browsing from mobile phone network is, in principle, charged mobile phone network is not the Internet, of course

サーバとクライアントが分離されゲートウェイ経由で通信 インターネット 携帯 電話網 C S S C S C S G C S C C S S C :サーバ :クライアント :ゲートウェイ S C G 携帯電話網からのウェブの利用 サーバとクライアントが分離されゲートウェイ経由で通信

Web Browsing from Mobile Phone Network Internet Mobile Phone Network C S S C S C S G C S C C S S C :Server :Client :Gateway S C G Web Browsing from Mobile Phone Network Servers and clients are separated and communicate through the gateway

サーバとクライアントが分離されゲートウェイ経由で通信 インターネット 携帯 電話網 C S S C S C 障害 S G C S C C 全滅 S S C :サーバ :クライアント :ゲートウェイ S C G 携帯電話網からのウェブの利用 サーバとクライアントが分離されゲートウェイ経由で通信

Web Browsing from Mobile Phone Network Internet Mobile Phone Network C S S C S C Failure S G C S C C Total Failure S S C :Server :Client :Gateway S C G Web Browsing from Mobile Phone Network Servers and clients are separated and communicate through the gateway

サーバとクライアントが混在して最短経路て通信 インターネット C S S 障害 C C C S C C S S S C S S C :サーバ :クライアント S C インターネット サーバとクライアントが混在して最短経路て通信

Servers and clients are mixed and communicate with shortest pathes Internet C S S Failure C C C S C C S S S C S S C :Server :Client S C Internet Servers and clients are mixed and communicate with shortest pathes

インターネットじゃないもの(3) 電話 電話は電話網ではない 電話は電話網上でも動くアプリケーション もはや電話はインターネットの販促ツール その他のネットワーク上でも動く インターネット電話自体は無料 もはや電話はインターネットの販促ツール わざわざ電話網をサポートする価値なし 携帯電話はモバイルインターネットの販促ツール

What is not the Internet (3) Phone Phone is not phone network Phone is an application works on phone networks also works on other networks phone over the Internet is free of charge Phone, today, is a promotion tool to sell Internet services no need to support phone network mobile phone is a promotion tool to sell mobile Internet services

インターネットじゃないもの(4) 電話網 電話は電話網ではない 電話は電話網上でも動くアプリケーション もはや電話網は不要 その他のネットワーク上でも動く インターネット電話自体は無料 もはや電話網は不要 携帯電話網も同じ 電話番号も不要 IPアドレスが基本(内線番号もあってもいい)

What is not the Internet (4) Phone Network Phone is not phone network Phone is an application works on phone networks also works on other networks phone over the Internet is free of charge We don’t need phone networks neither are mobile phone networks phone numbers are not necessary, either basically required is IP addresses (though alternative representations may exist)

ネットワーク 物流網 情報通信網 郵便、宅配便、コンビニ 出版網(書籍、新聞、レコード(CD)、映画) 金融網 電話網 放送網 インターネット

Networks Physical Distribution Networks Postal Service, Parcel Services, Convenience Stores Information Communication Networks Publishing Network (Book, News Paper, CD, Movie) Financial Network Phone Network Broadcast Network the Internet

インターネットは情報通信網を 中抜きする インターネットは情報通信の価格破壊 出版、金融、電話、放送というサービスは 出版網、金融網、電話網、放送網は消える 社会の情報通信コストの削減 ISPビジネス自体は儲からない 出版、金融、電話、放送というサービスは インターネット上に移行して残る 社会の活力は増大する

Internet Disintermediate ICN Price Destruction of ICN Publishing, financial, phone and broadcast networks will disappear IC cost of the society decreased ISP business itself is not profitable Publishing, financial, phone and broadcast services will: remain, but, on the Internet social activities increase

出版網 同じ情報を大量に配布 情報流通は遅くていい 著作権法による保護 いまのインターネットの好餌 壊滅寸前

Publishing Network Mass Distribution of Same Information Delay of the Distribution may be Tolerated Protected by Copyright Act The First Victim of the Internet Collapsing

金融網 お金のやりとりを管理 物流網でもあるが、今や、情報通信網としての面がはるかに大きい セキュリティー!!! 事故を起こさないことではない 事故の時、誰が損失をかぶるか

Financial Network Manage Transfer of Money Partly, Phisical Distribution Network, but, today, mostly ICN Security!!! Not that there is no accident Who will pay the loss on accidents

電話網 音声を実時間で伝送する網 専用線事業も 遅くて高い 電電公社として保護、電気通信事業法で開放 音声伝送の帯域を確保 音声伝送の遅延を最小化(保証) 専用線事業も あくまで音声伝送事業が主 遅くて高い 電電公社として保護、電気通信事業法で開放

Phone Network Network for Realtime Voice Transfer Allocate bandwidth for voice transfer Minimize (guarantee) delay for voice transfer Dedicated Line Business may be Offerred but, primary business is voice transfer Slow and Expensive Was Protected as Public Company Leberated by Telecommunication Business Law

放送網 音声、画像を実時間で多数に伝送する網 電波による広域一対多通信 放送法による保護 伝送帯域を確保 遅延を最小化 ブロードキャスト/マルチキャスト 放送法による保護

Broadcast Network Network to Transfer Voice/Image to Many in Realtime Allocate bandwidth for the transfer Minimize delay Wide Area One to Many Communication over Radio Waves Broadcast/Multicast Protected by the Broadcast Act

放送と通信の融合 電話網からみて 放送網からみて インターネットからみて 電話網でも一対多通信は可能 放送のフィードバックを電話網から受ける 電話網(BISDN)への放送網の統合 放送網からみて 放送のフィードバックを電話網から受ける 電波でも1対1通信は可能 放送網への電話網の統合? インターネットからみて ぜんぶインターネットに統合

Integration of Broadcast and Telecommunication Viewed from Phone Network one to many transfer over phone network integration of broadcast network to phone network (BISDN) Viewed from Broadcast Network receive feedback through phone network one to one communication over radio wave possible? integration of phone network to broadcast network Viewed from the Internet integration of all the ICN to the Internet

放送網 電話網 電話網 放送網 同床異夢の「放送と通信の融合」

Broadcast Networ Phone Network Phone Network Broadcast Network Two Visions on “Integration of Broadcast and Telecommnication

インターネット (出版、金融、通信、放送) インターネットによる情報通信サービスの統合

(Publishing, Financing, Phone, Broadcast) Internet (Publishing, Financing, Phone, Broadcast) Integration of IC Services by the Internet

プロトコルのレイヤリング 扱う対象の抽象度に応じて層化 プログラムでいえば、サブルーチン化(構造化)に相当 OSIの7層モデル インターネットの5層モデル プログラムでいえば、サブルーチン化(構造化)に相当

Layering of Protocols Have Layers based on Level of Abstraction 7 layer model of OSI (Open Systems Interconnection) 5 layer model of the Internet Corresponds to Subroutines (Structuring) in Programming

アプリケーション層 7層 プレゼンテーション層 6層 セッション層 5層 トランスポート層 4層 ネットワーク層 3層 データリンク層 2層 物理層 1層 OSIのレイヤリング構造

Application Layer Layer 7 Presentation Layer Layer 6 Session Layer Layer 5 Transport Layer Layer 4 Network Layer Layer 3 Datalink Layer Layer 2 Physical Layer Layer 1 Layering Structure of OSI

アプリケーション層 トランスポート層 ネットワーク層 データリンク層 物理層 インターネットのレイヤリング構造

Application Layer Transport Layer Network Layer Datalink Layer Physical Layer Layering Structure of the Internet

物理層 物理現象と情報を対応させる プログラミングでいえば、機器制御のファームウェア 電圧<->0、1 光のあるなし<->0、1 振幅と位相<->0、...、63 複数の同質の物理層の統合も可能(リピーター) プログラミングでいえば、機器制御のファームウェア

Physical Layer Map Physical Phenomena and Information Voltage high/low <-> 0/1 Lignt on/off <-> 0/1 Amplitude and Phase <-> 0/1/.../63 Multiple Similar Physical Layers may be Integrated (Repeaters) Corresponds to Control Firmware in Peripheral Devices in

データリンク層 ネットワーク層と物理層のつなぎ 物理層が3個以上の機器からなる場合 複数の異質な物理層の統合も可能 相互の区別が必要 複数の異質な物理層の統合も可能 局所的な中継(ブリッジ) プログラミングでいえば、デバイスドライバ

Datalink Layer Joint between Network and Physical Layers If Physical Layer have more than 2 devices distinction between them is necessary Multiple Dissimilar Physical Layers may be Integrated Local Relays (Bridges) Corresponds to Device Drivers in Programming

ネットワーク層 インターネットワーキング層 多数のデータリンク層を統合して大域的なひとつの網として動作させる 大域的な中継(ルータ、ゲートウェイ) プログラミングでいえば、ファイル管理やプロセス間通信

Network Layer Internetworking Layer Integrate Many Datalink Layers to form a Global Network Global Relaying (Routers, Gateways) Corresponds to File Manager and Inter-process Commnication in Programming

「統合」をどこでやる? どの層でやってもいい どこかの層だけに任せるのがきれい だからといってあちこちでやるのは無駄 インターネットワーキング層では統合は必然 データリンク層でやる必要はない データリンク層の単純化 物理層でやると帯域の無駄 多くの端末が一つの物理現象を共有

Which Layer Should be Used for the “Integration” Any of the 3 Layers but, is wasteful to do so everywhere Clean to do it only at one Layer Internetworking layer MUST Integrate Not necessary at datalink layer simplify datalink layer Waste bandwidth at physical layer Many terminals share single physical phenomena

端末B 端末B リピータ ブリッジ 端末A 端末A 端末C 端末C (a) 1層での統合 (b) 2層での統合(最初、    Aの位置を記憶) 端末B 端末B ブリッジ ルータ 端末A 端末A 端末C 端末C (c) 2層での統合(Cの位置を記憶後) (d) 3層での統合 層ごとの中継機器の振る舞い(AからCへのパケット)

Terminal B Terminal B Repeater Bridge Terminal A Terminal A Termilan C Terminal C (a) Integration at L1 (b) Integration at L2 (Remember location of C) Terminal B Terminal B Bridge Router Terminal A Terminal A Terminal C Terminal C (c) Integration at L2 (remembering C) (d) Integration at L3 Relaying Behavior at each Layer (Packet from A to C)

網間接続 網どうしの「統合」 矛盾! エンドツーエンド原理とは端末の直接通信 ネットワーク層以上の層での統合 インターネットでは網間接続はありえない 1つの網(インターネット)だけで全体を覆う グローバルコネクティビティ原理 網間接続の仕様をあれこれ考えるより楽

Interworking Integration of Networks Contradiction above the Network Layer Contradiction The End to End Principle requires direct communication between Terminals Interworking impossible on the Internet A single network should covers the entire world principle of global connectivity Easier than specifing various interworking mechanisms almost at random

網 データ リンク データ リンク データ リンク R R データ リンク R データ リンク データ リンク R R :ルータ ネットワークとデータリンク

Network Datalink Datalink Datalink R R Datalink R Datalink Datalink R R :Router Network and Datalink

世の中 網 網 網 G G 網 G 網 網 G G :網間接続装置 世の中とネットワーク層

The world Network Network Network G G Network G Network Network G G :Interworking Unit The World and Networks

世の中 データ リンク層 データ リンク層 データ リンク層 R R データ リンク層 R データ リンク層 データ リンク層 R R :ルータ 世の中とインターネット

The World Datalink Datalink Datalink R R Datalink R Datalink Datalink R R :ルータ The World and the Internet

トランスポート層 ネットワーク層では個々の端末を識別 トランスポート層では個々の通信を識別 プログラムでいえば、プロセス管理 同一端末間に複数の通信がありえる 別の通信は別のプロセスで処理 ネットワーク中ではそれらの要求する帯域などが異なるかも、、、 ベストエフォートインターネットではどうでもいい プログラムでいえば、プロセス管理

Transport Layer Network Layer Identify Each Terminal Transport Layer Identify Each Commnication Multiple communications may exists between a pair of terminals different communication is processed by different process may require different bandwidth et. unimportant in the current best effort Internet Corresponds to Process Manager in Programming

セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層 プログラミングでいえば、個々のプロセス内部の構造に相当 ネットワークでいっても、端末内の個々のプロセス内部の構造に相当 網間接続がなければ、区別に意味なし インターネットではアプリケーション層のみ

Sesssion, Presentation and Application Layers Corresponds to Internal Structure of each Process in Programming Corresponds to Internal Structure of each Process in Terminals Without Interworking, there is no Point to have 3 Layers Layering of the Internet has the Application Layer only

トランスポート層とアプリケーション層 ベストエフォートでは、端末内部の区別でしかない 個別通信の個別プロセスへの振り分けだけはトランスポート層 それ以上の区別には意味がない 多くのアプリケーションで共通に使うプロトコル(TCP(信頼性確保と帯域管理のプロトコル)等)は慣例的にトランスポート層に分類

Transport and Application Layers With Best Effort Network, Distinction is within Each Terminal Assigning Packets of Each Communication to Corresponding Process is Transport Further Distinctions is not Meaningful Protocols shared by many applications (e.g. TCP (assure reliability and manage bandwidth)) are, traditionally, classified as Transport

インターネットのレイヤリング 物理層、アプリケーション層は必須 インターネットワーキング層はできる限りのことをやる データリンク層、トランスポート層は極力なにもやらない

Layering of the Internet Physical and Application Layers are Essential The Internetworking Layer does as Much Things as Possible Datalink and Transport Layers should Avoid to do Thing

アプリケーション層 トランスポート層 インターネットワーキング層 こここそインターネット データリンク層 物理層 インターネットのレイヤリング構造

Application Layer Transport Layer Internetworking Layer Here is the Essence of the Internet Datalink Layer Physical Layer Layering Structure of the Internet

インターネットの構造 CATENETモデル 多数の小さな(機器の数が少ない)データリンク層をIP(Internet Protocol)ルータで相互接続したもの

Structure of the Internet CATENET Model Many small (w.r.t. # of devices) datalinks interconnected by IP (Internet Protocol) routers

世の中=インターネット データ リンク層 データ リンク層 データ リンク層 R R データ リンク層 R データ リンク層 データ リンク層 R R :ルータ CATENETモデル

The World = the Internetト Datalink Datalink Datalink R R Datalink R Datalink Datalink R R :Router CATENET Model

インターネットと網の構造 インターネットの例 インターネットでない例 ダイアルアップインターネット iモード 従来のNAT IPだが、トランスポート層も中継 従来のNAT IPだが、アドレス等を書換え端末には隠蔽 隠蔽の為の書換えで、トランスポート層以上で網間接続

The Internet and Structure of Networks Example of Internet Dial-up Internet Example of non Internet i-mode IP, but, relaying at transport layer Legacy NAT IP, but, addresses etc. are modified, which is not visible to terminals Interworking at the transport layer and above

利用者 常時接続 インターネット 低速 従量制課金 高速 定額制 (携帯)電話網 直接的 インター ネット利用 ダイアル アップ インターネット iMODE G M インターネット インターネット G :網間接続装置 電話網とインターネット

(Mobile) Phone Network User Persisitent Internet Connectivity Low Speed Charged for Time Used 高速 定額制 (Mobile) Phone Network Direct Internet Use Dial-up Internet iMODE G M インターネット the Internet G :Gateway for Interworking Phone Network and the Internet

世の中 IP網 IP網 IP網 N N IP網 N インター ネット IP網 N N :NAT装置 NATとインターネット

the World IP Network IP Network IP Network N N IP Network N the Internet IP Network N N :NAT Device NAT and the Internet

インターネットのデータ形式 データをパケットにまとめて転送 パケットは個別に行き先をもつ IPv4では、20バイトのインターネットワーキング層ヘッダを付加 トランスポート層ヘッダも付加される

Data Format of the Internet Data are Assembled to Form Packets Each Packet has its Own Destination With IPv4, 20B Internetworking Layer Header is Attached In Addition to a Transport Layer Header

オプション(可変長、実際には使われない) 4バイト 4 ヘッダ長 パケット長 その他情報 IP(3層)ヘッダ 4層プロトコル ヘッダーチェックサム 送信者アドレス 受信者アドレス オプション(可変長、実際には使われない) 送信者ポート番号 受信者ポート番号 トランスポート (4層)ヘッダ トランスポートヘッダの残りとペイロード IPv4パケットフォーマット

Optional Header (Variable Length, not Actually Used) 4 Bytes 4 Header Length Packet Length Other Information IP (L3) Header L4 Protocol Header Checksum Source Address Destination Address Optional Header (Variable Length, not Actually Used) Source Port Number Destination Port Number Transport (L4) Header Remaining Transport Header and Payload Format of IPv4 Packets

オプションIPヘッダを使わない (が使えない)わけ ルータで処理が必要なオプション ルータの処理が複雑になる ルータが遅くなる ルータが落ちる そもそも、ルータで処理が必要か? エンドツーエンド原理によりオプションは有害無益 ルータで処理が不要なオプション トランスポート層以上のオプション

Reason Why Optional OP Header is not (can not be) Used Options Processed by Routers Router Processing become Complex routers become slower routers may crash In processing by routers necessary at all? according to the end to end principle, options are harmful and useless Options not Processed by Routers Options at or above the transport layer

今回のまとめ エンドツーエンド原理はインターネットの基本原理 網間接続はエンドツーエンド原理違反 グローバルコネクティビティ原理の導出 7層モデルは無意味 オプションIPヘッダはエンドツーエンド原理違反

Wrap-up The End to End Principle is the Fundamental Principle of the Internet Interworking is against the End to End Principle global connectivity principle derived 7 layer model is meaningless Optional IP Headers are against the End to End Principle