英語学習の材料 July 2012
TOEIC TOEIC®テスト ガイダンス 早稲田大学教授 三枝 幸夫 著 ナラボー・プレスは英語学習者を支援するサイトです。 早稲田大学教授 三枝 幸夫 著 ナラボー・プレスは英語学習者を支援するサイトです。 http://www.nullarbor.co.jp/guidance/index.html
無責任な市販の英語教材 このように長期間にわたり長時間の英語学習を行わないと、実際のコ ミュニケーションの役に立たないことを考えると、市販の英語プログ ラムのほとんどがこの事実を無視して、短期間、短時間で英語学習 を完成するかのような錯覚を与えてきたことが分かる。 「毎日数分の学習で英語がペラペラになる」とか、「努力しないで見 る見るうちにクラスのトップになる」とか、「わずか6ヶ月で英語雑誌 がスラスラ読めるようになる」といった誇大宣伝が三大新聞にすら 堂々と掲載されている。 プログラムの利用者と称する人たちが、名前や写真入で、そのプロ グラムを絶賛した記事も載せたりすることもある。 これは業界でテスティモニアル(testimonial)と称するもので、直販 や通販で行う販売促進のための常套手段である。事実でない場合 が多い。したがって偽物と本物を注意して見極めなければならな い。
無限の学習時間を可能にするVOA放送 短波放送 VOA(Voice of America)は世界中の人々が聞いてい るアメリカの国営放送である。日本では海外短波放送用ラジオ で24時間聞くことができる。 インターネットを利用し、http://www.voa.gov/ で直接聞くことが できる。 VOA の中に、日本人の英語学習者には最適と思われる Special English (特別英語)という英語による放送がある。語 彙数が約1500語と限られ、スピードも普通の英語の約3分の2 の100~120語程度と遅い。 毎日放送される VOA を聞いてlistening 力をつけることができ れば、いわば無限の学習時間が可能になるので、これを利用 するのが賢明な学習法である。
自己学習の勧め 他人の力を当てにしない自己学習しかない。 この自己学習を支えるプログラムが自己学習プログラム である。 市販プログラムの多くは,個人の力に依存する自己学習 プログラムをねらったものであるが,それも大きく二種類 に分けることができる。 そのひとつはモチベーション作りに重点を置いた 関心喚起型プログラムであり、 もうひとつは客観的な事実に基づいた 自然科学的発想のプログラムである。
「TOEICガイダンス」の内容 1.学習レベル別の英語学習目標 2.なぜ英語ができるようにならないか 3.自己学習の勧め 4.学校英語教育 5.英語の語彙 6.小学校の英語教育 7-11.TOEIC に関する誤解 (1)~(5) 12.大学における TOEIC の利用法 (1) 13.大学における TOEIC の利用法 (2) (以降 追加予定)