平成19年度 卒業研究 顔認識技術を使った化粧シミュレータの研究 A Study of The Make-up Simulator Using Face-Recognition Technique 指導教員 廉田浩 教授 1DS04168E 梅根綾花
目次 はじめに 実用システムとその問題点 既存シミュレータの調査・測定 化粧シミュレータの設計 本研究方式化粧シミュレータの評価 まとめ
はじめに
はじめに 化粧をすること 手間・時間がかかる 仮想的な化粧をすることができる 「化粧シミュレータ」が有効である
実用システムとその問題点
実用システムとその問題点 実用システムの問題点 多くの企業が化粧シミュレータの導入を始めている 〔動画を使ったシミュレータ〕 ★リアルタイムメーキャップシミュレーター (資生堂) 〔静止画を使ったシミュレータ〕 ★VISEE MAKEUP SIMULATOR (KOSE) ★完全WEB版メイクアップシミュレータ (DHC) 実用システムの問題点 多種類・多用途の化粧品・顔画像の違和感・手動で行う顔部品の検出
既存シミュレータの調査・測定
化粧前後の色変化の調査 〔測定したポイント〕 肌(4箇所)・目の周囲(左右10箇所)・唇 RGBの変化 実際の化粧後 化粧前 既存の化粧シミュレータ 試用後 〔測定したポイント〕 肌(4箇所)・目の周囲(左右10箇所)・唇
実際の化粧前後と化粧シミュレータ試用後色変化 色変化の結果 実際の化粧前後と化粧シミュレータ試用後色変化 異なる色変化 色変化の定式化 :化粧前の色 :代表点の肌の色 :化粧後の色 :化粧後の目標値 :顔の中の位置座標 化粧前と実化粧後 化粧前と化粧シミュレータ試用後
化粧シミュレータの設計
化粧シミュレータの設計 〔顔画像の色変化部分〕 顔部品の抽出 既存の技術を使用し、自動で顔部品抽出 色変化 代表点と目標の色差分だけ全体を色変化させる 色変化をさせる箇所 肌・目・唇 目の上の色変化 ①目尻と目頭に角度を付けて着色 ②グラデーションによる色変化 目の上の色変化
化粧シミュレータの設計 〔顔画像の表示部分〕 〔色表示部分〕 色の選択肢を少なくする。(肌:12色、目:18色、唇:12色) 色の違いが分かるような色を使用する。 〔顔画像表示部分〕 化粧前と仮想的な化粧後の違いが分かる様に、顔画像を並べて表示する。
化粧シミュレータ完成図
本研究方式化粧シミュレータの評価
ユーザー評価 約10人の被験者に既存のシミュレータと本研究方式のシミュレータを試用してもらい、10段階で評価してもらった。 〔結果〕 ユーザビリティは向上した 項目 既存(平均値) 本研究方式(平均値) 使いやすさ 6.4 7.1 見やすさ 8.0 8.2 レイアウト 9.6 9.5 色の変化の違和感 4.5 8.1
⇒A・Bの値が小さい方が、実化粧に近い色変化をしている 色変化の比較評価 :既存のシミュレータ使用後と化粧前の差 :実化粧前後の差 :本提案方式シミュレータ使用後と化粧前の差 ⇒A・Bの値が小さい方が、実化粧に近い色変化をしている A(既存) B(本研究方式) R G B 79.6 90 124 49 31.6 91.6 より実化粧に近い色変化が実現
まとめ
まとめ 化粧前後の色変化を実測 既存シミュレータの問題点を改良して設計 より実化粧に色変化の実現 ユーザビリティの向上