ORB: an efficient alternative to SIFT or SURF

Slides:



Advertisements
Similar presentations
果物識別 補足資料 1. やりたい事  入力された画像内に映っている果物が何かを自動判 別するプログラムを組むこと 識別器 りんご です.
Advertisements

『わかりやすいパターン認 識』 第 5 章 特徴の評価とベイズ誤り確率 5.4 ベイズ誤り確率と最近傍決定則 発表日: 5 月 23 日(金) 発表者:時田 陽一.
生体情報を利用したオンライン認証システムに関する研 究 情報工学科 大山・山口・小尾研究室 学士課程4年田中 丈登.
ステレオ画像を用いた距離測定 小山高専 坪田 真延. Ⅰ. 概要  平行にずらした 2 つのステレオ画像を用いて 対象(人)物までの距離認識を行う。 図 1.1. 左から見た対象 ( 人 ) 物図 1.2. 右から見た対象 ( 人 ) 物.
自動映像生成のための パーティクルフィルタによるボールの追 跡 2007 年 3 月 21 日 神戸大学大学院自然科学研究科 矢野 一樹.
Determining Optical Flow. はじめに オプティカルフローとは画像内の明る さのパターンの動きの見かけの速さの 分布 オプティカルフローは物体の動きの よって変化するため、オプティカルフ ローより速度に関する情報を得ること ができる.
Ruth Onn, Alfred Bruckstein (Int J Comp Vision 1990)
BRIEF: Binary Robust Independent Elementary Features
区間グラフにおける区間表現からMPQ-treeを効率よく構成するアルゴリズム
豊洲 304教室 15 JULY コンピュータグラフィックス 2008年度版.
コンピュータビジョン特論 第8回対象追跡 2006年11月22日 加藤丈和.
Building text features for object image classification
高精度画像マッチングを用いた SAR衛星画像からの地表変位推定
点対応の外れ値除去の最適化によるカメラの動的校正手法の精度向上
HOG特徴に基づく 単眼画像からの人体3次元姿勢推定
静止背景における動物体の検出と追跡 陳 謙 2004年10月19日.
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 〜画像認識とCGによる画像生成〜 第四回 演習課題 画像中からの物体抽出処理(背景情報を手がかりとして) 芝浦工業大学 工学部 情報工学科 青木 義満 2006/05/15.
「わかりやすいパターン認識」 第1章:パターン認識とは
Pose Tracking from Natural Features on Mobile Phones
画像処理工学 2012年2月2日 担当教員 北川 輝彦.
神奈川大学大学院工学研究科 電気電子情報工学専攻
時空間データからのオブジェクトベース知識発見
TextonBoost:Joint Appearance, Shape and Context Modeling for Multi-Class Object Recognition and Segmentation 伊原有仁.
異種センサを用いた人の行動検知 研究概要 研究の独自性 isi担当 高汐グループ成果 スライド到着待ち yasu担当.
SURF: Speeded Up Robust Features
DARTs: Efficient scale-space extraction of DAISY keypoints
高山建志 五十嵐健夫 テクスチャ合成の新たな応用と展開 k 情報処理 vol.53 No.6 June 2012 pp
画像情報を用いた交通流計測 情報工学科 藤吉研究室 EP02076 都築勇司
階層的境界ボリュームを用いた 陰関数曲面の高速なレイトレーシング法
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 〜画像認識とCGによる画像生成〜 第三回 演習課題 画像中からの物体抽出処理(色情報を手がかりとして) 芝浦工業大学 工学部 情報工学科 青木 義満 2006/05/08.
ティコ第2星表を用いた限界等級の測定 目的 内容 宇宙粒子研究室 竹川涼太
果物識別 マハラノビス距離を求める.
サポートベクターマシン によるパターン認識
顔部品の検出システムの構築 指導教員 廉田浩 教授 1DS04188W  田中 甲太郎.
画像処理 基礎.
7. 音声の認識:高度な音響モデル 7.1 実際の音響モデル 7.2 識別的学習 7.3 深層学習.
Bottom-UpとTop-Down アプローチの統合による 単眼画像からの人体3次元姿勢推定
決定木とランダムフォレスト 和田 俊和.
視点移動カメラにおけるカメラキャリブレーション
第11回   ディジタル画像(2) ディジタル画像処理(2)
第9章 混合モデルとEM 修士2年 北川直樹.
画像処理工学 2013年1月23日 担当教員 北川 輝彦.
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 〜画像認識とCGによる画像生成〜 第二回 演習課題
高度情報演習1C 実践 画像処理プログラミング 第二回 演習課題
構造情報に基づく特徴量を用いた グラフマッチングによる物体識別 情報工学科 藤吉研究室  EP02086 永橋知行.
FPCCDバーテックス検出器における ペアバックグラウンドの評価 4年生発表 2010/03/10 素粒子実験グループ 釜井 大輔.
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 第六回 最終課題 画像処理による動物体自動抽出、モーションキャプチャ
第12回   ディジタル画像(3) ディジタル画像処理(3)
内視鏡画像からの奥行き情報提示による 視覚支援システムの開発
GPSを使わないBebop Droneの 自動飛行
ファジィ制約充足問題への 連続領域の導入 Introducing continuous domains to
階層的境界ボリュームを用いた 陰関数曲面の高速なレイトレーシング法
SURF+BoFによる特定物体認識 卒業研究1 1 11/27/11.
Chapter5-2 その他の話題 15k1015 関根修斗.
Number of random matrices
SIFTとGraph Cutsを用いた 物体認識及びセグメンテーション
第4章 識別部の設計 4-5 識別部の最適化 発表日:2003年5月16日 発表者:時田 陽一
「データ学習アルゴリズム」 第3章 複雑な学習モデル 報告者 佐々木 稔 2003年6月25日 3.1 関数近似モデル
Wavelet係数の局所テクスチャ特徴量を用いたGraph Cutsによる画像セグメンテーション
Bottom-UpとTop-Down アプローチの組み合わせによる 単眼画像からの人体3次元姿勢推定
わかりやすいパターン認識 第7章:部分空間法  7.1 部分空間法の基本  7.2 CLAFIC法                  6月13日(金)                  大城 亜里沙.
第3章 線形回帰モデル 修士1年 山田 孝太郎.
第9章 学習アルゴリズムとベイズ決定側 〔3〕最小2乗法とベイズ決定側 発表:2003年7月4日 時田 陽一
8方向補間ブロックマッチングの実装 福永研究室 数理科学コース 学部4年 能城 真幸.
1ーQー18 音声特徴量抽出のための音素部分空間統合法の検討
ビデオデータベースを用いた 流体画像に基づくアニメーション生成
「データ学習アルゴリズム」 第3章 複雑な学習モデル 報告者 佐々木 稔 2003年8月1日 3.2 競合学習
CSP係数の識別に基づく話者の 頭部方向の推定
グラフ-ベクトル変換を用いたグラフ構造表現による一般物体認識
外れ値検出 Outlier Detection 外れサンプル検出 Outlier Sample Detection
Presentation transcript:

ORB: an efficient alternative to SIFT or SURF 三品 陽平 色の類似特徴に基づいた形状特徴による人検出 と題しまして 中部大学の後藤雄飛が発表します. 2011.12.20

論文紹介 ORB: an efficient alternative to SIFT or SURF [ICCV2011] FAST に回転不変性を導入 BRIEFの改良 BRISKとオリエンテーションの推定法と 輝度差を求める2点の選択方法が異なる 著者 Ethan Rublee, Vincent Rabaud, Kurt Konolige, Gray Bradski Willow Garage

キーポイント検出と特徴量記述の変遷 BRIEFの改良

キーポイント検出手法 SIFT(DoG)[ICCV1999] SURF[ECCV2006] FAST[ECCV2006] 決定木を利用したコーナー判定によるキーポイント検出 SIFT(DoG)[ICCV1999] DoG画像を利用した極値探索によるキーポイント検出 SURF[ECCV2006] 近似Hessian-Laplaceによるキーポイント検出 高速なキーポイント検出 高速化のためFASTの利用を想定(オリエンテーション算出)

Features from Accelerated Segment Test (FAST) コーナーのみをキーポイントの対象として検出 注目画素を中心とした円周上の画素を観測 決定木を用いたFASTによるコーナー検出 高速かつ省メモリなコーナー検出が可能 SIFT(DoG)と比較して約45倍高速 画像の複数スケールを入力し キーポイントのスケールを決定

オリエンテーション パッチ内の輝度値の重心位置と中心を結ぶ方向ベクトル : パッチ中心 : 輝度の重心

オリエンテーションの算出 モーメントの算出 重心座標の算出 x,y : パッチ内の座標

BRIEF 高速性 頑健性 記述高速化:バイナリ列の直接的生成 マッチング高速化:ハミング距離の利用 照明変化に対応 スケール不変性,回転不変性がない

特徴量記述 パッチ内の比較ピクセルを学習により選択 Greedy アルゴリズムを用いて選択 分散が大きく,ペア間の相関が低いバイナリコードを選択 Greedy アルゴリズムを用いて選択

Greedyアルゴリズムを用いた選択 前処理 繰り返し処理 PASCAL 2006から300,000のキーポイントを算出 31×31のパッチに5×5のサブウィンドウを設定 205590のテストペアを作成 全てのテストペアのテストを実行 バイナリの平均値が0.5に近い順にペアを ソートしベクトルTに代入 先頭のペアをベクトルRに代入 繰り返し処理 ベクトルTから1つ取り出しベクトルR内のペアと相関を比較 相関がしきい値以下ならベクトルRに追加,それ以外は破棄 ベクトルRが256個のペアを選択したら終了 探索しても256に満たない場合はしきい値を下げる

評価実験 回転不変性 rBRIEFが最も回転に対する頑健性が高い

評価実験 実環境下におけるマッチング 回転,スケール変化に対応

評価実験 識別の処理時間の比較 Intel i7 2.8GHz 搭載マシン 2686枚の画像から5つのスケールを算出 2000000点以上の特徴点を約42秒で処理が可能 ORBの各ステップの処理時間 1フレームの処理時間の比較 SIFTと比べ約340倍高速に処理が可能

物体認識と姿勢推定 対応点マッチングによる 物体認識 物体の姿勢も推定可能

まとめ FASTにオリエンテーション算出アルゴリズムを導入 BRIEFに回転不変性の導入 高速且つロバストなマッチングが可能 学習による比較ピクセルの選択 高速且つロバストなマッチングが可能

FASTによるコーナー検出 注目画素 p の周辺の円周上の16画素を観測 p がコーナーである条件 例 : n = 12 p がコーナーである条件 p の輝度値と比較して円周上の輝度値が連続してn 個以上が しきい値 t 以上 明るい,もしくは暗い (図中の破線)

FASTによるコーナー検出 コーナー検出の高速化 p がコーナーである条件 p の輝度値と比較して円周上の輝度値が連続してn 個以上が 上下左右の円周上の画素(1,5,9,13)のうち,3つの輝度値が しきい値 t 以上 明るい,もしくは暗い  条件を満たす場合のみ円周上の16画素を観測

FASTによるコーナー検出の問題点 n <12のときには高速化が適応できない 上下左右の4画素を観測した早期打ち切りは最前の 方法とは限らない 非コーナーにおいても条件を満たす場合が多い 例 : n = 9 高速化の使用可能 高速化の使用不可能

決定を用いたFASTによるコーナー検出 学習画像の画素を特徴ベクトル化 注目画素 p 周囲の円周上の輝度値を3値化 円周上の輝度値 しきい値

決定を用いたFASTによるコーナー検出 決定木の構築 特徴ベクトルによる3分木の学習 学習画像 分岐ノード 特徴ベクトルによる分岐 末端ノード 最も到達したクラスを保存

決定を用いたFASTによるコーナー検出 分岐関数 3値化された特徴ベクトルにより3通りに分岐 情報利得が最大になる特徴(円上の画素)を使用 darker コーナーの数 非コーナーの数 情報利得が0になるまで分岐させる

n = 9 のとき,平均して2.16画素の検証でコーナー検出が可能 決定木によるコーナー検出 画像の各画素を入力してコーナー判定 リーフノードに保存されたクラスに分類 n = 9 のとき,平均して2.16画素の検証でコーナー検出が可能

コーナー点のスケールの検出 画像ピラミッド(複数スケール画像)を入力して  スケールを検出

コーナー点のレスポンス値の算出 レスポンス値 V レスポンス値を用いて隣接するコーナー点の除去 注目画素より明るい 注目画素より暗い レスポンス値が最大のコーナーを採用 コーナーとして検出された画素

SIFTと比較して約606倍,SURFと比較して約48倍高速なキーポイント検出が可能 SIFT(DoG),SURFとのキーポイント検出時間の比較 SIFTと比較して約606倍,SURFと比較して約48倍高速なキーポイント検出が可能

BRIEF アルゴリズム キーポイント パッチ パッチをガウシアンフィルタにより平滑化 パッチ内のランダムに選択された2点の画素値の比較から バイナリ列を生成 キーポイント パッチ

BRIEF バイナリテスト キーポイント パッチ

BRIEF バイナリテスト バイナリ列 : バイナリ列の長さ

BRIEF バイナリ列の作成 キーポイント パッチ

BRIEF アルゴリズム アルゴリズムの不確定なパラメータ パッチをガウシアンフィルタにより平滑化 パッチ内のランダムに選択された2点の画素値の比較から バイナリ列を生成 アルゴリズムの不確定なパラメータ ノイズ除去のガウシアンフィルタの標準偏差 σ バイナリテスト τ(X,Y) の配置

BRIEF アルゴリズム 先行研究 パッチをガウシアンフィルタにより平滑化 パッチ内のランダムに選択された2点の画素値の比較から バイナリ列を生成 先行研究 パッチ内の2点の輝度値の比較によってキーポイントを認識

バイナリテストの空間的配置 x, y : 一様分布 x, y : ガウシアン分布 x : ガウシアン分布,  y : ガウシアン分布(xiが中心) x, y : 同心円状のグリッドからランダムに選択 x : 中心点 y : 同心円状のグリッドからバイナリテストの数だけ選択 GⅠ GⅡ GⅢ GⅣ GⅤ