卒業論文 最終発表 WWW情報検索 ナビゲーションシステムの設計と実装 環境情報学部4年 栗本 亜実 ami@sfc.wide.ad.jp

背景・目的

背景・目的 WWW情報検索の普及 情報検索の効率に個人差 情報検索が不得手なユーザを補助

問題の整理

問題の整理① ～ユーザの視点での情報検索～ 問題の整理①　～ユーザの視点での情報検索～ Webページ閲覧 検索結果を得る・吟味 キーワード入力・再検索 検索結果を得る・吟味 キーワード入力・検索要求 目的発生 ②keyword思案 ①keyword思案

問題の整理② ～既存の検索エンジンの機能～ 問題の整理②　～既存の検索エンジンの機能～ 機能 説明 情報 情報源 ロボット Webページの収拾 URL,webページ内容 WWW 結果表示 URLリストの表示 URL index 結果のランキング 有用なページを上位表示 リンク構造など Webページ ディレクトリサービス 予めディレクトリを用意 Webページ内容 結果の動的カテゴライズ 検索結果をカテゴリ分けして表示 リンク構造,webページ内容 絞込みキーワードの提示 検索結果とともに絞込みキーワードを提示

情報検索のモデル WWW キーワード 目的 検索エンジン A B WWW側 ユーザ側 C 情報検索 目的

問題の整理③ ～まとめ～ index数 バックグラウンド 個人差 情報検索能力の個人差＝キーワード設定 がんばれー 問題の整理③　～まとめ～ がんばれー index数 ロボット型検索エンジンはindex数の多さが魅力 バックグラウンド キーワード検索は経験・能力が必要 個人差 同じ検索エンジンを使用していても個人差・機械損失 情報検索能力の個人差＝キーワード設定

キーワード設定に関する調査 仮定 プレ実験：問題に対するキーワード設定 同じ目的に対するキーワードの共通性 個人差：連想力,検索スキル 同じ目的を持った検索者は共通性のあるキーワードを用いる キーワード設定能力には個人差がある プレ実験：問題に対するキーワード設定 共通性：被験者の7割が同じキーワード1～3個 個人差：キーワード数　2～5個 　　　　 テクニック　“”, “とは”, “いわゆる”, “” 同じ目的に対するキーワードの共通性 個人差：連想力,検索スキル

アプローチ① ～keywordの提示～ Webページ閲覧 検索結果を得る・吟味 キーワード入力・再検索 検索結果を得る・吟味 キーワード入力・検索要求 目的発生 ②keyword思案 ①keyword思案 keyword提示 目的

アプローチ② ~設置場所の自由度~ Aグループ Bグループ 検索エンジン Cグループ 本システム 本システム 本システム アプローチ②　~設置場所の自由度~ Aグループ 本システム Bグループ 本システム 目的・検索エンジンに依存しない 検索エンジン Cグループ 本システム

設計

設計要件 検索エンジンへのインターフェース機能 使用キーワード蓄積機能 絞り込みキーワード提示機能 検索要求・結果を処理 ユーザの使用したキーワードをデータベースに登録 絞り込みキーワード提示機能 検索結果とともに、再検索用のキーワードを提示

設計 keyword 検索要求 検索要求 1 2 3 4 検索結果 検索結果 提示keyword 本システム 検索エンジン ブラウザ

実装

実装 ～開発環境～ OS:Vine Linux (Kernel version 2.4.18) 実装　～開発環境～ OS:Vine Linux (Kernel version 2.4.18) Servletエンジン:jakarta tomcat 4.1.12 データベース:mysql 3.23.49 コンパイラ:Java2SDK J2SE 1.4.1

評価

評価① ～評価項目～ 目的：情報検索の不得手なユーザの補助 キーワード設定に着目、補助するシステムの構築 システムの評価 評価①　～評価項目～ 目的：情報検索の不得手なユーザの補助 キーワード設定に着目、補助するシステムの構築 ユーザにkeywordを提示 システムの評価 実際、ユーザが使用する仕組みか 実験

評価② ～実験概要～ システムが機能する条件の検証 設定したパラメータを組み合わせて実験 それぞれの条件で被験者にアンケート 評価②　～実験概要～ システムが機能する条件の検証 設定したパラメータを組み合わせて実験 グループ…趣味で分けた3グループ（野球,車,料理） 問題…3種類（野球,車,料理） 検索…3種類（全体像把握,詳細把握,一問一答） データベースの成長…Ⅰ期,Ⅱ期,Ⅲ期 それぞれの条件で被験者にアンケート

評価③ ～条件の仮説～ 機能する条件 使用頻度 満足度 得意分野<得意でない分野 データベース成長前<成長後 条件の組み合わせ 評価③　～条件の仮説～ 条件の組み合わせ 予測する結果 提示キーワードの使用度 グループ×問題 得意分野<得意でない分野 データベースの成長（時間の変遷） データベース成長前<成長後 提示キーワードを有益だと感じる 検索の種類 詳細把握<全体像把握 データベースの成長 時間×人数 量（キーワード数）・質（ゴミなし） 機能する条件 使用頻度 得意分野<得意でない分野 データベース成長前<成長後 満足度 アンケートで調査した

評価④ ～実験の流れ～ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 車グループ 車問題 得意分野 野球問題 料理問題 野球グループ 料理グループ 時間 グループ 評価④　～実験の流れ～ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 車グループ 車問題 得意分野 野球問題 料理問題 野球グループ 料理グループ 時間 グループ 時間（DBの成長）

評価⑤ ~実験結果：提示キーワードの使用度①～ 評価⑤　~実験結果：提示キーワードの使用度①～ 使用度 最大値 平均値 最小値 問題 グループ 得意分野の検索 得意でない分野の検索 最大値・最小値

評価⑥ ～提示キーワードの使用度②DBの成長～ 時間 データベース

評価⑦　～データベースの成長（考察）～ 有益な キーワード数 成長 今は 時間

評価⑦ ～実験のまとめ～ 結果 考察 3回の実験で、データベースの成長は見られず 評価⑦　～実験のまとめ～ がんばれー 結果 3回の実験で、データベースの成長は見られず 得意でない分野の検索をする際、提示キーワードの使用度は高まる 考察 得意でない分野で使用される ⇒不得手な人にキーワードを提示することは有効といえるのではないか

まとめ

まとめ WWW情報検索における個人差は、keyword入力の部分に左右されると考えた 他者の使用したkeywordを蓄積・提示する機構を構築 運用した結果、分野によって提示キーワードを使用する頻度に差 情報検索の不得手なユーザにキーワード設定時の機会損失を減少

今後の課題 提示キーワードの見せ方の工夫 データベースの成長と蓄積されるキーワードの有益さを保つ条件の検証 提示キーワードのランキング（重み付け） 有益なキーワードの見つけ方 データベースの成長と蓄積されるキーワードの有益さを保つ条件の検証